【Tips】Blocksafeの基本情報 (2018/07/09現在)


Blocksafeの活動理念


世界で初めて分散型独自ブロックチェーンをセンサーベースのシステムに適用することで、拡張防衛技術にイノベーションをもたらす。 
( https://www.blocksafe.network/ )


背後の社会問題


米国では銃の乱射事件や家庭での誤発砲による悲惨な事件・事故が毎年発生しており、社会問題となっています。このような中で、銃規制に関する議論が州政府・連邦政府レベルで繰り返し行われてきましたが、解決には至っていません。そこでBlocksafeは、一概に銃の存在を否定するのではなく、今ある銃をより安全なものに変えていくという(現実的な)筋道を描いています。

そのための一つの解決策がスマートガンであると考えており、例えば、ブロックセーフが提携する JUSTIFIRE 社は既存の伝統的な銃に同社製品を取り付けることで、生体認証によって発砲の制限とデータの記録を可能にします。

このように、Blocksafeの活動は米国の社会問題の解決を目指して開始され、現在でもこれを第一義的な目標としています。


IoTとブロックチェーンの融合:IoTからCoTへ

一方で、既存のスマートガンには課題があります。Bluetooth等の近距離通信では不便なことに加えクラッキングの恐れがあります。また、遠距離からの操作を可能にした場合には、それ以上のセキュリティ水準が求められます。

そこで白羽の矢が立ったのがブロックチェーン技術です。分散型記録台帳であるブロックチェーンの仕組みをスマートガンに適用することで、容易には改ざんが行われない頑健性の高いデータの通信・記録が可能になると考えられます。

そして、このような特徴は、個人の銃の取扱いという範疇を超えて、民間の警備会社・警察・国防などの武器弾薬の使用にあたっても応用可能だと考えられます。そのため、当該技術の民間での普及と米国国防への適用を目標に据えて、Blocksafe は米国政府との関係強化に努めています。

更に、このような技術は防衛だけでなく、今後のIoT時代に必要だと考えられるいくつかの特徴を備えていることから、スマートガンに限らず日常的な製品への応用も期待されます。

防衛技術としても利用できるような強固なセキュリティを持った通信プラットフォームを作っていると言えます。


ブロックチェーンを独自設計する理由


しかし、ブロックチェーンを応用すると言っても、既存のチェーンは防衛領域にとって不都合な特徴を備えている場合があります。例えばビットコインのチェーンを利用しようとすると、取引記録が世界中に公開されているため、情報機密という観点から防衛には不向きです。言い換えれば、利用者(政府やスマートガンを生産する民間企業)の目的に応じた設計が不可能だということになります。そこで、独自のチェーンを新たに作成する必要が生じます。ここに至り、ビットコインのチェーンを利用したサードパーティー製トークンであったTriggersは、独自チェーンであるTrigXへと移行することになりました。

TRIGXは防衛分野に限らず、あらゆる分野で利用可能となるスケーラブルな企業向けブロックチェーンプラットフォームを目指しています。


マスターノードを必要とする理由とインセンティブ設計

なお、ブロックチェーンがひとたび運用されれば、その分散型台帳は独自経済圏を形成し、自律的に働くことになります。バグフィクスのようなコードのアップデートこそ必要ですが、ネットワークの参加者に適切なインセンティブ設計をすることで、持続可能で安定的なチェーンを作ることが可能です。一方、チェーンの運用開始から現在に至るまでのすべての取引を記録しているノードのことを一般にフルノードと呼びますが、常時ネットワークに接続し自身のPCの演算力を貸し出すことのできるフルノードのことを、マスターノードと定義しています。ネットワークの頑健性は善意のマスターノードの数と割合、及び分散度合い、そしてハッシュレートによって決まります。そのため、現在のBlocksafeの活動として、マスターノードにインセンティブを与えることでその数を増やす取り組みを行っています。マスターノードこそネットワークを支える要です。


会社基本情報

 
Blocksafeは開発・営業・知財管理の役割をそれぞれ担う3つの企業で構成されています。2018年の1月まではBlocksafe Foundation(ブロックセーフ財団)として活動を行っていましたが、株式の上場に向けて組織改編中で、コンプライアンス対応とガバナンス整備に努めています。

Blocksafe Alliance
:技術開発の中核。提携企業と共同でブロックチェーンのソフト面、スマートガンやドローンといったハードウエアの開発を担っています。

Blocksafe Holdings Inc.
:ワイオミング州に籍を置き、知的財産の保有と管理を行っています。

登記情報

Blocksafe Inc.
:2014年9月に設立されたジョージア州の民間企業。政府請負業者であり、ブロックチェーンを使ったデータ通信・管理と太陽光発電マスターノードファームの運営を事業としています。2018年1月9日に開催されたCES2018の場で米国とカナダの証券取引所への上場に向けて準備していることを発表しました。

登記情報

政府請負登録


SAMはこちら(https://www.sam.gov/portal/SAM/##11)

以下のツイートの画像から読み取れるコード(DUNS : 063506918, CAGE Code: 7J0S9)を検索すると確認できるようですが、登録とログインが必要になります。



TRIGの基本情報


トークンの正式名称:Triggers
略称:TRIG
分類:ビットコインのブロックチェーンを利用したサードパーティー製トークン
ウォレット:Indiesquare wallet
取引所:Binance (2018/07/09現在)
発行数量:32,105,578
単価:¥47.81
時価総額:¥1,534,865,656 (2018/07/09 21:04 現在)
取引量は以下のcoinmarketcapを参照
https://coinmarketcap.com/currencies/triggers/#markets
ホワイトペーパー:https://www.blocksafe.network/assets/white_paper_update_excerpt_v1.pdf
発行日:2016/10/10


展望

新たに独自チェーン(TRIGX)の開発を行っています。新規チェーンの構成については、こちらを参照して下さい。

TRIGXはテストネットのデモを行っている段階であり、年内の運用開始と2019年からの本格始動を目指しています。

現段階ではサードパーティー製ウォレットが推奨されていますが、チェーンの開始までには公式ウォレットも公開される予定です

各提携企業はTRIGXのチェーン上で、自身のブロックチェーンを持つことができます。このような企業のチェーンはTRIGXのサイドチェーンとして運営されます。Blocksafe は独自チェーンを持ちたいと考えている企業に技術的な支援を行います。

TRIGXのプラットフォームを使ってチェーンを作成したい企業は、以下のフォームから申し込むことができます。


提携先企業等

TRIGGERSMART
http://www.triggersmart.com/
所有者以外は銃を発砲できないようにする機器の特許を持っている。創業者の一人であるRobert McNamaraがチームのメンバーの一人。

JUSTIFIRE
http://www.justifire.com/
スマートガンの製造企業。既存の銃に記録デバイスを取り付けることで実現。

DATALIFE
http://blocksafe.network/
ブロックチェーンを使ったデータの記録を担当

Visual Flights, Inc.
https://visualflights.com/
ドローンによるデータ収集を担う会社

guniary
http://www.guniary.com/
ブロックチェーンを使って銃の情報を記録する技術を担当

KICKR DESIGN
https://www.kickrdesign.com/
製品プロトタイプ・ソフトウエアの開発を担当

Police Regional Office 5
http://pro5.pnp.gov.ph/portal/index.php
フィリピン警察組織の地域部門の一つ。民間の警備会社を通じて提携を結んでいる。


主要な経営・開発陣

Kevin Barnes( https://www.linkedin.com/in/kevin-barnes-blocksafe/)
Blocksafeの最高責任者。退役軍人でIT・ブロックチェーン・防衛・マネジメントなどのジャンルに精通。NRAの終身会員でもある。

Roberto Medrano( https://www.linkedin.com/in/robertomedrano/)
情報セキュリティのスペシャリスト。2014年の世界の250のCMO(Chief Marketing Officer)の12位に選出。

Cameron Heaps  Ippolito
(https://www.linkedin.com/in/cameronheapsippolito/ )
元アメリカ政府弁護士。20年以上にわたって凶悪犯罪を含む事件の主任弁護士を担当。過去18年の31の裁判で無敗のエリート弁護士。

Andrew 'Flip' Filipowski ( https://www.linkedin.com/in/andrewflipfilipowski/)
実業家。FUEL50のCEOであり、BLOCKSAFEのアドバイザー。

など、実力ある経営陣が複数名関わっています。CoinAgenda で登壇していたManny, Chris, Jena さん達についても今後紹介していきたいと思います。  


直近の主たる活動

2017年11月28日と29日に行われたSPACE RESILIENCY SUMMIT(米国政府の軍事・宇宙関連イベント)のゴールドスポンサーを務めて、Kevinが登壇しました。
http://space.dsigroup.org/

2018年1月31日と2月1日に開催された Blockchain and Automated IT for Government Summit. のゴールドスポンサーを務めました。
http://blockchain.dsigroup.org/

2018年2月16日~18日にテキサスで開催された、The Bitcoin, Ethereum & Blockchain Superconference( https://www.bitcoinsuperconference.com/ ) の場で、代表者の一人である Jena Binderup が登壇しました。
https://www.bitcoinsuperconference.com/speaker/jena-binderup/ 

2018年3月17日~19日にカナダで開催されたコインアジェンダカリビアンに出席。カナダ政府・アメリカ政府関係者が数多く参加する中で登壇しました。
http://coinagenda.com/

4月4~6日にサンフランシスコで開催された Block2TheFuture に出席しプレゼンテーションを行いました。

4月7日にカリフォルニア州で開催された CoinFest に出席しプレゼンテーションを行いました。

2018年4月18日に公表された調査会社によるスマートガンの市場調査にて、提携企業である TriggerSmart Technologies がキーベンダーとして取り上げられました。なお、Triggersmart は データサービスプロバイダーを Blocksafe に限ることを発表しています。当該レポートは有償です。
( http://heraldkeeper.com/industry/https-www-wiseguyreports-com-reports-3123627-global-smart-gun-market-2018-2022-56078.html )

2018年5月14~16日にニューヨークで開催された Consensus2018(世界最大の仮想通貨会議)に出席し、TRIGXのテストネットのデモを実施しました。

2018年5月16~17日
Military IoT & Sensors Summitにゴールドスポンサーとして出席しました。米国の軍事上のIoTとセンサーに関する非公開の会議です。
http://iot.dsigroup.org/

2018年5月16日
ミネソタ州セントポールで開催されたFirearms Industry Compliance Conference (銃関連業界のコンプライアンス会議)に出席しました。
https://ficconference.com/

2018年6月23日
シンガポールで開催されたCoinAgenda Asia に参加し、Jena, Manny, Chris の三名が登壇しました。その時の様子は公式ブログの動画、もしくは当ブログのこちらの記事から確認できます。
https://blog.blocksafe.network/466-2/


各種情報窓口

blocksafe公式ホームページ
https://www.blocksafe.network/

blocksafe公式ブログ
http://blog.blocksafe.network/

公式Twitterアカウント
https://twitter.com/blocksafe

代表のKevin BarnesのTwitterアカウント
https://twitter.com/RealKevinBarnes

共同創業者のChrisのTwitterアカウント
https://twitter.com/SufficeIt/


参考サイト

https://coinmarketcap.com/currencies/triggers/#markets (コインマーケットキャップ、時価総額などを確認できる)

http://blocksafe.co/phone/index.html (米国での入札制度に参加可能になった際に公開された文章)

https://counterparty.io/platform/ (カウンターパティ製のトークンについてはこちらを参照下さい)

http://www.pnp.gov.ph/about-us/organizational-structure (フィリピン警察の組織図です、提携先のPRO5は図の右下

https://medium.com/@BlocksafeUpdate/letters-of-intent-as-dec-2017-f49408225082 (フィリピンの民間の警備会社からのオファーの書類、40件近くを公開)

Linkinでのケビンの投稿記事
https://www.linkedin.com/pulse/why-time-smart-gun-infrastructure-blockchain-huge-use-kevin-barnes/?lipi=urn%3Ali%3Apage%3Ad_flagship3_profile_view_base_post_details%3BcPO8YslkTIW49dSjp6uelA%3D%3D

https://www.linkedin.com/pulse/live-token-sale-bittrexblockchain-based-system-smart-gun-kevin-barnes/?lipi=urn%3Ali%3Apage%3Ad_flagship3_profile_view_base_post_details%3BcPO8YslkTIW49dSjp6uelA%3D%3D

https://www.linkedin.com/pulse/smartgun-technology-redefined-kevin-barnes/?lipi=urn%3Ali%3Apage%3Ad_flagship3_profile_view_base_post_details%3BcPO8YslkTIW49dSjp6uelA%3D%3D

メディア取材・出演
https://www.nasdaq.com/article/will-blockchain-based-gun-control-keep-your-family-safer-cm802817
https://www.pscp.tv/w/1OwxWEVLoWjGQ (Consensus2018の会場で、GSSについてナスダックの記者が取材した動画)



問い合わせ先

Twitterキャンペーン等のマーケティングに関する質問
Emmanuel@blocksafe.network

サイドチェーンに関する技術的な質問
Chris@Blocksafe.Network

日本語での総合窓口
mineta@blocksafe.network

サイドチェーン作成とトークン発行の申し込み
https://sidechains.blocksafe.network/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?