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ドラマの沼へ

海外ドラマにはまっている。

それは、あれだ。

暇だからではなく、ドコモショップでつい「ひかりTV」の話を聞いて契約したのが切っ掛けだった。暇だからではなく。



ディズニーも見れるし、dTVも見れるし、dアニメも見れる。

FOXでNCISとか、クリミナルマインドなどを流し見ては、

はあー、なんか規模が違うなぁ

なんて思ってた。刑事物だと、司法解剖のシーンはやたらとリアルだし、一話に一回爆発してたり、車ぶっ飛んでたり、銃撃戦があったり、え、これ映画じゃなくて?って思うようなお金のかかりように見えた。

そして意外にも、見てると中で「あれ、この人誰だっけ」とならない。

皆それぞれ違う美しさがあって、個性が際だってて、目の表情が唯一無二。めっちゃ吸い込まれる。おもしろいよねー、海外ドラマ。



そんな中で出会ってしまった、 イギリスのドラマ。 最初に見たのはこれ

ハッピー・バレー 復讐の町


ハッピーバレーという問題のあふれる町の巡査部長、キャサリン・ケイウッドを軸にした物語。彼女のどっしりとした存在感に一気に引き込まれてしまった。

祖母として一人の男の子を育てているが、そうなった経緯を知ると、彼女の葛藤や、制服警官として周りを引っ張っている強さとは違う脆さから流れる涙に、心が締め付けられる。

警官として、祖母として、母として、姉として。

キャサリン・ケイウッドを演じる、サラ・ランカシャーの凄さをこれでもかと見せつけられる。

一話完結ドラマではなく一つの誘拐事件を六話のエピソードで追うのだが、そこに彼女の家族と人生とそれを変えた事件が絡まって進んでいく。

進んでいくのだけど、ここが一番面白い。

とにかく悪いことしか起きない。


少しも事態は好転せずに、予期せぬ方に、望まぬ方に、どうしようもない方にしか進まない。キャサリンだって、若い方ではないのに、めちゃくちゃボロボロになってしまって、うう、見てられん、となるほどだ。

出演者もなかなか個性的で、派手なドラマではない。ひたすらに陰鬱でシリアスでバイオレンス。

でもそこが面白い。都合のいい展開が起きなくて、人が悪意を持って行動すれば、まあ確かにそう転がっていくだろう、そうなったときの絶望感ってこんな感じよ?と言ってくるようで、自分ではどうしようもない力に流されていった人間の感情を丁寧に描いていると思う。

私はそこがとても好きだ。

苦しみの中からどうにか光を探していく、必死に足掻いている姿を全く隠さない、美しく取り繕わない、そんなところが好きだ。



そうして次に出会ったのが ジョンルーサー やばいよね。



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