医療にどう関わるか?⑵

前回、こんな記事を書いた。

(読んでくださった皆さん、ご自身の意見を書き込んでくださってありがとうございました。)

書き込みをしてくださった方の意見もなるほどなぁと思うものばかりだった。
が、今回は私なりに考えていることを書いてみようと思う。
あくまで今の私が思っていることで、これが全てだとか、こうあるべき!と決め付けるつもりはない。
ただこうだったらいいなぁ、もしくは自分が薬剤師としてこうしたいなぁと思うことを挙げようとしているだけである。

*自分の専門分野について自信を持ち、さらに専門外の分野については、該当する分野の専門家と密な連携をとってくれる。
*話しやすいが、公私混同せず、馴れ馴れしくせず、治療に向かう気持ちを上げてくれるような接し方をしてくれる。
*病気になったことを責めない、一人の人間として尊重してくれる。
*治療に関して出来ていること、望ましい行動を向こうから見つけて褒めてくれる。
*昨今情報が溢れて、どれを信じて良いのか、どうしたらいいのか見失ってしまっているときに、患者の気持ちを汲んで話を整理して決断への手助けをしてくれる。
*患者の身内や親しい人にはなかなか打ち明けられない悩み(治療に関すること)を打ち明けられるような態度や姿勢をとり、気持ちをすくいあげてくれる。
*専門的な内容を判るように噛み砕いて説明してくれる。
*医師、看護師、薬剤師、あるいはその他のスタッフとの間で患者の情報をうまく連携させ、何度も同じ話をこちらからしなくて済むようになっている。その情報をそれぞれの立場や専門から見て、妥当か、適切か、安全か、意見を出してくれる。

日々の業務の中で、こうしたい、もっとこうできたら!ということがたくさんある。
けれども業務をこなすことに精一杯で、つい流されてしまっていると感じる。

だからこそ、自分が医療を受ける立場に立って考え直してみようと思った。

そして、日頃医療を受ける立場の皆さんが感じていることを教えてもらおうと思ったのだ。

医療のあり方も昔と比べたら段々と変化してきている。それは単に技術の進歩、科学的な解明が進んだということだけではなく。

患者さんが知る権利、選択する権利、主体的に関わることも広く一般に浸透してきた。
医療関係者と患者さんの立場、関係も変わりつつある。

また医療関係者の中でもタスクシフトが起きつつある。
よりそれぞれの職種の専門性を生かせるよう、仕事を譲り渡して、集中できるようにするためだ(これで、過労、激務にある医師などの業務が減り、本来の患者さんを診てよりよい治療を提案するという仕事に注力できるようになる)。

健康と病気は、今の西洋医学的な見解でははっきり線引きされているようにとられがちだが、一続きになっているものだと思う。
だからこそ、我々一人一人に深く関わる大切な問題で、私はまだ病気じゃないし関係ないわ、なんてことはなく、決してヒトゴトではないはずだ。
病気になってから、やっと目の前に差し出された状況に気づき、そこから考え始めようとする。

でもはっきり境界があるわけではない、そして行ったり来たりをするからこそ、ちゃんと考えておくべきことなのではないだろうか。

これで終わり、ではなく、継続して問い続けていこうと思う次第だ。

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