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記事をシェア “増加する高齢ドライバー、リハビリで運転能力向上を目指す 日本初の「自動車運転外来」って何をするの?”

2019.2.21
日経メディカルより引用

 高知県にある愛宕病院は「自動車運転外来」を開設した。日本初となる自動車運転外来では、運転に不安を抱える高齢者を対象に、低下した認知機能を向上させるためのリハビリテーションを実施している。

「高知県では、自動車による移動が生活に欠かせない。不安を抱えながら自動車の運転を続けている高齢者を医学的にサポートしたい」。
愛宕病院(高知県高知市)で「自動車運転外来」を担当する朴啓彰氏(高知工科大学地域連携機構地域交通医学・社会脳研究室室長)はこう語る。

 同外来を開設したのは、2017年3月に施行された改正道路交通法がきっかけだった。75歳以上の運転者は3年に1度の運転免許更新時に認知機能検査を受けるが、改正によって「認知症のおそれがある」(第1分類)と判定された全ての高齢者が認知症専門医による臨時適性検査の受検か、医師による認知症の診断を求められるようになった。ここで認知症と診断されると運転免許が取り消されることになったが、認知症の診断にまでは至らなくても、日常の車の運転に不安を感じている高齢者は少なくない。

この”認知症未満”の高齢者にリハビリテーションを行い、認知機能や運動機能を維持・向上させ、高齢者が安心して一日でも長く運転できるようにサポートするのが「自動車運転外来」の狙いだ。

 愛宕病院に自動車運転外来が開設されたのは2017年10月。同院で非常勤医として勤務する朴氏が毎週木曜、免許更新時に「認知症のおそれ」と判定されたり運転に不安を抱える高齢者を対象に、各種の検査やリハビリを行っている。

✂︎--引用ここまで--✂︎

最初、どんな認知機能の高齢者でもリハビリである程度まで持っていって運転できるようにする、のかと思ってヒヤヒヤしながら読んでいたがそうではなく、明らかな認知症があると判定された高齢者は受け入れないときちんと診断してから受け入れを決めているとのこと。

たしかに、田舎に行くと、本当に交通手段がない。
バスも一本逃すと大変待たされる。
自転車だって、高齢者ならば行ける距離は限られる。
近くや近所に家族や若い知り合いが居て頼めるならば良いが、必ずしもそういう状況とは限らない。

自治体がその町のお年寄りを乗せて、用事を済ませられるよう、いろんなところに寄りながら自宅まで送って行ってくれるマイクロバスを走らせているところもあると聞くが、まだ少ないだろう。

そういう周りの状況を整えるという視点ではなく、高齢者本人の認知機能(軽度)低下という問題の方にアプローチした、というのが興味深い。

国や自治体が主導しているのではなく、医療機関が行なっている活動であるというところにも興味を持った。

医療機関は、疾患を抱えた地域住民が受診しにくるのをただ「受け入れる」という受動的な体制であることが多いけれど、
本当に地域住民が困っていることを洗い出し、解決できるよう寄り添って考えるという姿勢が素晴らしいと思った。

そのうちにAIによる自動運転技術が確立されれば、身体が不自由な方でも、高齢者でも、今よりは躊躇することなくより遠方まで出かけられる未来が来るだろう。

それと併せて、これから益々高齢者が増えていく社会で、様々なアプローチをしていけたら、その方の健康的な生活を後押しできると考えている。
病院や薬局による、医療行為によるサポートだけでなく。

つまりは病院や薬局といった医療機関は、地域住民の健康を守り、向上させるために、現行のシステムだけでなく、それらを柔軟に変化させて新たなアプローチをしてゆく必要があるだろうと思う。

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