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【デレマス×エボルヴ】カードデザインから見るデレマスユニット


はじめに

初めまして、太刀と申します。
普段はX (旧Twitter)でシンデレラガールズ周りの話ばかりしている、しがない自称プロデューサーです。
タイトルの通りの内容になりますが、個人用のメモとして残すつもりだったものをせっかくなのでいい感じの形式にまとめて公開してしまおう、と思い至り今こうしてキーボードを叩いています。
こういうものを書くのにあまりに不慣れすぎてデレマス環境終了直前当日まで記事が完成しませんでした。完全に期を逸しています。
二番煎じになっていそう、かつ、人様にお見せできる文章が書けているかは定かではありませんが、時間つぶし程度になれれば幸いです。

コラボパック『アイドルマスター シンデレラガールズ』

さて、去る2023年8月25日、ShadowverseEVOLVE (以下 エボルヴ) にて『アイドルマスター シンデレラガールズ』(以下 デレマス) とのコラボパックが発売されました。みなさん遊ばれているでしょうか?

もう二か月経ってるって本当ですか?

私はもともと身内とエボルヴで遊んでいたこともあり、発売初日にカートンを剥いたり、プロモカード目当てに十数年ぶりにカードショップでの大会に参加したり、千葉で行われたGPに参加したりと、デレマス環境をしっかりと楽しみ尽くしました。

もちろん純粋にカードゲームとして遊んでいて面白いのもあるのですが、やはり自分がずっと前から触れていたコンテンツの登場キャラクターと一緒にゲームができる、というのは楽しいものです。
「複数のコンテンツが集うことをコンセプトにしている訳ではないカードゲームにコラボ枠として参加している」というのも何かこう、特別感があっていい感じですよね。うまく表現できませんが。

さて、私のように「デレマスにはずっと前から触れてきている」「エボルヴもプレイしている (or プレイし始めた)」という方もいるかと思いますが、双方のコンテンツを摂取しているとなんとなく見えてくるものがあります。

(このカードの効果、○○ってユニット意識して設計されてるよな……)
(このユニット、全員○○クラスに割り当てられてるな……)

些細なことではあるんですが、こういう小ネタのようなものを見つけるのってめちゃくちゃ楽しいですよね。私だけでしょうか。
とはいえ、ご存じの通りデレマスというコンテンツが抱えるアイドルの人数は膨大で、その数実に190人 (日本語版のみの数字) に及びます。
当然、190人の組み合わせで作られるユニットの数も膨大で、これまでに登場したユニットをすべて記憶している人はおそらく一人もいないんじゃないかと思います。いたら相当の変態です。

ということで、私が知り得る知識をもって、時にはGoogle先生のお知恵をお借りして、「このユニット意識でこの効果 (クラス) になってるんじゃないかなあ……」と妄想したカードたちに対して、元となったゲーム内ではどのようなアイドルたちなのか、また、どのようなユニットなのか、といった点を気力が持つ限り記載していこうかと思います。
エボルヴプレイヤーの方にはカードのフレーバー、小ネタ集のようなものとして、逆にデレマス勢の方にはどんなユニットがエボルヴに参加しているか、どんな効果になっているかの簡易まとめとして楽しんでもらえれば幸いです。

だらだらと書き連ねていったらなんか65,000字くらいの記事になっていたっぽいので、お時間のある時にどうぞ。

当サイトに使用しているカード画像は、Shadowverse EVOLVE公式サイト(https://shadowverse-evolve.com/)より、ガイドラインに従って転載しております。該当画像の再利用(転載・配布等)は禁止しております。© Cygames, Inc. ©bushiroad All Rights Reserved.

また、デレステ側画像はすべてバンダイナムコエンターテインメントゲーム実況ポリシー (https://www.bandainamcoent.co.jp/info/videopolicy/) に基づき、自身のゲーム画面のスクリーンショットを利用しています。

ストラクLG組

まずは分かりやすく、各種ストラクチャーデッキの看板になっているLGカードたちのユニットです。
属性特化の効果を持っていて、ストラクチャーデッキを買ってこの子たちを軸にデッキを組むだけでかなり戦えるくらいにはコンセプトがはっきりしている印象です。

P.C.S (ピンクチェックスクール)

ユニットメンバー:
島村卯月、五十嵐響子、小日向美穂
カード名:
【〔P.C.S〕島村卯月】
【〔P.C.S〕五十嵐響子】
【〔P.C.S〕小日向美穂】

「感謝するぜ……お前と出会えた……これまでの 全てに!」
(※ゲーム内でこんなセリフを言ったことはありません。)

我らが笑顔の権化島村卯月の代表ユニットです。
基本的にストラクチャーデッキのLGカードユニットはニュージェネレーションズ (以下 NGs) の3人 (後述) が、それぞれの属性のアイドルと組んだユニットで、このユニットは卯月に加え、圧倒的お嫁さん力を誇る家庭的アイドル五十嵐響子と、ちょっと恥ずかしがり屋なおつまみ大好き肥後乙女小日向美穂からなるユニットとなっています

効果としては、4コストの響子が「自分の場のCuフォロワー枚数を参照して相手フォロワーにデバフを与える効果」を、2コストの美穂が「めくったデッキトップがCuカードなら手札に加える効果」と「場のCuフォロワーが3人以上であれば突進 (場に出た瞬間に相手フォロワーを殴れる) を得る効果」を持っています。
そして、卯月の効果は「墓場から4コスト以下、2コスト以下のCuフォロワーを呼んでくる」というものであるため、墓場から響子と美穂を呼んでくると、響子のデバフを強く使いつつ美穂に突進を付与できる、といった形になります。ついでのように卯月の効果で2人にバフが乗ります。
もちろん実際は他のアイドルを対象に卯月の蘇生効果を使うことも多いですが、ユニットとしてきれいにデザインされたカード群だな、と思います。

おそらくコンセプトとしては「卯月の笑顔に励まされて再度仲間のアイドル達が立ち上がる」という方向だとは思うのですが、やっていることは完全に【魔将軍・ヘクター】です。「ヘクター島村」の語感の良さは一体何なんでしょうか。

魔将軍・ヘクター、島村卯月の親戚のおじさん説。

Triad Primus (トライアドプリムス)

ユニットメンバー:
渋谷凛、北条加蓮、神谷奈緒
カード名:
【〔Triad Primus〕渋谷凛】
【〔オーバー・ザ・レインボー〕神谷奈緒】
【〔ソング・フォー・ライフ〕北条加蓮】

横にいる子もついでに引き連れて突っ走るしぶりん。
奈緒から盤面に並ぶと絶望。

環境を荒らしまわっているCo3人娘、最近Cuに目覚めたシンデレラの顔渋谷凛と、ポテト大好きおしゃれ大好きな強気系ギャル北条加蓮、素直になれない弄られ系ツンデレアニオタ女子神谷奈緒からなるユニットです。

自身も疾走 (場に出た瞬間に相手リーダーを殴れる) という能力を持っている凛の、「場のCoフォロワーが3人以上なら他の攻撃力3以下のフォロワーに疾走を付与できる」という効果がこのユニットの、ひいてはCo軸のデッキのカギとなる効果になります。
ユニットメンバーの加蓮は、1コストにしてはスタッツが高いものの条件を満たさないと自壊していってしまうというフォロワーなのですが、もう1人のユニットメンバーである奈緒の効果が「デッキトップを5枚めくり合計コストが4になるように2枚までCoフォロワーを場に出せる」というものになっており、これが3コストの凛1コストの加蓮にバッチリかみ合う形です。

奈緒の効果で凛、加蓮を両方めくった瞬間に場にはCoフォロワー3人が揃っているため、凛の効果の起動条件が自動的に満たされていることになります。また、奈緒、加蓮はどちらもぴったり攻撃力3なので、どちらも凛の効果対象として選ぶことができます。
これによりたったの5コストで場に3体のフォロワーが並び、さらに疾走持ちの2人により一瞬で相手のライフが3分の1程度消し飛ぶことになるという非常に強力な組み合わせです。

もちろんデッキトップ依存なのでこんな動きができるのは数回に1回だと思われますが、Co軸のデッキがアグロ寄りに低コスト帯のカードを多く採用することもあり、ユニットメンバーが揃わずとも盤面優位を築ける確率は結構なものです。
奈緒の効果対象が4コスト以内というのもかなり絶妙で、デッキ内から2コスト以下のCoフォロワーを呼んでくる【岡崎泰葉】が飛んできて、実質6コスト分の踏み倒しにつながることもままあります。
このあたりはゲーム内シナリオである「蒸機公演 クロックワーク・メモリー」を意識しての組み合わせなのかな、と個人的には思っていたりもします。

この効果での4/4は積み重ねた芸歴のなせる業。

コスト帯や効果からアグロ系のデッキで活躍していることが多いイメージで、貪欲というか果敢というか、このユニットのアグレッシブなところが効果で表現されているような気がしますね。
特に加蓮はストラク収録版、パック収録版どちらも自分の身を削るような効果を持っていて、元々病弱だった子ということもあり見ていて割と心配になるタイプの効果になっています。できれば横にお目付け役のCoアイドルを添えておきましょう。
現役で病弱な子はカード効果では割とピンピンしてるのに……。

現役で病弱な子 (19)。

ちなみにですが、次の弾には効果が奈緒にそっくりな悪い顔のおじさんが収録されるそうです。楽しみですね。

「機械」テーマのカードも多数収録される『森羅鋼鉄』、
2023年10月27日発売!

ポジティブパッション

ユニットメンバー:
本田未央、高森藍子、日野茜
カード名:
【〔ポジティブパッション〕本田未央】
【〔てづくりのしあわせ〕高森藍子】
【〔ポジティブパッション〕日野茜】

熱血・元気・ゆるふわの三拍子揃ったユニット。
デレマスキャラの聞きなれないあだ名は大体未央発。

「とにかくでかいヤツのコストを踏み倒してえ!」「でかいヤツでぶん殴って勝ちてえ!」と言わんばかりの豪快な効果を持っているのが実にパッションらしい、同級生キラーのスパースター本田未央、周囲の時間も歪めうる「ゆるふわ」の体現者高森藍子、お米大好き全力疾走爆熱乙女日野茜からなるユニットです。

効果としては、未央はデッキトップを2枚めくってPaフォロワーを1人無条件で場に出すという効果を、藍子の方は場のPaフォロワー3人をアクト (攻撃済み状態) にすることで手札のPaフォロワー1人を1ターンだけ場に出すという効果を持っていて、どちらも特定のカードのコストを踏み倒して利用するようなデザインになっています。
そんな2人がコストを踏み倒して場に出すべき対象としてデザインされているのが茜で、8コストと重めではあるものの攻撃力も体力も7の大型疾走持ちであると同時に、条件が揃えば相手盤面を一層しうる効果も持ち合わせていて、まさに切り札といった様相です。
「踏み倒すならデカくて強い効果のやつがいい」、当たり前ですね。

未央の効果はCoストラクの神谷奈緒と同じくデッキトップ依存かつ、奈緒と比べてめくれる枚数も2枚と少ないため非常にギャンブル性が高いものとなっていますが、その分強力なカードがめくれた際にはゲームを決定づけるレベルのハイリスクハイリターンな効果となっています。CR本田未央とか言わない。なんでこの子ほっとくとすぐギャンブルと繋がるんだ。
一方の藍子は比較的確実性の高い踏み倒しを行えるものの、効果の起動には場にPaフォロワーを一定数並べてあげる必要があります。
その展開を支えてくれる1人がパック収録版の藍子で、結果として2人の藍子のゆるふわ無限力により時空が歪み、8コストの茜が4ターン目に出てきたと思ったら相手盤面を一掃して相手リーダーに激痛を与えて帰っていきます。なんで?

他の属性ストラクチャーデッキが踏み倒し枠1人と踏み倒され枠2人で構成されているのに対し、Paは2人の踏み倒し枠の未央、藍子と、1人の踏み倒され枠の茜で構成されているのも少し異質な感じがします。
LGが割り当てられてるクラスも全員違うし。ロイヤルクラスに固まりすぎと判断されたんでしょうか。

余談ですが、Cuは全員ユニット名が二つ名 (?) になっているのにCoやPaには違う二つ名が紛れているのは、事実だけを言うのであれば「スターライトステージ (以下 デレステ) のユニット衣裳系SSRの追加が途中で途絶えてしまったから」です。
追加されない理由等は何を言っても推測になってしまうのでここでは触れませんが、個人的にはいつか何かの機会で更新が途絶えてしまった子達のユニット衣裳SSRが見られればなあ、とひそかに願っていたりします。

ユニットイラストUR組

次に、UR (イラスト違い枠のLG、GR) でユニットメンバーが描かれているカードからのユニット紹介です。
特にデレマス未プレイの方は、ただでさえ日本語の人名ばかりでカード名が覚えにくいのにいきなり横に別の子が出てきた上にカード名まで変わっていて困惑された方も多いのではないでしょうか。
全て新規書き下ろしのイラストなのが既プレイ勢的にも嬉しいですね。

フォルトゥナ・レジーナ

ユニットメンバー:
神崎蘭子、黒埼ちとせ
カード名:
【フォルトゥナ・レジーナ】(UR, SP版【神崎蘭子】)
【神崎蘭子】
【黒埼ちとせ】

金髪銀髪の闇の眷属ペア。

「黒埼の埼は埼玉の埼」、今日はこれだけ覚えて帰ってください。
これだけ覚えてもらえばこんな記事今すぐに閉じてもらっても構いません。
ここまで読んでくださりありがとうございました。



まだ読んでくださる奇特な方向けに説明を続けます。
闇の言葉を用いて会話する《傷ついた悪姫》ブリュンヒルデこと神崎蘭子と、吸血鬼の末裔を自称する薄命系クォーターお嬢様黒埼ちとせによるユニットです。
明らかにおかしな単語が飛び交っていますが、この尖りっぷりと属性過多っぷりこそがシンデレラガールズです。
……とまで言ってしまうのは流石に誇張ですが、サービスイン当初の広告で「変なアイドルがいっぱい登場!」と銘打たれていたのは伊達ではなく、文字通り変なアイドルはこの2人以外にもいっぱい登場します。ストラク組がお行儀良すぎるんじゃ。

そんな彼女たちに関しても、文面だけ見たら「中二病」の一言で片づけられてしまいそうですが、シンデレラガールズはこういう突飛なキャラ付けをスタート地点としてキャラの内面を掘り下げるという歴史を繰り返してきているので、ぜひその歴史をゲームで追いかけてみてもらえればと思います。
圧倒的な存在感のちとせママに大興奮状態の幼女蘭子ちゃん、みたいな構図がひっくり返るイベントコミュは必見です。
ちなみに、闇・吸血鬼等の単語から連想できる通り、この2人はナイトメアクラス所属となっています。

効果に関しては、蘭子が「横に広がるタイプの点を飛ばす効果」と、「デッキトップ4枚から1枚をEXエリアに補充する効果」持ち、ちとせが「毎ターン使える点飛ばし効果」と「自ターン中に自分以外の味方とリーダーを守る効果」持ちとなっているんですが、正直めちゃくちゃ相性がいい、という感じではないかなと思います。
一応、パック発売前の効果公開時のエボルヴちゃんねるでは、蘭子のカード補充効果を最速で行う際には軽めのレッスン持ちフォロワーであるちとせでEXエリアを開けておけると便利かも……?という話をしていたような。

どういうことかと言うと、デレマスデッキは、デレマスフォロワーの何人かが持っているレッスンという効果のコスト用カードである魔法のアイテムを、ゲーム開始時にEXエリアと呼ばれる領域に上限 (5枚) まで置くことになっているのですが、この状態だとEXエリアが埋まっているため蘭子のカード補充効果は墓場肥やしにしかなりません。
蘭子もレッスン効果は持っているので魔法のアイテムは消費できるのですが、そのためには追加でコストを払う必要があり、一手動きが遅れてしまいます。

そこで、低コストかつレッスン持ちのちとせの効果を序盤に使っておくと、蘭子の着地前にEXエリアが空くので最速でカード補充効果を使える……という話ではあるのですが、相性がいいかと言われると微妙な顔になりますね。
URイラスト紹介の都合上2人合わせての紹介になるので、カードの効果を関連付けて紹介したかったというのもあるのかもしれません。
ちなみに、デレマス構築ではなくナイトメアクラスで蘭子を使用する場合はEXエリアは最初から空いているので、気兼ねなく補充効果を使うことができます。

蘭子と似たような効果を持っている【一ノ瀬志希】は自前でEXエリアを開ける能力を持っていないので、ちとせと、何なら蘭子本人とも組み合わせると動かしやすいかもしれません。
ちとせには自ターン中のリーダーダメージ無効化効果があるため、リーダーダメージと引き換えに踏み倒しを行う志希のエボルヴ効果とも相性抜群です。直近のちとせの限定SSRでも志希が一緒に写っていましたし、なにやら大きなシノギの気配がしますね。
この2人に結城晴を加えたfleeting bouquetというユニットがあったりもするのですが、晴の効果とのかみ合いは特にないかなあ、という印象です。ひょっとしたら志希の効果で失ったリーダー体力を晴の効果で回復するというデザインではあるのかも……?

タイプも近ければ年齢も近い2人。
挟まれる晴は多分弄られ役。

余談ですが、ちとせのカード効果が「自分以外のみんなを守ることはできるけど自分の身は守れず一番最初に死んでしまう」というデザインなのは非常に秀逸ではあるものの、かなりこじらせたデザイナーが開発陣に紛れ込んでいると思います。
私はアイドルを育てるゲームの話をしています。

余談ついでにもう一つ、ちとせの担当声優である佐倉薫さんは、シャドウバースにおいてもメインキャラである初期リーダー勢の一角、イザベルを演じられています。
かたや蘭子の担当声優である内田真礼さんはギルド騒乱編で登場しイザベルと親交のあったエレノアを演じられており、シャドウバースというゲームとこのユニットは少し不思議なご縁があったりします。
ちなみにエレノアはエボルヴでも次弾で登場予定です。楽しみですね。

「ギルド騒乱編」で登場したカードも多数収録される『森羅鋼鉄』、
2023年10月27日発売!

シャドウバース初期リーダー勢でデレステでもお声を聴ける声優さんはコラボ告知等を除くと2人だけ (だったはず) で、前述したイザベル役の佐倉薫さんと、ローウェン役杉田智一さんのお2人になります。なんで?

最近いろんな衣裳を入荷してくれるようになった、
ローウェンみたいな声の『セレクトショップ プリヴェ』の店長 (右・年齢不詳)。

* (Asterisk アスタリスク)

ユニットメンバー:
前川みく、多田李衣菜
カード名:
【* (Asterisk)】(UR, SP版【前川みく】)
【前川みく】
【ブランニュー・ビート】

解散芸も最近は聞かなくなったような気がする猫岩石の2人。

原宿のボス猫から星野源氏の想い人まで出世した猫系アイドル前川みく、ロックの神にあまりにも愛されたアイドル多田李衣菜によるユニットです。エルフクラスでの参戦になります。
2013年に放送されたTVアニメで割と無から生えてきたユニットなので、追ってみたい方はアニメの方をチェックしてみるといいかもしれません。と言ってももうすでに10年前のアニメなんですね。こわっ。
みくがカバーしている『恋』が収録されたCDもつい先日発売されましたのでぜひお手に取ってみてください。

カード名の欄から李衣菜の名前が消えていますが、エボルヴでのカードの種類がフォロワー (場に出る生き物) でなかった場合、デレマス出身のカードは基本的にデレステにおける同イラストSSR (あるいはモバゲー版SR) の二つ名がカード名になっています。【〔てづくりのしあわせ〕高森藍子】であれば【てづくりのしあわせ】がカード名になっているようなものですね。

ですので、エボルヴだけプレイしている方の中にはスペルやアミュレットになったアイドルの名前は全く知らない、という方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。
あまり見たことはありませんが、無意識にアイドル名で呼んでしまうと余計な混乱を招く可能性があるのでデレマス既プレイ側は要注意です。
私は身内との会話で時々やります。
というかこの記事全体的にそんな感じです。ご了承ください。

この2人のシナジーは分かりやすく、みくがレッスン効果で自身に疾走を付与したターンに【ブランニュー・ビート】を起動すると1ドローしながらみくにバフをかけることができるデザインとなっています。

このユニットが登場したアニメの中では、みくは安部菜々との、李衣菜は木村夏樹との関係性も描かれているのですが、カード効果では特に組み合わせを意識した様子はないように見えます。
なにぶんユニットの数が膨大ですので、泣く泣く特定ユニット意識の効果をカットしている情景が目に浮かぶようです。
菜々や夏樹がエルフ以外のクラスに割り当てられていることからも、他ユニット意識の効果を優先したんだなあ、という点が見て取れるような気がします。

BRIGHT:LIGHTS

ユニットメンバー:
鷺沢文香、橘ありす
カード名:
【BRIGHT:LIGHTS】(UR, SP版【鷺沢文香】)
【鷺沢文香】
【橘ありす】

落ち着いた理知的な雰囲気の女性にはすぐ懐くありす。

ボサボサの前髪から覗いた青い瞳に射抜かれるオタクが後を絶たない文学少女アイドル鷺沢文香と、名古屋の霊峰喫茶マウンテンとのコラボをキメた苺大好きアイドル橘ありすによるユニットです。
デレマス × 名鉄観光のコラボ企画『でらます I Love Aichi』、2023年11月6日 (月) まで、絶賛開催中です。
お近くの方やそうでない方もぜひ足を運んでみてください。
意外にも (?) ドラゴンクラス所属の2人ですが、でらますからの連想ゲームで名古屋拠点の某球団との関係が……ということでは別にないと思います。
別に2人とも名古屋出身じゃないし、でらますのアンバサダー自体は別の子だし。

効果としては、文香の効果で3コスト、1コストのフォロワーをデッキから呼び出すことができ、場に出たときに3人以上のデレマスフォロワーがいると発動できるありすの効果がそのまま使える、という構成だと思います。
クラスも異なるので意識されたデザインかは微妙なうえ、実際そこまでかみ合いはよくないように見えますが、3コスト枠として【速水奏】を呼び出してみるとProject:Krone (プロジェクトクローネ)、あるいはCAERULA (カエルラ) というユニットのメンバーが盤面に揃ったりと、効果の都合上結構色々なユニットを文香1枚で並べることができます。

Project:Kroneの面々。ビジュアルがあまりにも強い。
一番下の2人だけCoではありません。
よく見ると全員エボルヴコラボにいますね。
クローネからCo4人を引っ張り出してきて二宮飛鳥をくっつけるとCAERULA
各アイドルのカバーソングも収録されたjeweliesというCDシリーズ発のユニットです。

Triad PrimusBRIGHT:LIGHTSも、どちらもメンバー的にはProject:Kroneというアニメ発のユニット (というかプロジェクト?) に包含されているので、大会でよく見る【〔Triad Primus〕渋谷凛】や【〔ソング・フォー・ライフ〕北条加蓮】を投げつけてくる盤面も、割とProject:Krone意識だと言い張れる状態ではあったりします。
そもそもクローネ自体が同じくアニメで登場したCoアイドル大好き美城専務によって組織されているものなので、Co軸でデッキを組むとクローネに寄るのはある種必然なのかもしれません。

Project:Kroneの仕掛け人、美城専務 (プロジェクト発足時は常務)。
期間限定ミッション終わらせるたびにめっちゃ褒めてくれる。

一方のありすも、コンボデレマスと呼ばれる構築で【アナスタシア】や【喜多見柚】たちと組んでいい仕事をしています。
特に柚は橘流イチゴパスタという料理をお見舞い提供した加害者と被害者料理人と審査員なのもあってか、カード効果もとても相性がいいのですが、2人のユニット名が見つからなかったのでここでの紹介にとどめます。
ちなみに、橘流イチゴパスタを美味しく平らげられる存在の1人である村上巴とはレッドベリィズというユニットを組んでいるので、スペルサーチの効果が共通しているのはちょっとしたほのめかしなのかもしれません。

イケない人 (喜多見柚) とイケる人 (村上巴)。

話題が少々逸れましたが、実はこのユニット、URイラストになっているユニットの中で唯一ユニット楽曲が存在しません。それゆえ、「このユニット気になったらこの曲聞いてみてね!」という紹介ができないのは少々歯がゆいところです。
逆に言えば、まだゲーム内のユニットイベントに参加する権利は残されている状態なので、気になる方はとりあえずデレステをインストールしてみてはいかがでしょうか。

しゅがしゅが☆み~ん

ユニットメンバー:
佐藤心、安部菜々
カード名:
【しゅがしゅが☆み~ん】 (UR, SP版【佐藤心】)
【佐藤心】
【安部菜々】

心->菜々の呼称は「パイセン」。
ちなみに心は26歳。

名前の読みは「こころ」ではなく「しん」、佐藤心ことしゅがーはぁとと、ウサミン星 (電車で1時間) からやってきた永遠の17歳安部菜々によるユニットです。
コメディリリーフ気味に描写されることが多い2人ですが、大人になっても自分の憧れ・理想の姿を貫こうとする姿もゲーム内では描かれたりしています。

実はここまで紹介してきた中で初の成人済みのアイドルです。
ウサミンは自称永遠の17歳ですが、永遠の17歳を自称する人間が17歳だったためしは有史以来一度も存在しない (要出典) ため無視するものとします。
190人のアイドルを抱えるシンデレラガールズ、当然年齢層もかなり幅広く下は9歳、上は31歳までのアイドルが存在します。
特定年齢層をフィーチャーした展開もいくつかあり、年齢層低めのアイドル達とその小さなプロデューサーが所属する第3芸能課の奮闘を描いたU149、アイドル行きつけの居酒屋『しんでれら』を中心にちょっとオトナなアイドル模様を描いたAfter20がどちらもサイコミにて連載中です。

最近ちょっと良くない形で話題になっていましたが、どちらの作品も現在紙の書籍を一から集めるのは至難の業ですので、これから読んでみたい!という方は電子書籍での購入をお勧めします。
U149はアニメをやっていたのも記憶に新しいかと思いますので、そちらから入るのも手です。コミックス特典で付属していた一部ソロ曲もU149アニメ関連CDで再録されたのでかなり触れやすくなったんじゃないかなと思います。

話をしゅがみんの2人に戻しますと、この2人、非常に特徴的な愛称 (というより自称?) を持っています。
佐藤≒砂糖=シュガー、心=ハートということでしゅがーはぁと、略してしゅがははまあ分かりやすいかなと思うんですが、安部菜々=ウサミンに関しては少なくとも名前からでは結び付けられる情報が基本ありません。
某こ○ん星の姫 (今の時代伝わるのかこれ) あたりが元ネタではあるんでしょうが、私もこのアイドルを知った当初は「せめて姓が宇佐美ではあれよ!!」と思ったのを覚えています。
この間行ったCygames Artworks展でも、デレマスについてはほぼ知らないんだろうなという方が「ウサミン」という情報を頼りに五十音順の「う」付近を探しているのをちらりと見かけました。「あべ」なので近場にはいたでしょうが、あの方は安部菜々とウサミンを結び付けることができたのでしょうか。
とにかく初見で伝わりにくい愛称だと思いますので、こちらもプレイ中には要注意です。

効果としては、しゅがはが墓場からの無条件蘇生、ウサミンがデッキトップ3枚からのアミュレット (場に出して使う置物) サーチ+踏み倒しと、関連性は正直ほぼありません。
2人とも、同じくビショップクラスに割り当てられている大人アイドル達と宵乙女というユニットに参加していますので、そちらで見た方が効果のコンセプトのようなものは見えやすい……かも……?

完全に余談ですが、「デレマス知らないけどこの2人のはなんか見たことあるな……?」という方、ほぼ間違いなく某動画サイト複雑な楽曲周りのネタが原因かと思います。あのネタに出てきてたのこの2人だったのか!と、ちょっとしたアハ体験をした方もいるかもしれません。
ただしこのネタ、デレマス既プレイ勢からは割と嫌な顔をされることも多いので、話題に出す際は要注意です。

miroir (ミロワール)

ユニットメンバー:
久川凪、久川颯
カード名:
【miroir】 (UR, SP版【久川凪】)
【久川凪】
【トキメキ☆ホーダイ】

『チカク/テ/トオイ/スグトナリ』

190人アイドルがいるシンデレラガールズの189人目190人目、双子ユニットのmiroir (ミロワール) になります。
好きなものはマンションポエムという独特の世界観を持った姉の久川凪、ちょっと自信が先行しがちなもののまっすぐな妹の久川颯によるユニットで、エボルヴではロイヤルクラス所属です。
颯は凪のことをなー、凪は颯のことをはーちゃんと呼んでいるのですが、妹から姉が呼び捨てなのに姉から妹がちゃん付けなあたり、なんとなく性格が伺える気がしますね。双子の姉妹感というものにいまいちなじみがないので、取り立てて言及するほどのことでもないのかもしれませんが。

徳島出身の2人なのですが、「でらます初回開催がデレステ7周年と被っていて、周年記念曲のセンターが凪だったためかアンバサダーに起用された」「時期を同じくして名古屋でデレマスのライブがあり、名駅前のナナちゃん人形ナギちゃん人形になった」等の不思議な縁があり、2回目の開催となる今回のでらますでも凪がアンバサダーを務めています。今回ははーちゃんも一緒です。
繰り返しになりますが、『でらます I Love Aichi』、2023年11月6日 (月) まで絶賛開催中です。

ナナちゃん人形なのに安部菜々起用じゃないの?」と思った方もいるかもですが、その道はコロナ禍以前、デレマスというコンテンツが初めてナゴヤドームでライブを開催した際に既に通った道だったりします。
ちなみにナナちゃんが菜々ちゃんになっていた頃はまだ、久川凪・久川颯というアイドルの存在はこの世に公開されていませんでした。時の流れを感じますね。
彼女らの登場時期としてはちょうどナナちゃんが菜々ちゃんになっていたライブの少し後くらい、今からすると5年くらい前になります。

菜々ちゃん人形 (左) とナギちゃん人形 (右)。
撮影者は私 (スマホ) なのですが、解像度変わってるのに時間の流れを感じてしまいます。

そんなmiroirは後述するVelvet Roseと同様に、初登場時点でユニットを組んでいる+ユニット楽曲を持っているという異色の登場をしました。
それゆえか、Velvet Rose、miroirともに「以前から関係がある2人の、アイドルを経験したことによる関係性の変化・終焉」に主眼をおいて描かれていて物語性が非常に強く、当時2つのゲームで並行して展開が行われていた中でデレステから始めた人もキャラクターの変遷を一から知ることができるというコンセプトの元登場したと思われることも合わせて、新規参入の方に割とお勧めしやすいユニットなのかなと個人的には思います。とは言ってももう5年前のキャラクターではあるのですが。

カード効果としては、【トキメキ☆ホーダイ】がCoとPaのカード、すなわちmiroir2人の属性のカードを持ってくる効果で、1コストのカードのため使用後は凪の効果発動のコストになる、という形で組み合わせが意識されているのかと思います。

ちなみに、9月・10月のショップ大会等に参加するともらえるプロモパックにはデレマスコラボカードのイラスト違い版が収録されているのですが、miroirは2人揃ってプロモパックに収録されていました。
本来であればコラボパック発売直後にこの記事を上げて「みんなショップ大会行こうぜ!」って言うべきところだったのですが先送り体質が祟ってしまい何をどう見ても気を逸してしまいました。

羽衣小町

ユニットメンバー:
塩見周子、小早川紗枝
カード名:
【羽衣小町】 (UR, SP版【塩見周子】)
【塩見周子】
【小早川紗枝】

ダーツの掛け声は「こん・ちき・ちん」。

京都出身の2人組、羽衣小町です。
白面の狐を思わせるような和菓子屋の家出娘塩見周子と、京ことばのはんなり着物乙女小早川紗枝によるユニットになります。
純和風イメージの紗枝と和洋折衷イメージの周子が性格的にも対になっていて、非常にいいペアだなあと思います。

京都出身のアイドルは他に2人、Coストラクに収録されている無口系黒猫少女佐城雪美と、でらますコラボのセントレア担当、元CAアイドル相馬夏美 (エボルヴコラボは未登場) がいるのですが、この京都出身の4人組、モバゲー版シンデレラガールズのエイプリルフール企画にて『推しの子』『かぐや様は告らせたい』赤坂アカ先生によるまんまかぐや様の雰囲気のゲーム内漫画が掲載されたことがあります。
公式でアーカイブのようなものが出てきたことすらないんですが、あれほんと何だったんですか? 白昼夢?

佐城雪美 (左) と相馬夏美 (右)。
「カワイイ系の衣裳が着たい」を自分の口から言いたくなくてワーキャー言ってる
周子と紗枝に対し、この2人が取った作戦とは……?

効果のほどは、相性がいいかと言われると微妙ではありますが紗枝はんの効果がCu対象ではなくデレマス対象なのは相方であるCoの周子意識にはなっているかも……?とは思っています。「一緒のコマに写っていたからこの2人には関係性がある」レベルの思想になってきましたね。
周子の効果は手札からデレマスカードを3枚捨てることでコスト軽減で場に出せる+場に出た際に相手フォロワーに3点与えながら2ドローというものなので、元のコストが大きいカードを低コストで場に出せる、という点でどちらかというとLiPPS / 誘惑イビルでの組み合わせを意識した効果な気がします。

周子の効果というか、デレマスコラボパックのウィッチフォロワーが大体そうなんですが、効果やコスト帯が【川島瑞樹】に到達することを目的にデザインされている節があるように思います。
デレマスカードで9コストのカードは【塩見周子】【諸星きらり】のみで、効果の都合上【川島瑞樹】軸のデッキではほぼ100%周子が採用されているのではないでしょうか。
手札からカードを捨てて墓場のカード枚数を増やして枚数参照で強化された効果を使う、あるいはコスト軽減を狙う、というのはそもそもウィッチというクラスの特性だろうと言われればそれはそうなのですが、残念ながら周子の効果を起動する際に使うのはデレマスカードなので通常のウィッチへの採用はなかなかに厳しそうです。

ユニット名カード組

そもそもユニット名のカードが存在している子たちです。
ニュージェネレーションズ、#UNICUSに関してはユニットメンバー単独のカードも存在しているためここで触れます。

ニュージェネレーションズ

ユニットメンバー:
島村卯月、渋谷凛、本田未央
カード名:
【ニュージェネレーションズ】 (ユニットカード)
【島村卯月】
【渋谷凛】
【本田未央】

御三家。

我らがNGs。
ユニットカードのやっていることは体力が低い代わりにコスト軽減効果を持ったゼウスです。最近のエボルヴは今までスキップされていたデジタル版のパックを遡ってカード化している傾向があるので、そのうち本家ゼウスとエボルヴで相まみえることもあるかもしれません。

デジタル版シャドウバースより。
エボルヴの方にはまだ来ていません。

墓場のCu、Co、Paを3枚ずつ消滅 (ゲームから取り除く) させることで、10コストのこのカードを1コストでプレイできるという強力な効果を持ってはいるのですが、軽減効果を使おうとするとデッキ内の属性バランスが難しく、構築の腕が問われそうです。
千葉GPでもいろいろな形のデッキがあったように思いますが、これから収斂されていくことになるんでしょうか。楽しみです。

カードイラストでNGsの3人が纏っている衣裳は、数年前のGWで3人同時に登場した (タイプ) ユニゾンというセンタースキルを持った限定SSRが由来です。
このSSRのイラストには、NGsと同じ属性のアイドル1人+別属性のアイドル1人が映り込んでおり、すべての組み合わせが後にユニットとしてゲーム内イベントに登場しています。

島村卯月、宮本フレデリカ、喜多日菜子 (エボルヴコラボ未登場) によるアミマネラ、

渋谷凛、松永涼、白雪千夜によるSirius Code、

本田未央、ナターリア、結城晴によるThreat Signの3ユニットになります。

ちょうど今のデレステではアイドル本来の属性とは異なる属性の特性を持ち合わせた「ドミナントアイドル」というシリーズが始まっていて、その記念すべき一番槍としてCuの特性を持った渋谷凛が登場したりしていますので、ひょっとするとそのうちNGs1人+NGsと異なる属性のアイドル2人のようなユニットシリーズも登場するかもしれません。

ユニットメンバー単独カードの方は組み合わせも何も、カード効果の起動条件・効果対象に他のユニットメンバー2人の名前が直接指定されています。
大体のカードは属性やコスト帯の指定でユニットの匂わせをしている雰囲気なのですが、ここまで直接的にユニットメンバーの名前を記載してユニット意識の効果を持っているのはNGsの3人とビートシューターの【結城晴】のみになります。
と言いつつも、パック収録NGsはストラク収録のNGsを対象・条件に効果を発動することもできるため、厳密に特定のカードのみを指定して効果の起動条件にしているカードは実質【結城晴】のみです。

#UNICUS

ユニットメンバー:
辻野あかり、砂塚あきら、夢見りあむ
カード名:
【#UNICUS】 (UR, SP版ニュージェネレーションズ)
【辻野あかり】
【砂塚あきら】
【ぶちあがれ感情】 (【夢見りあむが見た夢】)

『我らなんてったって個性主義!』

本人に加えて別のアイドルも描かれているを通り越えて、3人まるっと別人になって別のユニットカードとして描かれている異色のUR、#UNICUSです。まあエボルヴだとドラゴンが美少女になってたりするしなあ……。
#ユニット名募集中という名前で括られていた時期も長いため、#ユニ募という愛称がいまだに抜けない方もいるのではないでしょうか。
ユニットメンバーの属性構成や立ち位置的にも、NGsの後継者的なポジションになりつつあるような気がします。もちろんNGsもまだまだ現役ですが。

#UNICUSは、悪いインターネットで誤った知識を得た結果語尾が特徴的になってしまった山形りんご農家の娘辻野あかり、ゲーム配信とファッション配信どちらもお手の物の配信者系少女砂塚あきら、インターネットの負の側面の集合体、爆発炎上系アイドルオタク夢見りあむの3人によるユニットです。
全体的に現代のインターネット観にチューニングを試みたアイドルに感じられますね。

それもそのはず、#UNICUSはmiroirVelvet Roseと同様に、桐生つかさ以降久しく新アイドルが登場していなかったデレマスで数年ぶりに登場した新アイドル7人組の一角になります。
それ以降新アイドルが登場していないのでまだ新アイドルで通っていますが、デレステ (not デレマス) の歴史的には、この7人組が登場する前の期間と登場した後の期間では後者の方が長いそうです。もうすでに比較的追いかけるのが楽とか言えない域まで来ているのかもしれません。

ユニットカードの効果としてはNGsと完全に同じなので特に語ることもないのですが、ユニット名カードは全カードがCu、Co、Pa全ての属性を持ち合わせているという特徴があります。
この特徴を最大限活かしているのが、ユニットメンバー単独カードの【砂塚あきら】です。

あきらは効果で手札を3枚まで捨て、その中に含まれている属性によってリーダー回復、相手リーダーにダメージ、ドローを行うことができます。
つまり、ユニットカードを捨てると1枚捨てるだけで全ての効果を発動できる形になります。
メンバー単独カード側でユニットを意識しているかも、と思える部分もまさにあきらのこの効果で、要は効果の起動条件がCu、Co、Paの3色指定なのがユニット意識なんじゃないかなあ、というお話ですね。
一応、【ぶちあがれ感情】の敵味方を巻き込んだ爆発にあかりを巻き込むことで、無理矢理あかりのPPブースト効果を利用することはできたりはします。するだけです。

ファン創作的には「普段冷静ぶっているけど実はユニットに対する依存度・思いが一番強くて、何かあったときに一番取り乱すのはあきら」といった傾向をよく見かける (個人調べ) のですが、なんとなくこの効果からもそんな雰囲気を感じてニチャァ……とした笑みがこぼれますね。悪いオタクなので。

ニューウェーブ

ユニットメンバー:
村松さくら、大石泉、土屋亜子
カード名:
【ニューウェーブ】 (ユニットカード)

全員に単属性3人組ユニットがあるのも実はNGsと対。

静岡出身の仲良し3人組ユニット、ニューウェーブです。
モバゲー版のイベントにて、明確に後輩ポジションの新人アイドルとして登場した珍しめの立ち位置のアイドル達です。
ちなみにその時に先輩ポジションだった、お菓子大好きなふんわり癒し系アイドル三村かな子はエボルヴコラボでは不在です。残念。

2013年放送のTVアニメでメインだったCINDERELLA PROJECT内では
唯一エボルヴコラボ未参加である三村かな子 (中央)。

SLのカードサインやフレーバーテキスト以外でエボルヴ上でアイドル個人の名前を知る手段がないのですが、丸っこいほっぺのピンクの子が村松さくら、プログラムの得意そうな髪の長い青い子が大石泉、お金の話が好きそうなメガネの黄色の子が土屋亜子です。よければ覚えていってください。

ユニットカードしか存在しないので組み合わせ的な部分で書けることはないのですが、効果はデレマスコラボカード唯一のレッスン5、つまり魔法のアイテムを全消費することで、相手盤面を更地にするという豪快な効果です。
この魔法のアイテムを回復できるカードは【マスタートレーナー】【ベテラントレーナー】しかなく、彼女らがデッキにいない場合は2回目以降の効果は発動すらできません。それどころか、他のカードで魔法のアイテムを消費していた場合1回目の効果発動すらままなりません。
個人的にはなんとなくトレーニングルームにいる印象が強い3人なので、ひょっとしたらトレーナーさん達と一緒に運用するデザインなのかなあ、と思ったりしています。

名前やメンバーの属性構成からしてもNGsと対になることを意識したであろうユニット……なのですが、計算外の連続でここまで発展し続いてきたデレマスですので、逆に初期に登場したアイドル達は当初想定されていたポジションとしては苦しい立ち位置になっていることも多く、ニューウェーブも割とそのあおりを受けているような印象があります。
それでもNGsと並び立つニュートラルのLG枠はニューウェーブだと、デレマスの開発にも携わるCygames社が自社カードゲームでのコラボで言い切ってくれるのは非常に心強いですね。

そんなニューウェーブですが、ユニットメンバーである大石泉が近々CDデビューすることが決まっています。
デレステでのイベントにも近々登場すると思われますので、気になっている方は準備はお早めに。

効果対象意識・共通サイクル組

効果対象や発動条件がなんとなくユニットメンバーを意識してるんじゃないかな、とか、効果の相性が良かったり、似たコンセプトの効果だったり……といったあたりを纏めたパートです。
この次が、「そんな相性いい気がしないけどクラスが同じユニット」のパートなんですが、正直そことの区別はそこまで厳密についてません。参考程度に。

Velvet Rose

ユニットメンバー:
黒埼ちとせ、白雪千夜
カード名:
【黒埼ちとせ】
【白雪千夜】

『貴方ノ幸セ 私ノ幸セ』

miroir#UNICUSの項で触れた新人7人組の最後の一角、Velvet Roseです。
フォルトゥナ・レジーナにも参加していた吸血鬼お嬢様黒埼ちとせと、そんな彼女に仕えることを生きがいとする従者の白雪千夜からなるユニットになります。
従者だったりメイドだったり、とあるイラストでは騎士の装束を身にまとっていたりと、設定だけならロイヤルクラスに割り振られてもおかしくなさそうな千夜ですが、残念なことに彼女は完璧に吸血鬼に魅入られてしまっているので、主のちとせとともにナイトメアクラス配属です。

初めてのSSRは騎士姿。このイラストだったらロイヤルクラスだったかもですね。

このユニットについての話をしようとすると、必ずと言っていいほど「死」の概念が出てきます。アイドルとしての死とかそういう意味でなく、純粋な生命体としての死です。
全てを説明しようとするとそれだけでこの記事の文量をオーバーしかねないので簡潔に説明すると、Velvet Roseの2人でカバーしている曲は『CLANNAD ~AFTER STORY~』のOPである『時を刻む唄』、ちとせの歌うソロ曲である『Beat of the night』の作詞作曲はだーまえこと麻枝准氏です。これでユニットの雰囲気は察してください。

効果に関しては非常にかみ合いがよく、場に出た際に自分リーダーに2点を与える代わりに2ドローできる千夜の効果を、ちとせがいる場合ダメージを食らうことなく使用することができます。
従者の効果で主を支えるのではなく、主の存在が従者の助けになっているあたり、Velvet Rose意識の効果としてのデザインセンスが光っていますね。

自分リーダーにダメージを与える類のカードには、この【白雪千夜】と【向井拓海】輿水幸子】がいるのですが、千夜や拓海はプレイヤー (プロデューサー) に対してそこそこ攻撃的な子たちなのでよくできているなと思います。

デレステ内で読める『シンデレラガールズ劇場わいど』の一幕。
千夜 (上) と拓海 (下) の登場時期も近く、天丼ネタとして描かれています。
プロデューサーがどんな写真を見せびらかして回っていたのかは、ぜひゲーム内で。

幸子は何でしょうね。体当たりのロケの仕事を振ったら自分も巻き込まれてひどい目にあったとかでしょうか。

セクシーギャルズ

ユニットメンバー:
大槻唯、城ヶ崎美嘉、藤本里奈
カード名:
【大槻唯】
【センター・オブ・ストリート】
【藤本里奈】

『生まれた時からG.A.L』

デレマス屈指の「陽」のオーラを纏ったユニット、セクシーギャルズです。
カラオケ大好きな圧倒的コミュ強者ギャル大槻唯、姉ゆえの面倒見の良さも兼ね備えたカリスマギャル城ヶ崎美嘉、ちょっとおバカだけどひたすらにいい子なガテン系ギャル藤本里奈がメンバーです。

ユニット名の通り、「ギャル」という単語がこれ以上なく似合う3人組なのですが、それゆえにこれまでの人生をキモオタとして生きてきた私は彼女たちをうまく語る語彙を持ち合わせていません。そもそも「ギャル」という括りがどういうものなのかすらいまいち理解できていません。
とはいえやはりゲームのキャラクターということで、三者三様に「オタクに優しいギャル」を地で行く子たちです。この手のゲームのギャルって大体そうだろと言われればそうなのですが。
基本的に相手を問わず距離がめちゃくちゃ近い子たちなので、オタクがこの子達に囲まれようものならそれはもうすごい顔になります。サンプルとして、デレマスアイドル屈指のオタクキャラであるところの夢見りあむ氏が彼女たちに囲まれた際の顔を貼っておきます。

陽キャに囲まれたオタクの図。
三者三様な構い方からなんとなく彼女らのキャラが見える気がします。

カード効果面ですが、【大槻唯】【センター・オブ・ストリート】コンビの強さに関してはエボルヴをプレイしている方には説明不要でしょう。
「相手の盤面に4点」「相手の盤面に5点+1ドロー」「攻撃力体力ともに5のフォロワー (盤面処理可能) が立つ」の3点セットを、後攻であればEP込みで5ターン目に1枚のカードから飛ばすことができます。
カースエンチャンター】は恐らく唯の親戚のお兄さんか何かと思われるのですが、10月20日の発表で彼は殿堂入り (デッキに1枚しか入れられない) になることが決まりました。妥当オブ妥当。
唯にはエンチャンターの遺志を継いで頑張ってもらいたいものです。

生き別れの兄妹……?

もう1人のメンバーである里奈は、おそらくは向井拓海とのユニットのノーティギャルズを強く意識した効果を持っているのですが、唯がエボルヴフォロワーであるためこちらでの組み合わせもなかなかです。ただ、ユニット中で1人だけCuなので【センター・オブ・ストリート】とのシナジーはあまり強くはありません。

唯も拓海もエボルヴフォロワーだったためどちらから見てもユニットメンバーの里奈にシナジーのある効果が付いたのか、先にノーティギャルズの効果が決まってじゃあセクシーギャルズ側にもシナジー意識でエボルヴフォロワーを出そうとなったのか。
こういうカードデザインがどういう順序で決まっていったのか、妄想してみるのも楽しいかもしれません。

ファミリアツイン

ユニットメンバー:
城ヶ崎美嘉、城ヶ崎莉嘉
カード名:
【センター・オブ・ストリート】
【城ヶ崎莉嘉】

ユニット曲はお揃いのツインテをテーマにしているのですが、
このイラストだとツインテじゃないお姉ちゃん。

ピンク髪の姉の城ヶ崎美嘉と、金髪の妹の城ヶ崎莉嘉のユニットです。
姉だから姉ヶ崎、妹だから妹ヶ崎と呼ばれていた時期があったりなかったり。
デレマスサービスイン時からいる姉妹キャラで、現状最後の追加アイドルである久川凪久川颯からしたら姉妹ユニットの大先輩にあたります。

自他ともに求めるカリスマギャルであるところの美嘉ですが、実は少々純情かつ奥手気味なため、年齢ゆえか怖いもの知らずでガンガン詰めていける妹の莉嘉に先をいかれてしまうようなこともしばしば。
こういったキャラ付けはおそらく最初期から決まっていたわけではなく、ユーザーの間での話題等を取り入れながら年月をかけてチューニングされていったものだと思われますが、一説によるとモバゲー版デレマスの初期Rのスキルが美嘉は防御型莉嘉は攻撃型だったのが今のキャラ付けに影響を与えているとかいないとか。そんな馬鹿な。

とはいえ、「登場アイドル内に妹がいる姉」という属性を持っていることはやはり大きいのか、美嘉は2013年のTVアニメではNGsの頼れる先輩として登場します。
結果として、その姉属性から派生した面倒見の良さゆえにデレマス屈指の自由人の集いの中で常識人・苦労人ポジションを確固たるものにしてしまうのですが、それはまた別のお話。
そんな姉を傍目に、妹の莉嘉は今日も元気にカブトムシを捕まえたり事務所の先輩ギャルに買収されて姉の恥ずかしい情報をリークしたりしています。
がんばれみか姉。負けるなみか姉。

姉の扱いが雑な妹。
こんなですが、美嘉は莉嘉にとって尊敬すべき大好きなお姉ちゃんです。

モバゲー版では真冬の秋葉原だろうがどこからともなくカブトムシを捕まえてきていた莉嘉ですが、エボルヴではちょっと控えめで3コスト以下のスペルをサーチする効果となっています。
ちょうど3コストである【センター・オブ・ストリート】をサーチできるため、Paフォロワーである莉嘉が場にいる状態でそのまま打てば追加効果で1ドローができる、という形で組み合わせを意識されているのかなと思います。

ブルーナポレオン / サイバーグラス

ユニットメンバー:
川島瑞樹、松本沙理奈、佐々木千枝、荒木比奈、上条春菜
カード名:
【川島瑞樹】
【松本沙理奈】
【おしゃまなコアクマ】
【荒木比奈】
【満開のパノラマ】

千枝ちゃんの教育係選定をミスると大変なことになるかもしれない。
下2人がサイバーグラスの2人です。

ウィッチクラスに集合した5人ユニット、ブルーナポレオンです。
アンチエイジングならお任せの元アナウンサーアイドル川島瑞樹、盆と年末のお祭り常連の漫画描き系アイドル荒木比奈、隙あらば他人に眼鏡をお勧めしている眼鏡の権化上条春菜、隙あらばセクシーを振りまいているセクシーの権化松本沙理奈、大人っぽいことに興味津々な女の子佐々木千枝の5人からなるユニットになります。

このうち、比奈と春菜の2人は眼鏡っ子アイドルユニットサイバーグラスとしても活動しています。エボルヴのカードイラストだと影も形もありませんが、比奈もデフォルトでは眼鏡キャラです。
アイドル衣裳時は眼鏡を外すことが多い比奈ですが、このユニットで活動する際はしっかりとユニットを意識した眼鏡を着用しています。

貴重なアイドル衣裳時に眼鏡を着用している荒木先生。春菜は基本眼鏡は外しません。
ステージ上なのでキマっていますが、普段の荒木先生は基本ジャージ姿です。

こんな感じで「元々あった多人数ユニットのうち数人が別ユニット名義で登場している」あるいは「あとからできた多人数ユニットが以前からあるユニットのメンバーを包含している」ということはシンデレラガールズだとよくあるのですが、この記事ではまとめて紹介にしようかなと思います。

カードとしては、5人分のカードがあって全員が違うコストになっている、というのが川島さんの効果条件である「墓場のカードのコスト9種類」を満たすためのデザインになっている感じでしょうか。
そもそもスペルである【満開のパノラマ】【おしゃまなコアクマ】に、スペルに関する効果を持った比奈、沙理奈と、効果のかみ合いもまあ意識されてはいるのかな、という印象です。
よりにもよってサイバーグラスの2人だけちょっとかみ合いが悪いのは内緒。比奈が眼鏡外してるからかな。

142's

ユニットメンバー:
輿水幸子、星輝子、白坂小梅
カード名:
【輿水幸子】
【星輝子】
【ラストデイライト】 (【美味しく、食べて……?】)

HEY YOU, YEAH YOU KING
YOU'RE GONNA MAKE IT
今となっては某氏は怨嗟の対象なんだろうか。

ブルーナポレオンの項でちょうどコスト帯の話が出たので、同じくコスト帯がユニット意識感のある (気がする) ナイトメアクラス所属の142'sです。「いちよんにーず」と読みます。
なぜかイーロン・マスク氏が彼女の画像を投稿したことで少し話題になった自称カワイイアイドル輿水幸子、「見える」通り越えて幽霊の友達がいる心霊系アイドル白坂小梅、ぼっちとメタルの二面性を兼ね備えたキノコ系アイドル星輝子の3人からなるユニットです。
当初は「カワイイボクと142's」という名前で登場していたのですが、デレステでユニット楽曲が登場した際に「142's」を正式なユニット名としており、ユニットロゴも142'sの名義になっています。

ユニット名はメンバーの身長が全員142cmであるところからきており、エボルヴのカードにおいてもこのユニットメンバーのカードはすべてコストが2で統一されています。
もちろん他のカードのコストが身長順になっているかと言われればそんなことはないので偶然の可能性もあるのですが、なんとかして「142'sっぽさ」を表現しようとしてたどり着いた結果感があって個人的にはかなり好きなデザインです。

効果自体にユニット内での関連性はほぼないのですが、【ラストデイライト】の効果に1コストフォロワーのバフというものがあり、おそらくナイトメアクラスの使用する1コストトークンであるゴーストを意識しているであろう点、エボルヴ前後で性質がまるっとひっくり返る効果がそのまま星輝子という存在を表現している点など、カード単体のデザインもかなり秀逸だと思っています。
高レアリティ枠のカードでないからこそ効果の方でちょっと遊びのあるデザインにできる、ということもあるのかもしれませんね。

効果的にもめちゃくちゃ分かりやすくON/OFFのある輝子。
彼女の歌う楽曲はどれも必聴です。

余談ですが、【ラストデイライト】と#UNICUSの項で出てきた【ぶちあがれ感情】は、ショップ大会等に参加するともらえるプロモパックでは別名称になっていたりします。
この理由は至極単純で、イラスト元になったデレステSSR or モバゲー版SRが別のカードになっているからです。
【ブランニュー・ビート】で触れた通り、フォロワー以外のカードはイラスト元の二つ名がカード名として採用されているので、そのルールに準じた形ですね。

逆に言えば、イラストが違うのにカード名がそのままな【トキメキ☆ホーダイ】や【おしゃまなコアクマ】は通常版と同じカードを参照しています。
デレマスでは特訓 (他ゲームでいうところの覚醒とかそういうシステム) を行うとイラストが変化するのですが、特訓前が通常版、特訓後がプロモ版のイラストとして使用されている形です。

9-10月度のショップ大会等で貰えたプロモカード一覧。
フォロワーはカード名が変わらないので参照先も割と好き放題変わってます。

エボルヴフォロワーもエボルヴ元が特訓前、エボルヴ後が特訓後という構成になっているものが多いのですが、実は別のカードの特訓前と特訓後になっている、そもそもエボルヴ前後両方とも特訓後イラストというケースもあったりします。よければ探してみてください。
基本的には、特訓前がプライベートの1シーン特訓後がアイドル衣裳のお仕事風景、というイラストであることが多いです。

U149 (第3芸能課) / ビートシューター

ユニットメンバー:
橘ありす、横山千佳、龍崎薫、佐々木千枝、的場梨沙、結城晴、櫻井桃華、赤城みりあ、佐城雪美
カード名:
【橘ありす】
【横山千佳】
【龍崎薫】
【おしゃまなコアクマ】
【的場梨沙】
【結城晴】
【櫻井桃華】
【赤城みりあ】
【佐城雪美】

きちんと全クラスに分かれているちびっ子たち。
晴の横に写っている子はヒーローアイドル南条光です。
千枝の奥のなんか流されやすそうな人? さあ……誰だろう……。

ちびっこアイドル達とその小さなプロデューサーの奮闘を描いたコミカライズ作品『アイドルマスター シンデレラガールズ U149』においてメインで描かれている第3芸能課の13人から、9人がエボルヴコラボに参戦です。
市原仁奈古賀小春福山舞遊佐こずえの4人は今回は不参加です。残念。

左から、市原仁奈 (Pa)、古賀小春 (Cu)、福山舞 (Cu)、遊佐こずえ (Cu)。
Cuメンバーの参加率がちょっと低めですね。

前述の通り、このコミカライズを原案としたアニメもつい先日放送されていたので興味があればぜひどうぞ。

カード効果視点で見ていくと、「ストラク収録の、墓場の自属性カードが5枚以上の時に発動できる効果を持った1コストフォロワー」である【横山千佳】【龍崎薫】、「ストラク収録の、レッスン効果で自己バフをかけられる2コストエボルヴフォロワー」である【櫻井桃華】【赤城みりあ】【佐城雪美】に、ビートシューターというユニットでペアを組んでいてシナジーも強い【的場梨沙】【結城晴】BRIGHT:LIGHTS兼任の【橘ありす】ブルーナポレオン兼任の佐々木千枝 (=【おしゃまなコアクマ】) という構成でなんとなくまとまりが見える感じです。

ちなみに、ストラク1コスト組の2人はどちらもレアリティがGR枠なのですが、CoストラクのGR枠のみ4コストの【岡崎泰葉】で、U149勢というわけではありません。
今回のコラボ不参加のU149組4人の中にCoアイドルはおらず、参加しているCoアイドルである晴、ありす、千枝がそれぞれ別ユニット意識の効果を持っているため、Coストラクの1コストサイクルとして抜擢できる子がいなかったのかもしれませんね。

タイトルのU149は142'sと意味合いが近く、第3芸能課に所属するアイドルは全員が身長149cm以下という特徴があります。
カードのコストを見てみると、【的場梨沙】の3コストを最高として他のカードはすべて2コスト以下になっているので、意図的に低コスト帯にまとめている雰囲気は感じられる気がします。
デッキトップ3枚を見て2コスト以下のデレマスフォロワーを場に出す梨沙の効果も、スペルである千枝以外のU149組全員を引っ張ってこれるため、このあたりも意識してデザインされているのかもしれません。
特にユニットの相方である【結城晴】は、場に【的場梨沙】がいるとバフがかかる効果持ちなので相性抜群です。

じゃあU149組の中でコスト順がそのまま身長順や年齢順になっているかと言われればそんなことはなく、12歳・141cmのありすが1コスト、10歳・137cmの雪美が2コストなので、あくまで「U149組は低コスト帯に」くらいのデザインなんでしょうね。
ただ、千佳と薫に今回不参加の仁奈を加えた3人がデレマス最年少の9歳トリオユニット (ぷちっとナイン) なので、千佳、薫がストラクの1コストGR枠に抜擢されているのは最年少であることを意識してかな……とは思ってたりします。まあ、Coストラクでは20歳の人が1コストだったりするんですがね。

Coストラクで1コスの人 (20)。

HappyHappyTwin

ユニットメンバー:
双葉杏、諸星きらり

カード名:
【双葉杏】
【諸星きらり】

あんきらの歴史はデレマスの歴史。

コスト帯でキャラクターのサイズ感を表現してるであろう枠 (多分) ラストのHappyHappyTwinです。
初登場時は杏ちゃんときらりんのハピハピツイン☆という名前で登場しており、その名の通り、ロリ体形ニート系アイドル双葉杏、高身長ハピハピ系アイドル諸星きらりによるユニットとなります
現在の表記になったのは142'sと同じくデレステでのユニット楽曲実装時だったはずですが、デレマス既プレイの人には『あんきら』の愛称の方がなじみ深いかもしれませんね。

「とりあえず突飛なキャラ付けをする」デレマスらしさの象徴と言っても過言ではなく、フォルトゥナ・レジーナの項で触れた神崎蘭子と合わせて、特にモバゲー版サービス開始当初は「デレマスのアイドル」の広告塔のような存在であったと記憶しています。
それもあってか、デレステサービス開始時に実装された初期SSRの6人には、NGsの3人に加えて杏、きらり、蘭子の3人が抜擢されていて、デレステのテーマソングとして作られた楽曲『とどけ!アイドル』を歌唱しているのもNGsとあんきらの5人だったりします。

デレステのスタート地点とでも言うべき一曲。
同じメンバーで、ゆずさんの『LOVE&PEACH』をカバーしたりしています。

身長が140cm未満の杏180cm超のきらり同い年かつ誕生日が9月2日の杏9月1日のきらり、という点で相性が良いと見たのがファンコミュニティなのか運営なのか……はともかく、かなり初期からあんきらの2人はペアとして登場していたような気がします。
当初は「かわいいものが大好きなきらりがしまっちゃうおじさんよろしく杏を拉致監禁お持ち帰りする」「仕事をサボりたがる杏をきらりが担いで連れていく」というような「杏に対する特効持ちのきらり」的なコメディ描写が多かった印象ですが、そこからアニメ等を経て、ユニット楽曲ができる頃には「ぶっきらぼうながらきらりのことを大切に思っている杏」「そんな杏のことが大好きなきらり」といった構図が完成し今に至ります。

そんなあんきらのカード効果は、ぐうたらの杏杏を起こすきらりといった様相で、すぐにアクト状態 (攻撃済み状態) になって次のターンが始まっても起き上がろうとしない杏を、きらりが自分の効果で叩き起こすというデザインになっています。
きらりのコストはもともと9コストですが、1コストフォロワーである杏が場にいるときは6コストで飛んできたりと、ユニット意識が非常に分かりやすい効果ですね。

余談ですが、『ポプテピピック』の大川ぶくぶ先生はモバゲー版初期からのあんきら好きとして知られていて、職権乱用してアニメED『POPPY PAPPY DAY』をあんきらの中の人に歌ってもらったりしているのですが、最近デレステ側がその曲をあろうことかあんきらでカバーし返したりしています
何やってんの?

歌っている人は完全に同じのカバーソング。カバーソングとは……?
もちろん、キャラクターに合わせて歌い方は変えられています。流石ですね。

LiPPS / 誘惑イビル

ユニットメンバー:
速水奏、城ヶ崎美嘉、一ノ瀬志希、塩見周子、宮本フレデリカ

カード名:
【速水奏】
【センター・オブ・ストリート】
【一ノ瀬志希】
【塩見周子】
【宮本フレデリカ】

改めて見ると結構カラフルな髪色をしている。
下3人が誘惑イビルのメンバーです。

デレマス屈指の自由人集団を擁するユニット、LiPPSはウィッチクラスでの登場です。
最年少のリーダー格、ちょっとクールを気取りたいお年頃のキス魔アイドル速水奏、目を離すとすぐに失踪する問題児、化学系ギフテッドアイドル一ノ瀬志希、京都要素は控えめに自由人要素が強く出ている家出娘塩見周子、雑に言うなら美少女化した高田純次氏、フランスの血を引くテキトーアイドル宮本フレデリカ、そしてそんな自由人に振り回されがちな常識人枠カリスマギャル城ヶ崎美嘉がメンバーです。

自由人が集まったユニットであるのは事実なのですが、基本的にこのユニットのイメージは「カリスマ」「格好いい女性」といった方向が強く出ている印象で、そんな雰囲気や普段の彼女たちとのギャップもあってか非常に人気の高いユニットとなっています。
オタクの言う「女性人気がある」という言説は話半分で聞いた方がいい
、というのは承知の上での発言にはなりますが、あくまで相対的ではあるものの、女性人気が相当高めだという印象があります。ひょっとすると前述の雰囲気も女性人気の一因になっているのかもしれません。

そんなLiPPSですが、ユニットメンバーの5人から2-3人を組み合わせてできるユニットの数が非常に多いというのも特徴で、ざっと挙がるだけでも、レイジー・レイジーテンプテーション・アイズFrenchKisSイノセント・アニマ誘惑イビルと、5種のユニットがあります。 (もう少しあるのを見落としているような気もしますがお目こぼしください。)
初期のデレステはMVでステージ上に立つ人数が5人固定だったため、デレステで新曲のイベントを行う際にアイドルが共通している2-3人ユニットを新たに5人ユニットとして纏めてお出しした、という事情があるのかなあと思われますが、真相のほどは定かではありません。
上記の2-3人ユニットの中にはLiPPSが登場した後に出てきたユニットもあったりするはずなので、いっそ開き直って全パターンの組み合わせ作ろうぜ的な雰囲気すら一時期はあったような気がします。

効果としては、元のコストが5コスト以上のカードが場に出た際に効果を発揮するフレデリカに、5コストである志希と、9コストながら自身の効果で3コストで場に出すことができる周子がかみ合うようなデザインなのかなと思います。上記2-3人ユニットの中だと誘惑イビルにあたる3人ですね。
奏はレッスン効果を持っているので志希の効果発動の準備ができるというのはあるのですが、【センター・オブ・ストリート】の美嘉に関してはこのユニットメンバーと相性がよさげな効果はほぼありません。セクシーギャルズファミリアツイン意識の効果を入れるので手一杯だった形でしょうか。
一緒になってやりたい放題しているイメージが強いのはまさに誘惑イビルの3人で、奏と美嘉に関しては比較的巻き込まれ役理性的な立場の2人なので、そのあたりの立ち位置も考慮したデザイン……かも?

ここから数ユニット分、LiPPSのような初期デレステ発のユニット紹介が続きます

アインフェリア / Flowery

ユニットメンバー:
新田美波、高森藍子、相葉夕実、鷺沢文香、橘ありす
カード名:
【女神は朝焼けの海に】
【高森藍子】
【相葉夕実】
【鷺沢文香】
【橘ありす】

エルフクラスとドラゴンクラスの混成。
右上2人がFlowery、下2人がBRIGHT:LIGHTSです。

続いてもデレステ初期に登場した5人ユニットの一角、アインフェリアです。
頼れるリーダーお姉さん新田美波、アニメで関係が描かれた少し後のユニット抜擢だった鷺沢文香橘ありす、自然を愛する癒し系Pa乙女2人組の高森藍子相葉夕実がメンバーになります。

北欧神話に由来するユニット名の通り戦乙女的なイメージで描かれているユニットで、シンデレラガールズ10周年を記念した短編アニメでは美波を残して全員息絶えます。
その際相手取ったのは神崎蘭子率いる闇の軍勢という名の熊本県民軍で、熊本県出身の小日向美穂海老原菜穂 (エボルヴコラボ未参加) が配下として登場しています。

左から、小日向美穂神崎蘭子海老原菜穂
10周年アニメでのキルスコアは美穂が一番高かった気がします。

デレマスにおいて熊本県民が闇の勢力扱いされているのは10割方蘭子のせいで、蘭子の操る闇の言葉に至っては熊本弁扱いです。正直訴えられたら負けると思いますが、ちょっと前に熊本城とコラボしていたりしたので案外大丈夫なのかも。闇に飲まれよ! (「コラボお疲れ様です」の意)

ちなみに、熊本県民3人も10周年記念アニメでは死にます。血も涙もねえ。
当該アニメはYouTubeで今でも全編視聴可能
なのですが、デレマスに肩まで浸かった人間向けの小ネタの奔流のようなアニメなので初見だと「?」マークが大量に浮かんで終わるかもしれません。
それもまた一興という方はぜひ。この記事ここまで読めてる人なら割と大丈夫かも。

アインフェリアの5人は、クラスこそドラゴンクラスとエルフクラスに散り散りになっているものの、
文香の効果で3コストの藍子と1コストのありすをデッキから場に出す
-> 文香の効果で相手盤面に2点 × 2
-> ありすの効果で美波 (=【女神は朝焼けの海に】) サーチ
-> 藍子の効果でデッキトップ3枚からPaフォロワー回収
-> 実質0コストで美波 (=【女神は朝焼けの海に】) 使用可能 (後述)
-> 藍子のエボルヴ効果で手札から3コストの夕実を場に出す
-> 文香の効果で相手盤面に2点
と、夕実の所在次第ではありますが、文香1枚からアインフェリアメンバーを割と自然な流れで1ターン中に全員登場させることができます。できるだけではあります。

この動きのカギになっている文香は「デッキから3コストのフォロワーと1コストのフォロワーを持ってくる効果」と「デレマスフォロワーが場に出た際相手盤面に2点を飛ばす効果」を持っており、どちらもCoフォロワーを指定した効果ではありません。何なら前者はデレマスフォロワー指定ですらありません
BRIGHT:LIGHTSやProject:Krone意識だけであればCoフォロワー指定でもいいはずなので、そこが外れているのはアインフェリアというユニットを意識してのことなのかなあ、と思ったりしています。
単純に「コスト帯的に対象広くしてあげた方がいいよね」ってだけの話なのかもしれませんが、まあ妄想するのは自由なので好きに妄想しておきましょう。プラス要素の妄想は撒き散らし得なので。

アインフェリアからPaアイドルの藍子、夕実の2人を抜き出すとFloweryというユニットになるのですが、こちらは比較的Pa軸のデッキでよく一緒に採用されている2人なのかと思います。
Paアイドルを並べる効果を持った藍子と、Paアイドルが並んでいる場合に効果を発揮する夕実が好相性……ではあるものの、どちらもエボルヴフォロワーのため、同じターンに双方のエボルヴ効果を使うことはできません。
藍子のエボルヴ効果から夕実を出して点を飛ばす、というのは特に問題なく行えはするのですが、せっかくの夕実をエボルヴなしでに場に出すのは少しもったいないような気もしてしまいます。こんなこと考えてるからいつまでたってもエボルヴがうまくならないんでしょうか。

炎陣 / ノーティギャルズ

ユニットメンバー:
向井拓海、藤本里奈、大和亜希、松永涼、木村夏樹

カード名:
【向井拓海】
【藤本里奈】
【大和亜希】
【松永涼】
【My Life, My Sounds.】

左下で目をキラキラさせてる人が実は最年長。
上2人によるユニットがノーティギャルズです。

氣志團を彷彿とさせる「ツッパった」ユニット、炎陣 (エンジン) です。
元特攻隊長の出自を持つヤンキー系アイドル向井拓海を筆頭に、ガテン系アイドル藤本里奈、サバゲー趣味のミリタリー系アイドル大和亜希軍曹、バント出身の歌に生きるアイドル松永涼、リーゼントヘア (?) が特徴的なロックの代名詞木村夏樹の5人がナイトメアクラスとしてエボルヴに参戦しています。

また、このうち向井拓海と藤本里奈の2名はノーティギャルズという名義のユニットでも活動しており、このユニットとチンピラ丸出しのプロデューサーの活躍を中心に描いたコミカライズである『アイドルマスター シンデレラガールズ WILD WIND GIRL』が月間少年チャンピオンにて連載されていました。単行本全6巻と気軽に手に取りやすいボリューム感なのでよければ読んでみてください。
秋田書店さんのサイトだと紙の本は品切れで、他も恐らく中古が多いと思うので電子版がオススメです。

効果としては、エボルヴ効果で自分リーダーにダメージを与えながら相手盤面を除去する拓海に、エボルヴフォロワーが場にいる場合&自傷ダメージを受けていた場合に効果を発揮する里奈は流石ノーティギャルズのペアだけあって相性抜群です。
炎陣の5人まで広げてみても、エボルヴフォロワーである亜希、自傷ダメージを受けた場合に追加効果を持つ【My Life, My Sounds】の夏樹、スぺルである【My Life, My Sounds】を再利用することができる涼と、かなりまとまりがいい感じなのかなとは思います。
やはりヤンキー感のあるユニットだけあって身内での結束力は高めなのでしょうか。

宵乙女

ユニットメンバー:
高垣楓、三船美優、片桐早苗、佐藤心、安部菜々
カード名:
【高垣楓】
【教室の白百合】
【片桐早苗】
【佐藤心】
【安部菜々】

絶対に好き放題酒を飲まさせてはいけない5人組。
ちなみに美優さんはウサミン17歳説を普通に信じてる側の人です。嘘だろ……?

ビショップクラスに集合した大人の女性ユニット、宵乙女です。
圧倒的オーラを放つ世紀末歌姫とお酒好きのダジャレお姉さんの両面を併せ持つ高垣楓に、佐藤心安部菜々しゅがしゅが☆み~んの2人、バブリーな時代に憧れを持つ武闘派元警官アイドル片桐早苗、押しが弱くてとっても流されやすい危なっかしめな元OLアイドル三船美優の5人によるユニットになります。
大人アイドルユニットということで、お酒とかけて宵乙女ならぬ酔い乙女と言われていたりいなかったり。ユニット楽曲イベントでは言われてました。
え、(自称) 17歳が混じっている? さて、なんのことだか……。

ユニット楽曲『命燃やして恋せよ乙女』イベント時の一幕。
ノンデナイヨ?

LiPPSアインフェリア炎陣と続いた初期デレステ発の5人ユニット紹介最後の一枠で、お正月のイベントで歌謡曲のようなユニット楽曲を引っ提げて登場しました。
このユニットの登場の少し前に、モバゲー版発のユニットP.C.Sがユニット楽曲とともにデレステイベントに登場し、「デレステMVは5人編成でなければならない」という縛りは撤廃されたのですが、なんやかんや今でもデレステ発ユニットが出てくるときは5人ユニットであることが多かったりします
システム的にキリがいい数字であるというのは変わってませんからね。

効果としては、単体で除去性能が高めの楓さん、早苗さんを、しゅがはの蘇生効果や美優さん (=【教室の白百合】) の回収効果で使いまわすデザインなのかと思います。ウサミンの効果はアミュレットの美優さんにアクセスする用でしょう。
しゅがはの蘇生効果が8コスト以下対象なのでこのメンバー (特に最大コストの早苗さん) のコスト帯を考えると過剰ではあるのですが、今回のコラボパックには8コストの切り札枠【〔ポジティブパッション〕日野茜】がいて、さらにビショップクラスの切り札【ヘヴンリーイージス】も8コストなので、どちらかというとカードゲーム上の性能を意識しての対象指定に7コストの早苗さんが収まっている、という形なんだと思います。蘇生効果デレマス対象じゃないし。

エボルヴのイージスは頑張れば倒せます。
頑張ってる間に大体負けます。

同じく年長アイドルの川島瑞樹も7コストと、しゅがはの効果対象に収まるコストなので、コミカライズ作品『アイドルマスター シンデレラガールズ After20』での関係性意識もされてはいるように感じます。
楓さんと川島さんに関しては、After20内でもメインのポジションで、レイ・ディスタンスというユニットを組んでもいるのですが、年長組をまとめてのコンセプトになっているからかこの2人が特別相性のいい効果というわけではなさそうです。【川島瑞樹】軸の5コスト枠に楓さんが収まっているのはよく見る気がするので、結果的に一緒にデッキに入っていることはなんやかんや多そうではあります。

全く関係ありませんがここ書いてる途中で気づいたので一応言及しておくと、私が川島さんだけ苗字で呼んでるのは完全に癖なのであまり気にしないでください。なんか苗字で呼ぶ癖ついちゃったキャラっているよね。多分他にも数人出てくる気がします。というか呼んでる時のテンションで変わります。
さん付けちゃん付け呼び捨てあたりの区分も割と無意識です。

話をカードデザインの方に戻すと、楓さんはデレマスコラボカード内で唯一のオーラ (相手の効果で選べなくなる効果) 付与が可能なカードとなっています。
まあエボルヴ全体を見渡してもオーラという効果を持っているカードの絶対量はそこまで多くはないので、唯一性自体は取り立てて言及するようなことでもないかもしれませんが、「デレマスコラボ内でオーラを持たせるアイドルを1人選ぶのであればそれは楓さんだろう」という発想に関してはデレマス既プレイ勢の多くが深く頷けるところなのではないでしょうか。
このあたりも、今回のコラボパックのカードデザインが秀逸だなあと感じる一因だと個人的には思っています。

LOVE LAIKA

ユニットメンバー:
アナスタシア、新田美波
カード名:
【アナスタシア】
【女神は朝焼けの海に】

ちょうどこの記事書き終わる直前くらいに
MANGART BEAMSさんとのコラボが決定しました。

エルフクラスに突如として現れたコンボパーツ、LOVE LAIKAの2人です。
ロシア人の父親を持つ道産子アイドルアーニャことアナスタシアと、チャレンジ精神旺盛な優等生アイドル新田美波によるユニットで、* (asterisk) と同じく2013年放送のTVアニメにて登場したユニットになります。

アナスタシアという名前にアーニャという愛称はロシア語圏的にはあまり一般的ではないそうなのですが、ゲーム中だと日本人の母親から貰った愛称だという説明がなされています。断じて某偽装家族のエスパー娘とは関係ありません。その子と関係深いのはどっちかというと五十嵐響子です。
クラスが異なっていて効果の関連性もそこまでないものの、同じくTVアニメにてRosenburg Engel という名のソロユニットで活動していた神崎蘭子とも非常に近しい関係性だったりします。ひっくるめてラブランコと呼ぶ人もいたりいなかったり。

実はTVアニメ以前にはそこまで2人の関係性は描かれていなかった (ように思う) のですが、ロシア人と日本人のハーフで日本語が少々不慣れなアーニャと、そんなアーニャに持ち前の面倒見の良さを発揮して付き添う美波、といった構図がアニメの中で描かれ、今となってはこの2人を代表するユニットとなった形です。
なぜかやたらセクシー系の衣裳が多い美波の状況にふくれっ面のアーニャ、という構図も同時期のボイスドラマ起因だったはずですが、最近はあまりこういう描写は見かけないような気もします。時代の流れを感じますね。
また、ロシア語に堪能ということもあってかアーニャの担当声優には上坂すみれさんが起用されているのですが、「ロシア語キャラと言えば上坂さん」という空気ができつつあった時期に、割と「その空気を醸成した側」にいたキャラだったようにも思います。こちらも時代の流れを感じますね。

効果としては、1ターンにプレイしたカードの枚数が3枚、5枚の時点で発動するアーニャの効果を支えるべく、美波が1コストで使用できるスペルになっている……のですが、なんとこの【女神は朝焼けの海に】というスペル、場に5コスト以上のフォロワーがいる場合に実質0コストで使用が可能です。
そして当然のようにアーニャは5コストのフォロワーなので、カードのプレイ枚数を0コストで稼ぎつつ1ドローする、という動きが可能になり、コンボデレマスはもちろんのこと、エルフクラスのデッキの軸にすらなりうる非常に強力なシナジーを持っています。
「コラボカードが既存のテーマの軸を大きく強化しコラボデッキ以外でも採用されている」という状況、個人的にはとても理想的なコラボカードのあり方だと思っているので、今回のコラボパックはその点で見てもかなり満足度が高いです。

エルドリッチ・ロアテラー

ユニットメンバー:
松永涼、白坂小梅
カード名:
【松永涼】
【ラストデイライト】 (【美味しく、食べて……?】)

なんやかんや面倒見がいい涼と割と好き放題する小梅。
パッと見子連れのヤンママっぽい。

ホラー映画鑑賞が趣味の二人組、松永涼白坂小梅によるユニットのエルドリッチ・ロアテラーも当然のようにナイトメアクラス配属です。
あくまで涼が好きなのは「ホラー映画」なので、小梅が呼び寄せるタイプのガチっぽい心霊現象に対しては割とタジタジ。かわいいですね。むしろ平気な顔してる小梅がおかしいのですが。
この2人のような、ちょっと歳の差があるけど近しい関係性の2人組がデレマスにはめちゃくちゃ多い (気がする) ので、そういう関係性が好みの方にはひょっとしたら天国のようなコンテンツかもしれません。あくまで「お仕事」の場が舞台ゆえなのでしょうか。

墓場のスペルを再度手札に加える涼の効果ですが、この効果は炎陣木村夏樹 (=【My Life, My Sounds.】) のみでなく、このユニットの相方である小梅 (=【ラストデイライト】) との関係性も意識してデザインされているように思います。
「墓場からの回収」という単語とアイドルが結びついているのはどう考えてもおかしいのですが、このユニットに関しては割とイメージにぴったりなのも面白いですね。個性が尖りに尖ったアイドルを大量に擁するデレマスならではなのかな、という気がします。

フォーリンシーサイド

ユニットメンバー:
川島瑞樹、村上巴
カード名:
【川島瑞樹】
【村上巴】

巴の2倍でもまだ足りない圧倒的人生経験。

モバゲー版のゲーム内5コマ漫画『シンデレラガールズ劇場』にて描かれた一幕から発展したユニット、フォーリンシーサイドです。
時の魔術師川島瑞樹と、黒服の人を従えていたりする広島出身の「お嬢」こと村上巴による、その名の通り海辺での出会いに端を発するユニットになります。

いつか見かけた『アイドル』のやっていたことをなんとなく真似てみたお嬢。
「LOVE」の字を書いて堂々とはまだしていられませんでした。

どう見てもそっちの筋の家柄で、その影響か「歌」と言えば演歌、なんなら自身のソロ曲は『天城越え』弦哲也氏を筆頭に演歌界の大御所揃い踏みで制作されているという巴と、そんな巴のアイドル観に大きな影響を与えた川島さん、という構図で、ユニット楽曲でも用いられている「憧れ」というワードに象徴されるような関係性で描かれていることが多いイメージです。
28歳の川島さんと13歳の巴と、なんと15歳差のユニットで、年齢差のあるペアが多いデレマスの中でも相当に差のあるペアとなっています。

効果としては、デレマスコラボパックのウィッチクラスらしく、川島さんの効果強化条件である「墓場のカードのコスト9種類」達成を巴が支援するような形になっている印象です。
元のコストが6コストの巴ですが、手札を1枚捨てることで4コストで場に出すことができ、場に出たときにスペルを2種類デッキから持ってくることができます。
6コストのカードを早い段階で場に出すことができる、手札から任意のコストのカードを墓場に送ることができる、リソース兼墓場にないコストのカードを確保できると、【川島瑞樹】軸のデッキであれば採用されることが多いカードなのではないでしょうか。

ソル・カマル

ユニットメンバー:
ライラ、ナターリア
カード名:
【ライラ】
【ナターリア】

ゲームの方の元イラストだとライラさんの後ろに
メイドさんと思しき人が見えてたりします。

異国情緒溢れる2人組ユニット、ソル・カマルはビショップクラスへの配属です。
父の元からメイドさんと一緒に逃げ出してきた結果日本で貧乏生活を送っている、アイス大好きなドバイ出身ライラと、ベリーダンスをはじめとするダンスが大得意、スシ大好きなブラジル出身ナターリアによるユニットになります。
190人のアイドルを擁するデレマスでも大変貴重な褐色系アイドルの2人組です。というか多分褐色キャラこの2人しかいません

ユニット名のソル・カマルは、ポルトガル語で「太陽」の意味がある「ソル」と、アラビア語で「月」の意味がある「カマル」を合わせていると思われ、ナターリア・ライラさんの母国語を用いて2人の特徴を表現した非常にこじゃれた名前になっています。
母国語の対応通り、元気・陽気・情熱的の三拍子揃った、カタコトながらもハツラツと話すナターリアが太陽イメージ、しっとりと落ち着いた雰囲気の、一人称「ライラさん」でぽやっとしたペースで話すライラさんが月イメージになっていると思われるのですが、エボルヴコラボのカードイラストだけでもこの雰囲気がある程度想像できるのではないでしょうか。

最新のSSRでも対になるようなイラスト・衣裳の2人。
これからがめちゃくちゃアツいユニットなので、追いかけるなら今のうちです。

効果としては、ナターリアはPa軸での採用を想定しているのか場のPaフォロワーのみを参照する効果であまりユニット意識感は強くないのですが、ライラさんのエボルヴ効果によるサーチ対象がCoフォロワー、Paフォロワー各1枚ずつなのはおそらくこのユニットを意識しての属性指定だと思います。
【トキメキ☆ホーダイ】久川颯と近いニュアンスですかね。

エボルヴというゲームにおいてデッキからのサーチ効果はロイヤルクラスのお家芸のようなイメージで、全体で見ると割と珍しめの効果になっている (気がする) こともあってか、デレマスコラボパックにおいてもライラさんは非常に貴重な立ち位置となっています。
特にコスト制限のないサーチともなると、スペルサーチの【村上巴】とフォロワーサーチのライラさん以外の選択肢はありません
そのため、Co軸ではフィニッシャー枠の【鷺沢文香】【日野茜】を持ってきたり、【川島瑞樹】軸では切り札の【川島瑞樹】に次弾装填用の【佐藤心】はもちろん墓場に足りていないコストのフォロワーサーチを行ったり、コンボデレマスではキーカードの【アナスタシア】【喜多見柚】【橘ありす】を持ってきたりと八面六臂の大活躍を見せています。全属性持ちのユニットカード、【ニュージェネレーションズ】【ニューウェーブ】ももちろんサーチ対象です。

一方で、Cuは唯一ライラさんのサーチ対象から外れているため、Cu軸デッキは持久戦の要である【〔P.C.S〕島村卯月】に確実にアクセスする手段がありません。
これに関しては「サーチ効果を持っているのがソル・カマルだったからCuが対象から外れている」というよりは、墓場からの蘇生・展開が得意な卯月を擁するCu軸がキーカードに確実にアクセスできるとまずいのでは?ということで「サーチ対象からCuを外すことが決定した後に、CoPaユニットであるソル・カマルのライラさんにこの効果を持たせた」という順序だったりするのかなあ、と思っていたりします。
生憎私はカードゲームはほぼ素人のようなものなので、実際卯月がサーチ可能になった場合にどのくらいのインパクトがあるのかうまく想像はできませんが、コスト無制限のCuフォロワーサーチがどこにも見当たらないというのはかなり意図的なものを感じます。

Sirius Code

ユニットメンバー:
渋谷凛、松永涼、白雪千夜
カード名:
【〔Triad Primus〕渋谷凛】
【松永涼】
【白雪千夜】

千夜、なんなら主のちとせもCoではなくCuです。

[アストラル・スカイ]と銘打たれた渋谷凛の限定SSRの背景に写りこんでいた松永涼白雪千夜をメンバーとする3人ユニットのSirius Codeです。
NGsの項で触れた通り、島村卯月が参加するアミマネラ本田未央が参加するThreat Signとは並列関係にあるようなユニットなのですが、効果対象的にユニット意識と言ってもいいかな……?というこじつけができたのがこのユニットくらいだったのでこのユニットのみの紹介です。

現在Co軸デッキの中核として環境で暴れている【〔Triad Primus〕渋谷凛】ですが、彼女の効果対象は実はCoフォロワー限定ではありません
「場にCoフォロワーが3体以上のとき、攻撃力3以下の他のフォロワー1体に疾走付与」という効果なので、発動条件にこそCoフォロワーを要求するものの、対象自体は何ならデレマスフォロワーですらなくとも構いません。

こういう効果を見ると何か意図があるのかなと勘繰りたくなるのが悪いオタクということで、Sirius Codeのメンバーである涼と千夜の攻撃力を見るとなんとぴったり3になっています。効果対象がCo指定でなかったために、Cuの千夜も対象に入っている形ですね。
まあ正直自分で言っていてただの偶然だろうと思っていたりもするのですが、このユニットの存在を頭に置いておけば凛の効果対象を勘違いしていたがために相手の体力を詰め損ねてしまった……という悲しい事故を防げるかもしれません。そこまでする必要ないだろと言われれば返す言葉もありません。

発動条件は属性指定なものの効果対象はもっと広い、という点だと龍崎薫も近いポジションになります。こちらもひょっとするとU149メンバー意識で効果対象が拡張されているのかもしれませんね。

フリルドスクエア

ユニットメンバー:
工藤忍、綾瀬穂乃香、喜多見柚、桃井あずき
カード名:
【工藤忍】
【綾瀬穂乃香】
【喜多見柚】
【桃井あずき】

右上の幼女がこのユニットの最年長です。
そんなイラスト多いな今回。

10周年記念アニメではエンドレスエイトに巻き込まれていた仲良し4人組ユニット、フリルドスクエアはエルフクラスに集合です。
自信過剰なおのぼりさん丸出しだったあの日あの時はちょっとした黒歴史な工藤忍不思議な緑のクリーチャーをこよなく愛する元バレリーナアイドル綾瀬穂乃香、特に初期のイラストで驚異のてへぺろ顔率を誇る天真爛漫っ子喜多見柚、「大作戦」を口癖にみんなを巻き込んでいく呉服屋のおてんば娘桃井あずきがメンバーです。

元々はモバゲー版で順に登場した穂乃香と忍のカードが色違いのアイドル衣裳を纏っていたことから始まったユニットで、穂乃香のカード背景で柚が一緒に編み物をしていたり、柚のカードが出た際の『シンデレラガールズ劇場』であずきが共演していたり、さらにその後にはあずき、柚が前述の2人と同系統の衣裳で登場したことで正式に4人組ユニットとなって今に至ります。
お調子者とセクシー担当の柚とあずきの末っ子組、真面目な常識人ポジションの忍、同じく真面目ポジションのはずなのにちょっと天然っぽい最年長穂乃香という構成で、どちらかというとアイドルのお仕事での交流よりもプライベートでの交流が描かれているイメージの方が強い印象です。

カード効果も4人揃って並ぶことを意識したような効果で、場に出るとデッキから1コストのデレマスフォロワーを2人呼んでくる忍で1コストの穂乃香、柚を呼んでくると、場にデレマスフォロワーが3人揃うので本来4コストのあずきが1コストで場に出せるようになります。
また、1コストの穂乃香は柚の効果で手札に戻せるので突進付与効果を使いまわすことも可能です。このあたりはイチゴパスタの縁がある橘ありすとの相性も加味しての効果かもしれません。

忍の効果がCuフォロワーではなくデレマスフォロワー対象になっているのもこのユニットメンバーを考慮してはもちろん、テイルズオブシリーズとのコラボイベントであったテイルズオブシンデリアで共演した北条加蓮との相性も加味してのことかもしれません。
実は忍の効果はフォロワーのみでなく1コストのアミュレットもデッキから持ってくることができるのですが、デレマスのカードプールで1コストのアミュレットは【ブランニュー・ビート】のみとなっています。
となると何かしらの意図を見つけ出したいところではあるのですが、私の知る限り+ざっと調べた限りではそこまでの共演はなかったような……? エルフクラス組での連携など、単純にカードゲーム上での性能を考慮しての効果なのでしょうか。

このユニットの発端が穂乃香と忍であることは先に触れた通りなのですが、一番最初にこの2人の交友が描かれたのは、ゲームセンターでクレーンゲームを楽しんでいる一幕となっています。
その際に「穂乃香が狙っていた人形」という形で登場したのが、今やデレマスというコンテンツのマスコットキャラクターと言っても過言ではないポジションに収まっている、「緑のブサイク」ことぴにゃこら太です。穂乃香のカードイラストの右半分をほぼ占有しているコイツです。

                  ↑コイツ
イラスト内での面積比穂乃香より多くないですか?

初登場こそ穂乃香のカードイラストなのですが、アイドルからある程度独立して動かせるマスコット的キャラクターというポジションがあまりに扱いやすかったのか、リアルライブでコイツの着ぐるみが練り歩いたり、コイツをモチーフにしたグッズが多数販売されていたりと凄まじい勢いで使い倒されており、今でも様々なタイミングでお呼びがかかります。
大黒天姿の備前焼 (お値段約16万) になったりもしましたし、何なら数回開催されているグランブルーファンタジーでのコラボイベントはほとんどが形態違いのぴにゃこら太を狩るイベントでした。この頃からぴにゃこら太 (通常形態・緑色) はダミった島村卯月みたいな声で鳴くことが増えていきます。

アイドルの数に負けず劣らず、なぜかこの手の変なサブキャラクターが多いのもある意味シンデレラガールズの特徴と言えるかもしれません。
代表的なところだと【#UNICUS】のカードイラスト右上にもバルーンとして浮かんでいる、これまた微妙な顔をしたりんごの精のりんごろうさんが挙げられるのですが、他にもマスコットキャラクターを集めるだけで1個小規模なゲーム作れるんじゃないかと思うくらいにはいろんなキャラがいます。アイドルだけでなく彼ら (?) を追ってみるのも面白い……かなあ……?

デレステのジュエル購入 (課金) 画面。アイドル1人もいません。
「スタージュエルC」のところにいるのがりんごろうさんです。

そんな中、穂乃香は流石ぴにゃこら太の誕生に立ち会ったアイドルだけあって、作中でもぴにゃこら太愛好家としての立ち位置を欲しいがままにしています。カードイラストの満面の笑みを見ればその愛好っぷりが伝わることでしょう。
逆に、ぴにゃこら太のぬいぐるみを編み棒で刺した (フリをした) 柚がぴにゃこら太の天敵扱いされていることもあったり。
基本的に穂乃香以外のアイドルからは雑に扱われがちなぴにゃこら太ですが、ちょっと前にどこかの従者が興味を示していたとかいないとか……?

爆速でリプを飛ばしてくる穂乃香と、
当然のようにお家での様子をリークするお嬢さま。

余談ですが、なぜかこのユニットのメンバー、私の観測範囲だとエボルヴの大会で名前を間違えられている率が非常に高いです。
まあ正直ゲーム中は伝わればそれでいいとは思うのですが、「あずさ」ではなく「あずき」で、「そで」でも「つむぎ」でもなく「ゆず」で、読みは変わりませんが実は「穂乃果」ではなく「穂乃香」ですので、良ければこの機会に覚えなおしてあげてください。
偉そうにこんなことを言っている私がこの記事の中でアイドルや各種カード等の名前を間違えていたら、こっそりと教えてあげてください。

[?] GIRLS BE NEXT STEP

ユニットメンバー
岡崎泰葉、松尾千鶴(、関裕美、白菊ほたる)
カード名:
【岡崎泰葉】
【松尾千鶴】

ユニットとかなくてもなんかパッと見の雰囲気は近いかも。

この記事で挙げるユニットの中で正直のところ一番の疑問枠GIRLS BE NEXT STEPです。
デレマスアイドル内でも屈指の芸歴の長さを持つ元子役アイドル岡崎泰葉先輩に、思ったことがすぐ口に出てしまうサトラレ系書道アイドル松尾千鶴、目つきの悪さがコンプレックスの全開おでこがまぶしいくせっ毛アイドル関裕美、気弱な態度の一方で所属事務所の倒産を複数回経験してもへこたれない不屈の不幸体質アイドル白菊ほたるがメンバー……なのですが、エボルヴコラボには裕美、ほたるの両名は参加していません
なのでこの記事で取り上げるのは不適と言えば不適なのですが、なんとなくペア運用意識想定は見えるような気がするのでちょっと特別枠として紹介です。

関裕美 (左) と白菊ほたる (右)。
この2人が増えると考慮すべき (したい) ユニットが2-3増えるので
そのあたりも鑑みての登板回避なのかも。

効果としては、デッキから2コスト以下のCoフォロワーを呼んでこれる泰葉に、ちょうどコスト2な上に場に出た段階 (+墓場に送られた段階) で場のCoフォロワーにバフを与えられる千鶴、という構成で、なおかつこの2人はどちらもCoストラク限定カードということでセット運用の意識が見えるかな、と思った次第です。
同じく2コスト枠のCoストラク限定カード佐城雪美とも好相性ではあるのですが、確か泰葉と雪美の間には特にユニット関係はなかったはずで、彼女はU149組のストラク収録2コストエボルヴフォロワーサイクルとしての抜擢だと思うので、ここの関わり意識感はそこまでない印象があります。ユニットではないにせよどこかしらで絡みはあったような気もしはしますが……。

あくまでCoストラクの収録カードで、Co対象の効果を強く意識したカードにしたかったという前提があった上でその枠に泰葉と千鶴が抜擢されたのかな、と思っていたりはするのですが、じゃあなんでこの2人抜擢だったの?と言われるとわからんというのが正直なところです。
上の方でちょっと触れた「蒸機公演 クロックワーク・メモリー」というゲーム内シナリオで泰葉と縁がある神谷奈緒に関しては、ストラク収録のLG枠【〔オーバー・ザ・レインボー〕神谷奈緒】泰葉を呼び出す側として、パック収録の【神谷奈緒】泰葉から呼び出される側として好相性なので、その関係性を鑑みて泰葉を抜擢、その泰葉とCo枠の相方として思い浮かぶのは……?ということで抜擢されたのが千鶴、とかでしょうか。

ストラク奈緒で泰葉をめくるとパック奈緒で確実に2点が飛ばせます。

蒸機公演意識を強く出すならむしろ泰葉の相方はエボルヴコラボ未参加のPaアイドル斉藤洋子、敵方のボスポジションはパック収録されているCuアイドル中野有香なのですが、前述の通りCoストラクのCo対象意識の効果を持たせるカードとしての抜擢かと思われるので、他属性を意識したような効果デザインにはなっていないのかなと思います。
単属性意識効果を持たせるということで、Co2人とCu2人でちょうど半分に割れるこのユニットはある種抜擢しやすかったのかもしれませんね。もちろん他にも似たような構成のユニットはあるのでしょうが。

蒸機公演では泰葉のバディ役だった斉藤洋子 (左)と、
敵対組織のトップだった中野有香 (右)。
奈緒は洋子の所属するレジスタンスの一員でした。

ユニット関係なんて特に意識していないという可能性もあるとは思うのですが、じゃあ泰葉にウィッチっぽさ、千鶴にロイヤルっぽさがあるのか?と考えてみると、消去法ならともかく積極的にそのクラス配属になる感覚はそんないかなあ、と個人的には思ったのでユニット意識枠での紹介としました。

余談ですが、このユニットは1個前のフリルドスクエアと合わせてデレマスを代表する4人組ユニットの一角として扱われることがしばしばあり、モバゲー版のミニゲームとして遊ぶことができた「ダイスDEシンデレラ」 (RPG風のすごろく) では、GIRLS BE NEXT STEPは四大精霊 (シルフ、ウンディーネ、ノーム、サラマンダー) を、フリルドスクエアは四神 (青龍、白虎、朱雀、玄武) をモチーフとしたと思われる衣裳を身にまとっていたりします。
いつかデレステ内で遊べるようにならないかなあ……。

サンセットノスタルジー

ユニットメンバー:
本田未央、松山久美子、矢口美羽
カード名:
【本田未央】or【〔ポジティブパッション〕本田未央】
【松山久美子】
【矢口美羽】

両サイドが芸人寄りにいきそうな流れを止めて
なんとかキレイ系ユニットであろうとする久美子さん。

モバゲー版でのレアリティN初期実装組は、特訓後に同じアイドル衣裳を纏っている子たちがいたりするのですが、このサンセットノスタルジーもその初期N衣裳に端を発するユニットになります。
今まで挙げた中だと、P.C.Sブルーナポレオンも同じ系列で、実はTriad Primusポジティブパッションは厳密にはこの系列ではない (≒初期からユニット意識がされていたわけではないと思われる) ユニットだったりします。

Paの看板本田未央に加えて、実家のピアノ教室の手伝いとアイドルを掛け持ちする「キレイ」の求道者松山久美子、個性の獲得を狙った結果なぜかお笑い路線に進みつつある悩める少女矢口美羽がユニットメンバーで、全員がロイヤルクラス所属となっています。

効果としては、全員がPaフォロワーなので【〔ポジティブパッション〕本田未央】の効果対象になるのはもちろんのこと、久美子のエボルヴ能力である3コスト以下のPaフォロワー蘇生に美羽が3コストでぴったり当てはまります。パック版の【本田未央】も対象に入っていますね。
久美子、美羽の枠としては、Paストラク限定カードであることもあり、CoストラクのGIRLS BE NEXT STEP Co組と同じような枠なのかと思います。
未央と久美子のストラク版LGから呼び出される一方で、そのLGのパック版は呼び出せるという関係も奈緒と泰葉のそれに何か似通っているような気もしますね。
こちら側はあくまで呼び出せるだけで並んだ際の効果のようなものは持ち合わせていないのですが、横に並んだらさらに横に並び始める、仲間が仲間を呼ぶPaデッキのコンセプトのようなものが見て取れるように思います。

ロイヤルクラス配属なのは恐らく剣士姿のパック版【本田未央】に引っ張られてかなと思います。
後のブロックではこのあたりをメインに書こうかと思うのですが、ロイヤルクラス配属のカードには騎士・メイド・海賊要素があるような衣裳を着ているアイドルが多く、元々のシャドバのロイヤルクラスのイメージやリーダーであるエリカのイメージに合わせる形で配属クラスを選んでいそうです。

ロイヤルクラスのリーダー、エリカ
千夜ちゃんコスプレしてみない?

『Brand New!』 歌唱組

ユニットメンバー:
辻野あかり、砂塚あきら、桐生つかさ
カード名:
【辻野あかり】
【砂塚あきら】
【桐生つかさ】

最年長なのにやらかしがちな夢見りあむがいないので
あかり+保護者2人感が一層強くなっているような気がする。

楽曲『Brand New!』でCDデビューした、#UNICUSにも参加していた辻野あかり砂塚あきらに、アパレルブランドの社長と女子高生とアイドルを掛け持ちするカリスマJK桐生つかさ社長を加えた3人組です。
私の記憶が正しければこの3人にはユニット名がないので、ここでは『Brand New!』歌唱組という括りで紹介しようと思います。

詳細を話し始めるとまあ長くなるのである程度は割愛しますが、この3人は「ボイスアイドルオーディション」という投票企画で上位3人にランクインしCDデビューが決まった3人組です。
時期を同じくしてゲーム内でのボイス実装がされていることもあり「ボイス同期」といった括りで呼ばれていたりと、ユニット名こそないものの非常に近しい関係としてゲーム内でも描かれています。

選出されたのが新アイドル7人組から2人、さらにつかさは新アイドル7人組が追加される以前は最後に追加されたアイドルだったということで、この時点で追加日時が新しい順8人のアイドル中7人が『Brand New!』歌唱組、Velvet Rosemiroirと、3種のユニットに参加していることになったのですが、結果として一足早くCDデビューしていた新アイドル7人組の1人夢見りあむが取り残される形となってしまいました。
もちろんそのままりあむが見捨てられてしまったということはなく、ライブでは#UNICUS (当時はまだ#ユニ募) とつかさの4人で歌唱する楽曲があったりと、つかさが#UNICUSの門外顧問的ポジションになるような形で展開されてはいったのですが、『Brand New!』組がCDデビューしてから#UNICUSがユニット楽曲を披露するまでには実に2年弱の期間が空いたことになります。
アイドルの数が膨大であるゆえ展開を回すのにも一苦労しているデレマスらしいエピソードの1つではありますが、だからこそ今回のエボルヴコラボのような、展開の軸を横に広げられるようなコラボは非常にありがたいなあと個人的には感じるところです。

ちなみに、『Brand New!』歌唱組の3人がCDデビューした次に開催されたボイスアイドルオーディションでも、同じように浅利七海、西園寺琴歌、八神マキノの3人がCDデビューしていて、やはりユニットのような描き方をされているのですが、この3人は今回のエボルヴコラボには参加していません。残念。

左から、八神マキノ西園寺琴歌浅利七海
諜報活動が趣味、好奇心旺盛お嬢様、お魚大好きとまた尖ったトリオです。

今なら七海とマキノ、あとは直近でCDデビューが決まっている大石泉によるユニット、ファタ・モルガーナには名古屋港水族館で会うことができます
ありがとう名鉄観光さん。

こんな感じでアイドルを交えたコーナー紹介ボードがあったり、
限定イラストの缶バッジがあったりします。

さて、そんな『Brand New!』歌唱組の効果ですが、3人とも「PP最大値が10のときに発動する効果を持っている」という形でユニット関係が表現されている気がします。
同じくドラゴンクラス所属の中野有香もPP最大値が10の時に強化されるエボルヴ効果を実は持っているので、シャドバにおけるドラゴンクラスのイメージを反映している部分も強そうです。
必要十分条件的なデザインではなさそうですが、「『Brand New!』歌唱組が3人ともPP最大値10時の強化効果を持っている」というのは間違いないので気にせず行きましょう。

あかりとつかさは上記条件達成時に相手リーダーに3点を与える効果が追加され、あきらは同様の条件で2ドローする効果が追加されます。
また、あかりとつかさに関してはPPブーストを行える効果を持ち合わせていたりするので、追加効果発動に向けて準備を整えるといった点でもユニットや、ドラゴンクラスの特性が意識されているのかなと思います。
【ぶちあがれ感情】のりあむも場のフォロワーが1体増えるごとにスペル使用に必要なコストが1ずつ上がっていくため、PPブースト系の効果とはまあ相性はいいと言えばいいのかもしれません。

同クラス配属組

ある意味分かりやすい、少なくとも同じクラスに配属されてはいるユニットのパートです。
前述の通り、ひとつ上のパートとの区分は割と適当ですのであまりお気になさらずに。
ずらっと並ぶの気持ち悪かったので便宜上分けただけです。

Individuals

ユニットメンバー:
早坂美玲、星輝子、森久保乃々
カード名:
【早坂美玲】
【星輝子】
【夢のささやき】

『個性の嵐を 起こせ』

個性が爆発しているアイドルがこれでもかと現れるデレマスの中で「個性的」を意味する単語をユニット名として冠するチャレンジャーな3人組、Individualsです。
眼帯とツメ付きフードがトレードマークの早坂美玲、メタル系だけどその生き様はまさにぼっち・ざ・ろっく星輝子、口癖は「むーりぃー……」でいつも目が泳ぎがちな超逃げ腰少女森久保乃々によるユニットで、全員がナイトメアクラス所属です。
輝子による『青春コンプレックス』のカバー実装、めちゃくちゃ楽しみです。

キャラ単体のイメージで見ると、美玲と輝子はともかく、もりくぼなんかはリスのような小動物イメージや、ソロ曲である『もりのくにから』のイメージがあったりするのでエルフクラス所属になるのが個人的には第一感なのですが、今回はこのユニットを意識してナイトメアクラス配属になっているものと思われます。
実際、デジタル版シャドバにコラボスキンで登場した際は、もりくぼはエルフクラスのリーダースキンでした。
他にもデジタル版のリーダースキンで登場した際と異なるクラス所属になっている子は結構いる (というか大体変わっている) ので、何のイメージに引っ張られてエボルヴでクラス配属が決まったのか、逆にデジタル版は何をイメージしていたのか、等々考えてみるのも面白いかもしれません。

このユニットと142's、さらには佐久間まゆと輝子、もりくぼによるユニットアンダーザデスクは、割と構成メンバーやユニットの雰囲気が似通っていることもあってか一緒に語られることが多かったりします。友達の友達はみんな友達。
ちなみにアンダーザデスクというユニット名は、ユニットメンバーがプロデューサーのデスクの下に潜り込んで、隠れてたり、キノコ育ててたり、プロデューサーを近くに感じたりしてる子たちだから付いたものです。何してんの君ら?

机の下から引っ張り出される2人。
キノコの鉢に絵本 (?) にと、完全に私物化されています。

基本カード効果というよりはクラス配属に注目してユニット関係を見つけ出すブロックではありますが、美玲の墓場のデレマスカード枚数参照で突進を持つ効果ともりくぼ (=【夢のささやき】) の持つ墓場肥やし効果はかみ合ってはいると思います。その点もあって最初に紹介としました。
輝子の効果は輝子というアイドル意識が強く出ていてユニット意識感がそこまでないように見えるのは142'sの時と同じですね。ぼっち要素そこで出さなくても……。

メロウ・イエロー

ユニットメンバー:
中野有香、椎名法子、水本ゆかり
カード名:
【中野有香】
【椎名法子】
【水本ゆかり】

全体的に【〔P.C.S〕島村卯月】の蘇生対象としてデザインされていそうな気もする。

サンセットノスタルジーブルーナポレオンと同じくモバゲー版初期N共通衣裳ユニット……と言いたいところですが、こちらはそこから一歩進んでいて、初期N共通衣裳ユニットである5人組ユニットイエローリリーを前提として、そのうちの3人が参加しているユニットとなっています。
ブルーナポレオンに対するサイバーグラスとか、そんな感じの立ち位置でしょうか。

スイカを素手で叩き割れる空手系武闘派アイドル中野有香、大阪出身のため某ドーナツチェーンとの関連が疑われるドーナツ系アイドル椎名法子、フルート奏者のド天然お嬢様アイドル水本ゆかりがメロウ・イエローのメンバーで、この3人に今井加奈間中美里 (エボルヴコラボ未参加) を加えた5人がイエローリリーのメンバーとなります。

今井加奈 (左) と間中美里 (右)。
美里がイエローリリー内唯一の成人アイドルとなります。

カード効果としては、PP最大値10時に強化されるちょっとしたAoE持ちの有香とアミュレット破壊 or 1ドローを選択できるゆかりは完全に独立したカードのような雰囲気で、法子の効果にある場のデレマスフォロワー3人以上の場合突進獲得がこのユニット意識と言えなくもないかなくらいです。
法子に関しては、ついでのようについている同条件での攻撃力+1と攻撃時2回復から【〔P.C.S〕島村卯月】での呼び出し先筆頭候補だったりします。

メロウ・イエローのメンバーは全員ドラゴンクラス所属となっています。
法子やゆかりにドラゴン要素があるかと言われると疑問符な気がするので、おそらくは有香の空手・格闘要素を大きく見てドラゴンクラス所属となったのではないでしょうか。
あるいは、法子が別ユニットで組んでいる女王様のクラスに引っ張られているのかもしれません。

ちなみに、1年前に発売されたウマ娘コラボパックには、ゆかりと完全に同コスト同スタッツでアミュレット破壊の効果 (+ウマ娘共通効果) しか持ち合わせていない【マチカネタンホイザ】というカードがあり、1年間で効果がゆるやかにインフレしていることが伺えます。
もっとも、マチタンはナイトメアクラス所属のカードで、タイトル構築でデレマス勢と混ざることもありえないので比較してもどうしようもないカードではありはするのですが。

頑張れマチタン。負けるなマチタン。

サクラブロッサム

ユニットメンバー:
大槻唯、相川千夏
カード名:
【大槻唯】
【モードエスティバル】

ここまで合わせといて千夏を唯の効果対象外にしてるの、
逆に変なこだわりがありそうな気すらしてくる。

こちらもモバゲー版初期N共通衣裳ユニットの派生形で、初期に開催されたイベントで獲得できたNカードの特訓後衣裳を発端とするユニットになります。
距離感激近ギャルの大槻唯と、フランス語にも堪能なインテリ女子、「ちなったん」こと相川千夏がメンバーです。

特に花要素が強い2人ではないのですが、ユニット名がサクラブロッサムなのは、この2人が共通の衣裳を纏っているNカードがお花見をテーマとしたイベントで獲得できたからだと思われます。
あまりに季節テーマに寄りすぎているのでいずれ正式にユニット名が付くかなと思っていたりもするのですが、登場から10年と少し経った今も特にそんな雰囲気はなさげです。
それゆえなのか単純に呼びやすいからなのか、ユニット名よりも「ゆいちな」のような呼び方をされているのをよく見かけます。

千夏の愛称である「ちなったん」が唯命名だったりプライベートで変装する際に千夏の眼鏡を借りていたりと、唯が距離感激近ギャルの本領を発揮している一方で、デレステのウワサ (loading中に出るTips的なもの) では自称「パーソナルスペースが広い」千夏も唯との距離感はかなり近く、お互いに相当親密であることが伺えます。

UR版唯の元となったデレステSSRが登場した際の『シンデレラガールズ劇場わいど』。
パーソナルスペース広めの人が許す距離感ではない。

挙句の果てには、デレぽ (デレステ内で見られるアイドルのSNS的なもの) で千夏が「私は誰でしょう?」という企画の出題者側に回った際には、同じく出題者側のレッドバラード (千夏が参加するユニット) の面々がヒントとしてプロレスのチケットコーヒーお酒などの自身を象徴するものの画像を投稿する横で、なんと唯をメインで写した写真をヒントとして投稿するという特大の惚気にしか見えない行為をかまし、数か月前にちょっと話題になっていたりしました。
ちなみにですが、千夏は23歳唯は17歳です。

犯行現場。
「唯じゃなくてカフェがヒント」等、弁明すらしませんでした。

エボルヴでは2人ともドラゴンクラス所属で、おそらくデジタル版シャドバにおいて唯がドラゴンクラスのリーダースキンだったのがそのまま採用された形だと思われます。
スペルをデッキから引っ張ってくる唯のエボルヴ効果が千夏 (=【モードエスティバル】) とは好相性……と言いたいところなのですが、残念ながら唯の効果対象は3コスト以下のスペルであるため、4コストの【モードエスティバル】は対象外となっています。

ドミ◎ドナ

ユニットメンバー:
財前時子、椎名法子
カード名:
【財前時子】
【椎名法子】

やはりドーナツ、ドーナツはすべての人間関係を解決する。

語源は恐らくドミネイトドーナツ、2人ユニットのドミ◎ドナです。真ん中にある「◎」は多分ドーナツです。
プロデューサーやファンは「豚」であり「下僕」のとってもわかりやすい女王様気質をお持ちの財前時子様と、そんな時子様に対しても割と物怖じせず接することができるドーナツアイドル椎名法子によるユニットになります。
21歳の時子様と13歳の法子のペアなので、ちょっとした年の差ユニットが続く形ですね。

愛知県名古屋市出身である時子様、当然デレマス × 名鉄観光のコラボ企画『でらます I Love Aichi』にも参加なさっています。
時子様に身を捧げることを志願したのは、なんとあの「矢場とん」のぶーちゃん。告知の文面では常に「財前時子様」と様付けで記載をしている等、豚としての忠誠心の高さを存分に発揮しています。
限定アクスタ付きのコラボセットも販売されているのでお見逃しなく。
再三の告知になりますが、開催期間は2023年11月6日 (月) までです。

コラボセットを前にしてご満悦の豚 (筆者)。

カード効果は、場の他のデレマスフォロワー数分相手リーダーに直接点をお飛ばしになる時子様と、自分の場のデレマスフォロワーが3人以上なら突進を持つ法子となっていて、一応どちらも属性ではなくデレマスフォロワーの数が条件になっていたりはします
どちらかを先に場に出すとどちらかの効果が弱くなる可能性があるのでこの2人が相性がいいかと言われると微妙ではありますが、ほのかにユニット意識の気配くらいは感じられるような気がします。

法子は恐らく中野有香や時子様の影響を受けてのドラゴンクラス所属だと思われますが、時子様単体で見ると【ビーストドミネーター】方向意識のナイトメアクラス所属や【侮蔑の絶傑・ガルミーユ】方向意識のドラゴンクラス所属の択があるように思います。何もかもを見下しているようなお人ではないので、どちらかというと【ビーストドミネーター】の方がタイプ近いような気も。
このあたりは、後に紹介するユニットメンバーとの兼ね合いという面でドラゴン側に割り振られた形なのかもしれません。

ガルミーユ (左) とビーストドミネーター (右)。
ユニット名的にもドミネーターの方がイメージは近いか?

Violet Violence

ユニットメンバー:
財前時子、桐生つかさ、高峯のあ
カード名:
【財前時子】
【桐生つかさ】
【高峯のあ】

バイオレンス要素時子様が一手に担ってない?

暴力的なまでに「我が道を征く」3人組ユニット、Violet Violenceです。
ドミ◎ドナの項でも登場なさっていた財前時子様、JK社長アイドルではあるものの割とこのユニット内では常人寄りの精神性を持った桐生つかさ、サイバーでミステリアスな雰囲気が同じ事務所の中二女子たちを魅了してやまない高峯のあの3人がメンバーです。

典型的なお嬢様育ちで一流としての振る舞いを幼少から身に着けており、さらに自身での鍛錬も怠らない時子様や、天才でないことを自覚しているからこそ、妥協を許さず努力しあがき続けているつかさは、割と他のユニットに参加している際も日々の積み重ねに裏打ちされた自信を持ち合わせているキャラとして描かれることが多い印象です。

一方で、のあに関しては私生活に関しての情報があまり公開されておらず、お仕事で触れて興味を持ったことに最近取り組んでいるという情報が時々出たりはするのですが、過去の出自に関してはコンテンツが10年経った今でも謎に包まれています
かと思えば、事務所で唐突にメイド服を纏ってコーヒーを淹れていたり、バニーガール衣裳に身を包んでいたりと好き放題していたり、挙句の果てにはにゃん・にゃん・にゃんというユニットで前川みくのために用意されていたハンバーグ弁当を勝手に食べてしまったりと、独自の世界を持っていて、無表情のままちょっとお茶目なことをする自由人みたいなキャラとして描かれることもかなり多く、キャラの解釈が分かれそうなところです。

『シンデレラガールズ劇場わいど』での中二女子2名とオタクとの一幕。
果たしてのあさんは普段何を考えているんでしょうか。

カード効果としては、横に並んだデレマスフォロワー分相手リーダーに点をお飛ばしになる時子様が若干独立している感じで、PPブーストと最大PP10時に強化されるエボルヴ効果を持ったつかさと、最大PP値分のダメージを相手フォロワーに飛ばせるのあはこのユニット意識、というよりはドラゴンクラスを意識した効果を持っているような印象です。

彼女らがドラゴンクラスになっているのは、『Brand New!』歌唱組もとい#UNICUSと一緒にドラゴンクラスのつかさ、キャラのイメージがドラゴンクラスに合致しないこともない時子様の2人がユニットのイメージを引っ張っているがゆえと思われます。
カードデザイン時にどちらが先にドラゴンクラス所属になることになったのかは開発のみぞ知る、と言ったところです。

ちなみに、【高峯のあ】のカードイラストとして採用されているイラストですが、彼女がゲーム内シナリオ「鋼鉄公演きらりんロボ -襲来!コスメティア帝国-」「理の守護者」を演じた際のもので、銀河に揺蕩う超越者的な雰囲気がありありと漂うものとなっています。
何言ってるのか分からない? 私もほとんどわかっていないので大丈夫です。

コンフィデンス・バディ

ユニットメンバー:
桐生つかさ、栗原ネネ
カード名:
【桐生つかさ】
【栗原ネネ】

めちゃくちゃお姉さん感あるネネですが、
15歳なので普通に17歳のつかさより年下です。

Violet Violenceでも登場していた桐生つかさと、病弱な妹を持つゆえか15歳にして健康志向に目覚めているアイドル栗原ネネによる2人組ユニット、コンフィデンス・バディです。

モバゲー版のゲーム内シナリオ「刑事公演 アンビバレント・バディ ~二人はWin-Win~」にてつかさ、ネネの2人が主演として共演したことに端を発するユニットで、イベント当時はambivalent (相反する感情を持つ) な相棒だった2人が、後にユニットとして登場した際にはconfidence (信頼) な相棒と名乗っていたという粋な演出がなされています。

関係の始まりとなるイベントが開催されていたのは2018年ごろなのですが、この2人がコンフィデンス・バディというユニットとして登場したのは2022年ごろと、かなり最近になって登場した割と歴史が浅めのユニットです。
最新の追加アイドルユニットであるVelvet Rosemiroirが登場したのが2019年なので、それより後に新規に登場したユニットとなるとかなり珍しめな気がします。

登場以降はちょくちょく交流している様子が確認できます。

カード効果に関しては、今までも何回か説明したドラゴンクラスらしい効果を持ったつかさと、エボルヴ効果でCuフォロワーを蘇生するネネのペアなので関連はまあないと言ってよさそうです。
ネネの蘇生効果を使おうとすると合計9PP必要になるので、そのあたりはドラゴンクラスらしい消費の大きい効果になっている気はします。

ネネはCuストラク限定収録のカードとなっており、エボルヴ効果で【〔P.C.S〕島村卯月】を蘇生し、さらに卯月の効果でCuフォロワーを2体追加で蘇生するという形で活躍していることが多く、Cu軸の切り札の一角と言っても過言ではない性能をしています。
Co軸の【岡崎泰葉】やPa軸の【松山久美子】のように、〔P.C.S〕島村卯月】を蘇生しながらパック版【島村卯月】に繋げるということができるカードではあるのですが、確認した範囲だと卯月やP.C.Sの面々とユニット関係はなさそうでした。

Cuストラク限定収録のカードは、割とストラク外のカードとユニット関係意識のクラス配属になっているカードが多いような気がします。
ネネがドラゴンクラス所属になっているのも、ストラク外カードであるつかさとのユニット関係に引っ張られているのが理由なのかなと思います。

セーラーマリナー

ユニットメンバー:
水木聖來、松本沙理奈
カード名:
【水木聖來】
【松本沙理奈】

犬飼ってたり犬っぽかったりする子すぐ疾走する。
はレッスンしないと走りません。

お互いにモバゲー版初期N実装組ではあるものの、Nの特訓後衣裳ではなくしばらく後に登場したSレアでの特訓後が共通衣裳となっていたため発生したユニット、セーラーマリナーです。

「セーラー」「マリナー」らしく海辺の夏らしいイメージの衣裳。
ユニット名自体は2人の名前から取ったダジャレかも……?

学生っぽく見えるけども22歳、ダンスが得意な愛犬家アイドル水木聖來と、バストサイズを武器にセクシー路線を歩んでいたら、後にもっと凄いサイズの子が出てきて割と焦っていたこともあるセクシーアイドル松本沙理奈の2人がメンバーになります。

この2人の関係性の起点にもなっているのが聖來が飼っている「わんこ」というゴールデンレトリーバー (推定) で、このわんこが沙理奈にも懐いていることもあり、2人の会話にもよく登場したりします。
聖來いわく、「名前を付けないうちに大きくなっちゃった」とのことで、実は「わんこ」は名前ではない可能性もあったりはするのですが、今となっては基本的に周りのアイドルからも「わんこ」が名前として認識されているイメージです。

わんことの一幕。

カード効果としては、沙理奈がスペルを使うたびに相手盤面に点をばらまく、スペルとのかみ合いを意識しているような効果を持っている一方で、聖來の方は割と単体で完結した、相手盤面に点を飛ばしながら疾走でリーダーにダメージを与えにいく効果を持っています。
聖來の効果はウマ娘コラボパックで登場した【トウカイテイオー】エボルヴ前後の効果をひっくり返したような関係性で、結構なそっくりさん加減ではありますが、聖來が飼っているのはウマではなくわんこです。お間違えなきよう。

進化前にダメージを飛ばす効果を持っていて進化すると疾走を持つ【トウカイテイオー】、
進化前から疾走を持っていて進化時にダメージを飛ばす【水木聖來】。

聖來、沙理奈は両者ともにウィッチクラス所属となっています。
聖來にウィッチ要素があるかと言われると結構微妙なので、ブルーナポレオン全員がウィッチクラスに集合している沙理奈のイメージに引っ張られてクラスが決まっている形でしょうか。
ブルーナポレオン自体にもウィッチ要素があるかと言われると実はこちらも割と微妙なのですが、魔法少女衣裳を纏っている荒木比奈と、魔女衣裳を纏っている沙理奈がこのユニットをウィッチクラスに引っ張りこんだという流れなのかなと思います。

セクシーギルティ

ユニットメンバー:
片桐早苗、及川雫、堀裕子
カード名:
【片桐早苗】
【及川雫】
【彩☆きっく乙女】

当時は3桁バストサイズは「とうとうやりやがった」的な雰囲気だったんですが、
最近はもうパッと見で雫レベルの子いっぱいいますね。

トランジスタグラマーな片桐早苗を筆頭に、デレマス唯一の驚異の3桁バストサイズを持つ酪農アイドル及川雫、自身のことをサイキッカーだと信じてやまないエスパー美少女アイドルユッコこと堀裕子の3人が集ったユニット、セクシーギルティです。
先ほどの、松本沙理奈が危機感を覚えていたアイドルというのが、誰あろうこの及川雫です。

「セクシーを以て悪を征する」を標語として、世の中にはびこるマナー違反のギルティ星人たちを、正義のボンキュッボンアタックで撃退するべく結成されたユニットです。何言ってんの?
聞いての通りド級のトンチキユニットなのですが、早苗さんいわく「お笑いユニットと違う」らしいです。ほんとかなあ……。

早苗さんのあるSSRの特訓前イラスト。
まあ、こんな感じの3人組です。

基本的にはセクシー攻撃 (?) をもってギルティ星人にお仕置きをするので実力行使感はそこまで強くないのですが、元警官のため柔道の心得がある早苗さん、酪農仕事を手伝っていたため単純なパワーは事務所屈指の雫サイキック・力業と称してスプーン曲げをするため他の2人には及ばないもののそこそこのパワーは秘めていそうなユッコと、戦闘力方面もかなり高めのユニットとなっています。

正直このユニットの説明としては、ユニット楽曲の『モーレツ★世直しギルティ!』トンチキ感意味不明感も含めて自己紹介曲としての完成度が非常に高いので、このユニットが気になった方にはまずこれを聞いてもらえればよいのかなと思います。多分聞いても何言ってんだか分からないと思います。

相手フォロワーとの戦闘ではなかなか倒れない早苗さん、癒し系らしくPaでは貴重な回復効果持ちの雫に、意図通りにはいかないものの身の回りに何かしらの怪現象を巻き起こすユッコのさいきっくは、2回の消滅を引き起こすアミュレット【彩☆きっく乙女】としてカード化と、割と個人目線で見るとなんとなくイメージを反映した効果になっているような気もします。

セクシーギルティがビショップクラス配属なのは、恐らく宵乙女メンバーでもある早苗さんに引っ張られてのことかなと思います。
ウィッチのLG枠に入っている川島瑞樹はともかく、20代後半のいわゆる「大人アイドル」たちはビショップクラスに集合しているので、デレマスの中ではビショップクラスが大人勢が属するクラスとして設定されているのでしょうか。イリスはマジの17歳のはずなのになあ……。
まあ、宵乙女集めたらそうなっただけという可能性も全然ありますが。

イリスさんじゅうななさい。
初期からちょっと髪型が変わったのもあってか、だいぶ若く見えるようになった気がします。

サイキックヒーツ

ユニットメンバー:
堀裕子、日野茜
カード名:
【彩☆きっく乙女】
【日野茜】 or 【〔ポジティブパッション〕日野茜】

黙ってると本当に普通の美少女。
喋ったり動いたりするとちょっと普通じゃない美少女。

超能力超体力を掛け合わせたパッション中のパッションユニット、サイキックヒーツです。
「押してダメならサイキック」を謳う堀裕子と、「曲げられないなら体当たり」を謳う日野茜によるデュオユニットで、まあ聞いての通り相当の脳筋ユニットです。
ユニット楽曲名はその名も『チカラ!イズ!ぱわー!!』。歌詞カードの「!」マークの量が尋常じゃないことになっている熱血応援ソングです。
一部では『ちいぱわ』と呼ばれているとかいないとか。

あまりにパワーを強調しているユニットであったがゆえか、それともプロレス好きを公言している茜との縁か、東京女子プロレスとのコラボが開催され、それぞれ女子プロレスラーの荒井優希さん、伊藤麻希さんのコスチュームを身にまとった茜とユッコのグッズが販売されたりしていました。
普段はポニーテールの2人ですが、このコラボイラストではユッコが珍しくツインテールになっていたりします。

カード効果に関しては、ストラク版ではレッスン消費で相手盤面を消し飛ばしながら疾走、パック収録版でも追加コストとレッスン消費でやはり疾走する茜と、消滅という怪現象を2回引き起こすアミュレットのユッコ (=【彩☆きっく乙女】) となっており、このブロックのカードらしくかみ合っているような雰囲気は特にありません。

2人とも熱血やパワーのイメージからは少し離れている (気がする) ビショップクラスに配属になっているので、恐らくはこのユニット外のアイドルとの関係性重視、具体的には宵乙女->セクシーギルティ->サイキックヒーツと連鎖的に配属が決まった形なのかなと個人的には思っています。

アイ・ジーニアス

ユニットメンバー:
池袋晶葉、一ノ瀬志希
カード名:
【池袋晶葉】
【一ノ瀬志希】

アキえもんとシキえもん。

「ジーニアス」の名を冠する通り、工学系の天才化学系の天才の2人組がタッグを組んでいるユニット、アイ・ジーニアスです。
14歳の若さで色々なロボットを自作している工学系の天才アイドル池袋晶葉と、他人の匂いを嗅ぐのが大好きで自作で怪しげな香水を調合したりしている化学系のギフテッドアイドル一ノ瀬志希がメンバーになります。

シンデレラガールズは仮にもアイドルをテーマとした現代モノではあるのですが、良くも悪くもリアリティラインをぐぐっと押し下げることができる存在が結構な人数で存在します。
リアルサンタクロースらしき人物幸運の女神幽霊と対話する女の子に、ついさっき出てきた自称エスパー美少女など、ファンタジー・非科学路線の能力持ちアイドルも多数存在する中で、このユニットの2人は高度な科学技術を持っているという点でリアリティラインをぶっ壊してくるアイドルとでも言うべき存在になります。

工学部の大学生相手に自作ロボのプレゼンをする14歳。
エボルヴコラボでまさにカード化されているイラストになります。

とはいえ、やはり現実に存在しうる技術の延長線上にいるからなのか、ゲーム内では科学技術を利用して明らかに人智を越えた現象を引き起こすといった描写は割と鳴りを潜めている (それでも十分おかしい側の存在なのですが) 印象で、彼女らの科学技術が暴れ散らかすのは主にファン創作方面になっているような気がします。
何かしらの事件の原因、あるいは解決策をほぼ一手に担うことのできる超便利キャラで、人数が多めのコンテンツには大体1-2人はいがちなポジションなので「なんとなくあのキャラの立ち位置っぽいな」となるキャラが数人程度思い当たるのではないでしょうか。
それでも非ファンタジーの現代モノで出てくるのはなかなかレアなようにも思いますが。

カード効果としては、志希はデッキトップ3枚から任意のカードを引っ張ってくる+墓場肥やしに、リーダー体力と引き換えに踏み倒しが可能な効果、晶葉はCuカードを捨ててルーティングを行いながら3コスト進化枠が持ちがちな3点ダメを飛ばせる効果と、どちらもCuデッキに相性の良さげな墓場肥やしができるような効果ではあります。

科学者ポジションの2人らしく、配属クラスは2人ともウィッチになります。
シャドバのカードにおいても錬金術師とか大体ウィッチなので割とスッと納得できる人も多そうかなという印象です。
ネメシスクラスがあったらどうだったかはちょっと分かりませんが。コラボリーダースキンだときらり博士 (地球侵略を目論む博士を演じているきらり)とかネメシスだったと思いますし。

ビビッドカラーエイジ

ユニットメンバー:
今井加奈、藤原肇、高森藍子
カード名:
【今井加奈】
【ただひとつの器】
【高森藍子】or【〔てづくりのしあわせ〕高森藍子】

緑色感がすごくしっくりくるような気がする。
カード枠の色に引っ張られているだけかもしれない。

色々なことをメモに書き残しているものの何をどこにメモしたか忘れがちな、どんぐりの隠し場所を忘れるリスみたいな女の子今井加奈、岡山出身の人間は全員陶芸に触れて土を捏ねたことがあると思っている備前焼小町藤原肇、デレマスでも貴重な時間系能力者の1人である高森藍子によるユニット、ビビッドカラーエイジです。
モバゲー版初期にはAge16というユニット名で登場していて、その名の通り各属性から16歳の子が1人ずつ参加しているユニットになります。

でらますの話題にさんざ触れてきているので今更ですが、シンデレラガールズというコンテンツは、190人いるアイドルの出身地が日本全国、果ては海外にまで及んでいるため、ご当地コラボに対してあまりにも強いコンテンツとなっています。
このユニットに参加している肇もその1人で、岡山出身陶芸家の孫娘という出自から、協同組合岡山県備前焼陶友会が備前焼の魅力を発信する為に委嘱する女性キャンペーンスタッフである備前焼小町に異例の抜擢を受けています。
その縁もあってか肇モチーフの備前焼の湯呑みや、先に触れた備前焼の大黒天ぴにゃこら太が作成されており、「シンデレラガールズ追いかけてたらいつの間にか部屋の中に割と本格派の物品が溢れていた」というのは肇に限らずありがちな話だったりします。

岡山出身ペア、乙倉悠貴藤原肇の一幕。
肇の中で岡山県民とはどういう存在なのでしょうか。

他のユニットメンバーの2人には肇ほど地域に結びついた趣味や特技はないものの、デレマスの登場アイドルらしく何かしら尖ったものは持ち合わせているので、今後どこかのコラボで見かけることもあるかもしれません。
ちなみに、藍子は出身地こそ東京で地方色は薄いものの、トイカメラでお散歩中に見つけた風景を撮影するのが趣味。加奈は出身地は高知県で、買い出しに行くとなぜか必ずそばつゆを買ってくるという謎の性質があります。
具体的なところは思い浮かびませんが、「愚鈍」が「饂飩」に聞こえるからって理由 (要出典) でコラボ引っ張ってきた侮蔑の絶傑よりは妥当なコラボ組めるんじゃないでしょうか。

さて、そんな3人のカード効果ですが、3人の属性がそれぞれ異なっていることもありかみ合いは基本なさそうな雰囲気です。
フォロワーである2人は、加奈がエボルヴ効果で1ドロー+引いたカードがCuならリーダー回復の効果、藍子がパック版はPaフォロワーの展開支援効果、ストラク版は大型Paフォロワーの踏み倒し効果と、属性デッキを支援するような効果持ちになっています。
肇 (=【ただひとつの器】) はこの3人唯一のアミュレットで、場に出たときと墓場に送られたときに3点を飛ばすカードです。肇が作成している器とアミュレットのイメージが合うような気がするものの、その解釈だと2コストと手札1枚を捨てることで器を叩き割ることができてしまいます。備前焼小町に何させんだ。

3人がエルフクラス所属になっているのは、藍子の森ガール的なイメージがメインだとは思うのですが、肇も陶芸家ということで土に触れるキャラですし、加奈もなんかうまく言えないところはありますがエルフクラスと言われて違和感はないような気がします。笑顔の時覗く前歯が結構特徴的でげっ歯類っぽいからかな……?
個人的にはなんやかんやユニット単位で見なくてもエルフクラス配属は納得できるかなあという感じの3人ですね。

ピンキーキュート

ユニットメンバー:
島村卯月、緒方智絵里、小日向美穂
カード名:
【島村卯月】or【〔P.C.S〕島村卯月】
【アンジェリックメイド】
【小日向美穂】or【〔P.C.S〕小日向美穂】

美穂も特訓後 (エボルヴ後) だと割と執事っぽい感じの役柄になったりします。

島村卯月小日向美穂が参加しているもののP.C.Sとは似て非なるユニット、ピンキーキュートの3人です。
3人目のメンバーが五十嵐響子ではなく、中の人の要素が染み出して太鼓の達人ガチ勢になった、四葉のクローバー集めが趣味の天使系ツインテアイドル緒方智絵里になっています。

ユニットの構成的には、「NGsのメンバーが参加している単属性3人組ユニットである」「モバゲー版初期Nの衣裳が由来のユニットではない (あるいはそこに追加メンバーがいる)」という特徴に合致しているので、元々はTriad Primusポジティブパッションと対になるユニットとして想定されていたのかもしれません。
残念なことにまだユニット楽曲は持っていないユニットだったりするので、今後の展開に期待です。

卯月、美穂に関してはやはりCu軸意識の効果となっている感じで、NGsの強烈なシナジーを持ったパック版卯月以外はすべてCuフォロワーが効果対象・条件になっているのですが、智絵里 (=【アンジェリックメイド】)はフォロワーの攻撃力/体力を+1/+3すると同時にリーダー体力を3回復するというかなり汎用的なカードとなっています。

エボルヴ効果で墓場の2コスト以下スペルを踏み倒して使える荒木比奈と【アンジェリックメイド】の相性は抜群で、比奈を出したときには真っ先に使用を考えるカードだと思ってます。
このカード、切り札というカードではないのですが、しみじみといい効果だなあと思うカードで、個人的には相当好きなカードだったりします。比奈+智絵里ペアどのデレマスデッキにも入れたくなっちゃう。
これだけ相性いいのにあんまりユニットのイメージないなと思っていたのですが、実はミラクル・エンカウントというユニットがあるそうです。お恥ずかしながらマジで知りませんでした。

再び魔法少女となった比奈と、妖精イメージで組んだ智絵里のペア?
イベントシナリオをきちんと把握できていないのがあまりにも苦しい。

エボルヴの比奈のカードイラストの元にもなっているイベント、『奇跡公演 ふたりは無敵☆未来を描く魔法のペン』では相方枠は腐女子アイドルの大西由里子 (だそう) なのですが、智絵里本人の妖精イメージから魔法少女と妖精のペアとしてユニットができた感じ……なのかな……?
調べた限りでは1回しか登場してないユニットなんですが、そんなとこまで拾おうとしたんでしょうか。エボルヴコラボ開発陣に頭が上がりません。

イベント時 (not 即売会) に比奈先生 (下) の
相方だった (らしい) 大西由里子 (上)。

智絵里のユニット関連だと、LiPPS炎陣アインフェリア宵乙女と、エボルヴコラボ未参加メンバーを含んでいるサマプリを除いて、デレステ初期 (宵乙女以前) に登場したデレステ発名前あり5人ユニットはほぼ全て何かしらの関連性を持たせている雰囲気があるエボルヴコラボですが、智絵里に加えて佐久間まゆ北条加蓮小日向美穂多田李衣菜の5人で構成されたMasque:Radeのみ個人的にはそこまでユニット意識感がないような気がしています。
加蓮やまゆにバフをかけて効果を強く使うデザインだったりするのでしょうか……?

Masque:Radeの5人。李衣菜だけエルフクラス配属。
アインフェリアもクラスは散ってたけど、
アインフェリアほどかみ合ってる雰囲気もないような……?

ピンキーキュートの3人はロイヤルクラスに配属されているのですが、サンセットノスタルジーの項で少し触れた通り、ロイヤルクラス配属組はメイド服着てるイラストが異様に多いので、ユニットやキャラクター本人のイメージというより着ている衣裳に引っ張られてのクラス配属な気がしています。
吸血鬼お嬢さまに仕える本職 (?) のメイドがナイトメアクラスだったり、元メイドカフェ勤務のウサミン星人がビショップクラスだったりしますからね。

【番外】トレーナー4姉妹

メンバー:
マスタートレーナー (青木麗)、ベテラントレーナー (青木聖)、トレーナー (青木明)、ルーキートレーナー (青木慶)
カード名:
【マスタートレーナー】
【ベテラントレーナー】
【トレーナー】
【ルーキートレーナー】

コスト順がそのまま年齢順です。
マストレさんが28歳の最年長から、順に26歳、23歳、19歳。

番外枠として、ニュートラルクラス配属のトレーナー4姉妹になります。
ゲーム内でのポジションはざっくりいうと強化用アイテムです。
モバゲー版では一応カードとして存在していたのでユニットに組み込むことができましたが、デレステではトレーニングチケット (多分レッスンのトレーナー指定権的なイメージ) というアイテムになったので完全にアイテム枠となりました。

肩書でない本名だと姓が青木、名前が長女から順にと、全員ei音の4姉妹となっています。
この名前が明らかになったのは初期シンデレラガールズの各種コミカライズの中で、モバゲー版では結局最後まで明らかにならなかった気がします。
デレステにおいては、チュートリアルコミュのようなものの中で、プロデューサーが同じような顔を短期間で2人見かけて困惑している際に明が「それは姉のセイですね」という発言をしていた記憶があるので、そこでコミカライズの設定を引き継いでいることが分かったはずです。
と思ったらどうも『秋風に手を振って』という楽曲のイベントコミュで全員の名前がゲーム中で明らかになっていたそうです。雑な覚え方しているのがバレましたね。

効果としては、上2人のトレーナーがレッスン用の魔法のアイテムの回復効果を、下2人のトレーナーがデレマスフォロワーに対するバフ効果を持っています。
デレステ中だと、上2人のトレーナーは通常のレベルのみでなくスキルレベルアップも狙うことができるので、そのあたりも意識した効果の区分なのかもしれません。
ニューウェーブの項でも書きましたが、魔法のアイテムの回復ができるのは上2人のトレーナーだけなので実は割と貴重な枠だったりします。

ウマ娘コラボパックでは駿川たづな樫本理子桐生院葵など、事務員枠社長枠同僚枠にあたるキャラクターもニュートラルクラスでカード化されており、何ならLG枠にすらなっていたりするのですが、デレマス側で似たようなポジションの千川ちひろ美城専務 (元常務)、各種メディア展開でのプロデューサーなどはカードとしては登場しませんでした。

トレセン学園の関係者たち。
超虚弱なはずの理子ちゃんですが、LGになると相手盤面壊して回るともっぱらのウワサ。

後者2枠はまあデレステ内のコミュでも基本出てこないので妥当感はあるのですが、ちひろさんの影も形もないのは結構意外だったなあと個人的には思ってます。Cygames産ゲームの緑色の案内人枠の始祖みたいな人なんですけどね。

デレステを開くと本当にどこにでもいます。

リーダーカード含有組

リーダーカードのみでエボルヴコラボに参戦しているアイドルが参加しているユニットです。
効果のシナジーは当然ないので、基本は配属クラス基準です。

ジャポネスク

ユニットメンバー:
鷹富士茄子、道明寺歌鈴、依田芳乃
カード名:
【鷹富士茄子】
【道明寺歌鈴】
【〔わだつみの導き手〕依田芳乃】 (リーダーカード)

和洋折衷感もあった羽衣小町とは違い、
こちらは割と純和風なイメージ。

日本の神様と巫女のユニット、ジャポネスクです。
あまりに特徴的な名前に加えてCoの序盤を支えるカードとして大活躍しているため、相当知名度が上がっていそうな幸運の女神鷹富士茄子と、バナナの皮が天敵なド級のドジっ子巫女道明寺歌鈴、千里眼でも持っているのか失せ物探しが得意な、鹿児島の離島出身のかんなぎアイドル依田芳乃の3人がメンバーです。

何よりも異彩を放っているのが「鷹富士茄子」という名前でしょう。
何をどう考えても「一富士二鷹三茄子」がネタ元の名前で、正直人名としては相当あり得ない部類です。煙草座頭扇さんはさすがにいませんが、ちょっと季節を戻したイヴ・サンタクロースという名前のアイドルはいます。
イヴ・茄子さんはそれぞれモバゲー版で初めて開催されたクリスマス・正月イベントの上位報酬で、良くも悪くも当時のソシャゲらしい胡乱なノリが色濃く反映されているタイプのキャラクターとなっています。
茄子さんは元日生まれの超幸運体質で、イヴに至っては描写を見るに本物のサンタクロースです。アイ・ジーニアスの2人と異なりガチファンタジーの領域に片足を突っ込んでいる存在ですね。

ガチサンタと思しき存在、イヴ・サンタクロース
初登場時は身ぐるみ剝がされて段ボールにくるまって凍えてました。

芳乃もかなりファンタジー力が強く、白坂小梅とともにデレマスでも貴重な「見える」側の存在です。2人いる時点でおかしい。
プロデューサーとの初対面時のセリフが「そなたでしたかー、わたくしを探しているのはー。人をお探しだったのでしょうー?」だったりと、小梅よりも数段階人智を超越している雰囲気があったりして、超幸運体質から女神のようなポジションになっている茄子さんと異なり、日本神話の登場人物のようなオーラで神格を兼ね備えた不思議なポジションについている印象です。

歌鈴は歌鈴で、「バナナの皮と対峙するとほぼ滑って転ぶ」「緊張するとすぐに噛んで呂律が回らなくなる」「巫女の家系」「茄子さんと同じく元日生まれ」等、要素面で見たらデレマス内でも相当濃い部類のアイドルになります。
神格持ち2人と並べると流石にファンタジー力は劣りますが、このコンテンツはバトルものではなくアイドルものなので、神様だろうがサンタだろうがギフテッドだろうが堕天使だろうが等しくアイドルという価値観の前では同じ土俵に立った仲間でありライバルです。

「神」「巫女」というワードからビショップというクラスが連想されるのはイメージ通りかなとは思うので、配属クラスには割と3人全員がイメージ合致しているのではないかと思います。
余談ですが、この3人はストラク限定収録2人とリーダーカード (1カートンに1枚封入) の組み合わせなので、パックを剝いているだけではほとんどの場合ユニットメンバーの誰とも出会うことすらできません。ご注意ください。

ダークイルミネイト

ユニットメンバー:
神崎蘭子、二宮飛鳥
カード名:
【神崎蘭子】
【〔《偶像》のフラグメント〕二宮飛鳥】 (リーダーカード)

パッと見ただけでも実は服装の趣味が結構違う。

漆黒の片翼と白銀の片翼の双翼を携えて孤独な声を歌い上げるユニット、ダークイルミネイトです。
伝わりやすさ重視で雑な言い方をしてしまうと、ファンタジー色の強い邪気眼系の中二病であるゴシックロリータな神崎蘭子と、背伸びしたちょっと痛めの発言が多い原義での中二病に近いゴシックパンクな二宮飛鳥による中二病ユニットになります。

私は割とサービス開始当初からシンデレラガールズに触れているのもあってか、「蘭子のユニットといえば?」と聞かれたときに真っ先に浮かんでくるのがこのユニットなので、エボルヴコラボ情報初期のキャストサイン一覧を見て「どうもフォルトゥナ・レジーナがユニットUR枠っぽい」というのが分かったときは結構意外でした。
そのくらい、ダークイルミネイトというユニットは歴史のあるユニットになります。

前述の通り、雑にまとめると中二病のペアなのですが、実のところは似て非なる2人です。おそらく、タイプとしてだけなら飛鳥よりも黒埼ちとせの方が蘭子とは近い位置にいるのではないでしょうか。
その結果発生してしまったすれ違いを描いているのがユニット楽曲『双翼の独奏歌』イベントでのコミュになりますので、ぜひ読んでいただければと思います。
このコミュを読んでいただければ「中二病」の単語でこのユニット (というか蘭子の参加ユニット) を括ってしまうことの罪深さが伝わるかと思います。

そんな2人の配属クラスはナイトメアクラスで、もちろん2人ともに合致するイメージはあるのですが、やはり「闇」「魔王」という単語をよく使う蘭子に引っ張られてのイメージであるような気はします。
飛鳥本人だけだと「闇」要素というよりは「ひねくれもの」の要素が強いこともあり、Dimension-3の相方である一ノ瀬志希のいるウィッチクラス配属でもおかしくなかったかなとは思うので、やはり飛鳥がナイトメアクラスのリーダーカードとして登場しているのはこのユニット意識を強く出した結果な気が個人的にはしています。

シャル*ロット

ユニットメンバー:
佐久間まゆ、十時愛梨
カード名:
【佐久間まゆ】
【〔プライベート・メイド〕十時愛梨】 (リーダーカード)

ロイヤルなのでやっぱりメイド衣裳。

恐らく「ヤンデレ」の単語から着想を得てキャラクターがデザインされたアイドルであろう愛が重めの元読モアイドル佐久間まゆと、かなりの暑がりですぐに服を脱ぎそうになるちょっと天然な大学生アイドル十時愛梨によるユニット、シャル*ロットです。

偉そうに紹介しておいてなんですが、恥ずかしながら私はこのユニットの名前を調べるまで存じ上げませんでした。
Masque:Radeがあんまりユニット意識感がないとなるとまゆがちょっと浮いちゃうなあ……そういえば愛梨もあんまりロイヤルクラスにユニットの相方っぽい子いないなあ……と思って調べていたら見つけたユニットになります。

ちなみに、愛梨に関しては同じくロイヤルクラスの松山久美子エンチャント・ハニーというユニットを組んでいます。
割と最近発売された「ドンジャラNEO アイドルマスター シンデレラガールズ Additional」の役一覧にも載っているユニットで、モバゲー版イベントでの登場回数も数回あったのでこちらの方がひょっとしたらユニット意識としては妥当かもしれません。
当然のごとく私はこのユニットも知りませんでした。まだまだ知らないことがいっぱいあるなあ!!!

このユニット名で榊原里美が関わってないことあるんだ……。
Q. 榊原里美って誰?
A. こんな子。

とはいえ、まゆ・愛梨の2人も完全にメイド衣裳を纏っているため、ひょっとするとそもそもユニットなんて意識していなくてメイド服着てるからロイヤルクラス所属にしているだけ、という可能性もあるような気はかなりしています。
愛梨側はリーダーカードで効果シナジーも何もないからこじつけし放題だしなあ……と思ってまゆ側のユニットを調べていたらブルーカナリアローズ (まゆ+渋谷凛相葉夕実) というユニットがあることが分かり、しかも全員【〔Triad Primus〕渋谷凛】の効果対象であることに気づいてしまったのでこれ以上墓穴を掘り進める前に話を畳もうと思います。

わざわざSirius Code持ち出さんくてよかったやんけ案件。
条件に属性指定あるのが若干かみ合わないから意識されてるかはまあ微妙ではある。
それを言い出したらSirius Codeもそうでは?

最後の最後に見逃し多発するの、あまりに詰めが甘い。
私程度ではここ以外でも見逃しが多発していると思うので、デレマス識者のどなたかが完全版の記事を挙げてくださることを期待しています。

余談ですが、まゆのカード効果が必殺 (戦闘行った相手を必ず破壊)、指定攻撃 (非アクト状態のフォロワーを殴れる)、ドレイン (戦闘時攻撃力分回復) なのがシンプルに「佐久間まゆ」って感じがしてかなり好きです。

クラスイメージ単独合致組

恥ずかしながら、私が相性の良さげなカードや相方枠としてピンとくるアイドルを見つけられなかった子たちです。デレマス識者なら「これだ!」となるユニットが実はあるのかも……?
ユニットではないですが、個人単位で見てもそのクラスに割り振られた理由がなんとなく分かるような気がするなあ、と思ったので別枠で紹介します。
Cu、Co、Paの各属性から1人ずつ出てきたので、案外デザイン段階から個人単位で見られてるんじゃないかと思ってたりします。
とはいえシャル*ロットの項でお見せした通り相当の見落としが発生していると思うので話半分に聞いてください。

【寒夜に祈りを】

このイラストだと目を閉じてる雰囲気がありますが、
この人は平常時からこんな感じの目です。

ビショップクラスのスペル、【寒夜に祈りを】です。
イラストの金髪糸目の女性はクラリスさんと言います。
カードイラストだけだと顔のアップなので少々判断が難しいところ (それでもなんとなくオーラはある) ですが、全身像が写るイラストを見ればクラリスさんがビショップクラス配属なのは一目瞭然かなと思います。

とってもわかりやすくシスターなクラリスさん。
祈られた相手が消滅するのも頷けますね。

Cuがいると回復効果が付いたりするのでCu全カードと相性いいよね、と言われればそれはそうで、強いて言うなら黒埼ちとせフードファイターC&Cというユニット (というかロケ番組名?) で組んでいたりするのですが、これユニット扱いしていいのか……?という疑念に勝てませんでした。クラスも違うし。
(自称) 吸血鬼と聖職者、2人とも金髪で見た目的にも統一感がある、小食と腹ペコと相性が悪いわけがない2人なので今後の活躍に期待です。

聖職者なので (?) 吸血鬼にはちょっと強め。
関係ないけど、シスターキャラって腹ペコ属性多くないですか?

【梅木音葉】

イラスト的には恐らく吟遊詩人イメージの衣裳。

こちらもなんとなくカードイラストだけでも雰囲気があるかもしれませんが、「見た目がエルフ」枠と思しき共感覚ぶきっちょアイドル梅木音葉です。
発売前のカード情報公開段階でクラスを見たデレマス既プレイ勢が10人中10人は「そりゃそうだろ」って言ってたと思います。

森イメージのイラストがあまりにも多い音葉さん。
下側のイラストは恐らくモバゲー版SRであるイラスト (エボルヴカードのもの) を
デレステSSRとしてリファインしたものかと思われます。
ゲーム中でもこの描写。

ちなみに、前述のクラリスと、コラボパック未登場の望月聖有浦柑奈というアイドルとコズミック・シンフォニーというユニットを組んでいて、なんならクラリスと2人でディバイニアというユニットを組んでいたりする (らしい) のですが、やはりカード効果に基本関連性がなく、配属されているクラスも異なっているので単独枠で紹介としました。

望月聖 (左) と 有浦柑奈 (右)。
聞く者が涙を流し称えた聖の歌声が収録された楽曲が続々と発売中です。

【上田鈴帆】

後ろでマンボウ着てるのがコラボ未参加U149組の市原仁奈です。
元イラストだとこの横に井戸の女神の龍崎薫と、豚バラになった櫻井桃華が並びます。

みんなに笑って元気になってほしいという理由から、独特の着ぐるみを装備して全力で笑いを取りにいくお笑いアイドル上田鈴帆です。
ゲーム中ではなんと「自分を模したミニチュアが自分の腰回りで踊っている様子を神の視点から慈愛の目線で見守っている」イラストがあります。
本当です。信じてください。

自分を模したミニチュアが自分の腰回りで踊っている様子を
神の視点から慈愛の目線で見守っているさま。

この子にも、(笑美と鈴帆の) 爆笑エブリデイというユニットを組んでいる、難波笑美という漫才の相方とでもいうべきアイドルがいるのですが、残念ながらコラボ未参加です。
強いて言えば、デッキトップのコストを参照する効果が共通している矢口美羽が、キャラクター性を見てもコラボ中だと近いポジションにいるのかなと思います。ファイヤー☆ファイヤーというユニット名もあるそうです。知らなかった……。
今回はやはりクラスが違うのが気になったのでこの枠で紹介です。

大阪出身のコテコテの関西弁アイドル難波笑美 (上・中央) と、
面白アイドル目指して勉強中の矢口美羽 (下・中央)。


上田しゃんがエルフクラスに割り振られたのは…………まあ………………

…………木だからじゃない……?



「自然」テーマのカードも多数収録される『森羅鋼鉄』、
2023年10月27日発売!

おわりに

やっとこさのことで書き終わりました。疲れた……。
自分で気づけたユニット書いてこ、くらいに思ってたんですが、いつの間にか多分一通りのカード (重複組一部除く) について記載していました。
掘り返せば掘り返すだけいろいろなカードがユニット意識っぽく見えてきたのも、ひとえにエボルヴコラボパック開発陣の皆様が「なんとかアイドルの関係性をカードデザインに落とし込もう」と頭をひねってくださった結果だと勝手に思っています。ありがたい話です。

本来であればカード一覧が公開された直後くらいに投稿してデレマス勢をエボルヴに、エボルヴ勢をデレマスに誘う一助となるくらいのことができればよかったのですが、投稿時期的にも内容の質的にも厳しそうです。
万が一、この記事を読んでエボルヴに、あるいはデレマスに触ってみたいなと思った方がいらっしゃれば、今からでもぜひ飛び込んでもらえればなと思います。私も少なくともデレマス側なら何かしら話は聞けると思います。

正直かなり雑になっている箇所も多々あると思いますので、記事中でも書いていますが、もっと詳しい誰かに完全版のようなものを作ってもらえる日を心待ちにしています。
せめてその誰かに届くことを祈って、本記事の結びとさせていただきます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

11/1追記:
書いてる途中は「ローゼンティアーズもいけるやん!」って思ってたはずなのに記事に入れ込むの忘れてました。他も色々抜けてるんだろうな。

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