キューティーファンのみなさんへ

先日ブロックチェーンゲーム業界の今後の将来性などについて、弊社の意見を紹介しました。今回は引き続き分散型アプリ（Dapps）についてもお話ししたいと思います。

最近、私たちのアジアのコミュニティーマネージャーMax Ksenがブロックチェーンゲームと分散型アプリに関するJinseのWeChatグループでのグループディスカッションに参加しました。

Jinse（金色财经）は、中国の主要なブロックチェーンニュースプラットフォームのひとつで、一流の金融、インターネット、テクノロジー企業によって作られました。

さまざまな分散型アプリのプロジェクトから10人以上のスピーカーがJinseのWeChatでのオープンディスカッションに参加しました。

私たちのチームメイトMaxへの主な質問：
ブロックチェーン技術に詳しい開発者はとても少ないです。ブロックチェーンゲームの主要な特徴を定義できますか？これまでのゲームとどう違うのでしょう？何がブロックチェーンゲームの重要な特徴なのでしょうか？

Maxの回答：
何よりもまず、ブロックチェーンゲームは未だエンターテインメントのためのゲームです。これまでのゲームのように、ブロックチェーンゲームもまたユニークで革新的であろうと努力しています。

たとえばBlockchain Cutiesは常にプレーヤーのために新しいコンテンツ、メカニズム、市場機会を追加しています。最新の大きなゲームプレーのアップデートは、他のプレーヤーと協力して倒すことのできるパワフルな敵「レイドボス」の導入でした。
次に、これまでのゲームとかなり異なるいくつかのイデオロギー的な観点があります。

・所有権 — プレーヤーはゲーム内の自身のアセットを100%所有します。これらは実世界での所有物のように買われ、贈与され、売られ、相続されます。アセットを購入すると同時にそれは100%あなたのものになり、ゲームの開発者でさえあなたのアセットを取り上げることはできません。これまでのゲームではゲームから追放されたり、ゲームがサービス終了したりすると、すべてのアセットを失いかねません。

・オープンなマーケット — プレーヤーはゲーム内のアセットをゲームの公式なマーケットとその外の両方でトレードできます。ブロックチェーンゲームにブラックマーケットやグレーマーケットはありません。すべてのトレードは自由で、開発者はトレードを制限しません。これはプレーヤーがゲームをプレーしながら、彼らが思いついたいかなる戦略を用いて現実の利益をあげられることを意味します。

・ユニークさ — ブロックチェーンによって誰もコピーすることのできないユニークなキャラクターを作ることができるようになります。これはユニークな生き物、アイテムなどあらゆるものの創造を可能にします。ゲーム内でアセットはトークンの形で表現され、マーケットでの希少性によって価値があがる可能性もあります。

Jinseは「インターナショナルなマーケットでのブロックチェーンゲームの現在の分類はどのようなものですか？」とも質問しました。

現在、ブロックチェーンゲームの種類はとても限られています。最初期の分散型アプリでは、ほとんどはギャンブルゲームでした。スマートコントラクトはプラットフォームの運用の信用とセキュリティー、透明性を担保する完全な方法です。他の3つの主要な分野は次の通りです：

・純粋なコレクティブル 。アセットを集めることができるのみのゲーム。この最もよい例はCryptoKittiesです。

・ゲームアクティビティーのあるコレクティブル。この分野のゲームでは、アイテムを集めたりマーケットで売ったりするだけでなく、ある種のインタラクティブなゲームに参加することができます。

・戦略物。私たちは将来いくつかのブロックチェーンを使ったストラテジーゲームが出てくるのを待っています。現在すべてのストラテジーゲームは開発中またはプリセールの段階にあります。

Vincent Niu氏（元BlackRockの分析・戦略立案の代表で現在DappReviewのCEO）がブロックチェーンゲームについて自身の見解を説明しました：

ブロックチェーンはゲーム業界を再編するか？私はそう信じてはいません。

確かに、ブロックチェーンはゲーム開発者とプレーヤーの関係を変えるかもしれないし、パススルーエコノミーの実装とアセットのトークン化を通じて経済的な特質と経済の活性化メカニズムの数を増加させるかもしれない。プレーヤーはバーチャルなゲームアセットを実世界で商品を所有するように購入し所有できるようになるかもしれません。これらは業界にとってイノベーションであり最適化ではありますが、いかなる意味でもこれまでのゲームの革命や破壊ではありません。

結局のところ、多くのプレーヤーはブロックチェーン技術に無関心のままでしょう。ゲームがおもしろければブロックチェーンを使っていようがいまいが関係ないのです。

EOSコミュニティーはアジア、とりわけ中国で大きいです。JinseはEOSのアジア担当のJin Ma氏に、ゲーム開発者にとってEOSが他のプラットフォームと異なる点について質問しました。

Jin Ma氏の回答：

現在、EOSはゲーム開発者が開発しやすい環境を提供しています。

最も重要なEOSの優位性はスマートコントラクトを修正する機会がある点でしょう。

たとえば、Ethereumのスマートコントラクトは修正できず、分散型アプリのメンテナンスは難しくなります。

これはセキュリティー面での妥協になりえるという意見もありますが、私はこのトレードオフは、分散型アプリ開発の現状では完全に理にかなったものだと信じています。ゲーム開発者により必要とされている柔軟さを提供するのです。

もうひとつのEOSのよい点として、どんどん人気を集めている点があります。初心者が利用できるオープンなソースコード、ファイル、技術的な説明、その他の情報が豊富です。

EOSはまだ始まったばかりで、正規のゲームのためのツールやソリューションが不足していますが、それはEOSがその潜在能力を最大限発揮するまでの時間の問題だと信じています。

開発者について、JinseはiExecのCMOのJC Cabelguen氏に「分散型アプリの種類ごとの開発者への要求の違いは何ですか？」と質問しました。

JCの回答：

最もインパクトのあるスキルはノードの同期を扱い、オフチェーンとオンチェーンのプロトコルを理解し記述できる能力があることです。次のスキルもまた重要です：
・スマートコントラクトの理解
・メインチェーンの同期を保証すること
・ゲームデザイン
・UX

成功するには分散型アプリは可能な限り最良のゲーム体験を提供しなければなりません。

本質的には、クリプトゲームはブロックチェーンそれ自体ではなく、ユーザーエクスペリエンスなのです。プレーヤーはブロックチェーンを理由に分散型アプリでゲームすることを選ぶのではなく、ブロックチェーンが中央集権的なアプリが提供できないサービスを提供できることを理由に選ぶのです。

このイベントでは他にもたくさんの興味深い議論がなされました。私たちはJinseにとても感謝し、将来協力できるのを楽しみにしています。

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