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2023年8月の星の動きと予測*選択と責任

葉月(はづき)という美しい呼び名もある8月。
英語のAugust は、ローマ皇帝アウグストゥスに由来しています。アウグストゥスは紀元前1世紀、ユリウス暦を修正する際に、それまで「6番目の月」を意味するセクスティリスと呼ばれていた8月を自分の名に変更しました。


2023年8月は、満月から始まり、満月で終わります。最初の満月は水瓶座で、2回目の満月は魚座で起きます。パワフルな8月です。

8月の雰囲気*数秘6(15)

2023年8月の数秘は6、一桁にする前は15です。数秘術では6は愛と奉仕のエネルギー。しかし、そこには束縛や責任も伴います。

タロットで表すと6は「恋人」、15は「悪魔」のカード。6が天国なら15は地獄のように思えますが、それらは表裏一体でもあるということでしょう。

神託のタロットの「恋人」には、トロイアの王子パリスによる『パリスの審判』の場面が描かれています。

パリスの審判
テティスペレウスの結婚を祝う宴には全ての神が招かれたが、不和の女神エリスだけ招かれなかった。エリスは怒り、宴席に「最も美しい女神へ」と書かれた黄金の林檎を投げ入れた。この林檎について、ゼウスの妻ヘラ・知恵の女神アテナ・愛と美の女神アプロディーテが権利を主張した。
ゼウスは仲裁するために「イリオス王プリアモスの息子で、現在はイデ山で羊飼いをしているパリス(アレクサンドロス)に判定させる」こととした。

女神たちは様々な交換条件を提示して、パリスを買収しようとします。
ヘラは「世界の王の座」、アテナは「戦いで勝利する知恵」、アプロディーテは「この世で最も美しい女を妻として与える」と約束しました。
結局、青年パリスが選んだのはアプロディーテの条件でした。

「最も美しい女」とはスパルタの王女ヘレネ。ところがヘレネはすでにメネラーオスと結婚していたため、パリスはヘレネを略奪し、これがトロイア戦争の原因になりました。

パリスの審判が示唆しているのは、価値観と選択の重要さ。パリスは若者らしい、本能の性的欲求から選択しました。でも、パリスが別の選択をすればよかったかというと、それも違うようです。
人は誰も間違った選択はしたくないと願いますが、そもそも選択には正しいも間違いもなく、そのときに必要な選択をしています。自分の精神の成長度に沿っている面が大きいです。
パリスがすでに妻をめとっていたり、あるいは王になっていたなら、おのずと選択も違っていたでしょう。

何を選択しようとも、あとに生じる結果に責任が伴うこと。それが6のエネルギーです。
15の悪魔のカードは、責任を放棄したり、他者に責任転嫁したり、他者を貶めることで自分を優位に置こうとする人間のダークサイドを表しています。

8月の星の動き

8月前半は、獅子座の太陽のパワーが強く、暑さを思うとウンザリしてしまいますが、自己表現や創作活動するのに良い時です。
8月後半は、8月23日に太陽が乙女座に入り、翌日に水星逆行が始まるため、宇宙の雰囲気が大きく変わります。

そんな8月は、流星群の季節でもあります。台風の影響がなければ、観測には良い時期です。

2日 水瓶座の満月*数秘8

太陽は獅子座、月は水瓶座の場所で満月になります。

8月2日満月

日本は1ハウス7ハウスの満月なので、人間関係の見直し、外交面での結果が出ます。日本という国の方向付け、最終決定もありそう。

10ハウスの木星が頂点のTスクエアが形成され、木星が増幅装置になり物事を拡大しそうです。これまでの仕事の成果や報酬ということも表している感じがします。ただ経済は活発なわりには、実入りは少なそうです。

水星のプレシャドウ
3日頃からに水星逆行のプレシャドウが、24日の本番に向けて始まります。プレシャドウでは、逆行本番と同じようなことが前兆として現れます。この時点での水星は、土星とオポジションなので、計画の遅れ(反対される等)や物事が停滞するような感覚があると思います。

13日 金星のカジミ*数秘1
現在、獅子座で逆行している金星(~9月4日まで逆行中)は、8月9日~8月22日がピークになります。欲望が過剰に働きます。
牡牛座の木星、天王星が金星とスクエアになり、愛情と金銭面に変化をもたらすので、精神的に不安定になりそうです。

13日に、獅子座20度で太陽と金星のカジミ(合)が起きます。
人間関係や愛情問題の過不足に意識が向かいますが、不足を他者に埋めてもらうのではなく、自分自身を愛する(ご自愛作戦)ようにするといいでしょう。

金星のカジミではヴィーナス・スターポイント(VSP)が生じます。前回のVSPは、2022年10月22日でした。

ヴィーナス・スターポイントとは
太陽と金星は約9.5か月ごとに合になり、内合と外合のポイントを公転軌道上で順番に結んでいくと、five-pointed star五芒星の形になります。
その五芒星の5つの支点は、ヴィーナス・スターポイント(VSP)と呼ばれています。

詳しくはまた別の記事で書きます。

16日 獅子座の新月*数秘4(13)

獅子座の場所で、太陽と月、金星がコンジャンクションします。金星は逆行しているので、やや複雑な雰囲気の新月です。

8月16日新月

太陽月金星に対して、天王星がスクエアで揺さぶりをかけてきます。マンネリを解消したい、新しいチャレンジをしたい場合は好都合と言えるでしょう。

日本は6ハウスの新月です。6ハウスにはいろいろな意味があるので、詳しくは近くなったら別記事に書きますが、たとえばライフスタイルや仕事の仕方に変化が現れるとか。
7ハウスの火星、水星が入り、外交や人間関係が活発になりご縁の引き寄せが起きそうですが、それが必ず良いことでもない場合も。
いずれにしても、ドラマのようなエネルギーを感じる新月です。

23日 太陽が乙女座入り*数秘2(11)

乙女座の太陽は、日常の活動に光を当て、生活を整えるよう促します。

8月23日 太陽が乙女座へイングレス

太陽乙女座入りのホロスコープをみると、16日の新月とほぼ同じ配置です。これを1カ月の運気と考えると、7ハウスは人間関係(国は外交)に比重がかかるようです。

カイト、Tスクエア、コンプロマイズ、ミスティックレクタングルが入り乱れて、変動しやすい運気という感じ。私的には、太陽と冥王星のクインカンクス(150度)、火星と北ノードとASCを含めるとヨドになるのが気になるところです。

24日 水星が逆行*数秘3

水星は、9月16日まで乙女座内を逆行します。
水星逆行の基本的特徴は、交通や流通のトラブル、電気機器の故障、コミュニケーションの行き違いなどがあります。

加えて、乙女座水星の良い面が阻害されることもあります。乙女座水星は集中力が高く、綿密な計画性や現実的な実現力があり、各分野においてスペシャリストになるようなエネルギーですが、それらがこの3週間はうまく働かない可能性があります。

8月24日水星逆行

上のホロスコープを見ると、水星は海王星とオポジションを取り始めていて、カイトが形成されています。
水星と海王星の組み合わせは、思考型の水星に対して直感型の海王星が「考えるな、感じるんだ」と言っているようなものです。水星逆行中は、思考は当てにならないので、直感をスルーしないようにしましょう。

水星逆行には思わぬギフトもあり、懐かしい人との再会や失くしたものが見つかるということもあります。

27日 火星が天秤座入り*数秘6

火星は、10月11日まで天秤座に滞在します。
天秤座は、火星が守護する牡羊座と一番遠いため、火星にとってはやりにくい場所です。しかし、北ノードがその牡羊座にあるので、火星は刺激されています。この相反するエネルギーを適切に使うことが課題になりそうです。

8月27日火星が天秤座へイングレス

火星は8月中旬から海王星とオポジションを取っており、危機的状況に入っているとも言えます。
8月後半は火星と木星とセスキコードレートも加わるため、大トラブルや大事故を引き起こす可能性もありそう。たとえば地震や災害の場合は、被害が大きくなりそうです。

日本の場合は、5ハウスに火星が入っており、レジャーやエンターテイメントの盛り上がりが見られます。安全に配慮して、夏の終わりを楽しまれてください。

9月後半から10月初めにかけて、火星と南ノードがコンジャンクションになるため、かなり緊張感のある秋になりそうです。

29日 天王星が逆行*数秘8

天王星は、翌年1月27日まで牡牛座で逆行します。これで6天体が逆行していることになります。

8月29日天王星逆行

通常の天王星は、社会や組織(集団)に対して影響を及ぼしますが、逆行中はその力が個人に対して働きます。天王星は改革のエネルギーなので、私たち個人の意識や価値観に変化を起こすと考えられます。

新しい価値観に取り換えるとは言っても、全部を皆に合わせる、誰かの意見に従うやり方ではうまく行かないでしょう。
変えてはいけない自分のコアとも言える、本当に大切なものまで手放してしまわないように、じっくり考えて決断するようになさってください。

天王星が、金星(逆行中)とスクエアになっているので、金融関係に変化があるかもしれません。労働環境やビジネスに影響しそう。

また、牡牛座には宗教が隠れていると言われます。おそらく聖書の「金の牛」の示唆だと思いますが、現在はお金が神よりも大きな力を持って人間を支配している(タロット15の悪魔)状態です。
天王星は、牡牛座でお金の価値観を覆していると考えられていますが、お金の崇拝からの脱却はなかなか難しいのではないでしょうか。

31日 魚座の満月*数秘1

ひと月に満月が2回あるとき、2回目の満月はブルームーンと呼ばれることがあります。魚座の満月はとてもスピリチュアルなエネルギーです。

魚座は、12星座の最後の星座であるため、魚座の満月では大きな終わりや手放しが発生することもあります。そしてこの日の数秘が1なので、新しく始めるために終わらせるという意味がありそうです。

8月31日満月

太陽が乙女座にあり、月は魚座。乙女座の日常生活(ルーチン)、魚座の精神生活(心の健康)のバランスを扱います。

日本は、太陽が10ハウス乙女座にあり、月は4ハウスで土星とコンジャンクション。たとえば社会(仕事)と家庭のバランスを取る流れが見られます。
逆行中の水星を頂点にしたカイトが形成されているのですが、なんとなく陰謀くさい気も(苦笑)。判断力が鈍りやすい感じです。

選択の8月になるかも

8月後半はたたみかけるように、運気が変化していくようです。
タロットカード6に出てきたパリスのように、私たちはそれぞれに何かを選択することになるかもしれません。
その選択には責任を伴うことも忘れてはいけませんね。

あいにく水星が逆行するため、思考で解決しようとしてもうまく行かないでしょう。天王星も逆行するため、「これこそは」と信じていたものも揺らぎやすいです。過去の事例や経験も参考にならないとなれば、自分の直感を頼りに決めることになると思います。

直感で決断するのは、物事が大きいほど怖さをも大きいですよね。でも、直感は間違うことはありません。
「あのとき、間違えなければ・・・」という後悔は、だいたい損をしないようにあーだーこーだと考えすぎた結果だと思います。
人間の自我は、損をするのが怖いのですよね。損をすると死んでしまうと、自我は思っているのです。自我の正常な防衛反応です。

むしろ「損をしてもいい」と覚悟を決めたことは、失敗でも遠回りでも後悔はありません。その時の自分に必要な選択をしたからです。
損を恐れないのは、自我を超えた「真我」から発せられた勇気なのかもしれません。この世的に見て正しくない選択だったとしても、真我に目覚めて生きる事が魂の目的と思います。

しかし、エリスのりんご投げ込みから始まり、トロイア滅亡までの一連の出来事は、すべてゼウスが増え過ぎた人口を調節するための策略だったとも言われています。
それを思うと、今、世界で起きていることもすべて罠のように感じてしまいます。やっぱり陰謀の8月かも(苦笑)

自我と真我、ペルソナとシャドウ、古い価値観と新しい価値観、自分の中の相反するエネルギーを統合することを意識して、8月を乗り切りましょう。

9月以降は
9月は、2023年のエネルギー7がストレートに現われます。

7は、3と4に分けられ3は創造性と精神、4は特に物質世界の完成、物事の達成に関連していています。7は、この2つのエネルギーが組み合わさった精神性を表します。

タロットカード7は、戦車に乗る王子。 王子は、戦場に行くのではなく、精神的な成長を目標に自分の内的世界へ旅をします。世界中の人が、精神修養と内省を促されるような秋になるでしょう。

今日はこのへんで。最後までお読みくださりありがとうございました。

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