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公式ボランティア『Ramgelist』活動レポート

ブラックラムズ東京が公式戦ホストゲームを開催する上で、欠かせない存在となっているのが、公式ボランティア組織『Ramgelist』です。試合会場に来てもらったファンの皆さまは、きっとお揃いのロゴが入ったジャンパーを纏ったRamgelistメンバーの姿を目にしていると思います。

Ramgelistのことをファンの皆さまにもっと知ってもらって、試合会場でもファンの皆さまがRamgelistメンバーともっと親しくなって挨拶を交わし合えたりできたらいいなと思って、今回の記事を作りました。

ボランティア組織結成のいきさつ

まず、ボランティア組織結成のきっかけやその経緯を西辻 勤ゼネラルマネージャーに振り返ってもらいます。

「ボランティア組織を作りたいと思ったきっかけは二つあります。一つは個人的な思いからです。僕は以前、リコー社内のボランティア活動に個人的に参加したことがあります。参加したのは、3.11東日本大震災の復興支援に関する活動です。陸前高田市の津波が到達した高さのところに避難の目印となる、そして記憶を風化させないための桜の木を植えるいう「桜ライン311」プロジェクトに参加しました。それに参加したことによって、震災のことやそこで起きたことをより深く知ろうと思ったんです。またもっと復興に対してサポートをしたくもなりました。参加しなければ話す機会が無かったであろう、仲間との出会いも楽しみました。同じような想いを僕たちのチームに対して持ってくれる集まりを作りたかったというのが個人的な思いです。

二つ目は、チームとしての観点からです。僕たちは「Be a Movement.」というチームビジョンを掲げています。それは新しいムーブメントをチームから生み出して、その中心となって渦の中に人や組織を巻き込んでいこうという考え方です。その時に、いろんな人やコミュニティと繋がって、どんどん渦を大きくしていきたいと考えています。そして自分たちの思いや考え方を伝導してくれる人がどんどん増えてくれればいいなあと願っています。自分たちと同調して渦を大きくしてくれる仲間としてボランティア組織が必要だと考えました」

西辻 勤/ゼネラルマネージャー

実は、西辻がボランティア組織結成を構想したのは、リーグワンスタート以前に遡ります。

「実現への最初のアクションとしては、新リーグスタート前に『一回自主興行試合をやってみよう』と企画していたことがあり、運営をする上でボランティア組織も立ち上げようとしました。その時に、2019年ラグビーワールドカップ日本大会のボランティア組織リーダーだった佐藤さん(※佐藤洋平氏。現在静岡ブルーレヴズ・アシスタントゼネラルマネージャー)と以前から個人的に交流があったので、アドバイザー的に入ってもらって下準備を一緒に進めていました。 

ただ、新リーグ参戦に関しての様々な準備に手一杯になってしまったり、コロナ感染拡大の影響もあって、その時は実現できませんでした。リーグワン2シーズン目となる去年の秋にいよいよスタートすることができました」

ボランティア組織名称の『Ramgelist(ラムジェリスト)』に関して

ブラックラムズの「ラム (Ram)」と伝道者を意味する「エバンジェリスト(Evangelist)」を組み合わせた造語です。ブラックラムズ東京の伝統と魅力を、ご来場者へ共に伝えていって欲しいという想いが込められております。

Ramgelistアイコンは、「勇敢な雄羊の角」「チームが過去3度の優勝を経験していること」「Happyを表現」の3つを表したデザインになっています。

2022年11月某日、応募者への説明会実施

リコー砧総合グラウンドのコミュニティハウスにおいて、2回に分けて説明会が行われました。このコミュニティハウス内には、過去のユニフォームや写真、トロフィーなどが展示されており、そこに足を踏み入れただけでもチームの歴史を少し感じてもらえたと思いますが、冒頭で田沼広之アンバサダーのビデオ出演による「リコーブラックラムズ東京の歴史」映像を見ていただき、70年に及ぶチームの歴史を知ってもらいました。

参加者の皆さまに話を伺うと、地元世田谷に在住している方はもちろん、それ以外の地区、遠くは埼玉県などにお住まいの方も数名参加してくださっていました。過去にボランティア経験をお持ちの方も多く、そのやりがいを語っていただいたりして、組織立ち上げの意義を改めて感じました。
またこちらからの説明の後は、参加者の方々にグループに分かれていただきディスカッションの時間を設けましたが、熱気ある時間となり、期待感が膨らみました。

立ち上げ時のエピソードや説明会の様子を、今度はボランティア組織を統括している松川 拓哉に振り返ってもらいましょう。

松川 拓哉/競技運営担当・MD担当

「立ち上げに向けて白崎さんと具体的に動き始めたのは、去年の8月ぐらいでした。

まず、ラグビーリーグワン参加チームの中で先にボランティア組織運営を行っていた静岡ブルーレヴズさんから、ノウハウを色々と教えていただきました。(その経緯から、今シーズンは対戦2試合において、それぞれのホストゲームで相互にボランティア協力を行いました。)

もう一つの準備として、発足前にサッカーの川崎フロンターレさんの実際の試合運営を見学させていただいて、ボランティアさんがどんな業務を担当してどんな動きをしているかを学ばせていただきました」

また11月に説明会を行って初めて直接応募者と接した時の記憶を「想定よりも多くの方に来ていただいて、参加者のエネルギーの強さに圧倒されました」と思い返しています。

そして、現在153名のRamgelistの皆さまが活動を共にしてくださっています。

2022年12月17日 リーグワン2022-23 ホストゲーム開幕戦にて活動開始

11月19日に駒沢オリンピック公園陸上競技場で行われた「TOKYO RUGBY MONTH 2022」イベントでの東京サントリーサンゴリアス戦において、まずはテスト本番的にRamgelistとしての活動をスタートしました。
そして、チームにとってもシーズン初 ホストゲームとなった、聖地秩父宮ラグビー場開催の第1節三菱重工相模原ダイナボアーズ戦で初本番に臨みました。

試合当日の活動内容は、チームスタッフや外部協力会社スタッフと共に、入場ゲートでのチケットチェックや検温、グッズ販売ブース、ファンクラブブース、SNSブースなど会場運営の各要所での業務が割り振られました。

キックオフは12時だったのですが、Ramgelistの皆さまには朝8時に集合していただきました。皆さん、少し緊張の面持ちです。挨拶に立った田沼広之アンバサダーは早くも気持ちが昂っていました。

先ほど説明会開催当時を振り返ってもらった松川によると、いざ本番となると思い通りに進まないことの方が多かったと言います。

「ボランティア活動の初本番となった12月17日のリーグワン開幕戦では、運営全体もそうだったのですが想定していた通りに様々な事が運ばずに、一言で云えば『むちゃくちゃ難しいな』と思いました。Ramgelistさんたちにもストレスを与えてしまって申し訳なかったと思っています。

初本番の後は、短期に改善できる問題点も長期の課題となることも、Ramgelistさんからたくさんのフィードバックをいただきました。幸い次のホストゲームまで約一ヶ月時間があったので、その間に来場者から見てボランティアメンバーだとすぐわかるオリジナル・ジャンパーを制作したり、会場での配置の見直しを行なったりと課題改善に取り組みました」

そしてここから、秩父宮ラグビー場や駒沢オリンピック公園陸上競技場でのホストゲームや静岡でのビジターゲームでの活動、或いはパブリックビューイング・イベントにおいてRamgelistの皆さまと共に運営を進めて参りました。

Ramgelist : 佐藤 亜未さんのお話

ラグビー雑誌に載っていたボランティア募集告知を見て、ちょうど何か新しいことをしたいと思っていた時期で、スポーツが好きなので何かラグビーに関わることをやりたいと思って応募に至ったそうです。

「2019年のラグビーワールドカップ日本大会の時に、友だちとパブリックビューイング観戦して『ラグビーって楽しいな』って思いました。学生時代に子どもたちのボランティアはやっていましたが、社会人向けのものは今回が初めてです」

「最初の説明会には参加しています。実はブラックラムズ東京のことは詳しく知らなかったのですが、チーム理念などを伺ってすごくいいチームだなと感じて、やりたいという思いを強くしました。練習試合とナイターの一試合以外は、今シーズンの開幕戦から全ての試合活動に参加しています」

「実際やってみて、すごく楽しいです。毎試合終了後に毎回感じたことをアンケートに書かせていただくと、書いたことが次の試合から改善されているので、できることをより頑張ろうという気持ちになります」

試合当日の担当は、一回目が検温。その後は全てSNSブースを担当してくださっています。そうすると顔見知りのファンの方もできて、声をかけていただいたりすることもあって、そういうファンの人たちとの触れ合いも楽しいと語ってくれます。「みんな真剣にガラポンをやっていて(笑)、当たったら喜んでくださるし、やりがいもあるし、すごい楽しいです」

「ボランティアをやって、ブラックラムズ東京はあったかいチームだなと感じました。ハーフタイムにはノンメンバーの選手が出てきてファンと一緒に写真を撮っていたりもするのを見かけますし、ファンの方を中心に考えて皆さんでやっているんだなと感じました。来年もぜひ参加したいです!」

Ramgelist : 梶田 裕磨さんのお話

埼玉県川口市在住。リコーグループ社員。社内の掲示板にボランティア募集が出ているのを見て応募。ブラックラムズの試合は、キヤノン戦(※「複写機ダービー」とか「事務機ダービー」と言われていました。)の時に会社の同僚たちと観戦に行くぐらいで、それほど熱心なラグビーファンというわけではなかったそうです。ただボランティアには昔から親しんでいたとのことでした。

「社内のボランティア組織に入っていたり、もともとボランティアは結構やっていました。東北大震災の時だったり、最近では東京マラソンとか。

ボランティアは、人のためにやるというイメージがあると思うんですけど、実は自分でも楽しんでいるというか。ですから、奉仕の精神みたいな気持ちだけでやっているわけではありません」

今シーズンのRamgelist活動は、パブリックビューイングイベントの時に人数制限で外れて参加できなかった以外は、静岡でのビジターゲームを含めて全て参加してくださったそうです。

「Ramgelistに参加して、チームのことがより好きになりました。参加する前は選手の名前も全然知らなかったのですが、選手の名前を覚えたり、試合結果とか順位も気にするようになりました。現場でボランティアをやっていて、こんなにブラックラムズを好きな方が多いんだってびっくりしました。元々は会社の付き合いで試合を観に行っていただけでしたので。試合前から並んでいる人が大勢いますし、本当にブラックラムズが好きな人が多いんだなあとびっくりしました」

「チーム運営の雰囲気はリコーの企業文化とあっているというか、マジメだなあと思います。泥臭くという言葉通り派手さは無いのですが、みんなやるべきことをしっかりやっていると感じます。来年もぜひ参加したいと思っています」

またスタジアムで会いましょう。

まだまだスタートしたばかりのブラックラムズ東京・公式ボランティア組織『Ramgelist』の活動ですが、回を重ねるごとに絆が深まっていっていることを感じます。また、Ramgelistの皆さん抜きには、もはや試合運営が成り立たないぐらい、頼もしい存在となっています。

チームを代表して、まず西辻GMからの感謝の言葉です。
「Ramgelistの皆さんの活動を見させていただいて、組織を改善していったりもっと良くしようと自発的に動いてくれていて、どんどん良くなっているという印象を受けています。皆さん、チームの価値観だったりチームの良さを知った上で入って来てくださっているので、チームに対する愛着やプライドを持ってすごく前向きに活動していただいていると感じています。感謝しかありません」

次に競技運営担当の松川から。
「ファンの方々にも、試合運営する上でRamgelistさんがすごく力になってくれていることをもっともっと知ってもらいたいなあと思います。そして将来的には、名物Ramgelistさんなんかが出て来たりすることもいいなあと思います」

今シーズンのホストゲームは1試合を残すだけとなりましたが、最後まで一緒に全力を尽くして、試合後にはファンの皆さまに活力と感動を感じてもらって会場を後にしていただけるようにチームと共に頑張っていきましょう。

Ramgelistの皆さん、ファンの皆さん、またスタジアムでお会いできることを選手・スタッフ一同楽しみにしています。


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