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私たちの世代が新人類と呼ばれた頃

最近の若者をして、「ゆとり世代」などと言われていますが、私たちが20代の頃は「新人類」と言われました。

従来の常識が通用せず、全く理解出来ないということで、40代以上の人からは疎んじられていたように思います。
そのことについて思うことを少し書いてみました。

世代間のギャップと言うのは、どの時代でもあるようでこれは人類が誕生してからそう大きく変化はしていないらしいです。
近頃の若者は・・・これは古今東西を通じて今も昔も変わらない枕詞のようです。

ただ、最近の若い人と言うのは2極化しているのかなと言う気もします。

その問題の一つに「ゆとり教育」が有ったのかなと思ってしまいます。
昔は、小学生でも中学生で習うことを公立の小学校でも教えると言ったこともありましたが、何でもかんでも平等とか、競争は良くないと言った誤った?考え方が浸透したことで、子供の中には競争することととか長幼の序と言ったことを知らないまま大人になってしまった人もいるようです。

その反面、親の教育の効果と言うのでしょうか。
きちんと躾が身についた若者も多いのは事実です。

以前どこかのサイトで見かけたのですが、アルバイトの面接に来たら。志望動機に「暇だったから」とか「特になし」みたいなことを書いてきたり、LINEをで休暇申請したりといういわば、我々の年代からするとぶっ飛んでいるというか価値観が相容れられない人も少なからずいたりします。 

私の周りにも、以前私が某製油会社でPCサポートをしていた頃私の入れ替わりに新しい人が入ってきました。
PC世代の申し子よろしく、CやC++でプログラムは書けるとのことで。
私のような似非エンジニア(現在は一応ネットワーク系のエンジニアです)では太刀打ちできなぁなんて思ったのですが、ゆとり教育世代共通かどうかは知りませんが、集団活動よりも個人活動が主なんです。

時間が来たら、まだ仕事が残っていてもそれじゃ時間来たので帰ります…と平気で言う訳です。
さすがに、飲みに行こうとまでは誘いませんが、せめて先輩の社員が仕事していることに対しての配慮と言ったことも全くないんです。

これが「ゆとり」の実力?と思ったものです。笑

しかし、私たちも笑えたものではありません。
新人類という分類では、1960年から1970年頃に生まれた年代を指すそうで私なんかその第1期生。

サブカルチャーの洗礼を受けた第1世代でバブルを20代で経験し、日本が限りなく発展する夢想を描いた時代であり、今までの戦後世代と呼ばれたベビーブーマーとはまた違った価値観を持っていました。

保守よりも左翼的思考が強く、保守的な思考は年寄りの戯言といった時代でもありました。
いわゆるしらけ世代とでもいうのでしょうか、それでいながら組織に入れば、集団帰属意識は高く、社員旅行などには積極的に参加することを厭わない世代でした。

あと10年もすれば私たちの世代も第一線を引退し、ゆとり世代が会社の中核になっていくでしょうが、そうなったときに会社がきちんと回っていけるような仕組みを経営者方は考えていく必要があるかもしれません。

ちなみに、新人類と呼ばれた人たちの特徴は下記のとおりだそうです。
ゆとり世代と比較してみてくださいね。

特徴 成熟した成人として、社会を構成する一員の自覚と責任を引き受けることを拒否し、社会そのものが一つのフィクション(物語)であるという立場をとるとされた。
音楽でもテクノポップの流行など、社会的にも無機質な変容が感じられた時代に、高尚な哲学や思想を語ることも、一種のファッションとしての地位を得た。
一方、評論家の竹熊健太郎は、オタクと新人類は同一のものであり、「同じ人格類型のバリエーション」であると唱えている。
新人類世代の共有体験は、受験勉強以外にも、テレビ番組や漫画・アニメ、ロック、テクノポップといったサブカルチャーの体験を特徴とする。
1980年代は「ネクラ」「ネアカ」という言葉が流行り、社交的で軽く明るい性質が賞賛される傾向が強くなったが、新人類が生み出した若者文化は「ネアカ」志向であった。

フォークソングは湿っぽいとして廃れ始め、ロック音楽が流行り、ヘヴィメタルが台頭し始めた。
新人類が子育ての時期に入った1990年代は教育不信や公務員不信のムードが強まり、一部の親は学校社会において「モンスターペアレント問題」などを引き起こした。

大都市圏を中心に、子供を中学受験させて、私立の中高一貫校に行かせる傾向がさらに強まった。
親子の葛藤は少ないというのも特徴の一つである。親子間の文化の壁が小さく、いわゆる「友達親子」(一卵性母娘)型家族が増えたのもこの世代の特徴である。

如何であろうか、そして友達親子として育った現在のゆとり世代はどんな大人像を作っていくのであろうか?

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