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2022年2月26日 Jリーグを追う

2022年Jリーグ開幕後2週目。主に第2節が開催された。この日朝にはセリエAの上位のミラノ勢の2試合が行われ、それぞれ引き分け。王者インテルはCLのリバプールとの激闘付近から元気がなく、ちょっと心配。一方勝てば勝ち点が広げられたミランも勝ちきれず。シーズン終盤の踏ん張り所となっている。

引き分けが多く、大卒の即戦力、J2からの個人昇格選手が目立つ印象。海外への引き抜きが多く、クラブも修正力、即戦力の獲得ができるクラブが上位のいるのだろう。そういう意味では川崎はさすが。大卒ルーキーの活躍とプレスの修正で今節勝っている。

磐田 対 清水

サッカーの国静岡における3年ぶりのダービー。ジュビロが2年間J2で苦しんでいる間、清水はなんとか残留していた。
磐田は1トップがルキアンから杉本へ、二列目の一人が金子に代わっただけであとはJ2を2022年に優勝したメンバー。ルキアンの穴を埋められないと長いこと苦しみそうだ。やっとさんのチームがどこまでJ1でやれるか。
一方の清水は開幕戦からは2トップの1角が神谷が左サイドハーフに代わりBコロリが入り、中山が控えに回った。個人的には北九州で大活躍していた高橋大悟が先発で使われない理由を平岡監督に聞いてみたい。
試合は1-2でアウェイ清水勝利。パリ世代鈴木唯人の開幕2試合連続ゴールで先制したが、磐田も大井健太郎からのビルドアップに鈴木雄斗が直接あわせ同点。途中出場中山のファインゴールで勝ち越し。磐田はダービーということで勝ちたかったが後半に立て続けに2人退場者を出しては流れは戻ってこず。
磐田はやはりルキアンの穴が大きいか。控えに回った黒川の良さを引き出すなどして得点パターンを増やす方針を見出すことができるか。

C大阪 対 京都

セレッソのホーム開幕戦。前節からのセレッソはブルーノメンデスを外し元山形の中原を入れ、加藤の1トップに変更。1トップ下に左乾、真ん中清武、右に中原となった。前回はまらなかったプレスの改善をはかったのかもしれない。中盤に原川と奥埜。右SBは松田、左SB 丸橋の鉄板コンビ。CBに西尾と今季初先発鳥海が入った。前節1Gの進藤どうしたんだろう。
京都は浦和に勝利した前節とスタメンに変更はなし。(いわばJ2オールスターズ。)
試合中活躍する選手がJ2で活躍した選手が多く、J2を観ていた者としては嬉しい。中原とか、加藤とか。
しかし同点をとった清武と乾のコンビは本当にうまい。中原の個人技も厄介だった。そんなセレッソ陣に対しサンガはよく守った。上福元ばかり称賛される記事が多いが、もちろんその前のプレッシング、川崎の中盤での動き、メンデスをはじめとした守備も素晴らしかった。京都にとっては1勝1分けと良いスタートを切った。セレッソは2分けと攻撃にもう一つ工夫が必要か。というかJ1の守備が良くなっているから、なかなか点がとれないのかもしれないが。

札幌 対 広島

最近J1は引き分けが多い。札幌は前節引き分けた先発メンバーから変わらず。
前節鳥栖と引き分けた広島は、1トップにJ1にかえってきた永井龍が前節の鮎川に代わって入ったのと森島がシャドーに初先発。また、中盤に青山に代わって甲府から帰ってきた野津田が入った。それ意外は変更なし。ルヴァンで0-3で勝ったメンバーが多く先発に入った。
前半10分に興梠慎三がらしいゴール。16年連続ゴールらしい。鹿島→レッズ→札幌とずっとJ1で点をとり続けることは容易ではない。広島も永井、森島中心に良い攻めを続け、53分にゴール。このコンビは他チームにとって厄介かもしれない。非常に相性がいい。お互いの良さがでてスピーディな展開となり好ゲームだった。今年のJ1は簡単に点がとれない印象。だって札幌の菅が先発じゃないって。。レベルやっぱ上がってる気が。しつこいですが愛媛からきた広島の川村拓夢頑張って試合でてくれ!

鹿島 対 川崎

前節ガンバに勝った鹿島は先発に変更なし。鈴木、上田の強力2トップに左荒木と右に土居など、結構強いだろうという印象。パトリック退場事件で巷の鈴木優磨への印象は悪い。
一方川崎は水曜日にマリノスから久しぶりの大量失点を喫し、テコ入れがなされた模様。この辺の修正力はさすが鬼木監督。確かに前節の後半ホワイトボードを持ちながら何か言っていたので、具体的な修正点が見えていたのだろうか。2連覇するってさすがだな。そして左SBを登里から流通経済大学から加入したルーキー佐々木へ変更。これが大正解となり縦横無尽にこの試合で躍動し、すっかり三苫、旗手に次ぐ大卒ゴールデンルーキーともてはやされている。また、前節のプレスの課題が鬼木監督にみえていたのか、3トップは宮城、Lダミアンから知念、小林悠へ変更。それ意外は修正なし。
試合位は関川のビルドアップミスを知念が見逃さず先制。早速プレスの改善が機能する。そこから川崎が畳み掛け、コーナーから前述の佐々木が初先発初ゴール。関川は非常に優秀で将来性もあり、すぐにでも海外に行くであろう逸材であるが、ここは経験値か。犬飼、町田の両CB離脱の影響がでてしまった。後半は鹿島が攻めるが、川崎が2点差を守りきった。改めて王者の修正力はさすが。

鳥栖 対 湘南

鳥栖は前節から1トップのみ垣田から明治大から加入したルーキ藤原へ変更。中野でれないのか。なんかユース主体じゃなくなってるような。。
湘南は米本に代わって田中聡が、前節退場の大岩に代わって大野が、舘に代わって杉岡が入った。シャドーに菊池に代わって山田直輝が入った。
前半に藤原が嬉しい初ゴール。流通経済大学から今年加入の菊池がいい動きを見せていたが、川崎の佐々木も同大学であり、最近大学サッカーの質が向上しているのだろう。68分に代わって入った湘南町野がゴールして同点。このままフィニッシュしたが、中堅のこの2チームも守備が硬い。練習で整備されているのだろう。

神戸 対 福岡

まだ勝ちがない神戸はイニエスタが先発復帰。菊池がまだ戻れず。右SBからCBとなり右には山川が入った。扇原は控え。佐々木大樹が左サイドハーフに先発に入った。
同様に勝ちなしの福岡は前節から変更なし。右サイドJクルークスが効いていただけに今節はどうか。
守備構築が得意な長谷部監督らしく、今年も福岡の守備はいい。ボランチの前を始めとしたGK村上、左SB志知はJ2水戸時代から長谷部監督とやってきているメンバーだ。豪華攻撃陣を擁する神戸はそんな福岡の守備を崩せず。
福岡も何本かルキアンの惜しいシュートを放ったが、ゴールはならず。しかし展開が早く面白い試合だった。

浦和 対 G大阪

まだ勝ちがない浦和は是が非でも勝ちたいところ。GK西川は変わらず、右SBに流通経済大学から加入したルーキー宮本。CBに岩波とショルツ。左SBに馬渡。中盤底に伊藤と岩尾。柴戸がでないのはターンオーバーだろうか。2列目右から松崎、小泉、関根。1トップに江坂。前節退場の明本は出場できず。
一方のガンバも勝ちがなく。片野坂監督の初勝利が欲しいところ。GKに引き続き石川。東口は戻れず。3バック右から高尾、三浦、昌子、中盤右は小野瀬、左に黒川。トップ下に石毛と宇佐美。前節退場のパトリックに代わって関西学院大学から加入のルーキー山見が1トップで先発。
80分に岩尾が2枚目のイエローカードで退場。中盤のキーマンがいなくなったレッズに対しガンバがその後交代選手中心にボールを保持する。の福田のミドルシュートが岩波に当たってゴール。

大宮 対 新潟

前節横浜FCと死闘をやり破れた大宮はホーム初戦で初勝利を目指す。GK南、DF右SBは愛媛から加入した茂木、左SBは昨年大活躍だった小野、CBに長崎から加入した新里、そして西村。アンカーに金沢から加入した大橋。前線は5枚。3トップに大宮ユース出身柴山、真ん中河田、北九州から加入した富山。シャドーに矢島と湘南から新加入の三幸が入った。武田英寿は控えに回った。
新潟は前節仙台と引き分けており初勝利を目指す。DFは右SB藤原に代わって長谷川が先発。アンカーに高に代わって島田が入った。シャドーの伊藤に変わって星が先発。トップ鈴木に代わって本間と前節から前線を入れ替えた。
序盤は大宮のプレスが機能し、大宮エース河田が2ゴール。しかし後半に新潟が本間至恩、高木善朗という昨年の序盤の新潟を牽引した二人が躍動し、高木、イッペイ・シノヅカのゴールで同点に追いつく。2戦続けて大宮のゴールは激戦で非常に面白く、J2を熱くしてくれそうだ。新潟も同様で面白くしてくれそうだが、ドローが多いなー。

琉球 対 千葉

琉球は前節町田とスコアレスドロー。先発メンバー変更なし。ユースコーチから昇格した喜名監督が前節途中から指揮をとる。新加入が多く、昨年からの継続はGK田口、左SB沼田、左サイドハーフの池田廉、上原ぐらい。FC東京から新加入のDF大森選手は栃木の大森選手の兄弟。じきに兄弟対決がみられるかも。
一方千葉は前節まさかの新加入岩手に黒星。前線の櫻川をサウダーニャへ、2列目の風間を高木へ、ボランチの田口を熊谷に変更して初勝利を目指した。
コーナーから新井が先制すると、サウダーニャがらしいゴールで追加点。あの位置で渡すとほんと危険。琉球も後半清武、阿部の投入で盛り返し一点返したが破れた。千葉は大きい初勝利。一方琉球はガラッとメンバーを今シーズン変えてるだけにこのまま自信をつかめず波に乗れないと厳しい後半戦が待っている。

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