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法王は魔法のじゅうたんに乗って*マクロン氏の星を読む

マクロン大統領のことを侮辱したフランス人の女性が、懲役に処される可能性があるという記事が出ていました。FBでマクロン大統領の事を「汚物」と書いたのが原因らしいですが。

これってSNSの投稿に、侮辱罪が適用されるってことですよね。

感想と侮辱の線引き、難しいと思いませんか。
たとえば「気持ち悪い」は感想だと思いますが(それってあなたの感想ですよね?と言われる程度)、「馬鹿」とか今回のように「糞」とかは侮辱になるわけですよね。根拠なく思い込みで「あいつは悪魔だ」と言ったら誹謗中傷になるでしょう。
Twitterから何か引用しようと思いましたが、読んでいるうちにゲンナリしたのでやめておきます。

さて、先週からマクロン氏のホロスコープ読みをしていたので、侮辱にならないように気をつけて記しておきますね。

マクロン大統領について

エマニュエル・ジャン=ミシェル・フレデリック・マクロン
パリのナンテール大学(パリ第10大学)で哲学を学び、パリ政治学院で公共問題を修了、2004年に国立行政学院(ENA)を卒業した。
財務監査官の上級公務員として働いた後、ロスチャイルドグループの金融持株会社ロスチャイルド&カンパニー傘下の銀行であるロスチャイルド銀行の投資顧問業務に就いた。
2010年3月にジャック・アタリ委員会のメンバーに任命された。

バリバリのグローバリストの印象のマクロン氏は、1977年12月21日生まれ。太陽射手座のオーバーロード(4天体)。月は牡牛座。
火星座に5天体も入っている生粋の火の男です。

太陽は射手座29度。サビアンシンボルは「法王」
このサビアンには、精神的な教えを軸に生活する、目には見えないが価値のあるものを大事にしていくなどの意味があります。
対極の双子座29度のサビアンは「海水浴をする美女たち 」(力や才能を見せつける)と同じように、射手座29度の太陽の人は華やかで目立つ人が多いそうです。

先行日食は、1977年10月12日天秤座19度。サビアンシンボルは「ユダヤ人のラビ」(多くの人に信頼される自分になる)。
天秤座19度は、先行日食チャートでは5ハウスでした。
5ハウスの天秤座の先行日食のテーマ(人生のテーマ)は、多くの人と交流して自身の可能性を追求すること。
しかし、深いレベルでの心の交流は簡単ではない。人間関係のトラブルに目を背けず、正面から対処する必要があり、また対立する二者を調停することが使命の一つだそうです。
だから、ロ国とウ国の間を取り持とうとしたのかな。

法王、ラビという宗教指導者が出てくるのは興味深いですね。
宗教的なサビアンはもうひとつあって、射手座16度の海王星が「復活祭の日の出の礼拝 」(カリスマ性)。
カリスマ性はあるでしょう、大統領になるぐらいですもの。それと、かなりナルシストだと思います。

ネイタルの南ノード(テイル)は牡羊座11度。南ノードが牡羊座の人は、過去世で戦士だった可能性があると言われます。
サビアンシンボルは「国の支配者 」。(権力志向)
北ノード(ヘッド)は天秤座11度。北ノードは今世で取得したい部分。
サビアンシンボル「眼鏡ごしに覗き込んでいる教授 」(知性的で尊敬される人物)。

太陽の意志が法王で、先行日食がラビ、北ノードが教授、南ノードは支配者という、魂のブループリントはヒエラルキーのトップを目指しているような感じですね。

マクロン家は非宗教ですが、12歳のときにマクロン氏自身の希望で、ローマ・カトリックの洗礼を受けているそうです。現在は不可知論(無神論)者とのこと。
12歳というと出生の太陽が山羊座12度に進んで、サビアンシンボルは「火の崇拝者」。この年齢で宗教に興味を持ったのは、イエズス会の私立リセ・ラ・プロビデンス(北フランス・ソンム県)で教育を受けたせいもあるかも。

ちなみにマクロン家は、曽祖父がイギリス人だったので、イギリス系フランス人です。マクロン姓の語源は不明ですが、古いピカード語の maqueron(目立つ顎を指す) に由来するか、ゲルマン語のmagan(強さ、力)と力、圧力という意味のマッカートMacquartの縮小形である可能性があります。
フランスの姓の語源

マクロンする

射手座太陽と水星がタイトにコンジャンクションで、蟹座木星とオポジション。射手座太陽は、ポジティブな楽天家。蟹座木星は人望があり、人気者です。故安倍前首相も蟹座25度に木星がありました。

しかし行動が伴わないと、ただのホラ吹きになりがちです。
マクロン氏の蟹座木星のサビアンシンボルは「魔法の絨毯に乗った男が、大地の巨大な区域を飛び回る」(全体像に目を向けて、自分ができることを考えてる)。
魔法のじゅうたんの男は、視野は広いけれど地に足がついていないのが欠点です。法王のように、高い場所から民衆に神の教えを説くようには行きません。政治家は「やったこと」で評価されます。

太陽と木星のオポジションを調停しているのは、乙女座0度の土星。サビアンシンボルは「男の頭」(観察力、一点集中)。
ひとつのことに集中して物事を具現化していけば、お調子者と見られずに済みます。しかし、よく聞くマクロン氏の評判は、「口ではいいことを言うけど・・・」なんですが。

上の記事で、ベイルート爆発の2日後にマクロン氏が公式訪問したときの発言について書きましたが、ベイルート市民にはマクロン氏の発言(矛盾)が余計に混乱を招いているという意見もあるようです。
ウ国では「心配するふりをして何も行動しない」という意味で「マクロンする(マクローニッティ)」という新語が使われるようになっているとか。

悩めるマクロン(プー氏を説得できなかった時らしい)

行動力の火星は、7ハウス獅子座11度。サビアンシンボルは「宵の芝パーティー」。このサビアンは、別名遊び人度数。社交家であることを表します。

火星を頂点に、牡牛座月、蠍座天王星とで葛藤のTスクエアを形成。
月と天王星は、同じ度数14度です。

月のサビアンシンボルは「マフラーと粋なシルクハットを身につけた男」(責任感と自覚)
天王星のサビアンシンボルは「5つの砂山のまわりで遊ぶ子供たち」(リーダーシップを発揮する、トップを目指す)

月と天王星が不動宮のエナジーポイントなので、火星はかなりジレンマを感じています。
7ハウスは、社交やパートナーシップ。ほかに、支持者や人気(ファン)も表します。火星は、ライバルや敵対者も意味していると思います。
男には7人の敵がいる、なんて言いますし、7ハウス火星は同性の敵を意味しているかも。

大人びた少年の情熱的な恋愛

夫人であるブリジットさんと知り合ったのは、マクロン氏が15歳のとき。ブリジットさんは、24歳年上でリセラプロビデンスの教師でした。
ブリジットさんは既婚者でしたが2006年に前夫と離婚し、2007年にマクロン氏と再婚しました。マクロン氏29歳。

2007年10月20日

外周の赤はトランシット、緑はプログレス(体内時計)の天体です。

29歳は土星回帰の範囲ですが、プログレスの太陽と金星がアセンダントに重なっているのも興味深い。まるでタイミングを合わせたような、新しい人生、愛情生活のスタート。

アセンダントのサビアンシンボル「お茶の葉を読んでいる女 」(先見の明や将来を見渡す力を発揮する)。

マクロン氏は、地元アミアンでは天才少年として知られており、同級生のローランスさんは度々母親のブリジットさんに「なんでも知っているクレイジーな少年がいる」とマクロン氏のことを話していたそうです。

マクロン氏の両親は、息子の恋の相手をローランスさんだと思っていたそうです。ところが、相手がその母親であると知った両親は、ブリジットさんに「マクロンが18歳になるまで近づかない」ことを求め、また息子には「ブリジットと別れ、アミアンからも離れて、パリの名門学校アンリ4世校へ転校する」ことを命じました。

17歳だったマクロン氏は、ブリジットさんに「あなたが何をしようと、私は必ず戻ってきて、あなたと結婚する」と約束したと言われています。
情熱的ですね。さすが射手座オーバーロード。

男性のホロスコープでは、金星が恋人、月は母や妻を意味します。牡牛座の月はセレブリティなイメージ。
ブリジットさんの実家のトロニュー家は、1872年から5世代によって運営されているショコラティエ。マカロンが最も人気で、毎年200万個を製造しているそうです。公式サイト

3ハウスの月(妻)が学校の先生というのも納得です。
この月は、天秤座16度の冥王星と射手座16度の海王星とでヨドを形成し,
蠍座14度の天王星が軸となり、ブーメランが形成されます。
ブーメランは、「もうそれをするしかない」みたいな感じの強制力が働きます。マクロン氏は出会った時から運命を感じていたのでしょうね。
機会があれば、ブリジットさん(牡羊座生まれ)のホロスコープも拝見したいな。

冥王星のサビアンシンボル「引退した船長」(物事を深く考えて分析する)
海王星のサビアンシンボル「復活祭の日の出の礼拝 」(情熱的でカリスマ的)

2017年大統領に就任

39歳での大統領就任は、1848年に40歳で大統領に就任したナポレオン3世の年齢を更新し、史上最年少での就任となりました。

大統領就任時(39歳)のホロスコープも、土星が影響していますね。
トランシット土星(赤)は射手座27度にあり、ネイタル太陽とコンジャンジャンクション。トランシットの北ノードが、ネイタル土星に重なっています。

年齢的にもミドルエイジクライシスの兆候(ネイタルとトランシットの天王星、海王星、冥王星がハードな角度)が見られます。
ゼレン〇キー大統領や、アーダーン前ニュージーランド首相もそうですが、ミドルエイジクライシスのときに責任ある地位につくのは、寿命が縮むような葛藤があると思います。

また興味深いのは、ディセンダント(蟹座28度)にプログレス火星がぴったりとコンジャンクション。
このチャートの持ち主が大統領じゃなく、893の跡目だったら「抗争が増えそうですね~」と見えてしまいます。

ディセンダントのサビアンシンボル「双子の体重を測るミューズ 」(全てにおいてバランスを取る)

反マクロン運動

マクロン大統領の辞任を求める「黄色いベスト運動」への緩和措置として、2019年4月、マクロン氏自身も卒業したエリート養成校フランス国立行政学院(貧困家庭から学生を募集しないため、批判にさらされていた)の閉校を宣言しました。

黄色いベスト運動( (Le) Mouvement des Gilets jaunes)は、2018年11月17日から断続的に行なわれているフランス政府への抗議運動。毎週土曜日に行なわれている。
彼らは「燃料税の削減」「富裕層に対する連帯税(solidarity tax)の再導入」「最低賃金の引き上げ」、そして「マクロン大統領の辞任」を要求している。

Twitterで、マクロン氏が視察先で平手打ちされたり、卵を投げつけられている映像を何度か観ました。
◆2021年6月8日、国内訪問先のドローム県で28歳男性に平手打ちを食らった。男性は14ヶ月間の執行猶予付きの4ヶ月間の懲役刑に処せられた。
◆2021年9月27日には、リヨンで開催された外食・ホテル業の見本市を訪問中に19歳の学生の男性から卵を投げつけられた。
◆2022年4月27日 - パリ郊外セルジーの屋外市場で住民との対話を行っていたところ、ミニトマトを投げつけられた。

ヨーロッパ外交

大統領就任の前年に中道の政治団体「En Marche!(アン・マルシュ!)」を結成。マクロン氏自身は、この党は左翼でも右翼でもなく、進歩的・革新的な組織なのだと語っています。
フランス国内では「En Marche!」は親EU的な政党とみられており、自国の主権を掲げる国民連合と対立しています。2022年9月17日、正式に党名を「Renaissance ルネッサンス」に変更しました。

マクロン氏は、EUの統合強化を推進することを基本的立場とし、ヨーロッパの安全保障におけるアメリカ依存からの脱却とEUによる安全保障強化を訴え、2018年11月に出演したラジオ番組の中で「真の欧州軍」の創設が必要であるとの認識を示しました。
ドイツのメルケル元首相は「欧州軍」構想について、「我々は真の欧州軍をいつか創設するためのビジョンを話し合うべきだ」「ヨーロッパ各国の間で2度と戦争をしないというメッセージになる」と賛意を示しています。

フランス国防費、3割以上増額へ…中国念頭に南太平洋の海軍力も強化 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)
フランス、原発最大14基の増設計画発表 原子力政策を転換 - CNN.co.jp

2022年ロのウ侵攻
2022年ロのウ侵攻開始に前後してプー大統領と電話を中心に十数回会談しているが、侵攻の阻止や早期撤退を説得することはできなかった。
ウには兵器も供与しており、同年6月16日にはウの首都キーウを訪問して「ウは勝利しなければならない」と語った。

徴兵制の復活

フランスの徴兵制は、1997年から2001年にかけて段階的に廃止されましたが、マクロン氏は大学院生だったので徴兵を免れています。

マクロン氏は徴兵制復活を大統領選挙の公約に掲げていますが、大学や青年団体らの反対と批判を受け、徴兵制ではなく公共奉仕活動の義務化に変更しました。このシステムは「徴兵ではないスカウトキャンプ」と説明されていますが、将来的には強制奉仕になると見られています。

2期目当選

【詳細】フランス大統領選 現職のマクロン大統領が再選 | NHK | フランス

マクロン氏は2022年4月25日の大統領選で2期目再選を果たしました。私の記憶にあるのは、マクロン氏が支持者たちと夜のシャンドマルス広場を歩いている映像です。
シャンドマルスは、火星の広場という意味です。この日の火星は魚座7度付近にあり、マクロン氏の乙女座土星とオポジション、蟹座木星(蟹座1度)とトラインでコンプロマイズが出来ていました。
また木星にはトランシットのリリスがぴったり重なっていました。

蟹座1度のサビアンシンボル(+1度)「魔法の絨毯に乗った男が、大地の巨大な区域を飛び回る」(全体像に目を向けて、自分ができることを考えてる)。

リリスは「隠れた欲望」と言われますが、隠れたものを明らかにするエネルギーでもあり、魔法のじゅうたんに乗っている男性の正体を暴こうとしているかもしれません。

投票集計でマクロンジャンプがあったのではと囁かれているようですね。
真偽不明ですが、ルペン氏が当選すると困る人はいたでしょう。たとえばNWOの計画が遅れてしまうとか?

反極右、反マクロン、どちらも嫌…デモ合戦で混乱も フランス大統領選の決選投票控え:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)

ロックダウンと支持率低迷

私は観ていないのですが、NHKの連続テレビ小説「舞い上がれ」で、主人公の青年がパリでロックダウンを経験する回があったそうです。

マクロン氏が、1回目のロックダウンと外出禁止を発表したのが2020年3月16日頃、2回目が10月30日頃、3度目は2021年3月31日でした。

仏マクロン大統領の支持率低迷 3度目ロックダウンの決断遅れに批判:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)
侵攻で浮かびコロナで落下、マクロンの「綱渡り」 | ヨーロッパ | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)

仏大統領選で躍進したルペン氏は何故「極右」と呼ばれるのか~主張の根底にある憲法改正 - 金塚彩乃|論座 - 朝日新聞社の言論サイト (asahi.com)

年金改革

今回の大規模デモを引き起こしている年金改革は、年金受給開始年齢を現在の62歳から64歳に引き上げるというもの。
3月16日に強行採択され、すでに20日に年金改革法が成立しています。

フランス憲法の49条3項。この49条3項には、予算や社会保障に関連する法案については、議会の採決なしで首相が採択できるとあり、今回マクロン政権は、この規定を適用した。
実は、去年5月に2期目を迎えたマクロン政権は、去年10月以降、この“禁じ手”を多用していて、今回で11回目になる。

フランスでは大統領の3選が禁止されているため、マクロン氏はもう後がないので強硬手段に出たようです。
とはいえ、任期はまだ3年に残っているのですけれど。

マクロン氏の与党連合への支持低下、仏年金制度改革が影響-世論調査 (msn.com)
仏大統領「屈せず」、年金改革抗議デモ激化巡り 英国王は訪仏延期 | ロイター (reuters.com)

現在のマクロン氏のトランシット

現在のトランシットを見ますと、ネイタル月のブーメランに、トランシット天王星がコンジャンクション。
ブーメランの「もうそれをするしかない」を強めています。
ミドルエイジクライシスですので、トランシット土星、天王星、海王星、冥王星がネイタルとハードな角度です。

ネイタルの木星(蟹座1度)とトランシット火星のコンジャンクションは、「国の為に良いことだからやるべきだ」という決意を感じさせます。
再選されたときには、火星とネイタル木星はトラインでした。今年のマクロン氏は、火星と木星の新しいサイクルが始まったということですね。

しかし、火星と蟹座の組み合わせは、時と場合によってアグレッシブにもなりやすいです。
ある海外の占星術師さんが、「蟹座の火星は沼の中から、剣を突き立てている」ようなエネルギーだと言っておられましたが、言い得て妙と思いました。

そういえば蟹座0度で日食が起きた年がありました。2020年6月21日夏至の日の皆既日食です。
この日食が現在起きていることと関係あるかどうかはわかりませんが、日食が起きた地点は注意しておいたほうがいいそうです。

4月20日の日食、5月15日の月食が、第五共和政に与える影響については「パリは燃えている」の記事に書きましたが、マクロン氏個人においては火星がマクロン氏の6ハウス(カスプは蟹座6度)に向かっているので、過労、またはテロやクーデターに注意かもしれません。

今日はこのへんで。

仏マクロン大統領が4月初旬に訪中、ウクライナ問題で習近平国家主席に協力要請など (recordchina.co.jp)

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