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技術の進化と職業選択の自由で、優秀な人が爆誕する

和久井はとにかく仕事ができません。これまでいろんな会社をクビになりました。

どんなふうに仕事ができないかというと、まず文字を間違えずに書くのが困難です。
封書に住所氏名を書くのに、間違えないことがありません。
子どものころは、自分の名字と住所の県名が同じ「つちへん」だったので、いきなり自分の名前から書き出したり、氏名の欄に県名を書いたりしました。
先日も、会社住所は「4−3−15」なのですが、「4−5−13」と書いていました。
封筒に訂正印を押すわけにも行かないので、間違えたら封筒はゴミ箱です。
ミスなく住所を書き進めているときほど、最後まで行けるか緊張します。

契約書なんか、たいてい取り消し線と訂正印でゴチャゴチャしていてとても華やかです。

また、忘れ物も多いです。
めっちゃくちゃ必死に準備して、前日にカバンに詰め込み、カバンを持たずに手ぶらで打ち合わせに出かけたことがあります。
気づいたときには取りに帰るともう間に合わない時間だったので、そのまま向かうことにしました。
社内打ち合わせでもないのに謎の手ぶらですよ。よく隠し通せたものです。

出かけるときに携帯、定期入れ、お財布、スケジュール帳のビジネス4点セットが揃っていることはとても稀で、服に合わせてカバンを変えた日などはまず間違いなく何か欠けています。
颯爽と家を出たら携帯と定期入れ、お財布を忘れていて、持っていたのはスケジュール帳だけ。そのまま向かうことも、遅刻の連絡もできなくて家に引き返したこともありました。

また、低血圧だったので朝起きるのがとても辛かったです。頑張って起きても、午前中は頭がぼーっとしてなにも考えられません。
午前中はナマケモノが1人いるようなものだったと思います。

不注意で忘れっぽくて、ランチまではいつもぼんやりしている。
どう考えても、オフィス仕事は向いていないと思います。

なのに和久井が短大を卒業したころは、短大卒の女子の仕事は事務一択でした。仕事ができる子になるわけがありません。
「自分は社会人として不適格なんだ」
とずっと思っていました。

その後、縁あってライターの仕事を得て、ようやく「自分にもできることがあるんだ」と思えるようになりました。

でも今なら、もう少しオフィス仕事もできるような気がします。

書類のデジタル化によって、手書きで文字を書くことがほとんどなくなりました。
手紙の郵送も、「WEBゆうびん」のサービスを使えば、封筒も切手も必要なく、パソコンでカチャカチャやるだけで封書が送れるのです。
和久井は派遣社員のころにタイピングを鍛えたので、入力がむちゃくちゃ早いのです。

定期も、お金も、スケジュールも、スマホの中に全部入っています。
スマホを忘れたらアウトとも言えますが、移動中に「ドラクエウォーク」をプレイし、自動読み上げで読書をするようになったら、忘れることがなくなりました。
コロナ禍で電子マネーが普及したことは本当に素晴らしい進化だと思います。数日お財布を忘れ続けても、気づかず過ごしています。

リモートワークやフレックスタイム制が進んだことも、とても働きやすくなりました。自分がパフォーマンスを最も発揮できる場所と時間で仕事ができるのです。
様々な理由で通勤が難しい人でも、リモートなら何の問題もありません。

今なら、和久井はもしかしてもう少し仕事のできる子になれるかもしれません。

無駄な慣習と先入観を廃止し、技術を取り入れることは、多様な人たちにチャンスを与えることだと信じます。

ブラインドライターズは、デジタルを活用し無駄を排除して、より多様な人が活躍できる会社を目指します。

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