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事例1,2:新たな製品・サービスに関するプレスリリースの構成×注目されやすい6つのキーワードの使い方

前回掲載した「注目されやすい6つのキーワード&社内で見つけられるリリース素材34選」。では、その素材からどのようなプレスリリースが作れるのか。これからその構成を具体例をあげながら紹介します。想定していた以上に、分量が多くなりそうなので複数回に分けます。

この回は、商品・サービスに関するネタ素材:15パターン中、新たな製品・サービスに関するプレスリリース事例を、注目されやすい6つのキーワードの使われ方とともにご紹介します。

<プレスリリース構成をわかりやすくご紹介するために>
ご紹介していく構成では、あらゆるリリースの構成で同様に必要な、
・文頭のリード文
・最後の企業概要とプレスリリースに関するお問い合わせ
についての言及は繰り返しになるので割愛します。
また、参考プレスリリースの構成のなかで、ネタ素材に関連するプレスリリースとして、基本的に必要最低限ではない要素は、それと区別するため、また情報発信&プレスリリース作成のハードルを下げる目的で( )*で括りました。
しかしそれらがある方が、より客観的事実やストーリー性が伝わりますので、是非、参考にしてください。
・プレスリリースの選定は、プレスリリース構成参考の観点から独断と偏見でピックアップさせていただきました。
・掲載リリースの発信者の方で掲載に関するお問い合わせがありましたら、お手数ですが、ご連絡いただけますと幸いです

商品・サービスに関するネタ素材を使ったプレスリリースの事例&構成

■新たな製品・サービス

1. 新商品、新サービスの提供開始

レンタルスペース運営やイベント運営をされているノックダイスさんのエコストローの業務用導入リリース。

構成は、
・背景と目的
・プロジェクト内容
・導入店舗紹介

新プロジェクト始動リリースで使える、シンプルな構成です。

このプレスリリースで使われている注目されやすいキーワードは、「2. 一番&はじめて を見つける」(全国初)「6. トレンドに合わせる」(環境問題で議論が高まっている海洋プラゴミの課題解決策)の2つ。こちらの組み合わせとニュースで、トレンドの社会課題を捉える迅速な企業という印象を受けますね。


もう一つ、

スーツ型作業着新発売のニュース。人材の獲得やライフスタイルへの影響も示唆しています。

こちらの構成は、
・発売(開発)背景
・商品情報
・特徴
・商品ラインナップ
・(誕生秘話)*
・(露出・マーケティング情報)*
・(導入企業)*
・(意識調査)*

情報の受取手が新サービスや製品の特徴を自主的に発見してくれる、と考えることは、商品のユニークネスを正しく伝えるチャンスロス。新サービスや製品の特徴、そのユニークネスについて、本質に忠実に、そしてできるだけ伝わりやすいように言語化し、伝えることが重要です。
このプレスリリースで使われている注目されやすいキーワードは、「1.「えっ」と思わせる意外性 」(スーツ型作業着)、「6. トレンドに合わせる」(人材不足)の2つ。

”女性が開発”という点、ジェンダーの価値観が大きな変容期にある昨今、情報発信に性別情報が入る際には留意しましょう。こちらでは、デートにそのまま行けるというニーズからデート相手であろう”女性目線”で考えたという価値を伝えるためにと”女性が開発”と書かれていると読みとれます。


2. 大幅なバージョンアップ

α版からを経て、正式リリースの発表プレスリリース例。
構成は、
・サービスの紹介
・サービス開始の背景
・製品・サービスの特徴
・α版の実績
・(製品・サービスの革新性)*
・ (ユーザの声)*
・(今後の展望)*
・(リリースイベントのお知らせ)*

というリッチな構成です。
(  )*にした
ユーザの声は、商品の実用性や生活者の実際のニーズを表現できるので、記載することをお勧めします。
今後の展望も、サービスや商品提供の背景にある哲学や意気込みなどから、情報受信者にストーリー性を感じてもらえる可能性が高い(ストーリーは記憶しやすい、共感につながりやすい)ので、構成に追加することをお勧めします。

このプレスリリースで使われている注目されやすいキーワードは、「3.社会性、地域性」(2025年の超高齢化社会)、「5. キーワード、数字を提示する」(3年で1000施設30000人のマッチング)、「6.トレンドに合わせる」(超高齢化社会)の3つ。


オンラインサービスからもう一つ、

こちらは、実績達成とサービスのバージョンアップを合わせたプレスリリース。
構成は、
・達成実績内容
・大幅アップデート内容
・商品概要

こちらのプレスリリースで特に参考にしたいのは、アップデート内容の紹介部分。動画とともにアップデート内容がユーザー目線で”何ができるようになったのか”を明示している点。変更仕様の説明ではなく、あくまでユーザの表現の可能性を拡げた、という視点からわかりやすく説明されています。
内容も4つに絞っていて、わかりやすいです。

このプレスリリースで使われている注目されやすいキーワードは、「5. キーワード、数字を提示する」(月間生成本数8,000本)です。

最後にオフラインの商品バージョンアップ例です。
こちらは、既存ラインにさらに成分を追加し、商品名にプレミアムを追加し、販売開始するプレスリリース。

構成は、
・ブランド紹介
・バージョンアップ商品の特徴
・バージョンアップを構成する内容の説明
・商品情報

となっています。

商品ブランドラインナップ全てのバージョンアップは、こちらの紹介の仕方が参考になるかもしれません。

構成は、
・バージョンアップ対象のシリーズ商品ラインナップを特徴とともに紹介
・各商品のリニューアルポイントおよび商品概要

こちらのプレスリリースで使われている注目されやすいキーワードは、
「5. キーワード、数字を提示する」(10周年)です。

この2つのリリースは、ともに、既存のブランドの魅力をしっかりと伝えた上で、バージョンアップポイントを伝えていました。

こちらの掲載のために、様々なプレスリリースを見比べましたが、オフラインのプロダクトの方が、注目されやすいキーワードが組み合わ去っているプレスリリースが、少なかったです。流通プロダクトを作っている皆様、チャンスかもしれません。

次回は、提供中の製品・サービスに関するプレスリリースの具体例です。

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