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【新人ナース必見】発熱=解熱剤?【先輩も知らない!?】


後輩NS「体温が39.0度あるので指示に従ってロキソニン飲んでもらいます!」


先輩NS「はーい、カルテに書いておいてね。」



というようなやりとり、臨床でよくありますよね。


今回の記事では、臨床で最もよくある場面といっても過言ではない


発熱のしくみ


についてお話します。




人間の身体は体温を一定に保つ働きがあります。



これを

体温のセットポイント


とよびます。



体温が上昇する理由として、


・細菌やウイルスなどの感染
脳腫瘍などによる体温中枢の刺激


があります。



これらによってセットポイントが高く設定されてしまうと、身体はそのセットポイントまで体温を上げようと全身の筋肉を震わせて熱を産生します。



これが戦慄(シバリング)です。




そこで産生された熱は血流によって全身を巡り、その熱を逃さないようにするため血管は収縮します。



採血してもなかなか血液がかえってこないのはこのため!




ある程度まで熱が上がると、高く設定されていたセットポイントが37度前後に戻ります。




身体はセットポイントに近づけようと汗をかき、身体を冷やすことで体温は下がります。




難しく書きましたが、要は、



解熱剤を使わなくても熱は下がる!



これは意外と先輩も知らないポイントかも!


(もちろん熱発による症状がある場合は解熱剤の使用を推奨します。)




訪室時に患者さんがシバリングしていたらびっくりしますよね…。わかります!



でもあせらず、落ち着いて!
 


次の記事ではシバリングが起きた時の対応について記載します。


シバリング時の対応→https://note.com/black_nurse_/n/n93a3537555c0


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