見出し画像

アメリカ人の休暇の過ごし方

休暇、バケーションと聞くと、どういったものを思い浮かべるだろうか。

このnoteでは私が体験したことを踏まえ、アメリカ人の休暇について書きたい。あくまで一例としてお読みいただければ幸いである。

アメリカ人の休暇の取り方は日本人とは異なる。欧州の夏のバカンスように、1ヶ月などバーンと休暇を取るような話は聞いたことはないが、それでも1〜2週間の休みは決して珍しいものではない。年間に複数回取ることもある。

私がアメリカで働いていた際も、管理職から役員まで、みんな積極的にバケーションを取っていた。上司がこうだと、部下たちも取りやすい、というわけでもなく、みんな誰の目も気にせず当たり前のように取っている感じだ。

かなり前から予定をロックし、職場の人も皆がそれを当然のもののように見なし、「じゃ、明日から行ってくるで!」的に出かけていく。その間は一切連絡が取れないこともよくある。


形態としては、もちろん家族で出かけるケースが多いが、子どもを預けて夫婦で出かけるケースもある。

場所としては、やはりアメリカ国内やアメリカにほど近いカナダやメキシコが数としては多いが、もちろん日本やアジア、ヨーロッパなど人により様々だ。

(一例にアメリカの携帯会社は、T-Mobileなどカナダとメキシコでも安価で使い放題になるプランなどがあり、旅行や出張のハードルは低いものがある)


ビーチリゾートという点で見ると、特に西海岸の方は場所柄、ハワイや周辺の孤島へ行く。ざっくりだが、中部〜東海岸の方はフロリダやカリブ海の島に行くことが多い

今回私がフロリダ(アメリカ東側)から来た孤島も、中南米にあるアルバという、人口10万人ほどのところだ。ベネズエラまで20kmの距離という場所に位置するのに、島に来てるほとんどがアメリカ人という謎な島だ。

マイアミから3時間ほどなので、西海岸のロサンゼルスに行くよりも近い。


初日にバーで飲んでいたところ、シカゴから来た某戦略コンサルティング企業で働く夫婦に声を掛けられた。彼らもまた、10日間を島で過ごすらしかった。

日本でも有名な会社であるが、この会社の管理職以上ポジションで、これだけの休暇というのは日本では聞いたことがない。

休暇のために働いている、というわけではないものの、休暇を前提に働いており、定期的にリフレッシュがマストであるといった印象を受けた。

この島に来るのも3度目で、気に入っているという。次は秋に日本へとも言っていた。


今回私はマイアミから一人で来たが、アジア人もほとんどいない中、かつ一人でと言うのは異例で、何かと珍しがられ、絡んでくれる人は多かった。

さて、私が何をしに来たかというと、アメリカ人の休暇スタイルを体感してみたかったということ、あとは単純にカリブ海の島を訪れてみたい、という気持ちであった。そのため、彼らの行動パターンや購買ルートを調べ、調べた際に安価であったこの島を選んだのである。


島に来ているのに、これは悪い癖か、いかんいかんと思いつつも、PCから逃げられない。

最近はそういった仕事はやめたが、お客さんから問い合わせが来てその場で対応することもあったり、どんなにスマホが発達しても、PCの方が見やすかったり作業しやすいことはあり、常に持ち歩いてしまうのである。

タイプ一つでも私はスマホより圧倒的にPC派だ。ネットで記事を読むにしてもPCの方が便利なのである。

そんな形でPCを観光地に持ち込むと最後、仕事が始まってしまう。これではアメリカ人の考えは分からないな、と旅の後半はさすがに開かないようにしたいと思う。(と、言いつつ夜には電話会議が入っているが)


さて、ビーチに来て、休暇をしに来たアメリカ人が何をしているかというと、驚くことに彼らは何もしていない。

家族連れの方は、子供たちに付き合い遊ぶことはあるだろうが、なるほど、ビーチ、休暇とは何もせず、ただその時をゆったり過ごすことに価値があるのだろう。

まぁこれはアメリカに限った話でもないのであるが、彼らによく選ばれるカリビアンのビーチリゾートは、リラックスし、リフレッシュするための環境が整い過ぎている

ラスベガスばりのカジノがあるのも、デューティーフリーのショッピングモールが多いのも、消費することで発散する人間の脳をうまく刺激している。


加えてカリビアンリゾートに多いのは、オールインクルーシブと呼ばれる、ホテルの代金にすべての食事、お酒、アクティビティが含まれるパッケージである。

ホテル代さえ支払えば、滞在中の生活費は気にしなくて良い(しかし結構値段は高い)明朗会計で、余計なことに気を遣わなく良いという仕組みだ。


これらを体験する人を真近で見て、こういう実態があることが分かっただけでも今回は価値があったかもしれない。

また、将来、結婚して父になった時(予定)に、ビーチで良い旅行をし、眼前で見てきた彼らのように楽しめたらと思う。

(それにしても一人でビーチリゾートは、、やはりさびしい。)

お読みいただき、ありがとうございました。

noteご購入・サポートいただいたお金はすべて、アメリカ事業を成功させるために使わせていただきます。いつも応援ありがとうございます!