いい時間とお酒@石狩鍋『若竹』とバー『エルザ』
いい時間とお酒。
ちょっと今までとは違う観点のお店。
仕事上のお付き合いでよく行ったお店がある。
いろんなご縁があり、
取引先の方と仕事をした帰り、初めて連れて行ってもらったのだが、
お店の大将のお嬢様が私の別の取引先とお知り合いだったりで、
何かと縁があった。
そのお店は石狩鍋『若竹』。
お店は古く『昭和』の風情漂う。
札幌で仕事をした時にも石狩鍋のお店には行かなかったのに別の土地で行くという(笑)。
ある年の12月、取引先のCさんと車で1時間ちょっとの所にある場所に仕事で行った。
なかなか先方が捕まらず、その時も大変で帰り道、『飲みに行こう!』となったのだ。
(飲まなきゃやってられない的なノリ)
そのCさんはたまたま大学の大先輩で(全共闘の時代に学生だった方!)可愛がってくださった。
ジェントルマンであり、2人で飲みに行っても嫌な思いをすることもなく、礼節をわきまえたお付き合い。
その土地に詳しく、たまに他のお店にも連れて行っていただいた。
(私の同僚がいた時ももちろんある。)
今でも交流がある方だ。
話を戻すと、忘れもしないあれはある年の12月14日の水曜日だったと思う。
飲みに行こう!
となり連れて行っていただいたのが石狩鍋のお店『若竹』だった。
三重県で何故石狩鍋?
何回か聞いたのに思い出せない(笑)
Cさんは常連なので、メニューにないものも出してもらい、1人で来る時は、大将に適当に料理を出してもらい飲んでいるとのことだった。
その夜、Cさんが予約をした時、
大将が『ぶりしゃぶにするか?』と言ったらしい。
長年通ったがCさんも初めてとのこと。
私はぶりをあまり好まないが、せっかくなのでおすすめならば、とお任せした。
これが本当に美味しくて、ぺろっと食べてしまう。
こちらもメニューには載っていない裏メニューだが通った人はだんだんと知ることになるのだと思う。
ぶり以外に、もちろん他にも野菜やしいたけ、豆腐などもある。
他にもポテトサラダやメニューにはないが餃子とかアヒージョとか色々出してくださる。
お刺身も美味しいお店で、コースもあるから、小上がりや座敷の個室で東京から来た人の接待に使ったこともあった。
気取ったお店ではないけれど、大将と奥様の○○美さんが優しくて、居心地良い場所だった。
このぶりしゃぶの日、ストレスに任せ、お銚子を8本くらい2人であけ(『若竹』のお銚子は大きい)、その後のお店でも飲んで帰宅したが、
翌日お礼の電話を朝イチCさんにしたら、『お酒残ってないの?』と驚かれた(苦笑)。
もう今はそんなには飲めないけれど、『若竹』にいると、おつまみからお刺身、温かい鍋と共に日本酒が進んでしまうのだ。
そしてこのお店も家まで歩いて徒歩6-7分だったので安心して飲めたのだ。
さらにこの『若竹』の並びに『エルザ』というバーがあり、帰りに寄ったりした。
四日市の老舗のバーだ。
取引先の方と同僚と2軒目に寄ったら、会社のお偉方がいて遭遇したり、別の取引先のとても偉い方にお会いして、新年挨拶回りの時に『お酒好きだね』と言われ、恥ずかしい思いをしたのもよき思い出だ。
この『エルザ』にはご高齢のママがいらして、たまにお店に出てらして、私は数回お見かけしたことがある。
探してみたら、亡くなられたと知った。
(こちらのブログに訃報があった)
ここでは、もっぱらウィスキーを頼んでいた。
懐かしい。
ブログにある通り地元の銀行の方や信金の方もいらしていた。
まだ両親が元気だった頃で、コロナの前は会社帰りに同僚と飲みに行ったりもしていた時代。
それはそれで、よき時間だったと思う。
ちなみに私はそんなには行かなかったが『エルザ』と『若竹』の間にある『四日市飯店』という中華料理もよく聞いたお店だった。
この近鉄四日市駅界隈にはいわゆるディープなお店が今思うとたくさんあったなあと思う。
『若竹』のことを思い出したら、三重県時代が甦えってきた。
とはいえ2021年の3月までは居た場所なのにとても昔に感じる。
薩摩国の人々も優しかったが、この伊勢でもたくさんの素敵な縁をいただいた。
ひとり飲みではない『いい時間とお酒』には、美味しい食事とお酒だけでなく、一緒に飲む人も大事だと思う。
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