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【スプリンターズS】芝1200戦のラップ比較による検証

まいど。

長文説明大好きおじさんです(笑)

今週は秋のG1一発目のスプリンターズSということで事前にお伝えしたように検証用のnoteを1本あげてみようと思います。

今年の秋競馬の特徴はとにもかくにも超絶高速馬場。

基本的に前で競馬をしていないと後ろからでは間に合わない。

一昔前の中山のようなずぶずぶの上がりが掛かる前残りとは趣が異なっている。

力のいる馬場でパワータイプが前で残りやすいのとは違って速い、軽いが要求されている。

こういう馬場の変化というのはいつ頃からだっただろうか。

当方の記憶ではジェンティルドンナの勝った有馬あたりからより顕著に目につくようになった気がしている。

前振りはこのくらいにしてまずはネタを用意するところから。

以下は2019の中山芝1200m戦のデータ。

勝ち時計順にソートしてある。

【中山芝1200特別戦以上】

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【特徴】

1.基本は前残り
2.前残りでも前傾ラップ
3.上がり最速は不要
4.1,2番手での競馬が理想的
5.抜けた馬なら差しでも届く

※前半3Fは大抵が33秒前後

【2019芝1200重賞】

では次に今年の芝1200の重賞のデータ。

こちらも中山同様に勝ち時計順にソートしてある。

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スプリント戦らしく、上がり最速馬がそのまま勝っている訳でもない。

オーシャンSのみ大きく前傾ラップになっての好走があるが、これはお察しの通り中山(笑)

要は中山以外で前傾32秒台が出ると前は残らない。

※ただし、中山なら残る。

では次に

【スプリンターズS(G1)の過去10年】

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こちらも勝ち時計順にソート。

1,2番手の馬の馬券対象率はやはりそれなりに高いと言える。

ラップも33秒台前後なのはほぼ確定で基本は前傾ラップ。

ここでの最も異なる箇所は

スプリンターズSになると上がりもある程度は要求されるということ。

勝ち馬の過半数が上がり3位以内と記録していることに注目。

これがただ行ってしまえばいいという安直な結果に結びついていないズレではないだろうか。

逃げで圧倒するならば、ローレルゲレイロ、ウルトラファンタジー、アストンマーチャンなどの癖の強い一級品のスプリンターだった。

出走予定馬で最も中山芝1200適性が高いと思われるのが前傾2.5、前後半ラップ32.3-34.8を計時したモズスーパーフレア。

コースが中山だけに当然ながら有力視が可能。

ただ、引っ掛かることがあるなら勝ち時計的なもの。

1.07.1は確かに秀逸だし、速いのは間違いないが、勝ち切るにはワンパンチ足りていない予感がするのは当方の経験値的な勘。

以下はセントウルSの結果。

キャプチャ

このレースで当初の想定ではほぼ前が残るレースで間違いなさそうだという見立てだった。

実際に予想で触れたのも勝つならファンタジストやイベリスだろうと結論を出していた。

実際に2,3着に来ているのだから見立てはあっていたと考えている。

にもかかわらず中団から楽に差し切って3馬身差の大楽勝。

上がりも33.2で最速ならレースの上がりも0.5上回ったタワーオブロンドン。

これはね、やっぱり異常なことだったと思う。

函館SSは超スローの前残りでカイザーメランジェが残る流れ。

キーンランドCは33.2-36.0の前傾2.8の差し追込みが決まる展開。

ここまではスローで前に残られて、超ハイで追込みが決まっただけ。

この程度は展開そのままの結果。

ところがセントウルSは展開もラップも問答無用の差し切り。

2,3着馬の上がりも34.0とけして遅くない流れで33.2と切れに切れている。

懸念材料だった浜中からクリストフ継続になったのも追い風である。

なんだかんだでクリストフはやはり日本人騎手とは違っている。

セントウルSでもそうだったし、先の神戸新聞杯でもしっかりと馬場を考えて位置取りをアジャストするクレバーさがある。

4戦目となることはさほど気にはならない。

そもそもこれだけのパフォーマンスが出来る馬がなぜあんな不甲斐ないレースをしていたのか。

これが藤沢厩舎の弊害ではないだろうか。

ぬるい調教で出してレースを追い切り替わりに使ったのだろう。

今回は中山開催で輸送もないなら気にするだけ無駄と考えた。

本来なら適性がなさそうなグランアレグリアに人気で飛んでもらいたいコンビだったのだが背に腹は代えられない。

また、ダノンスマッシュの高松宮記念4着は北村の乗り方云々は多少あれども力負け。

内が有利な展開で外枠でというのはわからなくはないが、特に不利も受けていない中であれはだらしがない。

それまで持ち時計1.08.0しかなかった馬が、1.07.3のレースに1.07.5と対応できなかったのもあるか。

スローの内目をインから抜け出す楽なレースが多かったのも過大評価の原因となった可能性も。

勿論、安定感のある馬だけに大敗は想像しにくいが、また3,4,5着くらいの恐れは感じる。

ミスターメロディの巻き返しは正直不鮮明。

なんせ宮記念がやることなすことすべてがうまくハマり過ぎた。

なんだかほぼ予想のようになってしまったが、中山芝1200とスプリンターズSの傾向からまとめた勝利に最短であろう馬の想定でした。

今週のWIN5でもここは1点で済ませる予定。

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