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Vernal Equinox 2024年春分(日本)

今年は3月20日(日本時間)に春分でした。
二至二分は太陽がアリエスポイント(活動宮の0度)を通過する時なので、占星術でも重要視しています。
春分は、十二星座の最初の牡羊座0度を通過するため特に重要です。

西洋占術では春分が1年の始まり。
春分の時の星の配置で1年の運気を予測します。

2023年の振り返りは以下の記事に書きましたので、よかったらご覧ください。


この記事では、2024年の日本の春分図を読んでいきます。
私の星読みは基本ネガティブですのでご了承ください(苦笑)
2024年の過ごし方アドバイスは最後のほうに。


2024年の日本の春分図を読む

今年の春分図は、アセンダントが活動宮の蟹座。
物事の展開が早く、夏至までの3ヶ月に影響が強く現れそうです。
星の配置は世界共通ですが、場所によってハウスが異なります。ハウスは活動分野と考えてください。

アセンダント蟹座

蟹座アセンダントの春分図は2020年以来です。アセンダントが蟹座のときは安心安全に意識が向きます。逆に国民が不安になることが起きやすいです。

2020年は、新型コロナウイルスが世界的に大流行?しましたね。
テレビの恐怖煽りがすごかったです。

7月には熊本県と鹿児島県で数十年に一度の大雨になり、熊本県の球磨川では氾濫が発生し大きな被害が出ました。「令和2年7月豪雨

1999年の春分も蟹座のアセンダントでした。1999年3月23日に北朝鮮の不審船による領海侵犯があり、自衛隊が威嚇射撃をする事件がありました。(能登半島沖不審船事件
3月24日は、日本ではありませんがNATO軍によるユーゴスラビア空爆が行われました。

ちなみに2024年は夏至、冬至も蟹座アセンダントになります。
良い意味では愛国心が強まり、伝統文化が見直されるような感じです。

天体が右上に集まっており、日本社会は国際情勢の動きに左右されそうです。

日本全体の様子*外圧がかかる

アセンダントのルーラーの月は、1ハウス獅子座に入っています。アセンダント並びに1ハウスは国全体の様子。
月は7ハウス冥王星とはオポジション。7ハウスは外交ですが、戦争の意味もあります。
で、そこに破壊と再生の冥王星が入っているということは、日本はどこかの国からかなり圧がかけられるということ。

冥王星は水瓶座1度の場所にあり、サビアンシンボルは「予期されなかった雷雨 」。
突然の大変化があるかもしれません。


月は国民を表しますが、春分図では月だけが離れています。
アセンダント蟹座は不安を感じやすいのですが、月の度数は獅子座3度。プライドが強い度数です。
国はアテにならないから、自衛しようという感じがします。

そしてこの緊張感をコンプロマイズしているのが、9ハウスの太陽(政府)と海王星。コンプロマイズは妥協というような意味です。
9ハウスは、法律、宗教、貿易、外国(外国人)です。

殺傷兵器の輸出を解禁することで自民・公明が合意 密室の協議で大転換 国会抜きで指針改定へ 次期戦闘機:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)

1ハウス:国民、世論、国の状態
7ハウス:外交、同盟国(敵対国)、戦争
9ハウス:海外、貿易、宗教、法律

外国人留学生や労働者、難民問題も関係しているかもしれません。外国人の永住権問題や選挙権などもあるでしょう。


あいまいな政府の態度

太陽と海王星がコンジャンクションしているので、政府の働きが見えにくい感じです。なかなか成果も感じられないようです。

これは世界共通です。
「政府は何をやっているんだ!」と声を荒げる人もいる傍らで、「やってくれているから、まあいいか」と楽観する人もいるでしょう。
政府が悪いことをするはずがないとか、国が国民を騙すはずがない、と思っているとマズイことになりますね。
日本人は盲目的に国を信用しがちです。

春分時の太陽と魚座海王星のコンジャンクションは、ここ数年続いています。2022年の春分は、海王星は魚座23度にありました。
海王星は2025年に牡羊座に移動しますが、春分時の太陽とのコンジャンクションは、2028年まで続きます。

アメリカの政治家はユダヤ(イスラエル)ロビーの癒着が強力と言われていますが、日本の政治家は某宗教との関係を断ち切ることが難しい。
もしも政権政党が変わることがあっても、看板は変わっても中身は同じかも。過剰な期待はしないほうがいい感じがします。


金星土星コンジャンクション*コスパ・タイパ無視

魚座で金星と土星がオーブ(誤差)2度でコンジャンクション。
金星と土星は、牡牛座木星とセキスタイル。

一見良さそうな感じですが、金星土星が重なると凝りすぎてお金がかかる。こだわりすぎて時間がかかる。
コストは気にしないが、タイムパフォーマンスは落ちる(笑)。
中世のお城や教会が、世紀をまたいで建設されるのにも似ています(サグラダファミリア教会のような)。

懐古ブームみたいなのも感じられます。

金星と土星は9ハウスに入っており、11ハウスに入ろうとしている木星とセキスタイル。金星は天王星とはクインタイル。

11ハウス 議会、友好国、インターネット

たとえば、ウクライナには日本政府は復興資金を負担するだけでなく、借金の保証人にもなっています。復興事業には、日本企業も参加します。
お金がかかるし、時間がかかるでしょう。

また、11ハウスは未来や宇宙とも関係する場所です。宇宙事業にも力を入れていくことを表しています。

アルテミス計画では、2025年に月の周回軌道での有人飛行を成功させた上で、26年に米国人飛行士の月面着陸を目指す。
28年以降にも定期的に飛行士を月面に送り、このうち2回で日本人を着陸させ、トヨタ自動車を中心に開発を進めている月面探査車「ルナ・クルーザー」を運用するスケジュールが想定されている。

「日本人が月面着陸」に目を奪われがちですが、「日本が開発する月面探査車を10年間運用する」合意が4月10日に交わされます。
未来に投資するわけですので、お金と時間がかかります。

金星は4ハウスと11ハウスのルーラーです。
インバウンドや外国企業の誘致など、国の資源、観光資源を活用しようという動きがありそう。
半導体事業が盛んになり、地方に恩恵があることも表しているでしょう。


火星天王星スクエアは金融危機?!戦争加担?!

8ハウス火星と11ハウス天王星がスクエアになっています。8ハウスは2ハウス(国内経済)とペア、11ハウスは5ハウスとペアになります。

5ハウス 娯楽、芸術、スポーツ、出生率、子ども、投機、穀物生産高
7ハウス 外交、同盟国(敵対国)、戦争
8ハウス 国債、関係国の財政、金融、死者数
11ハウス 議会、友好国、インターネット

8ハウスは、7ハウスが反映されます。
7ハウスの冥王星は先に書いたように外圧です。海外情勢しだいで国内経済が左右されます。

また5ハウスには投機の意味もあり、ハウスルーラーが冥王星(7ハウス)なので、海外情勢によって日本の金融、株の変動が大きいようです。

3月20日 外国為替市場で一時、1ドル=151円を突破 急速な円安進む (msn.com)


火星と天王星のスクエアは、いわゆる事故運でもあります。
8ハウス火星は死者数を表していると見られ、日本は現在の憲法では戦争が出来ないので(本心では戦争したい政治家が多いが)、代わりに戦争している国を支援をしていくように思います。
国民の多くは、それが良いことのように思わされるでしょう。

実際、ウクライナ、イスラエルに日本は関わっていますね。

私は、岸田首相の4月10日の訪米を懸念しています。
エマニュエル総督(!)が、たびたび、印籠のように持ち出す「キャンプデービットの約束」には公表されていない話があったのでしょう。

下の記事に書いたように、アメリカ建国の際の月の位置(水瓶座27度)にトランシット火星がぴったりコンジャンクション。
アメリカの月に天体が重なる年は、アメリカはやらかすことが多いです。

ウクライナ戦争の幕引きが始まっており、大統領選挙が終わるまでにはイスラエルのやりたい放題がどうなるか(国際非難が高まっている)。
そんな折にフィリピンが加わるのは、新しい戦争の火種作りかもと詮索してしまいます(苦笑)


カイロン&ノード軸は前時代のカルマを癒すチャンス

10ハウスで、水星、カイロン、北ノードがコンジャンクションになっており、アセンダントとはスクエア。

10ハウス 首相、政府、権威

安心安全に暮らしたい国民感情に対して、不安を募らせる日本政府という構図でしょうか。

戦後日本の始原図と言われるサンフランシスコ条約のチャートでは、IC部分にトランシットのカイロン&ノードがコンジャンクション。
ICは日本の根底なので、国土であり国民です。

サンフランシスコ条約

カイロンは癒しの天体と言われますが、優しくはありません。ぎゅうぎゅうと負荷をかけて、改善に導く療法士のようなエネルギーです。

たとえばあまり考えたくないですが、事実を組み合わせると日本は自ら戦争に巻き込まれに行っています。
それを止めることができるのは国民しかいないのですが・・・どうも「国に庇護されている私たち」になっているのです。

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前回、牡羊座でカイロンと北ノードがコンジャンクションしたのは、1969年の春分でした。
ベトナム戦争の最中で、戦争における死傷者のほかに反戦活動の若者たちの死傷者も多かった年でした。

1969年については、上の記事に書きましたのでよかったらご覧ください。

それよりも前、1929年10月の世界恐慌のときは、牡牛座でカイロンと北ノードがコンジャンクションしていました。


1929年の世界恐慌では、失業者の多くは入隊しました。
第一次世界大戦は1918年に終了していましたが、兵士になると食事も寝る場所も提供されますし、恩給も出ますからね。
下のポストではドイツのことを書いていますが、アメリカやほかのヨーロッパ諸国も同じような状態だったでしょう。
第二次世界大戦は、世界恐慌の10年後1939年に始まりました。

1929年の世界恐慌が日本に与えた影響については、下の記事に書いています。長い記事なので分割して書き直そうと持っていますが、よかったらご覧ください。

1929年12月に日本は金本位制復帰し、直後の新聞記事では「金解禁後の財界は至極良好」などと礼賛されましたが、一カ月後には芳しくない状況が伝えられました。
そんなところに、ウォール街の大暴落を機に世界恐慌が起きたため、日本は金解禁による不況と合わせて二重の打撃を受けることになったのです。

おそらく今回のカイロン北ノードのコンジャンクションは、牡羊座のカイロン(人間の尊厳)、牡牛座のカイロン(資本主義)についての再テストになるだろうと思います。

ノードが絡むと多くの人に影響があります。
ウクライナ戦争もガザで起きているジェノサイドも決して無関係ではない
んですね。人類への再テストです。


カイロンは、その時代の空気感と、それを共有する人々の心の傷=ペインボディを象徴していると私は思っています。
そしてカイロンは、その傷に負荷をかけて癒す作用があります。そのため、傷が再び疼くのです。

カイロンとノードのコンジャンクションについては、また近いうちに記事をアップしますね。


トリックスター水星に注意

今回の春分では、水星もカイロン&ノードとコンジャンクションになっています。水星はトリックスター。物事をひっくり返す作用があります。


水星は4月2日に逆行開始しますが、3月19日からプレシャドウが始まりました。金融占星術で有名なレナード・メリマン氏は、今回の水星逆行を「宙返り」と表現されていました。

つまり「シナリオがひっくり返る」のではなく「シナリオ」が「宙返り」する可能性があるのだ(大して変わりないように思えるだろうが、「宙返り」のほうがもっと幾重にも混沌としている)。
4月20日の木星・天王星コンジャンクションに近付いていくにつれて、金融市場はかなり乱暴で無秩序な状態に陥るかもしれない。

(翻訳hyokaさん R.S.H.__言葉のパワースポット:レイモンド・メリマン 週間コメント3/18【金融アストロロジー】 (blog.jp)

FOMC(=連邦公開市場委員会)の発表は、日本時間3月21日午前3時に行われるそうです。


4月21日木星天王星コンジャンクション

木星と天王星がぴったり重なるのは、日本時間は4月21日になります。
詳しくは以下の記事をよかったらご覧ください。


災害について

春分図にはあからさまな災害の予兆は出ていないようですが、3月25日に月食が起きるので注意してください。

春~秋は「水」「液体」に注意という感じです。夏は雨が多いかも。
秋冬は災害の可能性があるかも。

春分
3月25日月食
夏至
秋分
10月3日日食
冬至

2024年は木星が双子座へ

2024年は、木星が牡牛座から双子座へ移動します。木星は約1年間、同じ星座に滞在します。前回、木星が双子座にいたのは2012年6月~2013年6月。

木星は幸運の星と言われるため、木星が入っている星座生まれの人はラッキーなことが起きると占星術ではよく言われます。
双子座に木星が入ると、双子座生まれの人に幸運がやってくるということなんですが、双子座生まれでも私の記憶ではそんなことは一度もありませんでした(苦笑)

2012年後半で思い出すのは、5月の金環日食、6月の今世紀最後の金星の太陽面通過(次は 2117 年、2125 年)、ロンドンオリンピック、バラク・オバマ大統領の再選、それとマヤ暦の誤解による「世界の終わり」(アセンション騒動)です。

マヤ暦の終わりで地球がアセンションすると言われていました。2012年12月21日。冬至。
蠍座土星、山羊座冥王星、双子座木星が同じ8度。射手座金星も含めるとブーメランが出来ている。


SNS規制

木星が双子座に入る時(2024年5月26日頃)の星の配置は、木星、太陽(双子座5度)、金星(双子座3度)、天王星(牡牛座23度)がコンジャンクションしていて、海王星(魚座29度)、冥王星(水瓶座1度)でミニトラインを形成しています。

天王星、海王星、冥王星のミニトラインは、第2次世界大戦中にも出来ていました。私は、このミニトラインは「世界を変容させる」エネルギーと解釈しています。

双子座に木星が入ると、情報&コミュニケーションが活発になります。
2024年は「風の時代の本格始動」なので、ますます情報のやりとりが重要になります。
しかし、それゆえか全世界的にSNS監視が法制化され、コントロールされるでしょう。

米検察がメタ捜査、違法薬物販売助長の疑い=WSJ | ロイター (reuters.com)

先日、英国王チャールズ3世が亡くなったという怪情報がネットをかけめぐりましたが、デマだったそうです。
誰が?何のために?わかりませんが、ある種“お祭り状態”だったわけです。

こういうことからも規制を厳しくする方向性が見えてきます。


木星はトレンドを作る

昨年末に「2024年は風の時代の本格始動」の記事を書いたときはまだ、OpenAIの「sora」は公開されていませんでした。
双子座木星期は、AIの実用が短期間にさらに進化していくでしょう。

スマホで映画制作が出来るようになったのもあっという間のことでしたし、映画もAI俳優、AI声優、監督もAIの時代になって、みんな喜んでそれを観るのでしょう。


天王星が牡牛座に入った2018年から、牡牛座の特性である本能的な「感覚」(五感)が電気刺激を与えられて感じる方向性になっています。
最後の難関と言われていた「味覚」も再現できるようになりました。

味覚を共有する技術が出来たので、ますます現実と仮想の違いがわからなくなりますね。


まとめ(過ごし方アドバイス)

皆からはぐれたような月が国民感情を表しています。
MCが牡羊座になっているので、最後は自分で決めて行動する

「国が守ってくれないから自衛するしかない」と思う人もいるし、「国が守ってくれないわけがない」と従順に従う人もいます。黙って従う選択しかできない事情の人もいるでしょうけれど。

国の態度があやふやに見える太陽と海王星のコンジャンクションは、芸術面では良いものを生み出します。
スピリチュアルも再びブームになるかもしれませんね。オカルトには注意ですけれど。なぜオカルトブームが注意なのかというと・・・


火星と天王星のスクエアは事故運でもありますが、自分から変わること、コンフォートゾーンからの脱却をするときは使いやすいエネルギーです。
お国に依存するのはやめて、安心して過ごせる環境を、自分で作っていくようにするといいですね。
ただし安易に投資などには走らないほうが良さそうですよ。

2024年春分の星読みは以上です。
読みそびれたところは、別の星読み記事で補足していきますね。
最後までお読みくださりありがとうございました。ではでは。

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