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海に纏わる神社の話

前の職場の同僚のお話。

その人は元々隣の市の生まれだった。

私が怖い話とか好きと言って、教えて貰ったのが以下の話になる。

その人を仮に【カンちゃん】とする。

そのカンちゃん、幼き頃、正月に母親と地元の神社に詣でたらしい。

そこで近所の奥さんとバッタリ出会い母親は年始の御挨拶と世間話に夢中。

暫くしたら、折角だし神社の門戸の辺りで写真でも…。と撮った。

ところが、現像して出来上がった写真を見て、とてもじゃないけれど渡せないなと思っている内に町内会で訃報のお知らせがあった。

それは、その年始に神社で会った、その奥さんが亡くなったとの報せだった。

ご近所や周りには言ってないが、あの年始の御参りに撮った記念写真。

神社の入口に立つ奥さんの横には巨大なのっぺらぼうが写っていた。確か周りには誰もそんな大きな男性も居なかったのにと。

その御近所の奥さんの訃報、その神社前で撮った日から僅か三日程…
しかも気が触れた状態で亡くなってしまったという話だ。

どこへ連れ去られてしまったのだろう・・・と思っているのだけれど。

なんの罪もないそのご近所の奥様の魂は、今何処に・・・・・

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