2020 Beirut explosion(ベイルート港爆発事故)
2020年8月4日にレバノンの首都ベイルートの港で大規模爆発がありました。ベイルート港爆発事故
200人以上が死亡し、7,000人以上が負傷した大事故でした。カルロス・ゴーン氏の亡命先だったので、別の意味でも話題になったのを覚えています。
ちなみにトップの画像は、ウ****が「ロ**にやられた」と言って出して、速攻で「これはベイルートだ。嘘つくな」と非難された写真です。
まだ2年前の記憶に新しい写真を使うなんて。下手こきましたねぇ。
下のリンク先の映像に2回目の大爆発の瞬間が捉えられています。
この時に破壊された穀物倉庫(左)が、今回倒壊しました。(7月31日と8月4日)
今年4月、連邦政府は壊れた倉庫を取り壊すことを決定しましたが、爆発の正確な原因は調査中のままであり、遺族たちからも追悼のモニュメントとして保存すべきという声があり、取り壊しが見送られていたとのことです。
「国連人権理事会は2020年のベイルートでの爆発に関する国際調査を呼びかけている」
2周年の祈念日の1週間前に「北部のサイロ群は現在、落下の危機に瀕している」と首相ナジブ・ミカティ氏は発表しました。
この発表の2週間前、倉庫で火災が発生し、1週間以上くすぶっていたそうです。火災の原因は、倉庫に残っていた残っていた穀物が発酵し、夏の暑さで発火したと言われています。
倒壊前の映像では、まだ火がくすぶっています。
私が2020年の爆発に興味を持ったのは、ベイルートが北緯33度線上にあることがきっかけなんですが(北緯33度線の話はまたいつか)、この爆発の背景には当時のレバノンの経済状況が関係しているという話も聞いていました。
レバノン爆発、死者137人に 経済危機に続く惨事に国民怒り(2020年の記事)
爆発事故発生時のホロスコープ
当時、ブログでも爆発時のホロスコープをシェアしましたが、データバンクに正確な時間のチャートがあったので、こちらをシェアします。
太陽と月の位置を見ると、前日が満月だったことがわかります。
(太陽獅子座11度、月水瓶座11度)
水星は、蟹座の最後の度数で、翌日には獅子座に入っています。月も数時間後にサインを変えようとしている時でした。
1回目は 現地時間 17:45 ( UTC 14:45 ) 頃。2回目は18:08分。
アセンダント(山羊座18度)に、小惑星パラス(15度)、木星(19度)、冥王星(23度)、土星(27度)がコンジャンクション。
もうこれだけで、ぞっとしてしまいます。
3ハウス牡羊座火星(19度)と1ハウスの星たちのスクエアが、破壊力の大きさを表しています。広島市へ投下された原子爆弾(リトルボーイ)の約1/14程度の威力があったと言われています。非核の人工爆発事故の大きさとしては、史上6番目とのことです。
FBIの調査報告によると、爆発したのは硝酸アンモニウム 700 ~ 1,000トン程度だったそうです。
保管されていた2,750トン全部が爆発していたら・・・想像もできませんが、原爆並みの被害だったかもしれません。残りの硝酸アンモニムがどうなったかわからない(盗難?)というのも恐ろしい話ですね。
海王星と木星がセキスタイルで、広範囲に影響が及ぼされることを示していると思います。衝撃は、280キロ離れたキプロス島にも伝わったそうです。
さらに、木星、土星、天王星、海王星は逆行していました。
トランプ前大統領は、この爆発のニュースに対して最初は「攻撃の可能性がある」と発言されていましたが、数時間後にペンタゴンが訂正しています。
トランプ氏、レバノン爆発「何らかの爆弾によるもの」
ICの軸にコンジャンクションしている天王星(牡牛座10度)は、1ハウス木星とトラインで、7ハウス太陽とはスクエア。
また小惑星セレス(魚座10度)とはパータイルでセキスタイルです。
ICに天王星=地震と連想してしまいますが、爆発の衝撃でマグニチュード3.3の地震と同等の地震波が観測されています。
天王星は、爆発の原因となった硝酸アンモニウムも表している感じですね。木星トラインなのでそれが大量であったことを。
そもそも数千トンの硝酸アンモニムが保管されていた理由は、2014年に遡ります。
ローサス号は、1986年に日本で造船された大福海運の第 8 大福丸でした。2012 年にモルドバに再登記されています。
2013年、仲介会社である英国のSavaro Ltdは、グルジアの化学工場から硝酸アンモニウムを購入。2014年、その硝酸アンモニウムをモザンビークの工場に送る途中、 ローサス号はエンジントラブルによりベイルート港で立ち往生しました。
公式報告によると、ローサス号は不法な運航をしたという理由で出国を禁止され、「所有者によって放棄され」、その貨物は裁判所の命令に従って格納庫12に移されたとのことでした。
ちょっと違和感があったので、調べたことを別記事に書こうと思います。
破産宣告された男~デフォルト状態~
経済の部屋2ハウスに海王星が入っているので、国内経済は芳しくないのがわかります。その海王星は、1ハウス冥王星と7ハウス水星とのオポジションを調停しています。
7ハウスにある水星は、ビジネスマンとかグローバリストを思わせます。
蟹座29度のサビアンシンボル(30度)は、「アメリカ革命の娘」。
私は2年前にチャートを見た時、この水星は誰かを表しているんじゃないかと思ったのですが、その時は追求するまでに及びませんでした。
この水星については、次の記事でもう少し詳しく書こうと思いますが、水星は火星、土星、冥王星とでゆるくTスクエアを作っていることから見ても、事故の鍵を握る人物と思います。
6ハウスの金星とNノードは、土星とクインカンクス。海王星とスクエア。
金星は双子座27度で、サビアンシンボルは「破産宣告された男」です。
このサビアンは、重圧からの解放を意味しているのですれど、当時のレバノンは重い経済危機に瀕しており、ベイルート首都圏で91万人が食料や生活必需品を十分に入手できない状態であり、その半数以上を占める子どもたちが年内に餓死する可能性があると言われていたそうです。
その原因として、レバノンは食料品の大半を輸入に頼っていたことと、自国通貨が急落したために輸入コストが大きな負担になっていたようです。
金星とNノードは、前日の満月では26度でぴったり重なっていました。
2ハウス(経済)海王星とスクエアですので、GDPや食糧問題を表していると思います。金星、Nノードは月とはトラインですので、国民を債務から解放するとも取れますが、現実面ではそうはならなかった。
では、誰が得をしたのでしょうかね。
被害総額は、数十億ドル規模だったと言われています。
10キロメートル 離れた場所も爆風で被害を受け、最大30万人が家を失いました。また、市が備蓄していた穀物の約85%が失われたため、COVID-19 のパンデミックと金融危機によって引き起こされていた食糧不足がさらに悪化しました。
また6ハウスは、医療や衛生に関係しています。金星は、肉体や命も表すのではないかと私は思っています。Nノードとのコンジャンクションは、大勢の人を表していると思います。
爆発で200人以上が死亡し、7000人以上が負傷しましたが、それだけでなく病院も爆風で破壊され、スタッフや患者が負傷、停電等で人工呼吸器が使えなくなったために亡くなったなどのケースも多かったようでした。
火星とリリス
2ハウス海王星は、3ハウス牡羊座火星とはセミセキスタイル。火星はリリスとコンジャンクションしています。
火星が火そのものを表し、海王星とセキスタイルですので、火が広がったと読めますね。「火災は倉庫のドアを溶接している火花によって発生した」ということになっています。
しかし、火星は3ハウスなんですよね。工事の火というよりも、違うものじゃないかと思ったら、証言が出て来ました。
元港湾労働者は、「倉庫の中に30から40のナイロン袋に入った花火があった」と証言しました。
また、同じ倉庫の中に弾薬があったのではないかとアメリカの報道があったそうですが、事実確認はされないままだったようです。
前の2つの記事でリリスについて書きましたが、リリスは隠れていたものを引っ張り出すようなエネルギーです。
この爆発によって、食糧倉庫に危険な硝酸アンモニウムが大量に無造作に保管されていたことや、そのほかにも危険な化合物、花火も隣接して保管されていたことが明らかになりました。ついでに、汚職も明らかになりました。
水星とベスタ
8ハウス(死の部屋)には星が入っていませんが、カスプルーラーは水星で、水星は2ハウスの海王星とスクエアですので、多数の死傷者を表していると思います。
しかも水星は、小惑星ベスタとコンジャンクションでした。ベスタはかまどの火の女神ですから、これも火災や爆発を表しているのでしょう。
また、水星は3ハウスのハウスルーラーですから、火星の勢いも助長したと思われます。
3ハウスのテーマである交通流通、通信、インフラなどにも大打撃があり、停泊していた客船や貨物船も爆風で大きな損傷を受けました。
パラスとセレス
7ハウスに太陽(獅子座12度)があり、政府は外国の勢力に協調、あるいは依存する状況にあったのかもしれないと推察することができます。
太陽は、4ハウスの天王星とスクエア。火星とはトライン。海王星とはバイクインタイル(144度)です。
そして山羊座15度の小惑星パラス、魚座10度の小惑星セレスとそれぞれにクインカンクス(150度)となっており、ゆるくヨドを形成していました。
パラスは正義を、セレスは成育を意味し、このアスペクトは政府の不健全さを意味しているように思います。(まあ、健全な政府のほうが珍しいでしょうけれどね)
太陽(国)は月(国民)とはアスペクトはないものの、サイン的にはオポジションで対立が見られます。
当時の首相ハッサン・ディアブ氏は、前首相が「10 月17日革命」(2019年)において辞任したため、2020 年 1 月 21 日から( 2021 年 9 月 10 日まで)首相を務めていました。
太陽のサビアンシンボルは、カリスマ度数(13度)の「揺れている年をとった船長」。
当時の首相はハッサン・ディアブ氏(退任)。レバノン大統領は、当時も現在もミシェル・アウン氏です。
なぜ、大統領は国際的な調査を拒否したのでしょうか?
事故直後、16人のベイルート港湾職員が自宅軟禁になり、ゼネラルマネージャーと税関の元局長らが逮捕されました。さらに多くの容疑者が逮捕され、被告の総数は25人にものぼったそうです。
また、その後にハッサン・ティアブ首相(退任)と数人の閣僚が、起訴されています。2022年6月8日の時点で、未解決の訴状およびその他の手続き上の障害により、この事件は進展なきままになっているそうです。
ベイルート爆破事件から2年が経ちますが、なぜ最高幹部が責任を問われていないのですか?
上のロイターの記事では、ローサス号はロ**の船となっていますが、正確には船長がロ**人、乗組員はウ****人、荷主はイギリスの会社です。
An open wound festers as authorities try to close the case(CNNの記事)
そして、爆発からちょうど2年後の2022年8月4日に、放置されていた倉庫が倒壊しました。2022年7月31日、8月4日、倉庫が倒壊する様子
2022年のトランシット
倒壊の詳細な時間はわかりませんでしたが、2020年の爆発の日に金星(破産した男)とコンジャンクションしていたNノードが牡牛座に下り、倒壊の3日前(8月1日)に天王星とぴたりとコンジャンクション(牡牛座18度)になっていました。
下のチャートは8月5日のトランシットなので、倒壊した4日は月が蠍座の中ほどにあったと思われます。不動4星座が強く刺激しあっていますね。
そして、2022年8月4日は、権利の小惑星ジュノー(魚座21度)が、牡牛座の火星(パータイル)、天王星、蟹座の金星とでミニトラインを形成していました。
「どうして、私の愛する人は死ななければならなかったの?」
今後、政府の決定通りにあの場所が更地になったとしても(不正の証拠隠滅か)、真実と正義を求める犠牲者家族の叫びは消えることは決してないでしょう。
最後までお読みくださりありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?