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プレスリリースの”ネタがない”はウソ。まずは、ポジティブに具体目標を描く

どんな広報活動も、まずは発信する情報作りから。
前回予告させていただいた"「出したいけれど、うちにはネタがない」ソレ本当?"というネタ作りのお話の前に、プレスリリースに向かう状態を想像すればするほど、より重要でしっかりお伝えしておきたいことがあったので、今回、タイトルの内容でいかせてください。

ビッグなネタがないとプレスリリースできない?

「うちにはPRするネタがない」
「ビッグなネタはなかなかないんだよな〜」
「ニッチな業界かつBtoBだから」
これらは、PRするかどうか迷っているシチュエーションでよく聞く話。

これらを「情報発信を躊躇する」または「情報発信をしなくてもいいだろう」理由としている場合それらはNO!理由にはなりません

「ネタ」は”ない”のではなく、見つけ、作るもの

どんな企業にも、”ネタ”は必ずあるもの。
”ない”ということは、ないのです。
ビッグなネタになるかどうかは記者や情報の受け手が決めます。
そしてBtoB事業には、業界の慣習が投影されている場合も多くそのセオリーにはビジネスの本質が現れていることも多い。それに、ニッチな業界の常識に人々が関心を寄せないとは限りません。

「まず知名度がないと」「派手じゃないといけない」などという先入観は捨てて、”ネタはある”と信じ、まっさらな気持ちでネタ探しを始めましょう。
これは、プレスリリースだけでなくオウンドメディアやSNSなどでの発信のネタを探す際にも重要なキホンです。

その前に!「獲得したいもの」を具体化しよう

「どんなものがネタになるのか」は次回に回し、ネタ探しの前に情報発信をとおして”何を獲得したい”かに、まず向き合うことを強くオススメしたいです。
・企業知名度の向上 
・ストーリー・企業ブランドへの正しい理解
・採用
・興味喚起ー潜在層へのリーチ
・購買促進ー顕在・見込み層の行動促進
・エンゲージメント向上
・業務提携先の獲得
・資金調達

など、情報発信の目的のジャンルは様々ですが、ここで重要なのはそこから、より一歩進んで具体化しておくこと。
例えば、エンゲージメント向上の場合、”近々むかえるサービスブランド変更の前に、アクティブユーザを5%増やし顧客エンゲージを高める”、”競争が激化する採用のスピードアップを測るため、ブランドストーリーを明確に伝え、書類審査で相性を見極めやすくする”など、企業・サービス、また社会の状況も鑑み、そのタイミングで獲得したい目的を具体化したい。

そして目標達成のために、どんなターゲット層にどのような気づき、感情、判断を促すことを目指すか、そしてそのためにはどのような情報が有効かを逆算(*)しましょう。仮説立ては、達成評価方法の発見、改善に役立ちます。

そして、ネタを発見し情報を組み立てるまでの仮説は、ひとつでなくていいと思います。
それは、あるだけ仮説出しする思考の過程で真のターゲットと真のニーズを発見したり、ステークホルダーに向き合う姿勢を持つきっかけになるから。

そして複数の仮説を持っておくことは、ネタ発見やネタ作りに役立ちます。かつその仮説を柔軟に入れ替えたり、できるようになると、自らがネタホイホイとなり、ネタを見つけたり作ったりする視点や社内での関係性が育つのです。

これ以外にも、先に目的を明らかにすべし!と思う理由はこちら。
これらが可能になると、目標達成率が上がり、目標達成のための社内連携強化を同時に実現しやすくなります。

<情報発信の目的を明確にしておくことの効能>
1.仮説立てで評価・改善可能な目標にし、長期アクションに繋げる
2.オペレーションに落ちた時いつの間にか情報発信が手段から目的になることを防ぐ
3.目的に対し、一番影響を与えたいターゲットの明確化する
4. 情報発信後のターゲットのアクションを見越して、継続コミュニケーションや関係構築を行う業務連携の用意(関連ステークホルダーの明確化・協力体制構築)

読んでくださり、ありがとうございます。
次は、”ネタ”例。料理の材料を集めるようなイメージで書いていきたいと思います。

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