見出し画像

愛犬を失った悲しみを少しだけ癒せるかもしれない文章


久々に立ち読みしてて、買おうかどうしようか激しく迷った本がありまして。
何度も読みたい広告コピー、だったかな?

広告というと企業のPRのイメージ、つまり売りつけるためのものだと思うかもしれませんが、名作は小説のように味わい深く、人の心に深く刻まれる。

なんて柄にもない言葉を書いてしまう気にさせたのがこの日本ペットフード協会の広告。
非常に良かったので引用させて頂きます。


死ぬのが怖いから
飼わないなんて、
言わないで欲しい。

おうちを汚すから飼わないというのなら、
犬はお行儀を身につけることができる。
留守がちだから飼わないというのなら、
犬はけなげにも、孤独と向き合おうと努力する
かもしれない。 
貧乏だから飼わないというなら、
犬はきっといっしょに貧乏を楽しんでくれる。

だけど・・・死ぬのが怖いからって言われたら、
犬はもうお手上げだ。
すべての犬は、永遠じゃない。
いつかはいなくなる。 でもそれまでは、
すごく生きている。 すごく生きているよ。
たぶん今日も、日本の犬たちはすごく生きていて、
飼い主たちは、大変であつくるしくって、
幸せな時間を共有しているはず。

飼いたいけれど飼わないという人がいたら、
伝えて欲しい。 犬たちは、
あなたを悲しませるためにやっては来ない。
あなたを微笑ませるためだけにやって来るのだと。
どこかの神様から、ムクムクしたあったかい命を
預かってみるのは、人に与えられた、
素朴であって高尚な楽しみでありますよと。

『コピーライター 小島令子の作品 2004年』

実は最近愛犬をを亡くした知人がいまして、その方に読んでもらいたいなと。
新しく飼えというのではなく、どんな時間をもらったのかを悲しみの最中に思い起こすにはいいのかなと思って。
悲しみの中に見出せるものがあるだろうと思うわけです。

こんな思いをするならというのを少しでも和らげたら。


Thanks a lot