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レンズを買いにいったはずが、なぜかWERRAのカメラも入手していた話

あ…ありのまま、年末に起こった事を話すぜ!
「おれは 交換レンズを買いにいったと思ったら
いつのまにかカメラが手元にあった」


AAもなしに周りくどいことを言ってすいません。
カメラが増えました。
カール・ツァイス・イエナのWERRA 1です。

手前にあるステーキ皿の熱い石みたいなものは専用のレンズキャップです


このカメラ、雑誌でちらっと見かけてから、以前から気になっていたのです。
それが、年末にElmar  90mmF4 のレンズを購入したときに、お店ショーケースに並んでいるのを発見して、意外とお安い。
この時は買わずに帰ったのですけど、後から探したらメルカリで状態の良さそうなものが出品されていて、Elmarも予算よりも安く購入していたこともあって、勢いで買ってしまいました。
出品者さんがちょっと値引きしてくれて7,000円。
これまた相場よりも安い買い物だったと思う。

ボディにはないけど、レンズにはちゃんとカール•ツァイスってかいてある



カール・ツァイス・イエナとされているように、冷戦中にカール・ツァイスの会社が東西に分裂して、ドイツのイエナの工場を元にした東側のカール・ツァイスで作られたもの。
もちろんカール・ツァイスのレンズが搭載されている。
「WERRA 1」と表記されているけど、これが初代機じゃなくて、「WERRA」という機種につづく2機種目であるらしい。
(エヴァンゲリオン零号機の次に作られた初号機、みたいなものだと思っている)
シリーズはこの後WERRA 2,3~と続くけど、2以降が出てきた後もWERRA1としてのモデルチェンジが続いている。
詳しくはわからないけど、機種名の記載位置からして僕のWERRA1は後期のモデルのようです。(ということは1961年以降と思われます)

ダイヤルがやたらと多いレンズ周り


出自もかなり独特なカメラだけど、特徴の一つが操作系がレンズ回りに集中していることだ。
ピントリングと絞りのみならず、シャッタースピードとフィルム巻き上げも全部レンズ回りに同軸上に配置されてる。
シャッターを切る以外は、レンズの周りをぐりぐりひねる動作で集約される。
さらにWERRA1はピントが目測式で、ファインダーをのぞく必要がない(という表現が正しいのか)おかげで、最初から最後まで全部同じ姿勢で設定が完了する。

いざ手にしてみると、それらの設定リングの触感が一つ一つ異なるのが個人的にツボです。
ピントリングはすいーと滑らかに動くのに対し、シャッターリングはまるで金庫の鍵のように、カチカチと目盛りごとに刻まれる。
フィルム巻き上げは一番外側に大きく存在して、ひねるとガチャッ!とスプリングがかみ合った力強い音がする。
「装填完了」という雰囲気です。

触感の話をしたけど、当時のカメラらしくカメラ全体に金属部品が多様されていて、コンパクトな割にがっちりして頼もしい。

さっきのレンズキャップはフードにもなります



惜しむらくは、フードを兼ねてるレンズキャップがプラスチックで安っぽいことだ。
ねじ込み式に装着するときに、コキコキいう音がしてちょっと耳障りである。
さらによく見ると、僕のカメラはカバーに亀裂が何本か(3箇所くらい)入っていて、早いうちに補修したほうがよさそうだ。
ま、これは60年前のカメラと考えればしょうがない。


割れてますね。接着剤でつくかな?



そんなわけで、なぜか増えたカメラの話でした。
一通り観察(?)が終わったところで、フィルムを装填して撮影します。

撮った写真はまた後日。


フィルムは裏蓋を完全に外して装着します(けっこう大変だった)


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