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備忘録@那須一泊

那須の一泊旅、行程備忘録。
こちらに写真など適宜載せたのでご参考に。

旅の目的

そもそもの目的は、オルゴール美術館。

昨年、仙台の万華鏡美術館に行って思いの外良かったから、やはり気になるところは行かなくてはと改めて那須のオルゴール美術館に行こうと調べ始めた。


友達が栃木にいることが結び付かず、宿泊施設からバスで行けそうかとか調べていた。

そんな時、たまたまLINEでその話をしたら休みを取り案内してくれると言われた。私1人じゃなくても友達も一緒でいい、とも。

もともとは1人で行くつもりだった。
自分の趣味だし、他人には全く興味がないものだったら申し訳ないから。
あとやはり1人旅は気楽で自由。

迷ったが、こういう機会だ。
車が運転できなくて、オルゴールに興味がありそうな友達がいるから聞いてみると行きたいとのこと。
それでその友達と一緒に行くことにした。

東京〜那須塩原まで新幹線、現地は車移動ということになった。

思いがけない旅となる

もともとはオルゴール美術館を見て、あとはホテルでゴロゴロくらいなのんびり旅のつもりだった。

が、現地の友達は違った。
ものすごい親切に計画を練っていた。(彼女が添乗員の仕事をしていたことを失念していた。)

旅の前までいろいろ聞いてくれたがとにかく行くのも疲れていたくらいで基本お任せすることにした。
オルゴール美術館とステンドグラス美術館が見られたらそれで良かった。

しかし、ホスピタリティ溢れる友達のおかげで充実の那須旅となった。

1日目

新幹線


9時16分発の『なすの』に乗る。
10時25分那須塩原駅着。
確か2分遅れで着いた。

白くなっていく風景
ピカピカの『なすの』


友達曰く、その前の連休も混雑していたと友達の友達が教えてくれたらしく、先にランチを食べた方がいいとのこと。

その日の夜は和食にしていたので、那須で人気の『ジョイア・ミーア』でランチとなる。
少し並んだがあまり待たず入店。
出た時も待つ人は多いから人気店なのだと思った。

ここは、
・スマートフォンで注文
・現金決済のみ
・1時間半くらいまで
というお店だが、急かされることもなく親切だった。

友達2人はペスカトーレ、私は那須のお肉(確か牛と豚)の北欧風ミートボールを食べた。
赤ワインを飲んだので炭水化物はなし。

スウェーデンで食べた
ミートボールを思い出した
美味しかった

オルゴール美術館

オルゴールは、自動演奏機の一種であるとか、さまざまなオルゴールを見ることができて思った以上に楽しかった。

ジオラマが見たいな歴史を辿る模型がありそれも細かいし見ていて楽しかった。

葉加瀬太郎さんみたいなスタッフさんの説明が丁寧だった。

これは、譜面のところにある紙に穴が空いていてそこから空気が入ると、弦とリンクした小さな風船が膨らみ持ち上がることで鍵盤が下がり音が出るという仕組み(ざっくりいうと)。1913年にこの技術があったことに驚く。

ステンドグラス美術館

いくつかの礼拝堂があり、そこでそれぞれのオルガンの演奏を聞くことができる。

ヨーロッパの教会とはまた違うけれどこれはこれで楽しめる。

中が入り組んでいて、楽しい。

パイプオルガン
ステンドグラスの回廊

シーズンオフの観光に良いと思う。

人気のカフェ

ホテルに行く前に喉が渇いたので立ち寄る。

NASU  SHOZO  CAFE
モダンすぎて。
私はカップアンドソーサーや
昔の喫茶店に出てくる器が好き

カフェに思い入れはないが、ここは人気店だそう。
紅茶党だから紅茶のお店も欲しいなあと個人的に思う。
サイフォンまであるのにミルクティーを頼んでしまう。

ホテルへ

こだわりもなく、友達おすすめの東急ハーヴェストクラブに泊まる。

今見たら、星野リゾートもあるみたい。
(那須とか栃木は山登りや自然目的で泊まったことがないから全く宿泊施設に明るくなかった。星野リゾートは気になる。先に八ヶ岳の方も気になるから行ってみたいと思いながら先送り。)

夜の庭はきれいだった

ホテルの和食は普通。
創作なのかからすみは大根と食べたかった(お餅ではさんであった。)。
あと少し甘さが強く味も濃いめ。
年明けに食べた吉兆のものすごく澄んだおすましを思い出した。美しかった。

日本酒は『天鷹』
器は悩んだら2種類選ばせてくれた。
陶磁器が良かったがなかった

食事は普通だったが、食事目的ではないし問題ない。

温泉は人が多くうるさかったのが残念。

そして宿泊棟から遠いのも残念。
(洞爺湖のウィンザーや帯広の北海道ホテルもそう。近い宿泊棟が取れないと歩く歩く。面倒くさい。)

温泉は部屋にあるか近いのが良き。

2日目

夜明けがきれい


この日は10時過ぎにスタート。
友達がホテルに迎えにきてくれた。
(至れり尽くせり)

彼女の提案で、那須塩原からではなく宇都宮から新幹線で帰ることにする。


途中人気のパン屋さんに寄り、スコーンとブラウニーを買う。
写真撮り忘れ。

薪の匂いが香る
パンは予約しないと買えないみたい


その後大谷資料館という大谷石地下採掘場跡へ。

これが、想像をはるかに超える規模ですごかった!

大谷資料館の地下採掘場跡は、1919年(大正8年)から1986年(昭和61年)までの約70年をかけて、 大谷石を掘り出して出来た巨大な地下空間です。その広さは、2万平方メートル(140m×150m)にもおよび、野球場が一つ入ってしまう大きさです。 なお、坑内の年平均気温は8℃前後で、地下の大きな冷蔵庫といった感じです。  戦争中は地下の秘密工場として、戦後は政府米の貯蔵庫として利用され、現在では、コンサートや美術展、演劇場、 地下の教会として、また写真や映画のスタジオとしても注目を集めています。

http://www.oya909.co.jp/

地底にこんな空間があるとは。
閉所恐怖症なので、すごいと思いながら早く出たくなった。
そのくらい広く深い地底。
ちなみに私が行った日の中の気温は3度だった。

中に水路?もあって船で移動もできるみたい。

皇室の方も足を運ばれている

大谷寺、大谷観音と石仏

御朱印をいただく
中の石仏もすごかった
資料館には縄文時代の人骨の展示もあった
(身長154cmの男性)
平和観音
かなり大きい


大谷寺本尊千手観音(高さ4m)は、平安時代(810年)弘法大師の作と伝えられています。古くから大谷観音と称され、鎌倉時代に坂東19番の霊場となり、多くの人々から尊崇されてきました。最初は、岩の面に直接彫刻した表面に赤い朱を塗り、粘土で細かな化粧を施し、更に漆を塗り、一番表には金箔が押され金色に輝いていました。最新の研究では、バ―ミヤン石仏との共通点が見られることから、実際はアフガニスタンの僧侶が彫刻した、日本のシルクロ―ドと考えられています。

上記サイトより

大谷寺(おおやじ)を訪れてまず誰もが驚くのが、自然の創り出した巨大な奇岩の山だろう。そのふもとには、岩の下に食い込むように大谷寺の観音堂が建てられている。思わず「なぜここに建物が?」と感じる人は多いかもしれない。しかしこの奇岩こそ、この土地の歴史に大きく関係している。
大谷寺が開山するよりも遥かに昔、縄文時代に人が住んでいたとされる洞窟がこの岩山に残されており「大谷寺岩陰遺跡」として保存されている。この洞窟は縄文時代早期の横穴式住居だと考えられ、おおよそ1万1千年前のものとされる人骨が出土しているのだ。(※宝物館には一部、実物が展示されている)
そして、この大谷寺岩陰遺跡の岩壁に、仏を象った石仏「磨崖仏(まがいぶつ)」が彫りこまれている。つまり縄文時代の遺跡であり、また、仏教遺跡としての観点から、国指定特別史跡と重要文化財に指定されているとても珍しい寺院なのだ。

https://nihonmono.jp/article/3095/

中は写真は撮れない。
もともとあった石仏を覆うように建物が建てられているように見えた。


恥ずかしながら、知らなかったので、大谷石も石仏も勉強になり、友達には感謝である。

この後は宇都宮市街に移動し、お昼を食べて、15時30分に宇都宮駅へ。

16時21分発『なすの』で東京へ。

友達のおかげで一泊とは思えない
充実旅となった


次は機会があればこちらも行ってみたい。




(おまけ)北関東や首都圏から日帰りで行けるエリアは、Sとの思い出が多すぎて、実は足が向きにくい。
山やハイキング、花を見るためにほとんどの場所を連れて行ってもらったから思い出がありすぎる。

今回やっぱり心がキュッとなる瞬間が多かった。
Sと行かない場所ばかりだったのに。
まだまだ心の傷を磨く旅は続きそうだ。

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