19.10.17「12年働いて手取り14万円」について思う事
こんばんは伴です。
「12年働いても手取り14万円とか日本終わってますよね」
という投稿に対して、堀江貴文氏が
「日本じゃなくてお前が終わっているんだよwww」
と反応したことで話題になりました。
これに対する個人の考えを述べていきます。
①前提条件がわからないが・・・
②12年前の最低賃金は(東京)
③何故そこで働いているのか?
④なぜ組織を変えようとしなかったのか
⑤安定は自分でつくるもの
①前提条件がわからないが・・・
この投稿だけでは細かな条件がわかりませんので、仮の条件を決めます。
週休2日
残業なし(8時間×5日)
深夜、早朝手当などなし
月間労働時間165時間程度
この条件で考えた場合
14万÷165時間=848.48円
時給848円程度という計算になります。
ただ、正社員の場合は厚生年金や健康保険、住民税などの天引きされているお金があります。
それを踏まえると18万円前後でしょうか。
18万円では
18万÷165時間=1090.90円
約1100円の時給という数字です。
ちなみに、この文章では過去の賃金がわかりませんが書き方から推測するにほとんど賃金変化がないと思います。
②12年前の最低賃金は(東京)
では12年前の東京都の最低賃金はいくらだったのでしょうか。
https://nenji-toukei.com/n/kiji/10082/最低賃金%28東京都%29
1997年で679円。2019年では1013円となっています。
679円×165時間=11.2万円
1013円×165時間=16.7万円
12年前だと最低賃金の1.5倍程度ですが、今年の場合はほぼ最低賃金という計算結果です。
③何故そこで働いているのか?
ではなぜ12年間給料がほとんど変化しない(と推測される)企業で働いているのでしょうか。
その仕事が好きだからでしょうか?
よく「好きな事を仕事にしているんだから給料は安くても我慢しろ」という謎理論を展開してくるお偉いさんがいるようですが、好きなことでも生活に困るような条件での仕事ではいずれ嫌いになります。
しかも雇われの身であれば、どれだけ個人で結果を出しても莫大な報酬アップに繋がりません。
生活に必要なお金を稼ぐために働いているのでしょうか?
であれば、すぐさま別の企業に転職できるように動き出すべきです。
最近は時給換算すると正社員よりもアルバイトの方が稼いでいるケースは珍しくありません。
あらゆるアルバイト求人情報を見てみてください。1200円とか2000円ぐらいのものもそれなりに存在します。
④なぜ組織を変えようとしなかったのか
これには現状維持バイアスという人間の心理が大きく関わっている可能性があります。
簡単にいうと「変化が悪いほうに起こる可能性が頭によぎり、今の状態を保った方がまだマシだ」と考える思考のことでしょうか。
誰もが初めて挑戦することに対しては消極的になりやすいのが事実です。
失敗OKでガンガンチャレンジする人間のほうが少ないでしょう。
だからこそ起業する人は少ないでしょうし、雇われの立場に立ってできる限り責任を軽くし、失敗から身を遠ざけるようにする人が多数派になっています。
⑤安定は自分でつくるもの
正社員を選んだ理由のなかに「安定しているから」と答える人は少なくないはずです。
高度経済成長期であれば、人材が多数必要で一度雇用されれば「定年まで安泰」と言われていたかもしれません。
ところが今では上場している大企業が「45歳で早期退職優遇制度」を使うなど、明らかに終身雇用が保てなくなってきています。
なので、そのような現実で安定するためには
自分が企業にとって利益を生み出す必要な人材である
ということを企業側に理解して貰わなければいけません。
そうすれば給与交渉の面談にも堂々と立てますし、自身が出した結果に対して不釣り合いな給与額の提示であれば「それでは納得できない」と保留することも可能でしょう。
企業は営利組織なので、大きな利益を生み出した社員は今後も同じように働いて欲しいと思うのが普通です。
逆に言うと利益を生み出さないような仕事しかしていないようでは、「給料上げないよ?嫌ならやめれば」となるのはある意味自然なことです。
年功序列、終身雇用は事実上終わっています。
少しでも早く
稼げる仕事に変える
稼げるノウハウを学び、実践する
のどちらかに取り組む必要があるでしょう。
最後に一つ。
仕事の為に生きてますか?生きるために仕事してますか?
前者なら何も言いません。それがしたいのですから。
もし後者なら、少しでも早く仕事から離れられるように、お金の勉強をすることをおススメします。
皆様のお気持ちを少しだけ。