ファイアーエムブレム覚醒【蒼的ゲーム記録#1】

『ファイアーエムブレム覚醒』ニンテンドー3DS 2012年

王道シミュレーションゲーム。
ユニット同士の結婚により、新たなユニットが登場するというシステムが驚きだった。
父と母の組み合わせにより、子世代ユニットの特徴が変わってくるので、カップリングはなかなか頭を悩ませる。


過去に一度はプレイしているのだけど、今後、いろんなFEシリーズを遊びたいと思っているので、感覚・ストーリーを思い出しながら改めて楽しむのが今回の目的。

ちょうど1月前半くらいにクリアしました。
難易度はノーマル・クラシック。
全ユニット加入かつ全ユニット生存。
DLCは、「神軍師への道」の高難度4マップ以外は一通りプレイ済み。

4つの高難度マップは流石に難しそうだったので断念…。

それでも一応、子世代をちゃんと強くしたいという目標のもと、稼ぎプレイはやりました。子世代に継承限定スキルをつけてあげたかったので。
DLCの「金と銀」(お金が稼げるマップ)とか、「王対王 決戦編」(エリートの書目的)などなど、スキル書目当てでDLCマップはいろいろグルグル。
……といいつつ、「限界突破」はスルーしたり。そこまで踏み込むのはやめておこうと。


どこまでやりこむかって難しいところですけど、結局は自分が納得できるかできないか、ですよね。
今回は、エンドコンテンツ以外は一通り触る、を目標にしていたので、とりあえずこれでよし!


そんなわけで、納得のできる育成が終わる頃には、通常マップは楽勝状態になってました……(笑)
最後はごっつぁんゴール的に終章を突破し、スタッフロール。
これをもってこのゲームはクリアということにしました。

そんな今回のFE覚醒のカップリングがこちら
ルフレ♂・ルキナ
クロム・スミア
リズ・リヒト
ソワレ・ドニ
ミリエル・カラム
マリアベル・ヘンリー
ベルベット・フレデリク
ティアモ・ロンクー
ノノ・ヴェイク
サーリャ・ガイア
オリヴィエ・ソール
セルジュ・ヴィオール

以上。

やっぱり、カップリングを組むのは大変でした。
みんなが活躍の場を持てるようにということを第一に置いて、情報サイトとにらめっこしながら小一時間……。なるべく「疾風迅雷」を配ることを中心に置きました。このスキル、とても頼りになります。
ルフレの伴侶は割と悩みましたね……。ノノか、ルキナか。最終的には特殊会話を見たいという理由でルフレのお相手はルキナになりました。

〈感想〉
まずは、やりきったぞー!という達成感。
子世代への継承スキルを吟味して、全ユニット仲間にして、DLCもやって……、とやっていたら中々な長旅となってました。
無事完走できてよかった。


▼以下 ネタバレも含む長々とした感想


隣国との争いから始まって、海を越えた大陸の争いに巻き込まれ、果ては世界の命運をも左右する存在と対峙する。だんだんと事態が大きくなってくる展開はシンプルだけど、盛り上がりがあって面白かった。
特に海を渡るという展開は、急にスケールが広がった気がして、クラクラしつつ、先に待ち受ける展開にワクワクした。

チキの登場は驚きと喜びがあった。そして彼女の台詞の端々から感じる英雄王との思い出に少し涙したり、チキの過ごした永い時を思って切なくなったり。
過去作とのつながりがあることで、深みがより出ているように思う。もちろん、過去作を知らなくても、楽しめるストーリーではあるが。

クロムとヴァルハルトの対比も良かった。
クロムの言い分をバッサリと綺麗事だと言ってのけるヴァルハルトの潔さと強さに少し惹かれつつ、そこに真っ向から立ち向かうクロムもまた凛々しく、魅力的だった。

断章の演出も面白かった。チュートリアルとしてあらわれたあの場面と同じ場面が後半で出てきたときは、ここにつながってくるのか、と驚いたし、そこからもう一歩違う方向に展開していった時にはより驚いた。
断章とは、ルフレの予知夢だったのか、それとも別の世界の記憶なのか…。ここでは深くは語らないが、考察をかきたてられたのは間違いない。

驚きといえば、未来の世界からルキナをはじめとした自警団由来のこどもたちが続々登場してくる展開にも驚かされた。
とはいえ、ルキナ以外の子供たちはみんな外伝扱い。絶望の未来から逃げてきた、という側面を強く感じる。もちろん、過去をなんとかすれば、自分たちの見た絶望を止めることができるのだ、という意識はあるはずだ。でも、そうなったとき、自分たちは帰る場所を失ってしまうのだ。そこに、自分たちの過ごした世界はないのだから…。

絶望の未来からやってきて、多くは語らず、でも親子の交流を求めている子供たち。そこには少し切なさを感じる。エンドロールをみるかぎり、みな元の世界には戻らずに残っているようだから、「本来の親、あるいはその意志や想い」から望みを託されて過去に“逃された”、と考えるのが妥当なのだろうか。
「本来の親」ができなかったことを「過去の親」に託すというストーリー。そう考えると、支援会話にも、キャラの深堀りだけじゃない、深みとかエグみとか、切なさとか、いろいろな想いを感じ取ることができるのかもしれない。
そして、だからこそ未来からきた子どもたちは過去の世界に残り、生まれたばかりのもう一人の自分と折り合いをつけながら、同じ世界で生きることになったのかもしれない。
と、ここにまとめながら一人考えてみた。
考察のしがいが非常にある。物語として読み解くこともできそうである。その深さはとても興味深い。

ファイアーエムブレム覚醒は、シミュレーションゲームとしての王道の面白さがあるゲームだと思う。
スキルシステムと子世代の登場の影響で、遊び込める要素が多い。
縛りプレイをしてもよいし、最強のユニットを育てるために奔走するもよし。
逆に深く考えずとも遊びやすいモードもあるので、それぞれにあった楽しみ方ができるゲームである。

物語としても、未来からきた子と親の共闘、別の世界の存在、神竜の存在、ルフレの存在、などなど、考察や読み解きのしがいがあるストーリーなので、その点も面白いゲームだった。


と、いってまとめたところで、最後に、このゲームでの好きなキャラクターについて語って、〆とします。

FE覚醒、私の今回の推しは、ミリエルとロランです。
理知的で、冷静で、ときに茶目っ気のあるこの親子がお気に入りです。
ミリエルもロランも、合理性を重視してはいるけれど、決して堅物ではないんですよね。割とノリが軽いところもあったり、自分の興味のためと言いつつ、相手のための行動に出たり。懐の深さ、というのか、大人の余裕、というのか、そんなところを感じるところが好きです。
二人の支援会話は、火の研究をする、というものなのですが、そこで二人の方向性のちょっとした違いを見られるのも面白いです。
ミリエルは研究者としての面が強いけど、ロランは発明家の傾向がある。そしてお互いがそれに敬意をもちつつ、協力して実験を行っているんですよね。

好奇心に従って、実験を繰り返して、やがて真理を得る。そしてその真理は新しいものを生む。
この二人、面白い、楽しいなぁ、と思いました。
そして、私も自分の好奇心をちゃんと大切にしていきたい、と感じたのでした。

では、今回はこここまで。
次回もお楽しみに!

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