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倫理観。正しいとか正しくないとかではなく。『人間だもの』を発動したくないこと。

とある友達がいる。

その人の話で、正しいとか正しくないとかではなく、思ったこと。

過去の恋愛について、あることがきっかけで話が及んだ時のことだ。


①披露宴に携わる仕事で、元彼が自分の職場で式をあげることになり再会。

その時に、新郎である元彼に
『幸せですか?』と新婦のお色直し中に聞く。
帰ってきた答え『幸せじゃない。』

⭐︎仕事中、そんなこと私なら聞かない。
百歩譲って、どうしても何か一言声をかけないといけないと言われたら、『お幸せに。』だ。


しかも『幸せじゃない』と答える新郎。
意味が分からない。
そこは『うん。おかげさまで。』でいいと思う。

私は馬鹿正直なタイプではあるが、
そういう嘘は周りのためについていいと思う。

新婦と結婚したことは幸せで他が不幸だったのかもしれないが、どちらにしてもそんなことを披露宴で言う男性も嫌だ。別れて正解だと思った。

②コロナ禍、その元彼が仕事で帰国した際隔離のためにいたホテルに友達が勤めており、30年ぶりくらいに再会した。

正確には再会しない選択もあったと思うが、彼女からコンタクトした。
(私ならしない。)

シフトが違うが、シフトで入る同僚に『昔の知り合いだからメモを渡して欲しい。』と依頼して、休憩時間にロビーにいると伝えたそうだ。
(待機期間が滞在中に短くなり、後半の幾日か元彼は部屋から出ていい状態になったらしい。)

その時に、
私ならしないが、LINEの交換をしたそうだ。
そして後日食事に誘われて言われて行ったそうだ。
私が奥様なら嫌だろうな。少なくともいい気持ちはしないと思う。

⭐︎私は男女の友情は否定しない。
だが、このケースの場合はLINEも交換しないし、食事にも行かない。

昔、友達が男の子の友達と出かける私に『2人で行く必要性がない。』と力説していたが、このケースは私もそう思った。

ちなみに、私は男の子の友達と出かけていたのは私の方が先に友達だったケースがほとんど。
先に彼女がいる人の場合、そもそも近づかないから友達になることがあまりなかった。
近づかないというのは必要以上に、だ。互いに友達として人として『気が合う』と認識しても、互いの恋人がそれを嫌がるならばそこは友情を育めなくても致し方ない。
それに、だ。
さらに言えば、『○○○ちゃんは友達なんだよね、大丈夫だよ。』と彼女が言ってくれたとしても、だ。
それは、自分の彼に『嫉妬深い』女性だと思われたくないからであって、本当は嫌かもしれないのだ。

そんなことを思うと、いくら気が合い楽しかったとしても、男女の色恋が1ミリも存在しなくても、そこを『友達だから』と押し通す道理は私にはない。


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正しいとか、正しくないとかではなく、考え方や倫理観の問題。

ちなみにその子は、その元彼との前にお付き合いしていた人に二股をかけられており、その時は『若かったからどうしていいか分からなくて』飲み込んだらしい
そして、いよいよ別れて付き合ったのが先の元彼なのだが、その時に『別れた彼が大丈夫か気になり、様子を見に行ったら憔悴していて、ヨリが戻り(!)、新しい彼と憔悴の彼とどうするのか話し合い?みたいになり、、、』という。


(まだ付き合いが浅い方の)友達だけど、この周辺の感覚は私と相容れないなあと思う。

他の友達にも恋愛の感覚が合わない友達がいる。他は仲良しなのだが。

私が合わないというか苦手なのは、

『分からない』から流されたとか、
『好きなんだから(その人に相手がいても)仕方なかった』とか。

私は多分、少なくとも今までも流されたくはないし、今後も流される予定はない。
(まあ、流されたら面白い人生とか他の道もあるかもしれないとは思う。ただおそらく私の場合は流されたことで面白いとは思えず、自分を責めるだろう。だから流されたくはないのだ。)

『仕方ない』もあまりそう思えない。この分野に関しては。

人を殺めることはいけない、と思うから殺人はしないとすれば、
少なくとも現代の日本では、他人の恋人を奪うこともいけないと思うからだ。

もちろん、どうしてもその人で、相手がそう思うなら、『今の配偶者とちゃんと別れてから』にしたい。

人間だもの。(相田みつを)

分かる。分かる。
そんな局面はある。

ただ、殺人と強盗と、不倫に関して、『人間だもの。(仕方ない)』を発動できないのが私だ。

『人間だもの』
白黒はっきりできないグレーゾーンはある。

だけど、心の中で思うことがあっても行動するかはまた別の話だ。
止まることはできる。

こういうタイプの女性は、自分の大切な人の近くにいて欲しくないと思う。

(こういう私は、江國香織さんの作品の女性は苦手というか嫌いだ。)



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