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任地の素晴らしさをもっと知る日 Day638

こんにちは!

だいすけです!


寒い。寒すぎる。

今日は一番寒いんじゃないかという

くらいの寒さと好きな曲のはずが

聞くほどに嫌いになっていくという

目覚ましのメロディーによって

目が覚めました。


時刻は4:20。


そして今日も、鼻と喉を

やられました。


こんなに早く起きなければ

ならなかったのには理由があって、

今日はアンチラベの近くのハイキングが

朝早くから予定されていて、さらに

フランス語は朝一番にやるということを

最近決めたので、それをこなすべく

こんな時間に目覚めました。


早すぎて、太陽よりも先に

目覚めました。

寒さに震えながら、ケトルで

お湯を沸かし、昨日のうちに

作っておいた、ピラフを弁当に詰め

残りを、自分の胃袋に掻き込みました。


ご飯を食べながら、勉強を少し進めて

終わった頃には空が白み始めていました。


一通り準備をして出発。


今日の集合場所はここ。


Shop riantsoaのそば

スーパーのすぐそばにある

観光局の案内所です。

実は友達に誘われて今回この

ハイキングに行くことになりました。


まだ、ガイド以外誰もおらず、

僕が一番乗りでした。

5分前で僕が一番乗りって

日本だったらありえないですね。


集合時間になるとぞろぞろと

人が集まり始め、20人くらいに

なりました。



いっぱい人がいるよ

中には子供たちも

参加していて、膝に爆弾を

抱えている僕には安心材料でした。


今日はここを出発して

アンチラベの南にある

Pépinière ambatolahyというところに

車で向かいます。

その後、ハイキング開始です。

今日は主催の観光局から

お菓子や飲み物の配布がありました。


ここに来たばかりの時に実は

ハイキングに行ったことがあるのですが、

その時は何もありませんでした。


なので今回はラッキーです。


バスに乗り込み、現地へ出発。

タクシーべは貸切もできる


最初は僕らの中継地点となる

Pépinière Ambatolahyです。

ここは植物園のようになっていて

たくさんの木々がありました。



植物園


なんかいい感じ。


ここ僕は一度も来たことが

なかったのですが、以前から

気になっていたレストランがある

場所でした。


ここをなぜ知ったかというと

アンチラベのBMOIという銀行の

すぐそばにデカデカとそして、

ごちゃごちゃといろんなことが

書いてある看板があります。


そこに掲載されている写真が

とても綺麗でずっと気になっていた

ところでした。


まさかこんな形で来れることに

なるとは思っておらず、

嬉しい限りです。


今日はご飯を持ってきてしまったので

また改めて来ようと思います。


というわけで、ハイキングスタートです。



ハイキング開始
最初から綺麗な景色
みんなそれぞれのペース

のっけからいい景色が広がっていました。

目の前には綺麗な棚田が広がっていて、

これからのハイキングの期待値が

グッと上がりました。



村長におはよ。それから奥にうっすら写ってる人は僕の家の大家さん。

そして、今日お世話になる地域の

村長にご挨拶とこの地域の説明を

してもらいました。


今日はちゃんと通訳(友達)がいます。

隣で話したことを全部通訳して

くれました。


今まで、何を言っていたかよくわからなかった

内容が全部わかって、とても嬉しかったです。


まず初めに彼らは

神への感謝を述べていることがわかりました。

なんとなくそういうことを言っているんだろう

とは思ったのですが、ここまでちゃんと

わかるのは初めてだったので、貴重な経験でした。


それから、ここの村の話になりました。

ここの名前はAmbohimangaです。

mangaとはマダガスカル語で青という

意味ですが、このmangaにはもう一つ

意味があって、それは

マンゴーという意味です。


ここでは昔大きなマンゴーの木が

生えていたらしくそれが元となり、

マンゴーのある場所、Ambohimangaと

なりました。


実は首都にもAmbohimangaという

ユネスコ文化遺産にも登録されている

場所があるのですが、そこにここの女王が

行き来していたという話もありなんらかの

関係があるようです。


ここの85%は農業で成り立っていて

残りは、砂を運ぶ仕事や、ラフィア、木工細工などで

生計を立てているそうです。


また、ここにはJIRAMAという

水と電気を供給している会社の

発電施設があります。


アンチラベには何箇所かJIRAMAの

発電施設があるのですが、その一つが

ここにあります。


一通り、村長の話を聞いたところで

再びハイキング開始です。


今日は実はこのハイキングに僕の

大家さんも参加していました。

見たことある車だなと思って

運転席を見つめたら、大家さんが

運転してました。


これにはびっくりでした。


なぜ、大家さんがここにいるかというと

大家さんは観光局で仕事もしていて

結構なお偉いさんだそうです。


このツアーも観光局が主催しているので

それできていました。


でも今回はお手伝いさんと3歳の子供も

参加していました。


大家さんの背中には子供を背負うカゴが

ついているリュックが背負われていました。


子供を背負って山登りするそうです。


マダガスカルのお母ちゃん強すぎる。


今はちょうど稲刈りの時期と重なって

おり、農家が稲刈りや稲藁を運んだり

田んぼで働いていました。



稲刈り
藁を運ぶ
稲刈り2


いつも活動で見ている風景ですが、

こうやってハイキングでみるとちょっと

見え方も変わります。


ここからはひたすら歩いたので

とりあえず写真で。



棚田を下から見る
なんか長い植物が群生してる
結構険しい坂道
いい感じの景色
いい感じの景色2
かわいい花を見つけた

途中でこんなこともできました。



稲刈り体験もできた
田んぼが乾いていたから靴で入れる。

稲刈りです。

僕はもう嫌ってほど日本で手刈りも

やったので友達がやったのを見てました。


それからしばらく歩くと友達が

「これ何かわかる?」と言って

あるものを指差しました。





今日までずっと気づかなかったのですが、

これ、何かわかります?

これ、グァバです。


多分みなさん聞いたことがあると

思いますが、これは南国の果物です。


多分日本でもジュースとかで

あったりすると思います。


これが、普通に道端にどこでも生えてます。


誰か栽培したわけでもなく

自生しているのです。


今日言われるまでずっと

気づかなかったのですが、

本当にどこでも生えてます。



マジで取り放題

そして、誰が管理している

わけでもないので取り放題です。


今回もみんな道中採りまくってました。


でもこんなに生えているグァバは

実が地面に落ちただけでは発芽しない

らしいです。


鳥とか人間とか動物が食べた後のもの

じゃないと発芽しないらしく、道端の

こいつらは、要は誰かの落とし物って

わけです。(いろんな意味で)


そして、またしばらく歩きました。



壊れかけた橋。なんか探検ぽい
綺麗な地層
不思議な木
水2

ずっと田んぼなんですが、

じっくり目を凝らすと

いろんな変化が見られました。


土の色の変化や、生えている木の変化

もちろん景色もどんどん変わっていて

とても楽しめました。


そして、しばらく田舎道を歩いていたのですが、

こんなものと出会いました。

田舎なのに電線が通ってる。

電線です。

こんなに田舎ではまず見かけることが

ありません。

さすが、JIRAMAが近くに

あるだけはあります。

多分そういう影響だと思います。


休憩所

そして、小休憩です。


まだまだみんな余裕そうです。


ここでちょっとしたハプニングが

ありました。


奥の方で、この近隣の住民が大きな声で

スタッフに向かって話をしていました。


僕も遠くからその様子を眺めていました。

住民とスタッフも話が終わったようで

一度、離れてどこかに住民が

行ってしまったように見えました。


何もなかったようで良かったと

安心していると、

この参加者の中に

ヨーロッパ系の女の子が参加していたのですが、

大声で話していた住民がその女の子の腕を

脇で抱えて連れて行こうとしていました。


状況が飲み込めず、僕はずっとその

状況を見ていたのですが、異常事態に

気づいたスタッフがすぐに女の子から

その住人を引き剥がしていました。


やっぱりちょっとやばい人だったようです。


大勢の人がいる目の前で堂々と

連れ去ろうとしていてみんな驚いていました。


恐ろしい出来事でした。

休憩も終わり、また移動開始しました。


険しい道になってきた
滑りやすい坂道
石はゴロゴロ
ここを渡る
綺麗な棚田。日本では機械で管理することが困難なことから耕作放棄地が増えている。
等高線上にできている棚田。日本にいる時はただの田んぼじゃんて思ってたけど、この美しさがわかった気がする。そして、これは紛れもなく人が生活の中で作り出した美しい景色だと思う。

ここで、↑今回の見所の登場です。

綺麗な棚田の景色です。

本当に上から下まで綺麗に段々になっていて

美しかったです。

この景色を見て初めて棚田って綺麗だなって

思いました。


人間が意図せずに、生きていく過程の中で

生み出した美です。


ある意味自然をぶっ壊して作っているのですが、

人間生活の営みの中で築かれた光景には

ここでかつて生きていた人たちの歴史さえも

想像することができそうでした。


日本でもこのような棚田はたくさんあります。

ですが、高齢化、農業の機械化の中で

管理がしにくい棚田は急速に耕作放棄地と

なっています。


いずれはマダガスカルも

発展していくことでしょう。


その頃はこの芸術はどのような形で

残されているでしょうか?


マダガスカルなりの答えを

見つけてほしいなと思います。

そして、山を越えると今度はまた

違った景色を臨むことができました。

今度は棚田ではなく草原と畑
これはこれで美しい
蟻塚。トライポフォビア(集合体恐怖症)の僕にはきつい。

今度はJIRAMAのダムを

目指して歩きました。


そして、途中でこんなものが。

クバ!クバ見つけた!

そう。僕の日記を読んでいる方なら

わかると思いますが、クバです。

がっつり何か勉強した後が
こんな感じで売られてる

1週間ぶりのクバに挑戦です。


味は、意外と美味しかったです。

周りは米で餅っとしていて

中はピーナッツを砕いたものと

砂糖が混ぜられていてまるで

きなこを食べているようでした。


止まらなくてあっという間に

完食しました。


ここでクバに対する結論です。

クバは美味しいやつは美味しいし

そうじゃないやつはそうじゃない。


前回のはお腹もかなりいっぱいだったので

余計だったと思います。

でも、日本に帰る前にクバのイメージを

変えられて良かったです。


それから、今までとは違う景色を

歩いてダムを目指しました。

蟻塚
なんか見たことない建物発見


列を作って歩く
綺麗な景色。写真ではわかりにくいけど、花の黄色と稲の穂の黄色が印象的だった
急に出てくる池。
そして急に出てくる松林

そして、ついにダムに到着しました。


乾季に入り掛けだから水は少ないかも
小さいダムだけど迫力はある。

こんな山のど真ん中で自然なものしかない

ところに急に人工的なものが出てきてちょっと

違和感を感じました。


でもこういうのでアンチラベの

暮らしが支えられていると思うと

見れて良かったなと思います。


ここが最終目標地点でした。


後は帰るだけです。


アンチラベには本当にこういう森がないので、森に触れられるだけで嬉しくて仕方ない。
これは。
土留め。地滑りを防ぐためのもの。斜面は角度によって地滑りがしやすい場合があります。こういう石でできた土留めは日本の棚田でも使われていたりします。
この中を水が通ってる。
帰ってきた。



降りてきた山
この怪しい施設が
JIRAMA

やっと帰ってきました。

正味休憩も含めて5時間の道のりでした。


膝が爆発する恐怖を少し

抱えながらのハイキングでしたが

細かい休憩のおかげで爆弾は

爆発することなく、帰ってくることが

できました。


そして、最初に来たAmbohimanga村まで

戻ってきました。



この村よくみると、電線があって綺麗な家もたくさんある
支援が入っているのか、土地をたくさん持っている人がいるのか


この村、きた時には気づかなかったのですが、

立派な壁のある家が建っていたり

綺麗な家があったり、電線があったりと

僕が普段通っている村とはちょっと

雰囲気が違っていました。


しかも、衛生テレビまでありました。


理由は分かりませんが比較的にお金を

持っている人が多いような感じがします。


それに驚いたのが、車が置いてあったことです。


なんかこの村がより一層気になりました。


一度、植物園に戻ってきて

昼休憩を取りました。


友達と色々話ながらご飯を食べました。


その後は自由時間で園内を散歩しました。


黒いトマト
マジガンツくらい黒い
なんかマダガスカルでは見たことない野菜いっぱいあった
花。
わかんないけど花


フランス語でブッダの手という意味のレモン
でも、果実はあまりないらしい
ミント。その名の通りチョコミント味。食べた時チョコミントアイスだった。
これはアダムのリンゴという厨二心をくすぐられるネーミングのレモンの一種
フランス語でアダムのリンゴの意味は喉仏


よぉ10年ぶりだな。インガ。
お前にはブラジルでよぉーくお世話になったわ。
まさかマダガスカルでさいか再開するとは思わなんだ。
唐辛子。

なんかもう珍しい野菜から

ここでつくれるの!?と驚きの

草花、野菜が並んでいてとても

興味深かったです。


ここでは育てられている草花を

買うこともできるそうで、観葉植物が

好きな人はおすすめですね。


綺麗だから撮った

今日は内容盛りだくさんでした。

もうくたくたです。

早く寝たい。

でも、この感動を少しでも

伝えたいと思って頑張りました。


少しでも伝わりましたかね?


今までも好きな景色や好きな場所は

アンチラベの中にたくさんありました。


でも、今回は

さらに深くアンチラベのことを知り

より一層このアンチラベという街が

好きになりました。


やっぱりこの街いいところです。


ぜひみんなも遊びにきてね。


というわけでアンチラベに戻ってきて

そうそう、Mr フィルジョンスという

個人で英語を教えている人に会いました。


彼に明日は何するの?と言われたので

「桜を見にいくよ」と答えたら

よくわからなかったらしく「さくらんぼの木」

ってフランス語で伝えても伝わらず、

英語で「木」って伝えても伝わらず、

伝えることを諦めた僕は近くにあった木を

指差してあれをみるとだけ伝えました。


結局彼は、僕を教会に誘いたかったらしく

明日は朝イチから動くのはしんどいので

来週にしてもらいました。


伝わらなすぎて夢でも見ているかのようでした。

夢のなかから出てきた悪夢のようでした。


あー恐ろしい。


というわけで今日はこんな感じ。

それじゃあまた!


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