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祝!ストライキ終了

7週間続いたストライキが先週金曜日無事に終了しました。

それはあまりに唐突で

「本当に?」「私騙されてる?」

ストライキ終了のメッセージに周りをチェックしてしまうくらい信じられませんでした。雇用主が組合の要請を全面的に受け入れて終了となった喜ばしいエンディング。

ニュースはメールで金曜日の夜に届きました。同僚たちに「また来週!楽しい週末を!」といつもの金曜日の挨拶を交わした後でした。

誰もこのストライキ終了を予期する人はなく、その時点では誰もが当たり前のように、また来週からデモ運動に参加すると思っていました。

昨日の初仕事はリモートだったのですが、今日は晴れて初出勤です。今まで入ることの許されなかった領域に足を踏み入れることは何故か未だに憚られ、何も問題はないと頭ではわかっているのですが、悪いことをしているような不思議な違和感の中、慣れ親しんだはずのオフィスに向かいました。

恐る恐るオフィスに入ると、私の仕事場は何もかも最後の日のまま。留守の間に届いた郵便物や車内メールなどがデスクの上においてある以外は昨日まで仕事していたような状態でした。

なのにこの違和感。2ヶ月と言う期間にできたこの説明し難い感じは余り居心地がいいとは言えませんが、とにかく今は溜まった仕事に集中するだけです。

400通以上のメールに目を通すだけで最初の数時間を使い、その中にある温かい応援メッセージにうるっとしたり、返信が来ないことに明らかに憤慨している方にはお詫びと状況の説明メールを。思ってはいましたが、やはりストライキが生んだダメージは大きかった。

雇用主側になる私の上司ともちょっとギクシャクした感じ。お互いいつも通りにと努力はしているけれど、元通りは少し時間がかかるのかもしれません。人間ですから。そう簡単には割り切れないです。

今まで一緒に歩いていた他の部署のみんなはどうしてるのでしょう。とても気になります。当たり前のように毎日一緒だったのにさよならも言えないままこんな形で会えなくなってしまい少し後ろ髪引かれる感じと言えばいいのでしょうか。

仕事あがりに何人か見慣れた顔を見つけ追いかけます。何だか涙が出そう。数日会ってないだけなのに妙に懐かしくて「良かったね。」と一緒に抱き合って喜び,仕事復帰の違和感について語り合います。もう止まりません。

このストライキでできた強い繋がりを感じ、将来の見えない不安な日々ではありましたが、その苦難をともに乗り越えた大勢の同僚。本当にいい経験ができたなあと振り返ったりしています。

それぞれの職場に戻って行った仲間たち。みんな1日も早く通常に戻れますように。そして私の「いつも」が早く戻ってくるよう、その日にできることだけに集中して今を乗り切ろうと思います。

写真は私のデスクです。少しでも気持ちを軽くしようと外から花を摘んできて飾ってみました。早く居心地がよくなるといいなあ。


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