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2024年1月の星の動き

年明け早々の大地震、被災された皆様にお見舞い申し上げます。
救助活動と様々な支援が速やかに届けられますように。

私が住んでいる関東もゆーらゆーら揺れました。しかも時間も長かった。
311の東日本大震災を思い出しました。現地の方はどんなに怖かったでしょう。
そしてまだ行方不明の方や、建物の下敷きになっているのがわかっているのに助けられなかった方のことを思うと、胸がつまりますね。

がれきの隙間から見えた妻と息子、救助間に合わず…男性「必死で居場所を知らせてくれたのに」(読売新聞) - goo ニュース


そして2日は、羽田空港でのJAL旅客機と海上保安庁の飛行機が衝突炎上する事故が起きました。
衝突の原因は、情報がまだ錯綜しているようです。

JALの乗客乗員は全員避難して無事でよかった(貨物室に預けられていたペットは可哀想でした)ですが、海保機は機長をのぞく乗組員5人が亡くなったそうでご冥福をお祈りいたします。
海保機は能登に災害支援に向かうところだったそうですね。

2024年の激しさを象徴するような年明けでした。
2024年は数秘ではユニバーサルイヤー8で、数秘でも激しい年になることが示されています。

大晦日に木星が逆行を終了(午前11時40分頃)して、明るい兆しが現れるかと思いきやの大地震。木星の悪い性質が強く出てしまったと思います。

2日は、ちょうど水星逆行が終わる日でした。
時間的には水星が順行に戻ったのは正午ごろだったので、事故はその後に起こっていますが、水星の影響もあったかもと思います。

水星は乗り物を象徴し、国内便の航空機は水星が担当します。水星逆行中は、人為的ミスによる事故も発生しやすいです。
ホロスコープを見たら、事故が起きた時間は月と水星が同じ度数でスクエアになっていて、海王星とでTスクエアになっていました。


2024年1月は登山

占星術では1月は山羊座と水瓶座の管轄です。山羊座のルーラー(支配星)は土星で、土星はかつて水瓶座も支配していました。現在は副支配星です。

土星については「冬至」の記事に書きましたので、良かったらそちらもご覧ください。

2024年1月のエネルギーを例えると、登山です。それも結構険しい山登りです。

山羊座の季節は、多くの人が野心的になると言われます。
たとえばキャリアアップしたいとか、収入を増やしたいとか、みんなが羨むような結婚をしたいとか、もっとよい人生を送りたいとか。
なので、1年の計画を立てるのも相応しい時です。

野心の元にあるのは、安心して暮らしたいというシンプルな願いです。
その安心を得るために足を踏ん張って、険しい山を登ろうとします。
下の写真の山羊のように。

「仕事も私生活も充実させたいから頑張る!」そんなムードの1月になりそうです。


1月の由来*ヤヌス神

ラテン語では1月を「Ianuarios」(イアヌアリウス)と言うそうなのですが、ローマ神話の神ヤヌス( Janus)にちなんで名づけられました。

※ラテン語でアーチ型の通路、戸口を意味するイアヌスに由来している。

ヤヌスは、出入り口と扉の守護神で、前後に顔を持っています。
入り口の神なので物事の始まりの神ともみなされ、年の始まりをヤヌスにちなんだ名前にしたのです。

ヤヌス神

ギリシア神話にはヤヌスに相当する神はいないと言われていますが、エトルリアのクルサンスとかなり似ています。
クルサンスは、 2 つの顔を持つ男性神として表現され、彼が二対の目で門を見守ることができる門の守護者であったことを示唆しています。

クルサンス

ギリシャ語の「ジェネシス」は、ヤヌス(ジェネシス)の由来である可能性もあるそうです。

ヤヌスは、始まりだけでなく終わりも司ります。
過去から未来へ、若者から成人への成長など、変化や変遷を象徴しました。つまり時間ですよね。
ヤヌスは、始まりから終わりまでの経過を見守る神で、結婚、死、その他の始まりと同様に、収穫と田植えの時期に崇拝されました。

農耕の神サトゥルヌスがギリシャ神話の時間の神クロノスと混同され、「父の時間」(Father Time)の概念が生まれたように、ヤヌスも時間と関連づけられています。

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私がローマに興味を持つきっかけになったヌマ・ポンピリウスという、伝説の王(在位 紀元前715年- 紀元前673年)がいるんですが、ヌマの業績の中でもっとも有名なのがイアヌス ジェミナス(ヤヌス神殿)の建立だと言われています。

イアヌスジェミナスの両側に扉が設けられており(「ヤヌスの扉」と呼ばれた)、戦争時に扉が開けられ、平和時は閉じられていたそうです。

ヌマは好戦的なローマ人に対し、信仰を通じて(平和に対する)畏敬の念を抱かせることで平和を維持することができるよう、ヤヌス神を祀る神殿を建立したという伝説があります。
ヌマの治世の45年間は平和を維持し、ヤヌスの扉は閉じられていましたが、彼の死後は開いたままとなり、ローマが帝政となるまでの間に閉じられたのはポエニ戦争後の6年間だけだったそうです。
(その後のネロ帝の時代も門は閉じられていました)


66年のネロのコイン、扉は締まっている

現存していないので、どんな神殿だったか想像するしかないですが、ネロのコインに描かれているヤヌス神殿は、小さな長方形の建物でした。
資料に青銅製と書かれており、神殿の内側だけが青銅であったのではないかと言われています。

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ローマでは冬至は12月25日とされ、農耕の神サトゥルヌスに捧げる「サトゥルナーリア」祭が開かれていました。
そして、新年の最初(元日)はヤヌスに奉献されました。

ローマ人は、何かの始まりは前兆であると信じていたので、元日は元気よく言葉を交わすのが習慣でした。ナツメヤシ、イチジク、蜂蜜を交換し、ストレンエと呼ばれるコインの贈り物をしたそうです。
(コインの贈り物はお年玉の原型?)

スペルト小麦と塩で作られたケーキが神に捧げられた記録があり、古代には元日に動物の犠牲を捧げる習慣はなかったと見られています。

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神話によれば、ヤヌスは最初にコインを鋳造したと言われています。
ただ、初期のコインはそれ自体が通貨ではなく、物々交換のためのトークン(代用通貨)だったと考えられています。

ヤヌスの肖像が描かれたクアドリガ(コイン)。紀元前220年頃

最も有名なローマのコインはクアドリガと呼ばれており、表面にはヤヌス、裏面にはユピテルが戦車に乗っている勝利の場面が描かれています。

クアドリガ(quadriga)は、ローマ帝国時代の四頭立ての馬車、戦車で、勝利の象徴でした。古代の神話ではクアドリガは神々の乗る車でした。

ヤヌスの伝説は、歴史を通じてさまざまな目的に使用されました。
16世紀のローマの司祭たちは、キリスト教の本拠地がローマからエルサレムに移されることを正当化するために、バチカンを「ヤヌスの玉座」と表現したそうです。

ルーベンスが想像したヤヌス神殿

2024年の星の動き

さて、記事アップが遅くなってしまいましたが、2024年1月の数秘と星の動きをお知らせします。

11日の新月と国の状態(マンデン)については、体力に余裕があれば別記事を書きます。

2024年全体については、以下のリンクもご覧ください。

2日 水星が逆行終了

12月13日から逆行していた水星が順行に戻りました。
アフターシャドウは1月20日ぐらいまで影響します。逆行本番中ほどではありませんが、交通機関のトラブルなど起きやすいです。

今回の水星逆行、始まりから激しかった印象があります。
2023年12月15日)中国 北京 地下鉄事故100人余けが 雪でブレーキきかなかったか | NHK | 中国

岸田首相の「火の玉」発言も水星逆行の当日だったので印象深いです。

私は、友人から10年前に差し出された「タイムレター」が届きました。
藤子・F・不二雄の生誕80周年記念のイベントで書いたそうです。たまたま配達が水星逆行中だったわけですが、水星逆行には「過去との再会」の意味もあるので面白いと思いました。

4日 火星が山羊座入り/下弦の月(4)

山羊座の火星は、目標達成に意欲的になります。
その後14日に水星が、23日には金星も山羊座に入ってきます。
おそらく多くの人が、キャリアアップやビジネスについて計画を立て、実行しようとするでしょう。プロ意識も芽生えると思います。

火星は、牡牛座の木星とトラインになり、怖い物知らずの冒険家のようなエネルギーをもたらします。何でもできそうな気持になるかも。

木星と土星はセキスタイル。拡大する性質の木星と、引き締める性質の土星なので、教科書的には良いアスペクトと言われます。
真逆なエネルギーの星同士が調和すると、現実的でありながら楽観的で、健全さと忍耐力をもたらします。

そして火星、土星、木星が、20日ぐらいまでマイナーグランドトライン(小三角)を形成するので、ポジティブに利用したいエネルギーです。


11日 山羊座の新月*数秘11(2)

山羊座20度の場所で新月になります。山羊座に主要天体が4天体入って、山羊座ステリウム(惑星集合)になっています。
ステリウムが出来ているときは、その星座のテーマが活発になります。
山羊座は社会性がテーマなので、仕事や実績、名誉に関することや、すばり国家や政府のことが色濃く打ち出されるでしょう。

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山羊座の新月は、新しく現実的な目標を立てるのに最適です。
新月部分は天王星と調和しています。直観力がスムーズな働きをします。

新月部分は、ノード軸と同じ度数でタイトなTスクエア。ノードが絡むと多くの人に影響があります。
11日は平日なので遠出される方は少ないと思いますが、念のため人混みに出かけられる時は、転倒事故などにご注意ください。

射手座終わり付近の水星と魚座海王星もスクエアを取っています。これは私的には陰謀ラインです(苦笑)
宗教やイデオロギーに関する何かがありそう。

また新月部分(山羊座20度)に、21日に水瓶座入りする冥王星(山羊座29度)が近く、これも影響が強く出そうな気がします。

1日の大地震から10日経っていますが、日にちが「11」であるし、何もなければいいなぁと思っています。

新月のアストロマップで、土星のラインが南北を貫いて(北の国の挑発?)いるのも気になりますが、九州の南にかかるのも気になるところです。

14日 水星が山羊座入り
16日 海王星食

1月16日海王星食

18日 上弦
20日   太陽が水瓶座入り/大寒

21日 冥王星が水瓶座入り

破壊と再生の冥王星が、再び水瓶座に入宮します。

天体がサイン(星座)を変える直前直後は、社会で大きな出来事が起きる可能性があるので要注意。
(能登半島地震は、冥王星水瓶入りの前倒しの可能性高し)

逆行して9月2日に山羊座に戻りますが、11月20日三度水瓶座に入宮すると、現在の私たちが生きている間には山羊座に戻ることはありません。
(次に冥王星が山羊座に入るのは、2256年頃)

昨年の冥王星は、3月23日に水瓶座入りして、5月2日に逆行開始し、6月11日に山羊座に出戻っています。
昨年の印象深い出来事といえば、アメリカで銀行破綻が連続して起きたことでした。2023年のアメリカ合衆国における銀行破綻

キッシーがウクライナに行ったり、襲撃されたりもありましたね。

私的には、チャールズ3世の戴冠式がとても印象深かったです。

今回も逆行はしますが、すぐに水瓶座に戻って来る印象です。
詳しくはまた別記事を書きます。

23日 金星が山羊座入り

26日 獅子座の満月*数秘8

太陽は水瓶座、月は獅子座で向かい合います。
獅子座の満月はクリエイティブで、自己表現に重きが置かれます。

反面でエゴが拡大し、他者と意見が衝突し対立が起きやすい時です。政治思想の対立に気をつけてください。
自分の意見、主張は大切ですが、不必要な競争は避けましょう。

水瓶太陽、牡牛木星、獅子座月で不動宮のTスクエアを形成します。
ポジティブな作用は自己価値を高めますが、ネガティブに作用すると自信喪失につながりそうです。

火星(山羊座15度)とカイロン(牡羊座15度)がタイトなスクエアになり、権威権力による横暴な対応があるかも。
日本で起きるとは限りませんが、ノード軸とTスクエアになるので多くの人に影響があると思います。
スタンドプレイを避け、助け合うことが肝心です。

26日の満月については、近くなりましたら別記事をUPしたいと思います。

通常国会の召集日はいつ? 自民派閥の政治資金規正法違反事件巡り思惑交錯 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

通常国会が22日か、26日のどちらか?になるそうです。これも頭に入れておきたいですね。

満月のアストロマップ

27日   天王星逆行終了*数秘9

昨年8月29日から逆行していた天王星が順行に戻ります。
4月2日の水星逆行までは、逆行天体がゼロ。

惑星が全部順行になるのは、毎年のことながら数か月と短いです。
この期間は物事の流れがスムーズなので、夢の実現や計画を進めるといいと思います。

冥王星が水瓶座入りしてまもない時なので、事態が急変することもあると思います。状況おを見ながら進めてください。

陰謀を企てる人にとっても、ねらい目の時だったりします(汗)


1月の数秘は9

2024年のユニバーサルイヤーは8,それに+1(月)するので9になります。
9は完了の意味があり、また1~8までの数のエネルギーを全て含むため、混乱(カオス)する場合もあります。

9はタロットカードに照応するとハーミット(隠者)。
「神託のタロット」のハーミットには、農耕の神サトゥルヌスと混同された時間の神クロノスが描かれています。

Father Timeと似てると思いませんか?

15世紀ぐらいのタロットカードのハーミットは、砂時計を持っていました。現在のランタンに変わったのは18世紀ごろからのようです。
何がきっかけで砂時計がランタンに変わったのかはわからないですが、砂時計は時間の経過を表し、人間にとってはそれは老化であり、果ては死につながるということで、タロット占いでは忌み嫌われたのかもしれません。
Father Timeは最終的には死神とも同一視されるようになります。

ハーミットはキリスト教のイメージが強いですが、ギリシア語由来(「砂漠に住む人」の意)で、特定の宗教に制限されることなく、瞑想や祈りに身を捧げる生活をしている者のことです。ヒンズー教やイスラム教にもいます。
仏教では仙人と呼びますよね。

現代では、ハーミットは社会から離れて暮らす人、社会的行事に参加することが少ない人も指します。
私(塔の上のおばんツエル)のように病で引きこもっている人もハーミットの要素があるわけですね。

孤独の時間の大切さ

ハーミットが伝えているのは、社会的な活動を制限することで得られる孤独の時間の大切さです。ハーミットが言う孤独は、仲間外れにされたひとりぼっちの寂しさではなくて、自らが望んでそうしています。

なぜ、彼らは孤独を選ぶのでしょうか。

答えは、世俗(一般社会)からの刺激や物質の誘惑を避けるためです。
タロットカードのハーミットのマントは隠れ蓑。身をすっぽりと覆って、不適切な人に感知されないようにし、また外的刺激を防御していることを暗示しています。

現代に置き換えれば、情報化社会や物質主義から距離を置いているようなものです。

世俗の刺激をなぜ避けなければいけないのか?という疑問には、霜月やよいさんの記事が参考になるでしょう。

ハーミットは、孤独の先にある「孤高」の姿です。

孤高とは、自身の考えや信念を貫き、ただ一人でその道を突き進む事です。

私を含め大方の人は俗人ですよね。
でも、意識して孤独の時間を持つことは可能です。ハーミットのように辺鄙な場所に暮らさなくても、一日だけSNSから離れてみるなど試してみたらいいかも。

私は、あえてインフルエンサーや先生と呼ばれる大御所には近寄りません。もともと懐疑的な性分もありますが、大きな声で意見を言う人に影響されやすい面もあるとわかっているので。
集団も苦手なんですよね。おかげで人よりも違和感に気づきやすい気がします。


まとめ

◆2024年1月は、後半に向かって、誰にとっても山登りのような時間。
人によっては軽いハイキングコースだったり、重装備で冬山に登るようだったり分かれると思いますが、アドバイスできるとすれば、頂上を自分で決めるといいと思います。
自分(の精神性)に合わせて、山の中腹をゴールと決めてもいいんです。
他の人と同じじゃなくていい。

11日の山羊座の新月は、新しく現実的な目標を立てるのに最適。
20日頃まで形成されている火星土星木星のマイナーグランドトライン(小三角)のエネルギーをポジティブに利用したいところです。
小三角は「〇〇する」という意図が大切です。

◆21日冥王星の水瓶座入り前後は、社会で大きな出来事が起きる可能性があるので要注意。

◆天王星が順行に戻ると物事の流れがスムーズなるはずなので、夢の実現や計画を進めるといいです。
ただ冥王星が社会にどんな影響をもたらすかわからないので、飛ばしすぎないようにしてください。


今日はこのへんで。お読みくださりありがとうございました。

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