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SNSは経済的自由を餌にしたカジノでもある

あなたが経済的自由を目指しているなら、これから私が話すことは、「そんなことは不可能だ」という話になる。フワフワした夢を見ている人には刺激が強いかもしれないので、ページを閉じていただいても構わない。

コンサルタントという仕事柄、実際、個人でビジネスをしたい人から相談を受ける時、「経済的自由になりたい」という話を聞くことがある。

これからお話をする内容を理解してもらえない場合、かなり高い確率で経済的自由にはなれないので、記事にまとめておこうと思う。

■ 大富豪ですら、経済的に自由ではない

最初にお話をするのは、経済的自由などあり得ないということだ。

もし、あなたが誰かに「経済的自由を手にしませんか?」と勧誘を受けているなら、頭を冷やして考えた方がいい。

現在、世界の多くは、資本主義で回っている。資本主義は、自由経済だ(経済的自由ではない)。要は、合法的なことなら、どんなにお金を稼いでもいい。ただし、きちんと納税をしてくださいという社会である。

その結果、GAFAと呼ばれる巨大企業が誕生し、中堅国の国家予算を上回る売上を上げている。では、GAFAのトップは経済的に自由なのか?と言うと、天文学的な資産を持っているが、自由ではない。彼らの拡大を阻止するための施策が国家だけでなく、経済県全体で施されているからだ。法律を変えて、拡大を規制し、多額の納税を迫る。さらに、巨大化すると、会社を分割させる法律が作られ、無理矢理に競争原理を機能させることになるだろう。こうした状況に日夜頭を悩ませているとしたら、普通のサラリーマンの方が遥かに呑気だ。

少々難しい話かもしれないが、ここまでで理解していただきたいのは、世界に大富豪は存在するが、彼らとて自由ではないということだ。

■ 経済的自由に最も近い人

現在の社会において、経済的自由に最も近いのは、日本の皇族になるだろう。
日本書紀の時代から遡れば、世界最長の王室であり、憲法が変わらない限り、世襲制が続く。

他には、

・大富豪を親に持つニート
・大富豪を配偶者にした人
・稼いだ資産の範囲内で生活をする人

すでに、お分かりかと思うが、経済的自由とは、「お金の心配をしないでいい」ということである。逆に言えば、お金がなくなれば、自由でなくなるのであれば、それは自由とは言えない。

経済的自由人がどうなるのかは、薩摩治郎八の人生を見るとわかりやすい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/薩摩治郎八

■ なぜ、経済的自由が魅力なのか?

経済的自由とは、働かなくてもお金が入ってくる人のことを言う(その意味では、皇室の方々は該当しない)

最も確実な方法は、投資となり、その方法は次の3つだ。
・不動産、金融投資
・ビジネス投資
・権利収入(印税、MLM、電気販売など)

Amazonに投資をした人の不労所得は想像もつかないが、安定的な不労所得は、一般人に該当しない。

それでも、経済的自由が魅力的な言葉に聞こえるのは、経済的に不自由な人が多いからだろう。

経済的に不自由とは、

・収入が生活費以下もしくはトントン
・夫がお金を自由に使わせてくれない

というような話で、実際のところ、経済的自由でなく、使いたいだけお金を稼ぎたいということだ。

そう考えれば、経済的自由を手にする方法は、ビジネスをやるよりも、お金を使っても文句を言わないパートナーを見つけて、離れないことだ。親の場合は、勘当されたりせず、その幸運にしがみつけばいい。かなり齧っても、親の脛は減らないだろう。

■ ビジネスで経済的自由になりたい場合

ビジネスで成功しても、自由ではないという話をした。

ここはビジネスをする人にとってとても大切で、経済的自由なんて話よりも、いくら稼ぎたいのかという目標額の設定がとても大切だ。それにより、やることが決まってくる。

経済的自由という抽象的な話でなく、目標額いくらの方が圧倒的に達成しやすい。

■ SNSというカジノで稼ぐ

個人がビジネスで稼ぐ場合、何をするのかが重要だ。ビジネスによって、最初の資金が異なるし、収益も違う。パン屋さんを出して1億円稼ぎたいなら、1店舗では難しいだろう。他店舗にするか通販などのビジネスモデルを作る必要がある。

相談で多いのは、資金をかけずに個人でやりたいという話だ。具体的には、カウンセリングやサポート業務になる。

こうしたビジネスをやるにあたり、資金をかけずに利用できるのがSNSだ。

SNSでお金を稼ぐために必要なのは、

コンテンツとネットワークだ。

コンテンツとは、写真、映像、文章、イラスト、音楽など。

「いいね」がたくさんつくコンテンツは資産性が高いと言える。SNSで稼ぎたい場合、「いいね」を集めるためのコンテンツを配信する。

次はネットワークだ。資産性の高いコンテンツは自然に拡散するが、確実性が低い。そこで、フォロワーを集めるために、フォロー返しを狙って、こちらからフォローをしまくるという作業が発生する。いわゆる「友達」を増やすほど資産になる。

こうした状況を見て、哲学者のマルクス・ガブリエルは、「SNSはカジノである」と看破した。この見立ては秀逸で、SNSをカジノビジネスだと思えば、収益生えやすい。要は、「いいね」を集めることに集中したコンテンツを配信すればいいのだ。

SNSカジノの構造を説明しよう。

多くの人が「いいね」を集めるために、コンテンツを投稿する。しかし、多くはマネタイズできるレベルまで「いいね」が集まらない。実際のカジノの場合、資金を投下し負け続ける人と同じだ。「いいね」がつかない投稿が増えるほど、SNS内の資産が大きくなる。その中に、「いいね」が集まるコンテンツを投げ込む。

スロットやルーレットの目を読んだり、バカラでディーラーとの駆け引きをするように、コンテンツを掛けながら、「いいね」が増えるポイントを見つける。

「いいね」やフォロワーがティッピングポイント(爆発点の原理)を越えると、資金を引き出すことができる。

・「いいね」を集める方法セミナー
・フォロワーを増やす方法
・片づけ
・人間関係の構築

その他、投稿をして負け続ける人に、勝つ方法を教えるやり方なら、なんでも構わない。

もちろん、カジノで儲けても、最も儲かるのは、SNSのプラットフォーマーだ。
だから、GAFAのような巨大企業が誕生したのだ。


■ SNSカジノから資金を引き出し続ける方法

SNSから資金を引き出すことに成功したら、そこからは資産性の高いコンテンツを配信し続けることが重要だ。

・近所の居酒屋で食事をしているよりは、ホテルのディナー
・東京よりは地方の隠れ家
・日本よりも海外

「私は成功して、こんな生活をしています。」とアピるほど、資金を引き出すことができる。

日本の事務所でメルマガを書くよりも、ヨーロッパでクルージングをしながら書くメルマガの方が資産性は高いのである。


■ 再び、経済的自由などないという理由

どんな仕事であれ、楽をして儲かるというものはない。SNSカジノでお金を引き出すためには、魅力的なコンテンツを投入し続ける必要がある。

本当に1ヶ月間、旅行に行き、コンテンツの投稿という掛け金をストップさせれば、あっと言う間に忘れられてしまう。旅行中ももちろん、仕事をしなければならない。

つまるところ、大きく稼ごうと小さく稼ごうと、いつも仕事をしていないといけないということだ。そこに仕事をする自由はあるが、仕事をしない自由はない。

従って、経済的自由を手にする方法は、

・収入以下の生活をする
・お金を使っても文句を言わないパートナーを見つける

ことだと思う。

それでも、経済的自由を目指して、ビジネスをはじめますか?


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