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「弱いつながり」で小さなチームは強くなる

Bizer teamというチームのためのタスク管理ツールを作って営業していると、「うちはみんな仕事内容が違うから」「共有するものがない」なんて話をよく聞きます。

実際、Bizer teamを作っているBizer社もメイン6名の小さなチームなのでそれぞれ仕事が違います。特にエンジニア以外は領域が決まっていて、基本的には一人で仕事が完結することが多いです。

しかしタスクを可視化、共有することで「小さなチームはより強くなる」ということを実感しました。

だって人間だもの

沢渡あまねさんが書かれている「仕事の問題地図」に「だって人間だもの」という言葉が何度も登場します。自分ひとりの仕事は、他者の状況に影響を受けたり共有したりする手間がないのでもちろんサクサク進みます。でも、その反面自分でも気づかないうちに、自分ルールが確立されていたりします。例えば、以下のようなルールです。

1. 期限をなんとなく変更する(優先度を自分で判断)

みなさん、ありませんか?特に緊急重要ではないけどやらなければならないことを、なんとなくズルズル引き延ばすとき。私はあります…特に苦手な仕事だったりすると、あわよくば気づかないうちになくならないかなと思ったり…(まあなくなっても問題ない仕事はやめてしまえばよいのですが。長期的に見ると必要なことだったりするんですよね)

2. 慣れた方法がベストだと思い込む

もはやベストかどうかも考えず、思考停止して作業だけ続けている状態。ありますよね…1でも書きましたが、やめてしまってもよいかもしれない仕事もあるはずです、でもそれにすら気づかないってありますよね。

結局のところ、ちょっと自分を甘やかしているわけです。でもしかたないと思うんです、だって人間だもの(by 沢渡あまねさん)。

人の目に触れる状態を作る

私は、以前はGoogleカレンダーのToDoリストと手書きのメモで自分のタスクを管理していました。毎週チームで定例MTGをやっていたので、その手書きのメモをもとにトピックスをテキストで書き出し共有します。(ちなみにMTGはGoogleサイトでWikiみたいなものを作って共有)それはそれで、特に不便を感じてませんでした。

ただ、Bizer teamを使いはじめてGoogleカレンダーも手書きのメモもやめました。そうすると、自分のタスクが常に人の目に触れる状態になります。正確に言うと、触れるかもしれない状態です。(常に共有する必要がないものは、わざわざ見に行かないと見れないので)

不思議なもので、この変化だけでちょっとした緊張感が生まれます。そして、メンバー間で会話が生まれます。「これどうなった?この方がいいんじゃない?」「そだねー」みたいな感じです。ときには、「このタスク、期限何度ものばしてるよね」なんて指摘も…

小さなチームこそ、弱いつながりを

よくSNSなどの世界で「弱いつながり」という言葉がありますが、社内でもまさにこの「弱いつながり」が良い効果を生んでいると思います。密に仕事を共有できるほどの余裕は、小さなチームにはもちろんありません。ただ、それぞれがプレイヤーとして独立しすぎても前述したような状況が発生したり、チームとしての動きが悪くなったりします。

各自が自立したプレイヤーとして動きつつ、メンバー間でそれぞれのタスクに対して弱いつながりを維持しておく。これによりそれぞれの仕事が進み改善が生まれ、結果チームとして強くなっていく。

そんな良い緊張感が生まれるので、ひとりひとりのカバー範囲が広い小さなチームでもタスク共有するのおすすめです。

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