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初めてのフレンチ Day602

こんにちは!
だいすけです!

首都での療養生活も今日で

2週間を迎えました。


入院はもう耐えられなくなりそうなほど

後半は辛く苦しいものでしたが、

ホテルでの療養になってから、薬効の重い

点滴から解放されたおかげで、体調も

精神面も絶好調です。


特に、同期や隊員が支えてくれるので

非常に精神衛生上最高な状態を

保っています。


朝は、新隊員さんも語学訓練から

帰ってきて同じホテルに泊まり始めたので

一緒に食事を摂りました。


とても雰囲気の良い人たちばかりで

その中に一人、岩手から来ている

隊員がいました。


元々、仕事やGPで色々と

縁があったので東北が出身の人に

なんと無くシンパシーを感じます。


その人もとても感じの良い人で

明るく協力隊らしいタイプの人でした。


話していると出てくるのは

本配属の話です。


任地に行ったら自分はちゃんと

やれるだろうかという不安が

たくさん出てきました。


僕もそうでしたが、みんな

大なり小なりそういう不安を

抱えながら任地へ赴いています。


でも、実際言ってみれば最初は

ちょっと語学の壁があるので大変ですが、

だんだんと慣れてきて気づけば

「なんだ自分やれるじゃん。」と

自信がついてきます。


なので、僕は偉そうに

「行けばなんとかなるよ」と

偉そうなアドバイスをさせて

もらいました。


でも、任地配属を経験した人は

みんな大体「行けばなんとかなるな」って

思いませんでした?


そんな話で盛り上がり、昼前まで

ずーっと一人で動画を見ていました。


まぁ意味もなく。


だらだらしていると一本の連絡が

先輩隊員から入りました。

昼食の食事の誘いです。

昨日14日で食事の補助は終わったので

僕は外で食べなければならず、

ご一緒させてもらいました。


今日は日本食が食べれるお店へ。

たこ焼きが食べれるらしく、

久しぶりのたこ焼きに胸が躍りました。


時間まで、「正直不動産」を

読んで時間を潰しました。


読めば読むほど、不動産の勉強になる

この漫画は楽しみながら学べる

一石二鳥な漫画です。


最後にちゃんと不動産の法制度や

不動産の裏話など詳しく書かれており

読み応え抜群です。


夢中で読んでいると

また、別の先輩隊員から連絡が来ました。


マダガスカルのファッション雑誌を

作っていた隊員で

「雑誌が出来上がったので取りに来て欲しい」

とのことでした。


雑誌の取材もあって、すでに読んでいましたが

自分の注文したものが届くのが楽しみにしていました。


ただのアマチュアが作った雑誌だと思いますよね?


ノンノン。


マジで、レベル高いです。


普通に書店や美容室に並べられるくらいの

クオリティで手に取った人全員が

驚くくらいです。


ちなみに表紙はこれ。


かっこよくないですか?

これ、素人集団で作ったんですよ?


みんな口を揃えて「すごい!」と

言っていました。


僕もお世辞抜きにすごいと

思います。


これが一冊40,000アリアリ

(1,200円)です。


自費出版なのでそこそこの値段は

しますが、でもそれでも一見価値ありです。


マダガスカルの本当の「イマ」を

伝える雑誌です。

「貧困」とか「バオバブ」とか「途上国」とか

そういう一面ではない新たなマダガスカルの

一面を垣間見ることができます。


この雑誌、日本の人にぜひ見てもらいたいですね。


待ちに待った雑誌を受け取り

先輩隊員たちと昼食に向かいました。


場所はイバンジーという日本大使館が

近くにある地域です。


高級住宅地になっているところで

比較的安全なところです。


そんな中にこのレストランはあります。


基本的にメニューは日本食が中心です。


看板メニューのラーメンに始まり、

たこ焼き、お好み焼き、カレーなど

まだメニューの数は少ないものの

マダガスカル生活が長い僕らにとっては

涙が出るくらい嬉しいラインナップです。


今回は僕含めて4人で行って

たこ焼きとラーメン、トンカツを頼みました。


たこ焼きは絶品でした。

生地に出汁が入っていて

うまみを全身で感じました。


噛むほどにうまいが込み上げてきて

みんな大満足でした。


そして、ラーメン。

今回は、醤油と豚骨を注文。

肝心な味は

豚骨スープはちょっと薄めでした。

僕らが日本で食べている味のはっきりした

ラーメンとは違い、正直に言って味が

ぼやけている感じがしました。


やはり、虎と龍には勝てないか。

ただ、醤油はちょっと焦がした感じの

風味があって、僕は好きな味でした。


ただ、もう少し味がはっきりしてたら

より美味しくなるかなという感想です。


決して、まずいわけではないのですが、

今後の改良に期待したいところです。


そして、とんかつは日本と変わらない味でした。


薄めのとんかつは柔らかく

癖もなくて食べやすかったです。


日本の定食のようでこれには

満足でした。

付け合わせでついてきた味噌汁が

最高でした。


そして、夜はアンチラベの同期隊員と

一緒に高級フレンチに行ってきました。


「ボランティアがそんな現地の人とかけ離れた

ことをしていいのか!」とお叱りを受けそうですが、

逆に言えば、日本ではフレンチなんて僕のような

レベルの人間がいけるようなところではありません。


敷居が高すぎて、跨げないところです。


そんな経験が日本より安くできるのであれば

これは自分の人生にとってプラスです。


何事も経験。

百聞は一見にしかず、百見は一験にしかず。


親にナイフとフォークの使い方は

教えてもらいましたが、フレンチの食べ方は

教えてくれませんでした。


ドキドキワクワクで迎えたフレンチ。

お店の名前は「マレ」。




マダガスカルの中でも高級とだけあって

洗礼されていました。


ウェイターもマダガスカルとは

丁寧な対応で基本フランス語での

会話でした。


ただ、マダガスカル語でも対応は

してくれます。


肝心の料理は「美味しい」。


この一言に尽きます。


しかも、嬉しいことに

今までに食べたことのない

キャビア、トリュフなどなど

僕の人生では出会ったことのない

食材たちが本物のプロの料理人によって

さらにパワーアップして出てきました。


単純な味わいではなく、

とても複雑で、甘いと思ったらその後に

酸味がきたり、その後に旨みがどっと押し寄せる。


日本に似たようなそれでいて全く違う

料理だなと感じました。


目でも、舌でもいろんな感覚器官で

味わえて、今までに経験したことのない

ものでした。


安いと言ってもマダガスカルの中では

超絶に高級なお店ですが、貴重な

経験をさせてもらいました。


そして最後。


デザートが出てきた時に

添えられた一言に感動しました。




残る僕らに同期隊員から

「ありがとう」のメッセージ。


先輩隊員も同席していたのですが、

このメッセージを見た瞬間号泣。


もうここ数日サプライズの応酬です。


僕もちょっとうるっときましたが

涙は決して見せないと決めたので

悲しい別れではないので全開の笑顔で

送り出します。


でも、これは嬉しいサプライズ。


彼女らの心遣いには本当に

心が温かくなります。


フランス料理を存分に堪能し、

美味しい料理が手伝って

会話にも花が咲き、心も体も

大満足の食事でした。


とまぁ、今日はこんな感じ。


それじゃあまた!

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