最初からダークサイドに堕ちるつもりのジェダイの騎士なんていない。

ビジネスをある程度の年数していると、いちど名刺交換したことがある程度の関係の人というのは膨大な数になります。

私に人を見る目がないのか、成功には多様化したパターンがあるからなのかはわかりませんが、名刺交換した程度では事前に成功する人や会社を見抜くことはなかなか難しく、たまに昔の名刺情報の整理をしていて、いま大成功した経営者の雇われサラリーマン時代に、実は一度会っていたことに後で気づくこともあります。恥ずかしながら、それだけのことを成し遂げた方でも、印象に残っていないことは沢山あります。

逆に、あとで刑事事件やかなりモラルを逸脱した何かを起こして報道される人というのは、一度の名刺交換でも覚えていることが多く、なにか危ない引っ掛かりを感じ、妖気センサーがたち、あまり関わらないようにしよう・・・と思っていた記憶がよみがえることが多い。

主観であっても、自分なりの妖気センサーを信じ、信頼のおけない企業や人には近づかない、というのは信頼というビジネスのインフラを守るうえで大切なことなんだと思います。

ちなみに私も混同しがちですが、

・単なる相性や好みとして「合わない相手」

と、

・モラルが「危なそうな相手」

は、きちんと区別して認識しておかないといかんな、と。

単に相性として苦手だけど、成果を出し、きちんとした会社や人は沢山存在します。当たり前のことですが、ビジネスパーソンは、苦手と危険を分けて理解しないと、非常に視野の狭いイデオロギーを持ってしまう。

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企業も、人生も、どこで何が起こるかわからないですし、ナイスチャレンジに伴う失敗は避けられないのですが、事前に避けられる失敗は避けるに越したことはありません。

ビジネスにおけるチャレンジというのは、時間、信頼、お金という文字通り有限なリソースという掛け金を積んで実施するものなので、その成功確度を高めることは重要です。リソースは有限である以上、やはり一定以上の年齢のビジネスパーソンが負け戦続きだと、周囲も徐々に力を貸してくれなくなるのが、リアルな現実です。

私が経営するインサイトフォースでも、5年半ほど事業をやってると、怪しげな会社からビジネススキームを組む打診をいただいたり、コンサルティングの依頼をいただくこともあります。

でも、妖気の漂う危うきところには近づかない。

これは、長く良い仕事をし続けるためにも大事なことだと思い、うますぎる話には近づかないようにしております。(ちなみに本当にリソースが足りなかったり、弊社の能力特性にフィットしていないという理由でお断りさせていただいていることもあります。お断り=妖気の察知ではございません^^;)

人間のモラルというのは、非常に脆弱なもので、会社も人間も、貧すれば鈍するになってしまうのが悲しき実態です。

人間は弱いものという前提に立てば、企業も個人も正攻法でしっかり稼ぐことが、モラルを維持するのに、もっとも効果的な取り組みだと思います。

経営者は、表では華やかな成果を出すほど、その裏側には転落の危機が迫ってきて、表向きの成功イメージが増幅するほど、その状況を保つハードルはあがり、不安が募りやすい。そんなときに、ダークサイドに取り込まれがちです。映画STARWARSのように、そのタイミングをはかったように、どこからともなくヤバい方向に手招きするシスが現れる・・・らしい。

誇り高きジェダイの騎士のまま、ビジネスパーソンの一生を終えるために、日々をどう生きるべきか?というのは、簡単なようで、なかなか難しいことでして、経営者は欲深さに負けぬ”何か”が必要なのだと思います。

その”何か”は、それぞれが自分に問いかけ、自分なりの答えを探すしかないのですが。人によって、心の拠り所が、志だったり、会社の仲間からの信頼だったり、顧客への貢献だったり、家族だったり、ありたい自分像だったり。そこは人それぞれ、十人十色。

今回は、戦略の話に触れていない、ただのエッセイになってしまいましたが、あるビジネスの刑事事件の報道をみたら、昔、ある会合で名刺交換した、一度だけ挨拶したことのあった方だったことを思い出し、つい、こんなことをツラツラと。

清く、正しく、稼ぎ続ける。これは企業でも、個人でも、けっこう大変なことです。だからこそ、それを成し遂げている企業や個人を、深く、深く、リスペクトします。

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