寓話編物「愛のための死」

画像1 架空の島、兎蜂島に伝わる物語を、当地ではニットパターンとして残し、語り継いできました。 アランニットにはキリスト教的視点から作られたパターンが多く存在しますが、兎蜂島ではキリスト教は信じられておらず、形骸化した意味だけが残っています。キリスト教で「父と子と精霊」を表す「三位一体」と呼ばれるパターンは形骸化の代表的なもので、これは兎蜂島では「兎蜂、人間、花嫁」を示しています。
画像2 三位一体、ハグ、天使の梯子、海蛇、三つ編みを組み合わせた編み図は、兎蜂島で「花嫁」と呼ばれる子供のために編まれたものです。
画像3 引き合わせた糸は花嫁と傍らにある人間を表します。
画像4 襟のかたちに垂らされた部分には三つ編みが編みこまれ、兎蜂のために用意された花嫁の純潔を表します。
画像5 兎蜂島では愛のために死ぬことは最上の愛のかたちとされ、兎蜂のための花嫁となることはその最たるものでした。
画像6 https://ubatitou.handcrafted.jp/items/5089979

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