一杯のスープを飲みながら、ふと考えたこと
本日は日曜日。いよいよ今年も残り2ヶ月である。昼前からオフィスを構えるWeWorkで私は作業していた。
やろうと思っていたことを一通り終え、本日は家で自炊しようと思っていたのだが、どうにも街を歩きたくなり、SoHo周辺を歩くことにした。
途中、ユニクロでウルトラウォームのヒートテックを購入した。29ドル、おそらく少し日本より高いのかもしれない。今日も朝は気温8度、寒くなって来たのでヒートテックはマストアイテムである。
そのまま帰ってもよかったのだが、コーヒーなど温かいものを飲みたくなり、飲食店に入った。
スープだけでも良いか、と聞くと快諾してくれたため、スープをいただくことにする。
このスープを食べながら、色々なことを考え、感じたことを今、このnoteにアウトプットしている。
独立してから一年が経過した。始めは不安もあったが、色々と考え、あらゆる道を想定した上で、私にはこれがベストな道と考え、昨年の秋に独立をした。文字通り、所属組織がなくなるフリーランスである。
寒さも絶頂であった昨年12月は本当によく働いた。
フルタイムでシステムのコンサルとして案件に入り、加えてスポットでリサーチの案件をいくつか行い、Webサイトの運用案件、また自身が持つサイトの更新、またツイッターを伸ばすコミュニティを運営したり、その前から始めた若手向けのキャリアコミュニティの運営、さらにnoteのマガジンも書いたりとフル回転で働いていた。
その月は単月で過去最高の稼ぎでもあったが、そのまま休みなく、数ヶ月と突き進む。
すべてはアメリカに来る、という目標のためで、これにはある程度の事業投資、簡単に言えば、お金が必要であったのである。私はしのごの言わず、この点に向けて動き続けた。
一年が経ち、まさに目標としてきたニューヨークで事業立ち上げを行っている。アメリカ駐在が終わってから丸2年というタイミングでもあり、すべてこのために逆算して必要なことを進めて来たという話でもある。
最近もやることはたくさんあり、日々充実しているのだが、私の中でどこか甘い気持ちというのか、ニューヨークにいる高揚感みたいなものが大きく働くことが時折ある。
それはここにいる喜びということもあるかもしれないが、私の中には一つの小目標を達成し、満足しているところがある、というのが正直なところなのかもしれない。が、冷静に実際にはまだ何もなし得ていないわけであるが。
街を歩く際に写真を撮り、ニューヨークはいいなぁと感じる辺り、3年前にニューヨークが好きになった時から私は変わっていない。しかし観光客であった状況とはまた違う。
私は夏からVegan、いわゆる菜食主義者となったが、これの理由の一つは、質素簡約、精進生活をすることにより、この何でもできるであろうニューヨークから、己の欲望や邪念を捨てることでもあった。
なにせ、私は非常に意志が弱く、折れやすい。そのため、身の回りや環境を整えて仕組み化しないと、何事も達成できないのである。これまでも半ば強制的に環境をコントロールすることで一つひとつ実現してきた。
目標を積極的に公言することも、一つそういった意味があったりする。
Veganになったことで得るものは多くあった。健康面だけでなく、精神面でもである。ただ、そこまで自分を追い込んでいたというわけでは決してなく、楽しい生活であったことに変わりはなかった。
スープを食べてる現在に話を戻すと、自分の中で多くのロスを生み出していることに気がついた。
それは、中途半端な消費であったり、無駄な使い方と言えるかもしれない。
例えば、非常にせこいような話をすると(笑)、私はこういったスープを飲む際、外食であれ、家で食べる料理であれ、生まれ育った環境から小さなものを大事にするよう教育を受けてきたため、残すということもなかったわけだ。まぁこれは大袈裟かもしれないが。
その気持ちは現在も忘れていたわけではないのだが、最近の私は事業投資という言葉にどこか甘え、積極的に使っては、十分に効果検証や回収ができていないものもそのままになっていることが多かったようにも思った。
これは決して悪い話だけではない。使ってみてわかることも多いのだが、コスト意識が杜撰になると、昔から私は全体のバランスが多少合わなくなる。
経営のスタイルや仕事のスタイルは性格が出る、とも言うが、私の場合は、少ない資産でもあるものを最大活用して最大の成果を出す、という考え方を持っているため、不必要に人員を増やしたり、設備投資する必要もない。そもそもITビジネスの基本もそこにあると考えている。
そのため、よりライトに、少数精鋭主義で良いものを作りに行こうと言うことも改めて考えた。それと同時に、生活においても見直すところがあるのではないかとも考えた。
私はお金を使うことは好きで積極的に使う方なのだが、中途半端な消費はあまりしたくない。それより、目標とするところを達成して、大きく使いたいと思う派である。今は自分の目指すところがあるので、それに向けて直向きに進むことを優先しようと思う。
この秋・冬は昨年を越えるほど、時間のある限り、自分の時間を事業や個としての活動になることに使って行こうと思う。
最近Voicyを始めたり、ソーシャルメディアを活発に利用しているのもその一つだ。アメリカ向けのことを進めているが、日本でも動けることはやっていきたい。
全体をうまく活かせるためには、私は暇を作らず貪欲に目標に突き進んでいくことだと考えている。
ニューヨークに居れることそれだけで十分に幸せであり、後は己ができることを活かして日々を生きていくのみである。
良い春を迎えるために、寒い時期も頑張って行こうと思う。
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