みなさん、こんにちは！倉嶋桃子です。

5月1日は「緑茶の日」。
立春から数えて88日目（年によって記念日が変更になります。）にあたる日、八十八夜の頃が茶摘みが最盛期になることから、1990年に日本茶業中央会が「緑茶の日」と制定しました。

新茶の中でも、八十八夜に摘み取られた新茶は、末広がりの「八」が並ぶことから縁起物とされ、飲むと一年間元気に過ごせると言われているそうです。

また、この時期にしか味わえない新茶ならではの美味しさも魅力です。
ちなみに、「新茶」とは、その年の最初に生育した新芽を摘み採って作ったお茶のことを言います。

煎茶の場合で美味しい新茶の入れ方のポイントは、沸かしたお湯をそのまま使うのではなく、一度湯のみに移し、湯冷ましした70度から80度くらいのお湯を注ぎ、約40秒ほど抽出したあと、急須を軽く2～3回まわし茶葉を開かせ、少しずつ均等に注ぎ分け、最後の一滴まで注ぎきるとのこと。

低い温度で入れることで、旨味、甘みの成分であるアミノ酸がじっくり抽出され、新茶ならではの爽やかな香りを楽しむことができます。
ほどよい苦みを楽しみたい方は、新茶にやや熱めのお湯を入れ、さっと抽出して味わうといいそうです。

スーパーでもお茶売り場には、新茶をアピールするディスプレイが見られ、事務所がある地域では地元埼玉県のお茶として有名な「狭山茶」を前面に出すような売り場もありました。

狭山茶は、埼玉県の南西部に位置する入間市・所沢市・狭山市をはじめとした入間郡内を主産地とする煎茶。
入間市と接する東京都瑞穂町や青梅市でも生産されているそうですが、こちらは「東京狭山茶」と呼ばれ区別されることがあるようです。
茶産地としての歴史は長く、鎌倉時代までさかのぼることができ、静岡茶、宇治茶と並んで日本三大茶とされています。

主産地の入間市の若手茶師らは、埼玉県茶品評会・関東茶品評会・全国手揉み茶品評会において、1等1席（農林水産大臣賞）を毎年のように獲得しており、特に職人技のコンテストである「全国手揉み茶品評会」では、日本で最も強いと言われているそうです。

お茶の原料となる木は、元々温暖な場所に生育する樹木で寒さが苦手なので、狭山茶の産地は、国内の大規模なお茶の産地の中では、北限に位置していることから、寒さに強いお茶の木を作ろうと品種改良したり、寒い土地で採れるお茶の葉を活かしたお茶作りを長年にわたり続けてきたとのこと。

今では、「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でトドメさす」と狭山茶摘み歌の一節として唄われる程、茶の形状よりも味を重視したお茶とも言われ、「狭山火入れ（さやまびいれ）」という伝統の火入れを仕上げの工程で行うことで、厳しい条件で育った肉厚の葉ならではの甘く濃厚な味が楽しめるのが特徴のお茶だそうです。

寒冷地で育つ狭山茶は生産量が少なく、人口の多い都市近郊であることも相まって希少性が高いとお茶ということで、現在では全国的に流通してはおらず、現地のお茶屋か通販サイトより購入するしかないとか。

茶園によっては、春の時期にはお茶摘み体験や試飲など実施しているところもあるようですが、最新の情報をご確認ください。
また、産地へお出かけできない時は、産地直送の通信販売などをしているところもあるようなので、自宅にいながら貴重な新茶を楽しんでみるというのもいいかもしれません。

さて、今回の放送内容ですが、5/3のFMひがしくるめに引続き、都市伝説シリーズ「信じるも信じないもあなた次第。巷にあふれる都市伝説いろいろ」をテーマにお送りいたしました。

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今週もみなさまにとって素敵な1週間になりますように。
倉嶋桃子でした。

＜参考資料＞

【八十八夜とは】お茶が美味しい新茶の季節！2021年はいつ？
https://www.jalan.net/news/article/532589/

5月は新茶のシーズン！日本5大銘茶と新茶の楽しみ方
https://jp.zekkeijapan.com/article/index/939/

新茶のいれ方
http://www.ocha.tv/how_to_brew/nihoncha/shincha/

狭山茶の特徴はなんですか？
https://blooming-days.njs.xyz/ipge

狭山茶（Wikipedia）
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%AD%E5%B1%B1%E8%8C%B6