たぬきの日記

俳人.カフェ巡り. 旅や日常の記録. ときどきお絵描き. 呼吸が下手.

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    旅の記憶をたまに思い出します。

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    各種媒体にて発表した作品や文章などの記録。

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    ときどき、気晴らしに絵を描きます。

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「健康」と「病気」のはざま―Sub-clinicalについて―

2005年の調査では、日本人の6.7%は生涯に一度はうつ病になっていると言われる。そして、うつ病患者の5人に3人は病院にかかっていないという推定もなされている。 最近は昔に比べると、うつ病や発達障害などに対する偏見や差別がマシになってきたように思う。個人レベルでの配慮はまだまだ足りない人が多いけれど、少なくとも社会レベルで、名目上は優しくなってきた。 一方で、未だに辛い思い、不遇な境遇を受けているのは「健康」と「病気」のはざまにいる人たちだ。 つまり、「病気ではないけれど、

    • ふちょう【2023/05/05】

      最近は体調が悪い。 年明けは高熱で咽頭炎だったし。 耳鳴りが1ヶ月くらい続いていて、中耳炎は治ったけれど耳鳴りは鳴りやまないし。 度重なる出張の顛末として年度末に腹痛頭痛吐き気で危うく救急車を呼びかけた。 ここのところ二週間は睡眠がめちゃくちゃになっている。 寝るモードに入ればまだ救いはあるのだが、 そもそも寝ようという心構えになる前に、頭のなかがめちゃくちゃな状態が続いていて、それどころではない。脳内の騒音は、特定のなにかに対しての不満や悲しみではなく、得体が知れない。耳

      • 幽玄世界 田沢湖【2023/03/26】

        盛岡で友人に会ったあと、すこし自然に触れたくて田沢湖に行くことにした。 天気は既にして雨。田沢湖も例に漏れることなく雨の予報である。 これは、幽玄世界に足を踏み入れられるチャンスだ。 漱石好きの血が騒いだ。その時にはもう、田沢湖行きの新幹線のチケットをとっていた。道中、場所が場所なら名がついていたであろう、無名の滝たちを数えていた。 雨の水面は何時間見ていても飽きない。同じ水面はない。きっと、この湖面は多様な表情をしていてキラキラしている。はれのひに見せる、一面的な笑顔

        • 街の音【2023/03/08】

          街を散歩しているとき、たいていイヤホンをして音楽を聴いていることが多い。 その事の是非はいろいろあるだろうというのは承知している。イヤホンをしていても、していなくても私は迂闊であるので、トータルで迂闊につき差異がないということで許されたい。 ふだん、散歩では結構長い距離を歩く性分なので、そのときの気分の音楽をインプットすることで心理的に整うし、そとの空気や光、風などをみんな感じながら考え事に没頭できる。心の浄化タイムなのである。 でも当然ながら耳を音楽に支配されているので聴

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          陸に戻れば【2023/02/12】

          先月末から月初にかけて、外部の研究機関の船に乗せてもらっていた。 メンバーはおおよそその道の研究者と、その道を志す学生に二分されるが、私はどこに属して振る舞えば良いのか、そこからいつも悩んでしまう。 とはいえ、学生たちは初めての航海な人もおり、皆等しくきゃっきゃしている。モテるだのモテないだのといったことで盛り上がっており、もはやその眩しさにさらされることが辛くなった私は研究者サイドに属することに疑いはなかった。 とはいえ、研究者はみな先方の組織内の人間で疎外感は否めない

          陸に戻れば【2023/02/12】

          新年快乐​【2023/01/22】

          旧正月あけましておめでとうございます。 わたしは病未だ篤くからだがしんどい。 様々なことに追い詰められていて、 心と脳内が不安と焦りで支配されている。 何が快乐​だ……一週間くらい仕事のことも、家族のことも忘れて寝たい。 休みたい。

          新年快乐​【2023/01/22】

          旧暦大晦日【2023/01/21】

          先週貰った薬が切れた。まだ鼻はつまっているし鼻水出放題、痰もずっと喉の奥で流体になる気配がない。 毎月定例で行っている精神科では、家庭問題の苦痛、仕事の苦痛、研究の苦痛、航海の苦痛について四重苦になっていることなどを話したが、最近あまりカウンセリングの効能を感じていない。これは悲しいことかもしれない。 もうひとつストレッサーはあるが忘れていた。もう僕にとってはどうでも良いことになったということか。 唯一よかったことは、風邪の薬の追加を処方して貰えたことだ。精神科でも痰切り

          旧暦大晦日【2023/01/21】

          病床【2023/01/18】

          月曜日、突然38.2度の高熱をだしてしまった。 朝起きたときは平熱で、ちょっと喉がいがついている程度だったので、念のため検査をしてから仕事にいこうと思っていた。 病院へ行く直前に熱を測ると突然の高熱。急すぎないか?体温変化。 結果だけ言うと、コロナもインフルも陰性。 細菌性の咽の炎症だそうです、一年前にも咽頭炎になっている。働く前にはなかった傾向、 なにか相関のあるパラメータがあるはず。心当たりはあるので掘り下げない。おしまい。 出張帰りということもあり、出張先の隙間時間で

          病床【2023/01/18】

          気圧【2023/01/14】

          飲み会というのはどうも慣れない。酒を飲めないわけではないのだけれど、たくさん飲んだ日の深夜は頭痛に見舞われてしまうので、あまりのみたくはない。 昨夜は飲み会ののち、二次会まで付き合っているときりがないので、私は早々に退散し、心を癒すため行きつけのバーに流れ着く。たしなみ程度に飲む酒は好きなので、ワインとつまみでマスターと軽く話して、別の行きつけの喫茶店でお茶をしてから帰った。 酔っている体にスフレチーズケーキは優しいということを学んだ。珈琲はモカやラテにしたほうがよい。 飲

          気圧【2023/01/14】

          万策空振りな日もある【2023/01/07】

          きょうはダメな日だった。仕事に関係して存在する波のなかで、どうしてもそわそわする時期というのはあって、そういうときはずっと心が地に脚をついていない様子で落ち着かない。 加えて心を乱すイベントが二つ三つ重なってくるものだから、1日家で休養をする休日にしようと思ったものの、なにもてにつかない。 しかし、時を無駄にしてしまうことであとから後悔するのを防止するために、敢えて早起きをする。 精神崩れ対策その1。 午前というのはなんだかんだ作業がはかどる仕組みにできている。こんだけ心

          万策空振りな日もある【2023/01/07】

          祓【2023/01/06】

          今日はお休み。正月休みではなく、純粋に振替の休日。新年まだカフェに行っていなかったので、今日はカフェ初めの日にしようともとより決めていた。 でも今日は朝から元気の無い日ではあった。朝から無性に寂しいような心持になったので、早々に家を出ることにした。家にいると気が滅入る。 そもそも年が明けて仕事始を迎えた辺りからやけに不運が続いている。家でひどく頭をぶつけるし(まだ痛い)、やろうとしていた仕事が全く本質的ではない要因で進行不能になるし、長文の引き継ぎメールが書き終わったところ

          祓【2023/01/06】

          虚の林を歩く(小山玄紀『ぼうぶら』感想)

          共に群青の同人である小山氏。様々な評にもあるように無季の句を前面に押し出してきた句集を出してきたのは案外だった。 それにしてもこの句集の面白みは幻想世界、とりわけ天上界を思わせる句が多いことにある。 仏教的な世界の天上界を思わせる句たちだが、リアルな(?)天上界というよりは、ミュージシャンのミュージックビデオに出てきそうな光景たちにも思える。 戒名の句はある種のリリックビデオ的な映像作品としての美しさがあるし、竹夫人の句は天上界という舞台にモノを配置していく美術作品にも見え

          虚の林を歩く(小山玄紀『ぼうぶら』感想)

          強く儚い者たち(岩田奎『膚』感想)

          句集『膚』をいただいたので感想を残しておこうと思う。 句集の出だしがほとけの句であるのが素敵だと思った。しかもどちらも良い句である。そしてこの句集の方向性をよく示している二句でもある。 というのも、この句集に通底しているのは、この世の一隅を描いた瞬間の儚さと、そこに垣間見える、この世とあの世の境界だと思うからである。 一句目は実景よりは観念と空想世界に軸足のある句だが、二句目はことごとくこの世の実物を詠んでいる。この句集はおおかたこの二者を行き来するような世界で構成されてい

          強く儚い者たち(岩田奎『膚』感想)

          (新年詠)週刊俳句(2023/01/02)

          週刊俳句 第819号 2023年1月1日 2023年週刊俳句新年詠に一句寄せています。 記念すべき819(ハイク)号でしたね。

          (新年詠)週刊俳句(2023/01/02)

          新年はお散歩【2023/01/01】

          あけましておめでとうございます。 ひとり暮らしを始めてから恒例にしているお節づくりも手馴れてきました。 毎年、煮物と酢の物飽きてしまう問題が発生するので、 豚肉はワインとハーブで煮込み。 田造りはココナッツとバターとワインビネガーで絡める。 酢蓮もワインビネガー(酢!)で。 酢だこは出汁多め。 ノーマル煮物は柚子をたっぷり。 など、工夫をしてみました。お気に入りの松風焼は、いつもグリルで作っているところ、初めてオーブンで焼いてみました。焼目が付きにくくふっくらし

          新年はお散歩【2023/01/01】

          しゃんとしている(斉藤志歩『水と茶』感想)

          私の句友であり先輩であり尊敬するお姉様である志歩さんの待望の第一句集。「待望の」というのは商売文句のほうではなく、本当にその通りだと思っています。志歩さんへの私信も兼ねて。 志歩さんは普段あまり力んだ句を作っているイメージが無いし、人事系の句が上手いので、良い意味でお手軽に読める印象を持っている俳人です。でも句の中に登場している人たちを想像すると、軽さの印象ほどテキトーな人は出てこなくて、みんなすごくしゃんとしている。 再会したときに「久しぶりじゃーん」と言ってバシバシする

          しゃんとしている(斉藤志歩『水と茶』感想)