見出し画像

New moon in Gemini june,2023*双子座の新月

6月18日(日)に双子座の場所で新月になりました。新月は新しいサイクルの始まり。新しいことを始めるのによいときです。

双子座はコミュニケーションの星と言われるように、他者の意見に耳を傾けながら、他者と関わって知恵をつけていきます。それはある意味、生きるか死ぬかのサバイバルなエネルギーです。

双子座は、カストルとポルックスという父親が違う二人の兄弟に描かれる。カストルの父は、スパルタ王ティンダレウス、ポルックスの父は、大神ゼウスであったとされる。そのため、ポルックスは「不死」であった。
あるとき、争いに巻き込まれたカストルが死んでしまい、ポルックスはカストルと2人で「不死」を分かち合いたいと願った。
ゼウスはその願いを受け入れ、彼らを天で一つに結びつけた。

双子座生まれは好奇心が旺盛だと、よく言われます。
でも、双子座生まれの私からすると、それはちょっと違うなと思うことがあります。確かに知識欲は12星座中一番強いと思いますが。
「それ」が何かを知りたい。「どこで」何が起きているかを知りたい。
リスク管理に似ていると思います。
死なないために、知らないことを1つでも少なくすることが双子座の宿命だと私は感じています。

というわけで必然的に双子座の新月は、学ぶこと、知ることに重きが置かれています。

双子座新月の概要

今回の新月で興味深いのは、太陽と月に小惑星ジュノーがコンジャンクションしていることです。6月(June)は、ジュノー(Juno)に由来しています。

ジュノーは、ラテン語でユーノー。
ローマ神話で女性の結婚生活を守護する女神で、主に結婚、出産を司ります。主神ユピテル(ジュピター)の妻であり、もともと月の女神でした。
ギリシア神話のヘラ(ゼウスの妻)と同一視されています。

結婚の女神であるジュノーは、パートナーシップに関係します。
良くも悪くも、パートナーシップや女性の権利がクローズアップされるかも知れません。
また霊的な結婚という意味での結びつきや、自己統合にも関係しているように思います。

見えない世界からの招待

2023年6月18日の数秘は4。一桁にする前は、マスターナンバー22です。
22は単にぞろ目というだけでなく、2の性質である受容性を強めています。結果的に固定するエネルギーの4に収束するのですが、22は固定するために土台部分を均すような激しさがあります。

タロットカードで表すと4は「皇帝」ですが、タロットカードには22番はないので、2を見ると「女教皇」のカードです。
女教皇という聖職は、現実世界には存在しないため、このカードはシャーマンのような存在を意味します。
皇帝は現実世界の王様なので、「皇帝」のカードは現実世界、物質世界を表し、「女教皇」のカードは精神世界、霊的世界を表します。

『神託のタロット』の女教皇には、ペルセポネが描かれています。
ペルセポネは大地の女神デメテル(セレス)の娘でしたが、冥界の王ハデスに攫われ、騙されて結婚してしまいました。それにより、ペルセポネは冥界の女王となり、地上世界には戻れなくなってしまったのです。
しかし、母デメテルが嘆き悲しむあまり、地上に作物が実らなくなったのを憂いたゼウスが仲介に入り、ペルセポネは春~秋までを地上で過ごすことができるようになりました。

神託のタロット「女教皇」

2023年6月の数秘のカードが、ハデスだったのでシンクロが興味深いです。

春から秋、地上に多くの植物や作物が実るときは、動物や人間の活動も活発になります。冬は太陽の力が弱まるため、地上の生物は動きは緩慢になったり、停止(冬眠)したりします。本来は人間も同じように、活動ペースが落ちます。それが自然のリズムです。

ペースが落ちると、私たちはおのずと内面世界、心の世界に誘われます。
創造性と想像力が活性化し、その人の内面世界は豊かになります。
古代の人が地下世界(冥界)は富んでいると想像し「プルトン」(裕福)と呼んだように、外から見えない内面世界はこの世の物質的な富よりもずっとずっと豊かなのです。

しかし、現代人は1年中生産活動をしているため、見えない世界や内面世界との接触が希薄になっていると思います。
ペルセポネのカードは、そんな私たちへの見えない世界からの招待状に違いありません。

光がない暗い夜を野生動物たちがじっと過ごすように、私たちの意識は内面世界へ深く導かれるでしょう。意味深な夢を見たり、霊的なメッセージを受け取るかもしれません。
夢を覚えていなかったり、メッセージの意味がわからなくても心配しないでください。深層意識にそれは落ちていて、いつかきっと明らかになります。

自分の別の側面を理解する

新月は双子座26度の場所で起きます。
26度のサビアンシンボルは、「冬空をバックにした霜に覆われた木」。
物事をシンプルに考える、無駄を省くなどの意味がありますが、前提として「冬空」が逆境を表しています。つまり、逆境の中で本質にたどりつくという意味が隠れています。

今回の新月に対応したサビアンシンボルは、プラス1度した27度「森から出てくるジプシー 」。生き方を変えるタイミングを表しています。
ジプシーのように、環境を変えることをいとわない。自分の別の可能性にかけて、違う世界に出て行くという意味が見えてきます。

対極のルネ―ションポイント(射手座27度)のサビアンシンボルは「仕事中の彫刻家」。意味は、イメージを実際に形作ること。自分の精神性を表現すること。

サビアンメッセージは、自分から逆境に向かって進んでいくような内容ですが、自分の可能性を試そうとするポジティブさがあります。
しかし、そのポジティブさには確たる根拠はないようです。しいていえば、自分を信じる力に動かされます。

海王星の幻想と癒し

今回の新月の特徴として、太陽、月、ジュノーが海王星とスクエアになっています。海王星が大きな影響を及ぼします
海王星は宇宙の愛と表現されますが、幻想と欺瞞の星でもあります。

ポジティブな見方をすれば、創造性と想像力が強められ、大きな夢を私たちに見させてくれますし、創作活動には大きな味方になります。
ネガティブな見方をすれば、社会に幻滅を感じ、現実逃避やアルコールや薬物への依存を引き寄せるかもしれません。

太陽が双子座にあるとき、情報過多になるため混乱が起きやすく、また不正直な人物が登場したりフェイクニュースが賑やかになります。
今回の新月では、権利を主張するジュノーが関わっているため、リークやデクラス、反対者によるプロパガンダも盛んになりそうです。
この記事を書き始めたのは15日ですが、すでに様々な暴露や告発が行われているようです。

ですので健全な境界線を持ち、自分自身を守ることが必要になります。不明瞭なものを避け、自分自身に対しても誠実でいてくださいね。

しかし、宇宙の愛でもある海王星のエネルギーは、とても直感的でスピリチュアルです。
海王星がイリュージョンのように周囲の状況を見えなくしてしまうことで、逆に私たちの意識は自分の内側に向かいます。他人ではなく自分自身の中にこそ真実があるので、それを見つけるように促されているように思います。

ペルセポネが、私たちを内面の見えない世界へ招いているのと同じように、海王星も私たちを内面世界へ向かわせているのでしょう。

海王星の良いところを意識して取り入れたいですね。海王星の波のようなエネルギーは、同じく波(波動)である音楽を聴いたり、自分で演奏することで深く癒されるでしょう。
アートなども海王星の管轄なので、美術鑑賞も海王星のいいとこどりが出来ると思います。

双子座の守護星である水星は、金星とセキスタイル、土星とスクエアになっています。
水星と金星のセキスタイルは、親愛の情を表現しやすく、親密さをもたらします。家族や気心のしれた仲間と過ごす安心感と、愛する人との語らいに楽しさとリラックスを届けます。
土星のスクエアは、双子座の性急さを抑え、じっくり調査し探求する作用をもたらします。アウトプットの前に良いインプットをする重要性を、土星は知らせています。

土星の逆行

もうひとつの特徴として、土星が逆行を始めています。3月2日に土星が魚座に入って、初めての逆行です。

惑星の逆行は、見直し期間。魚座に土星が入ってからの出来事、進めてきたことへの見直しが起きます。土星は社会性の山羊座の守護星なので、「社会的に見てどうか」という点で、うまく行っていない箇所が見直しされます。

魚座は、芸術や精神性や宗教に関係が深い場所なので、宗教に関係する問題も出てきますが、上の記事に書いたように芸能界のしくみは魚座的なので、良くも悪くも芸能界の話題も賑やかになりそうですね。
土星は、11月4日まで逆行します。

双子座新月のホロスコープ(日本)

2023年6月18日双子座新月のホロスコープ(日本)

9ハウスのテーマが続く

日本は、9ハウスでの新月です。
6月4日の満月の時も、太陽は9ハウスにありました。新月は新しいサイクルの始まりですが、9ハウスのテーマが続いています。
9ハウスは、外国や宗教、法律、専門教育などがテーマです。

上のチャートでは、ハウスルーラーが双子座。双子座にも教育のテーマがあるので、この新月も積極的に「学ぶ」姿勢が運気を開く鍵になるでしょう。

ディセンダントにカイロン(牡羊座19度)がコンジャンクションしているのが、日本の新月図の特徴と思います。
カイロンは、ルーラーの火星(獅子座16度)とトライン。

ディセンダントのサビアンシンボルは「リングに上がる拳闘士」。不屈の精神を意味します。
ディセンダントは、7ハウス(外交、パートナーシップ)の入り口ですから、ちょっと穏やかじゃない感じです。
7ハウスには木星と北ノードが入っており、4ハウス(家庭、国土)の冥王星とスクエア。
木星は外国人(移民)や宗教と読むこともできます。先日、LGBTQ法案が成立したことを意味しているのかもしれません。

最初のほうで、この新月は「良くも悪くも、パートナーシップや女性の権利がクローズアップされるかも知れません」と書いたのは、ここの配置が気になっていたからです。
たとえば、性犯罪の増加や家庭内暴力(DV)などを表しているのではないかと、少しひっかかっています。

2023年の日本の春分図では、アセンダントに木星とカイロンがコンジャンクションしていました。春分図は、2023年1年間を予測する天体図です。
その記事を読み返すと「日本人の精神性が飛躍していく段階」であること、「混乱の中で癒しがもたらされる」のではないかと予想していました。

アセンダントのカイロンは、単なる癒しではなく、負荷をかけて物事を改善するエネルギーです。
心を開いて、見たくない事、聞きたくない話を受け取って、咀嚼して、腑に落としていくことを繰り返し、人の意識は向上していきます。

21日は夏至で、春分からちょうどスクエアの位置になるため、なにがしかの混乱があるかもしれません。

社会の様子(マンデン)

【9ハウス】
太陽と月は、6ハウス海王星とスクエアです。不正確だったり、不明瞭な状況が起きます。

9ハウスは信念や思想につながるので、イデオロギーの影響があるでしょう。6月16日に成立したLGBTQ法案はこれに当てはまると思いますが、防衛財源法案にしても国民は内容をよく知らないままで制度化が進んでいます。

サビアンシンボルの意味を重ねて考えると、問題の本質を見抜く力が必要なようです。

【7ハウス~8ハウス】
外交の7ハウスに入っている木星は、ハウスルーラーの火星とスクエア。火星は、政府の10ハウスにあり、金星とコンジャンクション。

金星は、税金、証券、社会保障、国際金融の8ハウスのルーラーでもあるので、「外国にバラマキます」と言っているようなアスペクトです。
8ハウスには天王星も入っており、火星金星とはスクエア。予定外のバラマキもありそうです。

7ハウスの木星は、外国人観光客が増える、あるいは外国人の優遇(移民の増加)、外国企業の誘致などを表している感じもします。

国内経済を表す2ハウスには天体が入っていないため、一般国民のお財布は寂しげです。儲かっている人はいるでしょうけれど。

【6ハウス】
6ハウスには、医療衛生、労働奉仕、食料生産、軍隊などの意味があります。

医療衛生の面から見れば、海王星はウィルスを意味するので、海外(9ハウス)由来のウィルスがまた猛威を振るおうとしていると読めます。

軍事として読むと、外交の7ハウスに入っている木星が、4ハウス(国土)の冥王星とスクエアのため国土になんらかの損失がありそうに見えます。
日本ではテロは起きにくいので、直接的な攻撃ではなくサイバーテロのようなことかも。

火星と天王星がスクエアになっています。火星と天王星の組み合わせは、銃やミサイルのような、いわゆる飛び道具です。
また北の国からのミサイルプレゼンツがあるかも?

【5ハウス】
5ハウスには、逆行したての土星が入っています。土星は、7ハウス木星とセキスタイル、8ハウス水星とスクエアです。
5ハウスは、娯楽、エンターテイメント、子供、投機、証券取引などのテーマがあります。

8ハウスの水星には株の仲介の意味があるので、たとえば、日経平均株価がバブル後の最高値(33年ぶりの高水準)を更新し続けていますが、刺激的な値動きがありそうです。

東京株、バブル後高値また更新 円、日銀緩和維持で下げ加速:時事ドットコム (jiji.com)

しかし、金星が海王星とセスキコードレートになっているので、急転直下の懸念もあります。

また5ハウスは、子どもとSEXにも関係しています。
21日の夏至図を見ると、5ハウス獅子座に月、火星、金星が入っているので、7月以降は結婚や子育てに特化したニュースが出てくるような感じです。土星が逆行しているので、修正も入るでしょう。

子ども予算、30年代初頭に倍増 首相、少子化反転へ政策抜本強化 労働市場改革で賃上げ・骨太方針(時事通信) - Yahoo!ニュース
児童手当、拡充分の支給は2025年2月から…「ラストチャンスと言いながら何この遅さ」「3歳になっちゃう」SNSで批判殺到(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース

【4ハウス】
土星は、4ハウスのルーラーでもあり、アセンダントとMCとトールハンマーを形成しています。
ICの近くにある冥王星は、7ハウスの木星、北ノードとスクエアで、南ノードを加えるとTスクエアになります。また、冥王星は6月11日から山羊座に出戻っているため、土星の力も強めています。
冥王星は、死の意味もある8ハウスの天王星とトライン、天王星は火星とスクエアです。

万が一、株価の急落を含め、予期せぬ地震や災害が起きた場合は、多大な損害になる可能性があります。

環太平洋地域で連続して地震が起きています。
6月15日10:00頃、フィリピン カラタガン町沖M6.2
6月16日03:06頃、南太平洋フィジー諸島南方M7.0
6月17日04:11頃、南太平洋トンガ諸島M6.5
念のためご注意ください。

まとめ

シャドウに目を向ける

双子座がカストルとポルックスの兄弟であるように、この新月には二元論的な要素もあります。それは、誰でも二面性を持っているという意味においてです。周囲の人に見せているペルソナ(表の自分)と、シャドウの自分。このふたつを統合させることが、魂の最終的な目標です。

この新月のエネルギーは、自分の内側、影の暗い面に目を向けさせるでしょう。影の自分を知る良いチャンスになりそうです。
そのためトラウマが引き出されたりするかもしれませんが、積極的に内観するのがいいんじゃないかと思います。表のペルソナとシャドウを調和させることができれば、大きな精神的な成長につながります。

直感を信じる

海王星のイリュージョンの前では、双子座の好きな論理的思考は役に立ちません。「考えるな、感じるんだ」と海王星は言ってきます。
新月の暗い夜、外の状況がよくわからない時、暗闇の中をひとりで歩く時、行く先を照らすのは自分の中に灯る光。それがどんなに小さく淡くても、それを頼りに進んでいくしかありません。その明かりが直感です。
自分の直感を信じましょう。直感を信じるほどに、小さかった光はあなたを導く強く大きな光になっていきます。

仲間と情報を共有する

この新月では、双子座生まれでなくても、学ぶこと、知ることが盛んになります。双子座の守護星水星の状況を見ると、アウトプットよりインプットのほうが重要なようです。じゅうぶんに学んでください。
知識や情報を共有したり、精神的なつながりを持つ仲間がいるとよりスムーズに学べるでしょう。
フェイクニュースが多くなる時ですので、情報の取り扱いにはお気をつけください。

この新月のエネルギーは次の満月(7月3日)までは強い影響があり、徐々に弱まっていきます。新月で立てた目標、新しく始めたことがあれば、次の満月、もしくは半年後の双子座の満月の頃に結果が現れるでしょう。

皆様が宇宙リズムと調和して、心豊かな新月となりますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?