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絵の練習を一年やりました

 2017年11月1日に絵の練習を始めてから1年になりました。

 描いた枚数を発表できればかっこいいんですが、絵が入っているHDのケーブルが劣化して読み込まなくなっており、デジタルイラストが何枚なのか全然わかりません。アナログでは24枚綴りのスケッチブックと100枚綴りのノートが混在で14冊です。そもそも毎日描くのが目標だったので、たぶん400枚くらいにはなっているのではないかと思う。

 関連過去記事はこちら。

三ヵ月 三ヵ月その2 四ヶ月半 半年 九ヶ月

 進捗とか具体的にやった内容に関しては関連過去記事に書いた通りです。


 「具体的にはっきり成果があったのは何でしたか?」と質問していただいたので考えていたのですが、教本としてはよー清水『「キャラの背景」描き方教室』、訓練としては砂糖ふくろうさん主催の「#15min30days」に参加したことが速攻でいきなり上達して楽しかったです。

 どちらも技術的には全然追いついていない状態で「これは自分にはまだ難しくて参加するのは早い気がする、稚拙で恥ずかしいし、もう少し基礎練習をやってからのほうがいいのではないか」とも思ったのですが、背伸びをしてやってみてよかったです。

 文章も「こういう表現をするのは背伸びをしていて恥ずかしいな」というような表現を積極的に取り入れていかないと使えるようにならないのは一緒なので、そのへんの割り切りはさっさとできました。まあそもそも下手な絵をインターネットに公開し続けているという点では始めた段階からそうだったわけで、今更恥ずかしいことなどないのですが……。

 もちろん基礎練習は大事なんですが、基礎的な教本を何か月もいじくりまわして進歩がみられない状態で少し飽きていたところでこのふたつをやって急に絵を描くのが楽しくなったので、いろいろなカリキュラムをつまみ食いするのはモチベーションを保つという意味では大事なんだなあという感想です。

 これは一年前の絵を改めて描いてみたらどうかと思ってほとんど構図を変えずに今日描いたものです。

 これはなんの原型も留めていないもの。


 一年前、ものすごく体調が悪いうえに人間不信をこじらせており、納得のいく文章を書くことも、人と話すことも難しくなっていた時期に、感情のやり場がなくなって描き始めた絵でした。上記の「一年前」の方、伝わるものかはわかりませんがわたしにとっては切実さがあって好きな絵です。このタイミングでどうしても描きたいものがあって、精いっぱい描いた絵は、自分の記録として切実だし、よい記録になったと思う。

 これを描かなくてはどうしようもなくなったから描いたのだと思うし、こういう切実さが一年間なんだかんだで描き続けることができた理由だと思う。

 「どういう絵が描きたい」とか、「どういう絵を好ましいと思う」の段階から全くわからない状態で始めたので、「自分が何をしたくてこれをしているのか」が全然わからず、「目標とする絵を見つけるのが近道」と言われましても……という感じだったのですが、近頃は「描きたい絵」というものが少しずつわかってきたような気がする。「何をしたい」のかも少しわかったような気がする。

 わたしは、自分が「何を感じているか」ということに鈍感なほうで、文章にできるレベルに理解できていれば文章にする能力はあるのですが、それは文章にできるレベルまで把握できていないことは全部全然把握できていないということなんですよね。

 絵を描くことは、「自分が何を心地よいと思うのか」を探っていく作業で、それは、「皆にとって心地よいとされている共通のものは何か」を知識として蓄える作業でもあって、自分の生活をよくすることでもあったし、自分を理解することでもあったし、自分が社会に適合していくためにはなにをしたらいいのか考えることでもありました。

 あれをこうしたらもっと絵がよくなるんじゃないか、これをこうしたらもっと人生が幸福になれるんじゃないか、というふうに考えて試行錯誤ができるようになったというだけでも絵を描いてよかったです。欲望は学ぶものなんだと思いました。

 二年目もがんばるぞ。

 テーマを明確に、目的意識を持って、たのしく、しあわせになりましょう。

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