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カップラーメンを待つくらいの間でわかる音楽講座 アウトロ b labo vol.97

アウトロ

曲のエンディング部分でイントロの対義語と考えてもらえばよいです。

ほとんどの曲では、イントロや間奏部分などを少しだけ変化させて引用しています。
アウトロというテーマで何か書いてみようかな?と考えて調べてみたら
「これがヤバイ」とかされているのは、すべてギターとかのアドリブで終わる曲のことでした。

(星野源の恋とか)

いやそうじゃなくて、独自のコードやメロディが突然最後にポーンと出てくる曲があるでしょたまに、というつもりなのだが。

中央フリーウェイ(荒井由美)には見事なアウトロがくっついています。「夜空につづく」という詞の繰り返しの直後に転調して世界観がガラっと変わる。ここのベースがまた最高ですね、リーランド・スカラーという人が弾いています。ここからは夢うつつの世界で余韻がつづくんだよ!というメッセージを盛り込むために作られたのでしょう。

この発想の原点はMagical Mystery Tour(ビートルズ)にあると考えています。この曲にもやや短めですがアウトロがあり世界観が変わります。
怪しい音色のピアノが鳴り響きフェイドアウトしていく。
「マジカルからミステリーな世界へようこそ」という感じがしますね。

荒井由美もビートルズも世界観が変化しても、曲のコンセプトやタイトルを損なうことはない。素晴らしい出来であるのですが「独自のメロディ」というレベルまでにはないアウトロですね。

曲の最後に突然出てきて終わるアウトロメロディ。
いまのところ坂本龍一の「The End Of Asia」が最高で他がなかなか見つかりません。今後研究を深めたいなと思います。


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