見出し画像

記事をシェア“スポーツお助け腸内細菌 マラソン選手から発見”

2019年6月25日 (火)
共同通信社
 【ワシントン共同】一流マラソン選手たちが共通して持つ腸内細菌が、運動能力の高さに一役買っているとの研究結果を、米ハーバード大などのチームが24日、米医学誌ネイチャーメディシンに発表した。この細菌をマウスに投与してみると、持久力が向上。サプリメントとしての実用化が期待できるという。

 チームは2015年のボストン・マラソンに参加した選手15人の便を大会の前後2週間にわたって調べ、一般の10人と比較。選手にはベイロネラというグループの菌が多く、特に大会直後に増えていることが分かった。

 この細菌をマウスに投与してランニングマシンを走らせると、通常のマウスより走れる時間が13%長くなったという。

 この細菌は、運動した際に筋肉が作る乳酸を食べ、脂肪酸に変える。この脂肪酸が体内で持久力を向上させる機能を発揮しているとみられる。

+++

ランニングをしている人には、持久力がupする!だなんて夢のように嬉しい話だ。
しかもそれが腸内細菌の力によるものだとは、腸内細菌小さいくせにどれだけ凄いんだよ!?と感嘆するばかりである。

やっぱりお腹は人の健康の基本だなとつくづく痛感する。食べ物を消化してそこから栄養分を吸収し、そしてそれだけでなくきちんと要らないものだって捨てる。
シンプルながら生きていくためにはとても必要な営みの一つだからだ。

そういえば、東洋医学(とくに中国医学)で腸内細菌なんてまだ分かってなかった900年も1000年も前のエライ人が、やっぱり何はともあれお腹(消化・吸収機能)を大切にすることが基本だ!という説を唱えた人がいるのだけれど(厳密に言えば、腸というより胃のあたりを指すのかもしれないが、大きく捉えれば大腸も吸収はするので。)、
本当に大切なことは昔から変わらないんだなぁと思ったことを思い出した。


それはさておき、これがサプリメント化されたらどうなるのだろう。

サプリメントで済むのか?という懸念がある。

ただの趣味で参加するマラソン大会であれば問題なさそうだが、記録を争う学生たちの日本国内での大会やら、はたまたオリンピックを目指すための世界大会やら、そういったところでこれらが服用された時に、ドーピング扱いにならないのかどうか?

この腸内細菌の力が、“サプリメントクラス(飲んでも飲まなくてもそんなに大きな差がない)”であるならまぁ、さして問題にはならないが、
医薬品並みに効能を発揮してしまうようなシロモノならば、きちんと規制をせねばならなくなるだろう。


逆にいうと、それだけきちんと走る練習を積めば、持久力もつき、腸内細菌も育ってくる、ということか。
一流マラソン選手には到底及ばないけど、コツコツ走るということに近道はないのかもしれないな。

#シェア #ランニング #マラソン #持久力 #腸内細菌 #サプリメント #薬剤師 #つぶやき

いつも読んでくださりありがとうございます。サポートしてくださると励みになります⭐︎