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季節を楽しむ・・土用の丑の日・・

今年の夏の土用は7月19日から入りました。
この時期になって目につくのは「土用」「丑の日」
スーパーのお魚コーナーなどでは特に目につくのではないでしょうか。
「土用の丑の日」には「うなぎ」を食べる!今となっては高価なうなぎを堂々と食べることができる楽しみな日です。

土用とは

土用の丑の日が有名なので、夏の季節のものだと思いがちですが土用は年に4回、季節の終わりにあります。
また、丑の日だけが土用ではなく「季節の変わり目の約18日間」のことを土用といいます。
土用があけると四季の四立(立春、立夏、立秋、立冬)がやってきて、季節が変わっていきます。

土用の期間は土を触ってはいけない

昔からの言い伝えで土用の期間は土いじりをしてはいけないと言うのがあります。
これは陰陽道の影響を受けているようで、土用の期間は土の神様が土を支配しているのでその期間は土を触ってはいけないということだそうです。
ただ、18日間も触れないのは・・・困ります。
土用の期間には間日というものもあって、この期間は土用であっても土を触っていいと言われています。
今住んでいる家を建てる際にも、土用までに基礎を終わらせたという話を聞いていました。
こういう理由があったのか!と、納得です。

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夏野菜がすくすく育つ季節でもあります。

土用干し

夏の土用の期間には、田んぼや書物、着物、梅干しなど・・・むかしからものを干していました。
田んぼは稲の根を土中に根付かせるために、水を抜いて田を乾かす。
書物や着物は湿気が困らないように、風に当てる虫干しというのを行います。
カビや虫の被害をなくすためなのですが、カラッとした夏の土用にはピッタリ
梅干しは梅雨時期に梅仕事を行い、しっかりと漬け込んでおきます。
一年で暑い日が続く土用の期間は梅干しを干すのにもってこいな季節。
この時期には家の前に梅干しをザルにおいて干している家も少なくありません。
ちなみにわたしも着物のたとう紙を土用の期間に入れ替えるべく少しずつ収納・整理しています。
祖母や母親の購入した時代のままのたとう紙は、お店の名前や模様がレトロで変えるのは名残惜しいのですが変色やシミができているので着物にとっては危険です。
土用の暑くて湿度が少ない間にすべて入れ替えていきたいと思います。

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土用は季節の変わり目、体調に注意

季節の終わりにある土用は、まさに季節の変わり目です。
急な温度や湿度の変化があり、体調が本調子にならないことも。
例えば今年の土用は7月19日から、梅雨が開ける頃で急に熱く湿度の変化も大きかったと思います。
なので土用の期間は無理せず養生を心がけてください。
土いじりをしてはいけないというのも「季節の変わり目に、ちょっとは休んだほうがいいよ」ということなのかもしれません。

土用に食べたい食養生

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土用の「う」しの日!!
「う」のつくものを食べると良いと言われていますが、土用の丑の日といえばやっぱりうなぎです。
暑い時期は栄養のあるうなぎを食べると万葉集でも言われていますが、習慣となったのは江戸時代に入ってからだそうです。
様々、諸説はありますが江戸時代の発明家平賀源内が発案したというのが有名ですよね。
商売がうまく行っていない鰻屋さんが源内にアドバイスをこい源内は「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めたというもの。
うなぎの旬は秋〜冬なので、夏はあまり売れなかったのでしょうか?それでも売れて、今まで続いているということに平賀源内のコピーライターとしての側面も垣間見えます。
うなぎの他には、瓜・梅干し・うどん・馬・牛など・・・
うなぎと梅干しは食べ合わせが悪いと言われています。

土用入には土用餅

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土用の丑の日には「う」のつくものですが、地域によっては土用入には「土用餅」を食べる風習があります。
土用餅とはおもちにあんこを合わせたいわゆるあんころもちです。
夏越の祓の水無月のように、厄除けのある小豆をふんだんに食べることで無病息災が叶うと言われています。
季節の変わり目の最初に力をつけるためにピッタリな土用餅。
今となっては何気なく食べれるものですが、昔はもち米も小豆も砂糖も贅沢なものだったはず。季節の変わり目の食べるささやかな楽しみだったのかもしれません。
滋賀県ではおはぎは半殺しのもち米ですが、この時期の土用餅はつるんとしたお餅につぶあんがかぶせてあるものが多いです。
あなたの地方の土用餅はどのようなものが多いでしょうか。

今年の土用は8月6日までです。

土用があけると立秋、秋の訪れです。
まだまだ暑い日が続くとおもいますが、風の気配などが少しづつ秋のものに変わっていきます。
昨今の期初の変化によって、今の季節と昔の暦の風情は少しずれてしまっていいるかもしれませんが、昔からの風習は季節を思い起こしてくれるので大切にしていきたいです。

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家のバラにセミの抜け殻が・・・



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琵琶近江商店でもすくすくと稲が育ち、鮒鮓を仕込んでいます。
体に、心に、環境に優しいものを、季節を大切にして作り続けていきたいと思います。

琵琶近江商店
滋賀県、琵琶湖の北部(湖北地方)から湖北地方で、農家さんや漁師さんがつくった湖北の「ええもん」を紹介・販売しております。
本店:https://biwa-oumi.com/
楽天市場:https://bit.ly/376gkaM
Yahooショッピング:https://bit.ly/2AEfDci

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