冬と春の話。


「なんと言っても歌詞が最高なんです。」

やって参りました、深夜の語りタイム。今回はこの曲!back numberの『冬と春』。一言で言うなら、The back number!って感じの失恋ソングですねー。

この曲、タイアップとかはついてないんですけど、リリース日の2週間前からラジオにて配信開始しまして、これがまた全ラジオ本人からのコメント付き、しかも全部使い回さず撮ってる!ということで、大変PRに力を入れてる曲となっております。2024年初リリースですしね。前作、『怪獣のサイズ』も、アー写を怪獣にしたり、Wikipediaを編集して怪獣のサイズって単語を入れたりとかなり変わったPRをしてたんですけど、今回もかなり特殊でして、なんと清水依与吏による曲の背景解説!が各ラジオ、テレビ番組で行われているんですよね。その内容がこちら↓

清水依与吏(以下、清水)「どうもback numberのギターボーカル清水依与吏と」
小島和也(以下、発言なし)「ベース小島和也と」
栗原寿(以下、発言なし)「ドラム栗原寿でーす!」
〜中略〜
清水「今回の曲、『冬と春』について、どういった曲なのか説明してみようと思いまして。これまでこういったことはしたこと無かったんですけど、試験的な意味でね、今回やってみようと。えー、この曲の主人公!にはですね、かなり言い寄ってくる後輩がいまして、えー直接的には好きと言われてないんですけど、会いたいとかご飯に行ったりとかまぁかなり言い寄られてたんですよ。初めは乗り気じゃなかったけど、そこまで言われたら、ねぇ、まぁ少しは乗り気になりますよね。そのタイミングで友達と飲みに行ったら、その友達から「そういや例のあいつ、彼女できたらしいよ」と、密告、まぁリークですね、リークがあったんですよね。それでやっぱりこっちとしては話違うくない??ってなるじゃないですか?え?時空歪んじゃってる??って状態の曲です。それだけっす。」(ニュアンス)

ってことでしたー!いやー、背景があると曲がスっと入ってきますよね。テレビだと「飲みに行って、色々知って、起きてって曲です」って言ってましたね、はい。説明めちゃめちゃ軽いのに曲が重たすぎる!って。まぁいいんです、その状態から、イントロ無しで「私を探していたのに」って入る曲になってます。

そんな、この曲なんですけど、なんと言っても歌詞が才能なんです。本当に秀逸で。全フレーズ解説!とかしたいんですけど、流石に深夜頭も回らない。明日バイト寝なきゃ、テスト?何それということなので節ごとにみていきたいかなと思います。まずは1番Aメロですね。

私を探していたのに
途中でその子見つけたから
そんな馬鹿みたいな終わりに
涙を流す価値は無いわ

この上ない状況描写!!!ということで、さっきも言いましたが、イントロ無しで依与吏さんのブレスから始まってます。しかも、ギターとピアノだけでボーカルが際立つ、とても寂しいって印象を抱きましたね。はい。「涙を流す価値は無い」とかなり強がってますね。別にあいつのことそんな好きじゃなかったし的なね。はい1番Bメロー

幕は降りて
長い拍手も終わって
なのに私はなんで
まだ見つめているの

この状況をアンコールに例えちゃったよ!そう思えるなら、アンコールもっとやってよ!普段!ライブ終わってもずっと眺めてるよー!そゆことじゃないですね、はい。まぁ相手に恋人ができて、この関係は終わったはずなのに、まだ自分は相手を見つめるしかないってね。他に相手いないからね。しょうがないところあります。このAメロBメロで凄くこの曲の説明されてて、抽象的だけど、あーキープされてた?とか、浮気?とかまぁそれくらいは単に思いつけます。依与吏さんの説明なくても、この曲の核心には気づけるのかなと。相手のこと好きだったとか具体的、直接的な表現がなくとも説明されてていやー、成長したね清水依与吏。僕は何様なのでしょうか。サビ行きます。

嗚呼
枯れたはずの枝に積もった
雪 咲いて見えたのは
あなたも同じだとばかり
嗚呼
春がそっと雪を溶かして
今 見せてくれたのは
選ばれなかっただけの私

これねー、本当に秀逸だなーって。いやーこの曲やばい、えぐい!って対極みたいに語彙力皆無ですけど、この曲の言葉遣いのこだわりが見え隠れしてるというか頭隠して尻隠さず状態というか。丸見えですね。まず、「嗚呼」って感嘆詞を歌詞に入れてる!ってところからですね。これ聞くとわかるんですけど、凄いハスキーに歌ってて、この絞り出してる感が凄くこの曲を引き立たせてるって、この曲の切なさを一気に引き上げてるなって感じましたね。はい。そして「枯れたはずの枝に積もった雪」。これね、雪降る地方に住んでると気づけないんですけど、普通の地域だと降っても枝に雪が積もらないんですよね。ある程度寒くないと、枝には積もらないです。溶けちゃうしそんな降らないし。この一言で、だいぶ冷えてますよね。え?気温の話?いえいえ心の話です。そんな冷えきった心を温めてくれたのがあいつだと。暖かくなってきて花が咲いたよーってのが、「その次の咲いて見えたのはあなたも同じだとばかり」ってところでしょうか。雪を花に見立てて、っていうのはこの曲のまぁメインコンテンツのひとつのように思います。『冬と春』ですし。そしてまた感嘆して、そうやってあいつによって温められて、雪が、私の心が、溶けて、消えて、春になってあいつもいるかなーって思ったら残ったの私だけかい!!ってね。なんと切ないのでしょうか。というかこれは切ない?って言葉で表すのが正しいのでしょうか。怒り?憎しみ?そんな要素も入ってそうですよね。このサビ、やっぱり本当に秀逸だなーって思いますね。そして2番に曲は進行します。

あんなに探していたのに
なぜだかあなたが持っていたから
おとぎばなしの中みたいに
お姫様か何かになれるものだと

面倒くさくても
最後まで演じきってよ
ガラスの靴を捨てた誰かと
汚れたままのドレスの話

2番はAメロBメロドドん!とね。やっぱ繋がってるなーって感じるので。ここでようやく、リズム隊その他諸々登場です!1番はギター、ピアノメインでしたし。ここはまぁ御伽噺に例えてますよね。シンデレラかな?多分。Aメロでお姫様になれるかも!って言う心情描いて、2番で実際はどうなの?ってところを描いて。例えも上手ですね。清水依与吏。もうツッコミませんよ。ここはやっぱり上手いなっていう。リズム隊が入ってきたタイミングで、AメロBメロ共に言葉の数って意味で歌詞が増えて、少しリズミカルに歌ってるんですよね。ここがあるからこそ他のバラード部分が重たすぎなくなるといいますか。すごく全体として締まるなって思いました。あと、「ガラスの靴を捨てた誰かと汚れたままのドレスの話」ってところ。良すぎますね。描写が本当に。シンデレラに出てくる王子様はよく諦めなかったし、シンデレラも足とか浮腫んでなくて良かったね。って思いました。そして曲は2番サビへ!

嗚呼
冬がずっと雪を降らせて
白く 隠していたのは
あなたとの未来だとばかり
嗚呼
春がそっと雪を溶かして
今 見せてくれたのは
知りたくなかったこの気持ちの名前

2番サビですね。さっき言ってなかったと思うんですけど、この曲の雪って不信感なのかなって。言い寄ってくるあいつに対するお前何??ガチなの??え??みたいなね。でも、好きの反対って無関心っていうみたいに、嫌いとか不信とかまぁ相手に何かしらの感情を抱いてるって時点で意識は少なからずしてるのかななんて。そんな冬、まぁ冷えきった心が相手への不信感を募らせていたけど、溶けてきた今ならその不信感のせいで未来が見えてなかったんだって自覚するシーンみたいな。説明が上手くいかない。説明したい文の語彙力の高さに手元のカードじゃ立ち向かえないのでしょうがないねー。まぁ、そして不信感が溶けて残ったのは、自分の隠していた気持ちって訳ですね。いやー、1番よりかは少し素直だった2番ですね。そして曲も終盤に近づいていきます。

似合いもしないジャケット着て
酔うと口悪いよねあいつ
「でも私そこも好きなんです」
だっていい子なのね
でもねあのね
その程度覚悟なら
私にだって

Cメロです!!ここ本当にやばくて😭感想文?なのに絵文字使っちゃうもんね!夏休みの宿題これで1文字稼げるね。たぶんリーク元から聞いたんだろうね。あいつの彼女結構かいつにぞっこんだよ的なね。「似合いもしないジャケット着て」そんなファッション性ないやつやめとけって。言っててブーメランな気しますが、いやージャケットないと寒いもん。新しい服でも買いましょう。別に酔っても口は悪くないもん。まぁその話は置いといて、その程度の覚悟っていう強がり方!!本当にback number過ぎる!!程度って何。自分もゾッコンじゃないですか、、、ここのCメロが後々効いてくるんですよね。あと、「なのねでもねあのね」の韻、リズム好きっす!

嗚呼
私じゃなくてもいいなら
私もあなたじゃなくていい
抱きしめて言う台詞じゃないね

落ちサビ来ました!強がりすぎやろって思いません?「私じゃなくてもいいなら」って保険かけて。 このシーンじゃないけど、MVだとキスしてるんすよね。後で話すんですけど、、、まぁここで最大限の強がりを見せてもらって、ラスサビへと。

嗚呼
枯れたはずの枝に積もった
雪 咲いて見えたのは
あなたも同じだとばかり
嗚呼
春がそっと雪を溶かして
今 見せてくれたのは
選ばれなかっただけの私

ひとり泣いているだけの
あなたがよかっただけの私

いやーここまで聞いてラスサビやっぱり聴こえ方変わってきません??気の所為??やっぱりこのサビの語彙がおかしいなって思います。前半部分はさっき言いたいこと言えた気するので、最後の部分ですね。ここでようやくお気持ち表明です。ずっと強がったり誤魔化したりしてたのに最後の最後でね。「そんな馬鹿みたいな終わりに涙を流す価値は無いわ」とか強がってたのに泣いてるし、「私じゃなくてもいいなら私もあなたじゃなくていい」とか言ってるのに「あなたがよかっただけ」ってね。本当に最後の最後ではポロッと本音が出るのがback numberらしいなと思いますね。これぞback numberのバラードって感じが凄くします。本当にいい歌詞ですね。

ここまで長々と語ってきたんですけど、じゃあ音はどうなんだと。歌詞だけじゃなくてさ。というご意見。あると思います。と言ってもですね、そんな音に詳しい訳じゃない!ってなってるんですけど、ひとつ言えるとすれば、この曲編曲者がいまして、島田昌典なんですけどね、この方が編曲した曲といえば、水平線とかですかね。大変有名ですね。他アーティストだとaikoの編曲者としてすごく有名な方かなって思います。やっぱりこの方の編曲した曲、歌詞との相性がすごくいいなって思います。落とすところは落としてるし、音が先行しないってイメージです。ここら辺はまぁ詳しい人が詳しく解説してくれたらとか思います。期待はしてます。

最後にMVですね。この曲のMV。なんと清水依与吏が初監督ということで、いやーびっくり!もう監督なんですね。清水監督。次ライブでこう呼ぼうかなって思ってます。余談なんですけど、『勝手にオリンピック』っていう『黄色』のカップリング曲なんですけど、その曲の歌詞に「負けられない戦いなので実況も解説も監督も私ひとりがお送りしてます」って歌詞があって、いやーまじで実況も解説も監督もしてるやないかーいって突っ込んでました。楽しいですね。このMVは、主人公の子が朝起きてジャケット着てお酒飲んだり歩いたりっていう日常を演じているんですけど、なんか全部そいつに影響されたんかなみたいな感じで未練とか感情とか無しに生活に影響与えられてるよなって客観的に思いましたね。すごく綺麗な映像でした。キスシーンもあります。この曲のどこにキスシーン入れんねん!って思ったんですけど、これがまた最後の最後なんですよね。キスシーンのキス寸前で黒背景タイトル白文字どーーん!!ってことしてきまして、いやーイキな演出やななんて思ってました。是非ご覧ください。200回は見てください。

以上が深夜テンションでした。読んでくれてありがとうございました(脅迫)。本当にこの曲back number感強くて、まだまだ語りたりないですが、語る語彙もない!ということでまだまだ勉強不足だなと思います。睡眠不足?それも否めません。余談と言えば余談なのですが、back numberファンクラブツアー「one room party vol.7」が全国各地のライブハウスで開催されるんですけど、この曲のリリース日1/24が初日ということで、セトリ見てないですけど、まぁそゆことですよね。いやー羨ましい!早く聞きたい!と同時に、ファンクラブ会員をすごく大事にしてくれるバンドだなーと強く感じました。このツアー、ステージ上に上がって本人たちとゲームしたり、ボーカル譲ってもらったりするらしいですよ。全員じゃないけどね。ホント距離感の近いアーティストだなって思います。楽しみですね。もっと余談なんですけど、サビに出てくる「ばかり」がすごく毎回強調されていて、キノコヘッドの凄く面白いおじさんが頭に浮かぶんですよね。なんでなんだろう。松本の代役頑張って欲しいですね。あ、本当の余談で、小学校の頃そうやって呼ばれてました。懐かしいですね。

原稿用紙5枚と言わず10枚は語れるがとか言っといて結果抑えて14枚近くということで、怖い怖いってなってます。読んでなんて言えないのですけど、読んでくれてありがとう?と言っておきましょうか。もう深夜なんで早く寝ましょう。おやすみなさい。

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