会社の仕事を作り直す方法(Chapter5-2)

2 重み − 仕事には重要度がある

“ファンクション”で展開することで、目的を達成するための「仕事」を洗い出すことができます。しかし、それらの「仕事」は、全て同じような力をかけてやらなければならないのでしょうか。
「時間がかかる仕事なのか」「時間のかからない仕事なのか」という意味ではありません。それは、結果としてそうなってしまっただけですからね。

ここで言いたいのは、「時間をかけるべき仕事なのか」「あまり時間をかけなくてもいい仕事なのか」という意味です。

時間をかけるべき仕事なのかどうかは、何から分かるのかというと、やはり、「ビジョン(経営方針や事業方針)」であり「ミッション(部門の使命や役割)」です。

企業の経営方針には、たくさんの項目が盛り込まれています。その中でも、重要なものと重要でないものがあるのをご存じでしょうか。
重要なものは、「・・・を重点的に行う」というように、文章に書かれている場合もあります。もし書かれていなければ、それぞれの項目は、重要な順番に書かれていると思っても良いと思いますし、文章から読み取ることが必要かもしれません。

間違えないで頂きたいのは、経営方針に書かれていることは、全て重要なことばかりです。しかし、その中でも”重要度(重み)”が違うということを申し上げたいのです。

ビジョン(方針)やミッション(使命、役割)にも重要度がある、ということは、それを“ファンクション”で展開した「仕事」にも重要度があるということなのです。(図14)

重要度の高い「仕事」は、人や時間、お金(コスト)などのリソース(資源)をかけるべき「仕事」であり、リソース(資源)をかけた分、大きな結果を求められることになります。

そうなると、「ミッション(部門の使命や役割)」や「ビジョン(企業方針や経営方針)」が変わった時、仕事のやり方や時間のかけ方を変えなければならない、変わらないとおかしい、ということがお分かりになるでしょう。

つづく

このブログは、弊社発行の小冊子『社員力を100%活かすための 会社の仕事を作り直す方法』を再構成しています。

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