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📖 一分間だけ

一分間だけ。 あと、一分間だけ。

そう願ったことはありますか?


私の好きな原田マハさんの本「一分間だけ」

先日、無人古本屋で見つけて買った。
確か中学生の頃一度読んだことがあり、「すごく泣いた本」という記憶がずっとあった。

読んでいくと、社会人になった私が読むことで、共感できる箇所も増えたように思う。
仕事をしている主人公への気持ち。
仕事が忙しいときのメンタルの不安定さ。
恋人へ思うこと。

上三つは、前読んだときはまだ自分は体験していなかった。だけど号泣した。
多分、リラ(主人公が飼っているゴールデンレトリバー)とのことで感情移入していたんだと思う。
今回は、夏期休暇明け (仕事行きたくない、辞めたい) と鬱っぽくなっていた日曜の午前中と寝る前の夜に読んだ。
やはり、後半涙が溢れた。

何か1つ2つ「これが辛い」という強いものは無いけど、どこか辛くて泣きたい気持ちの自分がいたから、物語への涙と今の自分への涙だったんじゃないかなぁ。

泣けてスッキリしてよかった。
薄暗い部屋のなか読んだ後しばらくベッドに座り、ボーッとした。
夜空を眺めた。
雲ばかりで星は見えなかった。
虫がミーン、とかジジジジ…とか鳴いていた。

涙を拭き、鼻をかみ、ベッドに沈んだ。
疲れたなぁ、という体の感じ。
気がつくと眠っていた夜。


「一分間だけ」
犬を飼っている(いた)人、忙しめな仕事をしている人、慣れてきた恋人がいる人、泣きたい人、におすすめする。
はたまた、上記になにも当てはまらない人にも、おすすめする。

私は、この本が好きだ。

本はいつだって思いがけず、力になってくれたり助けになってくれたりするよなぁ。


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