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Full Moon in Vergo 7,March 2023*乙女座の満月

早いもので、3月7日は満月です。
この満月は、2月20日の新月が満ちたものであり、半年前の8月27日の乙女座新月の成就でもあります。この2つの新月の頃に願ったことがあれば、叶うタイミングです。
また、その頃のあなたの人生に何か起きていたかを思い返してみるのもいいと思います。

今回の満月は、ふたつの新月のサイクルを終わらせていきます。
心の中の秘密のお願いボックスや、取り合えずボックスの中身を取り出して、次の新月(22日)までにボックスを空にしていきましょう。

冬の終わりを告げるワームフルムーン

ネイティブアメリカンは、3月の満月を「ワームムーン」と呼んでいたそうです。ワームって、あれですねぇ。ミミズの類。
春が来て、気温の上昇とともに地面が暖まり、地中に潜んでいたワームたちが目覚め活発になる。つまり、二十四節気の啓蟄(冬籠りの虫が這い出る)ですね。

調べて見たところ、2023年の啓蟄は3月6日から3月20日だそうです。
啓蟄は、太陽が魚座15度に来た時に始まると思います。wikiによれば、時間は3月5日20時36分頃。3月20日は春分で、太陽は次の牡羊座へ移動します。

虫だけでなく人の活動も活発になります。冬の間、内向きになっていた心も、ほどける季節です。おりしも3月13日からマスクの着用が個人の判断になり、開放感を感じられるでしょう。
令和5年3月13日以降のマスク着用の考え方について

数秘

2023年3月7日の数秘は8、一桁にする前は17です。
8はパワフル、かつ循環するエネルギー。タロットカードで表すと、8はウエイト版では「力」、マルセイユ版では「正義」。

「力」のカードは、不屈の精神を表しているそうです。「正義」は、自分自身が正しい行いをすることを意味しています。

一桁にする前の17は「星」のカード。16「塔」と18「月」に挟まされた「星」には希望の意味があるそうです。

「力」の不屈の精神と「星」の希望から感じられるのは、自分自身と未来を信じる勇気と思いました。
未来のことは誰にもわからない、本当は。だからこそ、自分自身を信じる事が重要な気がします。

時々私が思い出すのは、古い映画ですが『風と共に去りぬ』の中で、ヒロインが発した恐ろしくも力強い神への誓いです。

神よ。私は打ち負かされなどしません。この試練が終わるまで生き抜きます。私も、私の家族も、二度と飢えたりなどしません。
必要なら、嘘もつき、盗み、騙し、人殺しだってします。神よ。私は二度と飢えたりなどしません。

盗み、騙し、人殺しなどという物騒な言葉が続けて出てきますが、なんとしてでも生きてやるという強い決意表明であり、それは自分自身と未来を信じていたからだと思うのです。
私がヒロインの立場だったなら、彼女のように出来るかどうか(苦笑)

『風と共に去りぬ』の時代背景は、約4年に及ぶアメリカ南北戦争(1861年4月12日-1865年5月9日)で、双子座に天王星があり、海王星(1846年発見)は魚座、まだ発見されていない冥王星は牡牛座にあった土の時代でした。
土の時代は、泥臭い争いの時代だったと言ってもいいですね。

今の風の時代に『風と共に去りぬ』のように世界中を引き付ける普遍的な映画があるとしたら、ホログラムのような未来都市と性を超越したヒーローやヒロインという設定になるのかな。主役はロボットAIだったりして。

あっと、脱線してしまいました。数のエネルギーから感じたのは、「自分自身と未来を信じる」ことです。

満月のサビアンシンボル

太陽は魚座16度、月は乙女座16度で向かい合います。
どのサイン(星座)も16度は対極のサインのエネルギーがいっきに流れ込み、一時的にショックやダメージを受けます。17度からは、相反するエネルギーとのバランスを取ってショックから回復していきます。

太陽のサビアンシンボル(+1度)は「復活祭のパレード」。意味は、「喜びのエネルギーの表現」です。
(実際の復活祭は来月になりますが)パレードの趣旨を理解した人たちが集まって行進していくわけで、たとえれば「エネルギーの流れ」(川)でもあります。
※復活祭は、基本的に「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に行われます。

月のサビアンシンボル(+1度)「火山の爆発」の意味は、生き生きとしているとか、自分に素直になるなど。マグマを溜めた火山がいっきに噴火する様子は、エネルギーが活性化した状態です。
このふたつのサビアンの意味を考え合わせると、新しい自分、新しい生き方という感じです。

このサビアンの度数(17度)をタロットで表すと、星のカードになるわけですが、女神が手に持っている壺から液体(タロットカード14で天使がブレンドしていた生命の水)を、川と地面に注いでいる様子は少なからずサビアンシンボルの意味とシンクロしている気がします。

14「節制」
17 星

乙女座は健康や癒しに関係していて、基本的に治療者のようなエネルギーなので、今回の満月には、魂を新しくする「生命の水」が注がれるイメージが浮かびました。
たぶん、人によっては3月は休息が必要なときで、別の人には冬眠から目覚めるときで、また別のある人にとってはリセット&スタートとなるのでしょう。

乙女座は腸や消化器を司るので、満月前後、お腹の具合が悪くなるかもしれません。体の声に耳を傾け、過食を避け消化のよい食事をなさってくださいね。

満月図(日本)

日本は、太陽が5ハウス。月は11ハウス。満月を調停する7ハウス天王星。
前回の新月に引き続き、この満月でも人間関係(国は外交)に動きがあります。予想もつかないことが起きて、落ち着くところに落ち着く?

2023年3月7日満月

実は、半年前の乙女座新月も外交問題がテーマでした。今回は、そのときの結果となるわけです。

【半年前の乙女座新月の予想】
経済の2ハウスを見ると、海王星が入っており、8ハウス(税金、社会保障、国際金融、外国企業)にいる水星とはオポジション。
また同じ2ハウスの木星も、水星とはオポジションです。8ハウスを外交ビジネスと見た場合、木星は10ハウス(政府の部屋)射手座のルーラーです。
日本政府も今までたくさんの様々な壺(注射や戦車なども)を買っていますが、さらに何か買うことになるのか。または外国への支援。

しかし、こんなにも外国にバラマキ支援するとは。

気をとりなおして、今回は、太陽(国)は5ハウスにあります。
5ハウスは主にレジャーという意味がありますが、子どもという意味もあるので、政府は少子化対策に発案があると思います。
たぶん、4月に開設される「こども家庭庁」に関したことでしょう。
4ハウス(家庭)にいる水星(子ども)が5ハウスに入ろうとしているのもそれを示しているように思います。

対する月(国民)は、保護者です。保護者は子どもから離れており、8ハウス火星とTスクエアを形成しています。8ハウスは、税金や社会保障を意味します。

出生数、初の80万人割れ確実に 2022年の速報値:朝日新聞デジタル (asahi.com)
自民・萩生田政調会長 児童手当所得制限撤廃よりも“新婚世帯への住居支援を” | TBS NEWS DIG (1ページ)

7ハウス(外交)の天王星が、太陽と月を調停しています。天王星なので、変わりやすく、決定打はないかもしれません。
おそらく少子化政策においては、この天王星は外国の政策、アイデアということでしょう。「出産と奨学金免除」の案は、ハンガリーの少子化対策を参考にしたそうですね。

アセンダント、ディセンダントの軸と、ノード軸が重なっており、私的にはこれも気になっています。
このディセンダントの位置(牡牛座6度)は、戦後のサンフランシスコ条約(1952年4月28日)が発効した頃の太陽の位置です。その位置に、未来を意味する北ノードが来るのは何か意味深です。
月のサイクルがリセットされる新月(22日)の直前にショルツ首相が来るのも・・・・

ショルツ独首相、17~19日に訪日 初の政府間協議出席:時事ドットコム (jiji.com)

5月の先進7カ国首脳会議(G7サミット)を控え、ウクライナや東アジアの情勢に関する認識を擦り合わせるほか、経済安全保障などについても意見が交わされる見通しだ。

経済の2ハウスには主要天体が入っていないため、国内経済の回復は期待できなさそう。2ハウスのカスプルーラー木星は、6ハウス(医療衛生、労働、軍事、食料)にあるため、輸入や軍事費の支出が増えるでしょう。

また、6ハウスに小惑星を含めると5天体入っており、6ハウスがとても重要な意味を持ちます。6ハウスのカスプルーラーは火星なので、火星と火星が入っている8ハウスも活性化すると思われます。

6ハウス(医療衛生、労働奉仕、軍事、食料)と火星(戦争、軍人)の組み合わせだと、私はすぐに軍事強化と思ってしまいますが、6ハウスで木星と金星とベスタがコンジャンクションしているので、これは私たちの賃金と税収(8ハウス)ということだと思います。

金星と準惑星エリス(不和の女神)とジュノー(権利)がコンジャンクションしており、ジュノーが火星と4ハウス(家庭)の土星とセキスタイルになっているところを見ると、節約生活が見えてくる気がしました。

また4ハウス土星は、満月の時点では水瓶座29度59分44秒という際どい場所にいるのでかなり不安定な時です。
満月の日に地震が起きるとは限りませんが、アセンダントルーラーの冥王星も山羊座29度39分35秒というところにあり、土星とセミセキスタイルですので、用心するに越したことはないでしょう。

地震や災害のときにトリガーになりやすい月は、冥王星とはセキスコードレートの範囲ですので、やはり油断禁物です。冥王星が3ハウスなので、たとえば大停電によるネットの遮断やロックダウン。
アメリカで頻発している危険物を輸送している乗り物の事故のようなことかなとも思います。
月のサビアンシンボルが「火山の爆発」というのも気になるところ。

個人への影響

月が乙女座にある時、月は乙女座のルーラー水星の影響を受けています。水星が考えたことを、地のエネルギーを使って確実に具現化しようとします。
詳細に調べることや、実用的な働きを重要視するのが乙女座の月です。

天体が集中している第2クアドラント(紫で囲った部分)は、社会に出る前に準備をするようなところです。
私たちの意志である太陽は、自己表現の5ハウスにあります。5ハウスの太陽は、オープンマインドで子どものように自由です。

そして、直感的な魚座の太陽は、壮大なロマンチシズムをもたらし、私たちの夢を膨らませます。太陽が支配する獅子座は、社会を意味する10ハウスにあります。
この満月では、太陽は私たちに、社会で輝きたい、個性を活かしたいという目標を抱かせるでしょう。

乙女座の月(感情)は、その目標を確実に実現しようとしますが、Tスクエアになる8ハウス火星がプレッシャーを表しています。
この火星は、人間関係の中でも特別待遇な人物です。パートナーや子どもかもしれません。その特別な人にどう対応していくかが課題という感じです。

ロマンチックな魚座のシーズンであり、火星は金星とセキスタイルで恋愛は悪い感じはないのですが、7ハウス(パートナーシップ)に天王星が入っているため、関係性は波乱があるかもしれません。自分自身の気持ちも変わりやすい感じです。

でも、天王星は太陽と月を調停する位置にいるので、予想外の解決策が出てくるかもしれません。それによって、価値観観念が切り替わる感じもします。ポジティブな見方をすれば、新鮮な驚きがある2週間でしょう。

また本来、乙女座の場所である6ハウスで、木星、カイロン、ベスタがコンジャンクションしているのも、この満月のエネルギーを強めています。
乙女座は、民間治療者で完璧なハウスキーパーであろうとします。
木星、カイロン、ベスタと、月はクインカンクスになるため、仕事や働き方の問題に取り組まなければいけないかも。健康面や生活習慣の改善、家の中を整えることも必要かもしれません。もちろん全員ではないと思います。

乙女座での満月は、現実生活の細かいことにスポットを当てます。魚座の太陽が見せる夢が大きければ大きいほど、現実における修正は多岐に渡るでしょう。未解決の事柄を解決させる努力をすることになりそうです。
満月は、次の新月に向けて手放し、終了させていくとき。やるべきことをリストアップして、誠実に向き合っていきましょう。

土星が魚座入り

満月から約1時間後、土星は魚座に入ります。
星の配置とハウスは、満月図とほとんど変わりません。

このチャートが土星が魚座で過ごす約2年間を象徴するものとして見ると、ICに土星、ディセンダントに天王星がコンジャンクションになっているのは、脅威を感じます。
土星は、制限と忍耐を与えます。災害が多い魚座土星時代になるかも。

前回、土星が魚座に入っていたのは1994年1月~1996年4月頃まで。
1994年は松本サリン事件。1995年は阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件が起きました。

【1994年】
4月7日 - ルワンダで集団虐殺(ジェノサイド)が開始(約100日間でおよそ100万人)。
4月10日 - NATO、ボスニア紛争でセルビア人勢力を空爆。
4月26日 - 中華航空機が名古屋空港で着陸失敗、264人死亡(中華航空140便墜落事故)。
6月27日 - オウム真理教による松本サリン事件発生。
10月4日 - 北海道東方沖地震がおこる。
※土星がまだ水瓶座28度にあったとき、1月17日にノースリッジ地震(ロサンゼルス地震)が発生しています。

【1995年】
1月17日 - 兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)発生。
3月20日 - 地下鉄サリン事件発生。
4月19日 - オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件発生。
4月23日 - 村井秀夫(オウム真理教幹部)刺殺事件。
5月28日 - ネフチェゴルスク地震(サハリン北部地震)が発生。
6月29日 - 韓国ソウルの三豊百貨店が崩壊し502人死亡。
12月20日 - アメリカン航空965便墜落事故が発生。

1994年の日本
1995年の日本

もちろん、魚座の土星の影響だけで以上のような事件事故が起きたわけではありません。1994年、1995年は山羊座で天王星と海王星がコンジャンクションしていました。

土星は、茫洋とした魚座の領域に新しい秩序を作っていこうとします。スピリチュアリティ、芸術、宗教に関するテーマがスポットライトを浴びると思われます。
それは、新しい大陸が生まれるのに似ているかもしれないです。しかし、大海の中の土塊が波に浸食されるのを繰り返し、時間をかけて大陸になっていくように、最初は混沌としているでしょう。

土星は2025年5月25日頃まで魚座に滞在します。眼目は、土星と海王星がコンジャンクションする時(約36年毎)ですが、魚座でのコンジャンクションはなく、2026年2月に牡羊座0度でのコンジャンクションします。
牡羊座0度というのも眼目ですね。

まとめ*セルフケアを中心に

虫たちが目覚めるように、私たちも体の中の力が目覚める季節です。
星のカードの女神が地球に注ぐ「生命の水」は、甘いかしょっぱいか。
それは受け取ってみないとわかりませんが、起きてくる事柄に心を開いているといいと思います。

乙女座の満月では、心と体のバランスを取ることを意識しましょう。心の声、身体の声を聞き、眠りたいときには眠り、具合が悪いところがあれば調整するなどして、自分をメンテナンスしてください。

そして、満月直後に魚座に移動する土星は、新しいカルマサイクルの始まりです。カルマとは、行動と創造の結果。
土星が造る新しい大陸は、人それぞれに大きさが違うかもしれませんが、今まで切磋琢磨していた人は報われる時です。しかし、その大陸の形をとどめるには、スキルを磨く努力と行動をやめないこと。
ある意味、芯がないものは溶かされてしまう厳しい時代の始まりとも言えます。

だからこそ、やりたくないことをやっている余裕はないわけで、自分がやりたいことをやっていく。やり続けられるように足もとを固める。
余計なことに煩わされないために、身の回りも心の中もシンプルにすることが大切になってきます。
乙女座の月は、乱雑な状態をすっきりまとめるサポートしてくれるはず。

日本ではようやくマスクが外せるようになりますが、今後も世の中は混乱を極めて行くと思われます。世界は、開けてしまったパンドラの箱です。
でも、どんな世の中になっても、自分が未来にどうなっていたいのかをしっかりイメージして、地に足がついた行動をして行きましょう。

あなた自身と未来を信じて。
素敵な満月になりますように。

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