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DTM_タイミング調整のススメ

はじめに

みなさんタイミング調整はしてますか?
ライブ演奏だと複数人による演奏のズレはグルーブなど体感的に気持ち良くなることが多々あります。
しかしDTMにおいて全てのトラックを音声データにする作業においてタイミングは重要なものと考えられます。
自身でレコーディングする人は音声データにした後にタイミング調整する人が多くいらっしゃるでしょう。
それは全トラック打ち込みでも同じことが言えて特にバンドスタイルな曲を作る方は重要度が増します。
異なるデベロッパーのソフト音源を使用することが多いDTM、MIDI打ち込み時ではさほど気にならない(気付かない)こともありますが音声データにして波形を見るとズレがすごいことに気付きます。
同じデベロッパーでも音源が異なるとズレていることもあるでしょう。
次にタイミング調整前の画像をご覧いただきます。

タイミング修正前の状態


タイミング修正前の画像

これは緑がベースギター、青がキックですがイベント(Studio Oneではこう呼ぶ、他DAWではリージョンとも)を縮小して見てもズレてることがわかります。
次に拡大した画像を見ていただきましょう。


タイミング修正前拡大画像

このように拡大してみると発音の頭が大きくズレてることが明らかになります。
どのベースギター音源でもこのようにタイミングがキックより遅れることが多いですがTrilianではもっと顕著になります。
Choir音源なども遅れて発音されることが多々あります。
僕は現在ボーカルは知声を使うことが多いですが知声はデフォルトで32分音符ほど発音が早いので逆に遅らせなければいけません。
次にタイミング修正後の画像を見てみましょう。

タイミング修正後の状態


タイミング修正後の画像

タイミングを移動させる余裕がなければ画像のベースギターのように無音部分を削除して前後に移動させるようにすると容易にタイミング調整できます。
次にタイミング修正後の拡大画像を見てみましょう。

タイミング修正後の拡大画像

ベースギターを見ると真ん中の線が若干太くなっていますが、この時点から発音は始まってます。
ですので山になってる部分から合わせるよりも真ん中の線が太くなってるところから合わせるのが無難でしょう。
ダイナミクスにより発音の瞬間が音量的に小さいトラックもありますので、その場合はタイミングを合わせるかどうかは曲の仕上がりに左右されます。

タイミング修正のメリット

・音抜けが良くなります。
EQ等のプラグインであれこれ悩むよりも全トラックまずはタイミング調整をしてください。
これだけで自分のトラックだとは思えないほどの効果があると思うので是非やっていただきたいです。
あくまでも音抜けを良くさせる1つの方法だということは頭の片隅に置いといてください。
・キメが際立つ
どのジャンルでもキメのフレーズは多々ありますが特にロック、パンク、メタル等のバンドスタイルだと効果が顕著に出ます。

どのトラックを基準に合わせるか

小節の頭に置かれてることが多く、フレーズの発音タイミングが重なりやすいのでやはりキックでしょう。
キックがないフレーズの場合はスネアでもいいです。
ドラムを使用しない楽曲では主要楽器かつリズムも担っているトラックがいいでしょう。
キックの裏で鳴ることもあるタム等はタイミング調整しないこともありますが、もしする場合はドラム音源のオーバーヘッドやルームなども調整する必要が出てくるので1トラックずつではなく、複数のトラックをまとめてタイミング調整すると楽です。

人が演奏をしているような雰囲気にしたいということで打ち込みの時点で発音を任意でズラしたりヒューマナイズする人もいますがそれはナンセンスです。
生演奏もクリックに合わせて録音しているので発音タイミング的にはベタ打ちでいいのです。
グルーブは生演奏でしか出せないので打ち込みで再現すると気持ち悪くなるだけですので所詮打ち込みだと割り切り、打ち込みで人間っぽさを演出したいのであれば出音、ボーカロイド等の歌モノであれば発声(調声)にこだわるだけで十分です。
ギター等の弦楽器のストラムは別で弦ごとのタイミングはBPMだったりフレーズに合わせてシビアに行う方がいいでしょう。

さいごに

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