会社の仕事を作り直す方法(Chapter4-3)

2 一度作ったら変えない(Part2)

なぜ「仕事の本質」からズレるのか。
本項は、2回に分けたお話の2回目です。


前回もお話ししたように、そもそも、最初から“本質”に基づいて仕事が作られていないということは、ズレているかどうか以前の問題です。
しかし、一度は、“本質”に基づいて、ビジョン(方針)やミッション(使命や役割)に合わせて、仕事を作ったのだが、そのまま変えていない、という会社も相当多くあります。
ビジョン(方針)が変われば仕事も変わる。そんな当たり前のことをしていなければ、「仕事の質」は落ちて来ます。

(①②は前回、お話ししています)

③ ビジョンが変わっても、仕事はそのまま

新たなビジョン(経営方針や事業方針)が発表された。でも、何ごともなかったかのように、仕事は今まで通りに行われている。無くすこともなければ、方針に合わせた新たな仕事が始まるわけでもない。

新たな経営方針が出されたのだから、何かそれに合わせた活動をしなければならない。と思っていながらも、今までの仕事が忙しいし、今まで通りにやらなければ他の人の仕事が滞ってしまうので、それどころではない。
誰かがやってくれるだろう。言われたらやろう。結局、何も反映されずに終わってしまいます。

④ 一部の部門の仕事だけが変わってしまう

ビジョン(経営方針や事業方針)が変わり、それに合わせて部門のミッション(使命や役割)も変わった。ある部門では、新たな方針や使命、役割に合わせて、仕事の見直しを行った。不要な仕事、重点的に取り組む仕事、新たにやらなければならない仕事。この部門は、正しく事業活動を行っているようです。

しかし、会社の中の仕事はお互いに連携していて、つながっています。全体で整合を保って仕事がなされています。そのため、一部の部門だけが、きちんと対応したとしても、他の部門も変わらなければ、何の役にも立ちません。逆に、連携が悪くなってしまったために、悪影響がでる可能性もあります。

これは『部分最適』と呼ばれる事象です。会社で働くほとんどの人は、自分の仕事しか知らないか、自分に係わる前後の仕事しか見えていません。
一方で、経営者や、部下を持つ管理職やマネージャーは、自分が見なければならない対象範囲が広いため、全体がどうなっているのかつかみ切れなくなってしまいます。

そのため、徐々に連携が崩れていって、「仕事の質」が落ちることになるのです。

このように、様々な状況下で、様々な要因によって、仕事が“本質”からズレて行きます。しかし、結局のところ、当事者には、「何かおかしい」と思いながらも、ズレているのかどうかまでは分からないというのが実状なのです。

つづく


このブログは、弊社発行の小冊子『社員力を100%活かすための 会社の仕事を作り直す方法』を再構成しています。


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小久保重信

業務コンサルタント 【私は】 ・問題発生の構造を解明 、顧客ごとの提案資料 、企業の良さと標準化を両立 、やり方は無限 、プロジェクトの結果重視 【一般は】 ・問題指摘、犯人捜し 、提案資料を使いまわす 、効率化のために標準化 、自社のソリューション売り 、プロジェクトの進捗重視

会社の仕事を作り直す方法

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