ταυτολογίαあるいは秋の海の出来事

新星急報社さんおよび「さみしいなにかを書くための題」とのコラボレーション企画です。


(1)短い夏の休暇の終わり、ユートピアという名前の寂れたゲームセンターでした、兄弟に人面瘡の話をされて本気で泣いた話

(2)涙のような雨のふる夕方、土星の輪で何度生まれ直してもユリシーズが理解できない話

(3)町外れの塔の後ろをちょうど飛行船が横切っていった時、中央銀行の二番待合室で出された練りこみパイがまずいという話

(4)夏の影が一番濃くなる時間、エウロパの分厚い氷の底で見たまなざしが忘れられない話

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